京都市 南部

史跡・建築物

御香宮神社 東寺 寺田屋
藤森神社 伏見稲荷大社 ぬりこべ神社

御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★

御香水付近の様子
安産と子育ての神様「神功皇后」を主祭神とする神社。初めは「御諸神社」と呼ばれていたが、862年(貞観4年) 9月、境内に清泉が湧いてその芳しさが四方に広がり、様々な奇跡が起こって、清和天皇より「御香宮」の名を受けた。中世に伏見宮家の庇護を受けて伏見庄九郷の産土神として信仰を集め、近世には豊臣秀吉の寄進を受け、また1605年(慶長10年)徳川家康は現在の地へ現本殿を建て、社領300石の寄進も受けた。特に伏見で誕生した紀伊、水戸、尾張三侯の藩租(徳川頼宣、頼房、義直)は、いずれも当社を産土神とあがめ、江戸時代に社名が益々高まった。1868 年(慶応4年)1月、伏見鳥羽の戦いの時に薩摩藩の陣営となり、大手筋をへだてて南の伏見奉行所の幕府軍と戦ったが、幸いにして戦火を免れた。
10月1日から10日までの「神幸祭」は古くから「伏見祭」と呼ばれて、今も洛南一の大きなお祭りとして有名である。
井戸は明治時代に環境の変化によりかれてしまったが、昭和57年の春に復元、昭和60年に「名水百選」に認定された。また伏見七名水のひとつ「石井(いわい)の御香水」とも言われる。現在は本殿左前に湧き出している。
境内自由、拝観無料。

境内には伏見城の大手門だった表門と本殿があるが、本殿は新しい建物。また樹齢500年はあると言われる大きなソテツがある。
参道はかなり長いが、境内はそれほど広くない感じ。特に目を引く物もなく、ここに来る目的と言ったら水を汲みに来るくらいだろう。水は柔らかい感じでなかなかおいしい。ペットボトルでもあれば汲んでいって良いだろうが、有名なだけあって多くの人が汲みにやってきている。大量に汲んでいく人もいるが、ペットボトルくらいだったら順番を譲ってくれるので、ペットボトルだけだよ〜〜という風にアピールしよう。駐車場はあるが、車は700円とちょっと高め。ただバイクだと無料。

訪問時のツーレポ
 ● 2003年06月 東海ツーリング
 ● 2004年07月 らいらっく 京都花火大会「乾杯の宴」 2004
 ● 2005年11月 丹後半島へ
東寺(とうじ)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★☆☆

東寺の五重塔
平安京造営時に国家鎮護の寺として、羅城門の東西に建立されたお寺の一つで弘法大師・空海が真言密教の根本道場としたお寺である。境内にある五重塔は現存する木造建築としては日本一の高さ(57m)を誇っている。東寺というのは通称で、正式には教王護国寺(きょうおうごこくじ)という。
延暦13年(794年)、桓武天皇により長岡京から平安京に遷都。このとき平安京を守護する目的で朱雀大路の南端・羅城門の東西に建立されたのが東寺・西寺である。このうち東寺は嵯峨天皇より弘法大師・空海に下賜され、真言密教の根本道場として多くの信仰を集めてきた。
現存する多くの伽藍(がらん)は延徳年間(1489〜1492年)から江戸時代初期に再建されたものであるが、金堂、講堂、食堂が一直線に並ぶ伽藍配置は奈良東大寺の手法を受け継いでいるものである。本堂である金堂は入母屋造、本瓦葺の桃山時代を代表する建築であり、その他五重塔、大師堂、蓮華堂が国宝に指定されている。
毎月21日には境内に市が立ち、植木や骨董、日用品の露店がでて「弘法さん」として親しまれている。
拝観時間=8:30〜17:30、拝観料=500円(有料区域外は自由)

国道1号線を走っているといやでも目に入ってくる五重塔。京都の風景を紹介した写真でもかなりの頻度で写っているのがこの五重塔である。それだけ京都では有名と言うことだろう。
境内は自由に拝観できるが、国宝に指定されている建物周辺は有料となっている。ただ、写真を撮るには中に入らなくても入場口付近から撮るだけでも十分といった感じ。まあ、一度は入ってみてもいいだろう。昼に中を見学して夜はライトアップされた五重塔をバックに写真撮影というのがいいかもしれない。

訪問時のツーレポ
 ● 2001年10月 らいらっく ライラック忘年会 2002
 ● 2004年04月 らいらっく 京都お花見会 2004
 ● 2008年11月 島を愛す 京都チャリツアーGO
寺田屋(てらだや)
内容=★★☆☆☆ お得度=★★☆☆☆

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「維新は寺田屋の一室から生まれたり」と言われるように、明治維新において重要な場所であり、現在も宿泊することができるようになっている。
文久2年(1862年)に薩摩藩士・有馬新七ら討幕急進派が寺田屋に集まりクーデターを企てたが、同じ薩摩藩士・奈良原喜八郎らによって阻止され、同士討ちを行った「寺田屋騒動」の舞台。現在敷地内にはこの寺田屋騒動で散った薩摩藩九烈士の碑が建っている。
また慶応2年(1866年)に薩長連合を成立させた坂本龍馬が伏見奉行に襲撃された宿としても有名。このとき入浴中だったお竜(宿で働いていた)が異変に気づいて裸のまま階段を駆け上がり龍馬に伝えたエピソードが有名。(実際は薄着を着ていたという話もある)このときについたと言われる刀傷が現在も残っている。
拝観時間=10:00〜15:50、拝観料=500円、宿泊料金=6500円。

明治維新に興味がある人にはかなり重要なところといった感じで、興味ない人にはあまりおもしろくないかもしれない。寺田屋騒動関係よりも龍馬関係の資料の方が多いのはやはりネームバリューのせいだろう。現在も当時の事件の傷跡がそのまま残されているというのもなかなか・・・。
現在も宿泊することができるようになっているというのがちょっとすごいという印象を受ける。しかし、昔ながらの作りなので部屋の仕切りがふすまだけになるのだろうか?まあ、ネタ的に泊まるといったものだろう。

訪問時のツーレポ
 ● 2002年10月 らいらっく ライラック忘年会 2002
藤森神社(ふじもりじんじゃ)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★

本堂
不二の水
京都伏見区にある神社で勝運と馬の神様として競馬関係者に人気がある。また学問にも勝運をもたらすとして学生にも人気の神社である。
神功皇后3年(203年)、三韓征伐から凱旋した神功皇后が旗や武器を奉納したことに始まるとされ、素戔嗚尊、日本武尊、応神天皇、仁徳天皇、神功皇后、武内宿禰、別雷命神、他を祀っている。本殿奥にある八幡宮社と大将軍社は足利義教が造営したものといわれ、国の重要文化財に指定されている。
5月5日におこなわれる駈馬神事や、菖蒲の節句の発祥地としても有名であり、菖蒲が勝負に通じること、駈馬神事からか勝運と馬の神様として人気となった。また祭神である舎人親王が学問の神様であることから就学祈願の神社としてもにぎわっている。6〜7月には3500株ものあじさいが咲き乱れる。
境内にある伏見の名水、不二の水は岩の間から流れ出る名水。過去に2回ほど水が枯れてしまったことがあり、そのたびにボーリングして復活している。現在の水は三代目。
境内自由。

境内はなんか殺伐とした雰囲気だが、シーズンになると人がごった返すことを考えるとこの方がいいのかもしれない。奉納されている絵馬もなかなか面白い。建物も歴史がありなかなか見応えがある。
名水は岩の間から流れ出ているが、実際はポンプでくみ上げられた物を岩の間から出しているだけなのでちょっとありがたみがない感じもする。まあこの辺りは知らない方が雰囲気はいいのかもね。(^_^;;

訪問時のツーレポ
 ● 2008年11月 島を愛す 京都チャリツアーGO
伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)
内容=★★★★☆ お得度=★★★★★

楼門
千本鳥居
全国に3〜4万あるという稲荷神社の総本社で商売繁盛、五穀豊穣、開運の神様として古くから庶民の信仰を集めている。本殿背後にある千本鳥居と呼ばれる朱塗りの鳥居のトンネルでも有名。
和銅4年(711年)に秦氏(渡来人といわれる)が勅命を受けて稲荷山に農耕神を祀ったのが始まりと言われる。本殿は、応仁の乱で焼失した後、明応8年(1499)に再建されたもので、国の重要文化財に指定されている。また朱塗りの楼門は豊臣秀吉の寄進によるものと言われている。本殿奥には千本鳥居や祠があり、約4kmのお山めぐりの遊歩道となっている。
境内自由。

稲荷神社の総本山というだけあり、多くの観光客にあふれている。ちょっとシーズンを外すと人も少なくなるんだが・・・。全国あちこちに三大稲荷という呼び名があるが、全国共通した三大はない。しかし伏見稲荷は必ず入っていることからもその規模は分かる感じがする。
通常鎮座する狛犬の場所には阿吽の狐が鎮座しているのもちょっと変わっている。千本鳥居は出来れば人が少ないときに行ってみたいところ。人が多いと雰囲気があまり良くない。まあ正月三が日は無理だろうが、それ以外はタイミングさえ良ければ人がいなくなるときがある。出来れば四ッ辻、最悪は奥社までは歩いてみたいところだ。

訪問時のツーレポ
 ● 2008年11月 島を愛す 京都チャリツアーGO
ぬりこべ神社(ぬりこべじんじゃ)
内容=★★☆☆☆ お得度=★★★★★

本堂・・・といってもこれしかない
伏見稲荷大社の近くにあり、歯痛に御利益のある神社で地蔵尊が祀られている。地蔵が土で塗り込めた壁のお堂に祀られていたことから「塗り込め」となり、それが「ぬりこべ」に変化した。この言葉から病気を封じ込めるという意味に捉えて歯痛や病気に御利益があるという地蔵尊として信仰が広がったと言われる。現在も全国から歯痛に関する葉書が多く届けられている。

おそらく全国的にも珍しい歯痛の神社。ネタ的には面白いんだが、たんにそれだけ。伏見稲荷大社に行ったときについでに寄ってみるのもいいかもしれないが、かなり狭い道を入ったところなので迷ってしまうかもしれない。

訪問時のツーレポ
 ● 2008年11月 島を愛す 京都チャリツアーGO