広 島 県

名勝・地域

安芸の宮島 帝釈峡 仙酔島
千年藤 - -

安芸の宮島(あきのみやじま)
内容=★★★★★ お得度=★★★★★
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フェリーの上から見た宮島
天の橋立、陸奥の松島とともに日本三景の一つに数えられる景勝地。正式には厳島といい、宮島は通称である。1996年12月7日に世界遺産にも登録されている。この島の北側に海中に建つ大鳥居で有名な厳島神社がある。
島へはフェリーで渡らなければならないが、往復で340円とそれほど高いわけではない。車やバイクも搬送は可能。島には野生の鹿がいるが、現在は鹿のえさの販売は行われていない。神社までの間に多くの土産屋が軒を並べ、有名な紅葉饅頭などが売られている。また冬季には牡蠣が軒先で焼かれて香ばしい臭いをふりまいている。
神社の裏にある弥山(みせん)は秋の紅葉の時期がもっともよい。ロープウェイで山頂まで行くことができるが、一応歩いて登っていく事も可能。神社の他に秀吉の建立した千畳閣(100円)、水族館(1050円)などがある。

車で渡っても道路はほとんどないので、駐車場に車を止めてフェリーで渡った方がお得。ただし観光シーズンは駐車場もいっぱいになるので注意が必要。駐車料金は一日料金となっている。厳島神社と弥山以外は行かなくてもいいレベル。時間があるようだったら寄ってみようと言ったところだ。弥山もロープウェイ乗り場までの遊歩道だけでも十分に楽しめる。
広島と言うことで牡蠣が有名だが、やはり値段は高い。(3個500円くらい)穴子飯も有名だが、これまた値段が高い。(通常1500円くらい)よほど現地で食べたいのでなければ牡蠣は本土に戻ってから食べた方が値段が1/4位になる。
もみじ饅頭(一個50円〜120円)にはいろいろな種類があり、その店オリジナルのものもある。オリジナルはこしあんだが、その他に粒あん、クリーム、チョコレート、抹茶あん、栗あん、チーズ、レーズン、フルーツピーチ、アップル、ヨーグルト、レモン、ブルーベリーなど数多くの種類がある。自分のお薦めはチョコレートのコーティングタイプである。お店でお茶と一緒に食べることもできる。もみじ饅頭に関してはあまりはずれと言うことはないと思うので、いろいろなお店のを食べて回るのもいいだろう。

訪問時のツーレポ
 ● 2000年05月 オーストラリア メンバー再会 Part-1
 ● 2004年02月 慰安旅行 宮島へ
 ● 2008年09月 西日本ツーリング
 ● 2011年01月 山陽地方旅行-1
帝釈峡(たいしゃくきょう)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★

帝釈峡の景観
雄橋
帝釈峡は石灰岩台地が帝釈川によって浸食されて出来た約18kmに及ぶ渓谷で天然橋・雄橋、白雲洞などの巨大な鍾乳洞、周囲24kmの静かな神竜湖、百数十メートルの断崖絶壁が続く下帝釈峡など自然の姿をそのまま残す秘境。ここにある雄橋は、帝釈川の現在の流路上にあった岸壁で部分的に地下の石灰岩洞であったものを川の水がその道内を流れて浸食を続けていた。その後、石灰岩の天井の大部分が崩れ落ち、現在の雄橋の部分が残って出来たものであると考えられている。この雄橋は、長さ約90m、高さ約40m、幅約19m、帝釈川の水面より橋の裏側まで約18mである。このように大規模な天然橋はまれで、スイスのプレビシュ、北アメリカのロックブリッジと並んで世界三大天然橋の一つとされている。
途中にある白雲洞は帝釈峡の石灰岩洞ではもっとも典型的なものである。石灰岩が水の浸食により出来たもので、現在なお地下の流水があり、いろいろな形の鍾乳石や石筍が見られ、奥行きは200m、洞壁には石炭紀のサンゴの化石が現れている。
民話「橋のかけくらべ」
昔、帝釈の鬼神山ゆうところへ、二匹の鬼の親分がおってのぉ、手したぁつれて住んどったんじゃそうな。あるとき、親分どおしが自慢ばなしをしょうったら、どっちの力が強いかぁゆうて、力くらべぇすることになったんじゃと。二ひきゃあしこたま考えてのぉ、「あの急な川んところに橋のかけくらべぇしょうやぁ」「一晩のうちぃ石の橋をどっちが早ようかけるか競争じゃ」ゆうて、話がまとまったんじゃけな。そいで、親分らぁ子分をおこりおこりぃして、せっせこ橋ぃつくったんじゃと。じゃが、じきに朝がきてしもうた。ひとつん橋ゃあ、うもう出来たんじゃが、もひとつの橋ゃ半分しかできんかったんじゃけな。じゃけぇ、そんときから負けたほうの親分は、勝ったほうの親分の弟分になったんじゃと。ほいでのぉ、あんときにじょおずぅ出来た橋が今の雄橋ゆうて、半分しかできんかった橋が雌橋ゆわれとるんじゃけな。

季節としては新緑、紅葉のときが一番いい感じであるが、その分人も多そうである。その季節は平日や早朝に行ったほうがいいだろう。それ以外の時期は人は少ないようである。雄橋などかなりめずらしい景観が見ることが出来る。遊歩道が広い道なのでちょっと風情がない感じがするのが残念なところである。途中に小さな橋や滝などいい感じのところが結構あるので時間がある時にゆっくりを歩いて回るようなところである。一番奥までは3kmくらいあるので歩いてもいいが、自転車を借りていった方が楽だろう。
白雲洞は床板がぴっちりと敷き詰められているのであまり鍾乳洞という感じがしないところである。それほど見応えのある鍾乳洞でもないし、これで300円は高いだろうという感じなので、入らなくてもいい。

訪問時のツーレポ
 ● 2001年03月 中国地方ツーリング
 ● 2003年05月 まったり〜な 平湯キャンプ 2003
仙酔島(せんすいじま)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★

仙酔島の海岸線
渡船「第2べんてん」
広島県福山市の南に位置する小さな島で、瀬戸内海国立公園のほぼ中央に位置する。島の外周は約6kmと小さく、島の中を遊歩道が整備されている。島のほとんどは仙酔岩体と呼ばれる流紋岩質凝灰岩からなり、最高点は島の中央にある大弥山(159m)。
島には温泉付きの旅館もあり、キャンプ場も整備され、海水浴のできる砂浜もある。島への渡航手段は渡船しかなく、往復240円で所要時間は5分ほどである。20分おきに一日30便くらい出ている。

人が少ない時に行ったせいか、かなりゆっくりとできる感じのところであるが、シーズンはかなり人が多いようなので行くのであれば覚悟していった方が良い。島に渡る料金もそれほど高くないのでのんびりしにやってくるのもいいかもしれない。(^_^) 島のベンチで寝ている人も結構いた。遊歩道があまりに整備されすぎている感じを受けてしまう。もう少し自然を残した感じにしてもよかったのではないか?

訪問時のツーレポ
 ● 2001年10月 関西まいど倶楽部 福山鹿肉バーベキュー
 ● 2016年04月 広島イチゴ狩り
千年藤(せんねんふじ)
内容=★☆☆☆☆ お得度=★★★★★

近くにかかる内海大橋
平家物語第四巻に沼隈町敷名の藤の物語がある。治承四年(1180年)、高倉上皇一行が、厳島参拝の帰り敷名の沖に停泊した時、上皇は敷名の浜に美しく咲いている藤の花を賞賛した。その時、
千とせへん 君かよはひに 藤なみの 松のえだにも かかりぬるかな
と隆季(たかすじ)の大納言が歌を作り、藤の花を松につけて差し上げた。敷名の藤は、この故事により後世、千年藤と呼ばれ、広く知られるようになった。

実際に藤が咲いている時期に行ったわけではないが、道路脇に藤棚がある程度なのでそれほど見事になるとは思えない。平家物語に書かれているとは言え、ほんの一部であり、特に取り立てて見に行く必要はないだろう。

訪問時のツーレポ
 ● 2003年01月 山陽ツーリング