三 重 県

史跡・建築物

松本峠 二見興玉神社 伊勢神宮内宮

松本峠(まつもととうげ)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★

七里ヶ浜を見下ろす
熊野市の大泊と木本を結ぶ松本峠は、名勝・鬼ヶ城の山手に位置する。竹林に囲まれた峠には、鉄砲で撃たれたと伝わる地蔵が立っており、途中の梅林からは七里御浜(しちりみはま)が一望できる。ここを下れば古道はなだらかな浜街道へと続く。トンネルが整備されるまでは重要な生活道路だった。
江戸時代・元禄の頃鉄砲打ちの大馬新左衛門が、夜中峠にさしかかると月下に得体の知れないものが立ちはだかってきた。思わず発砲し、命中したが、近づいてよく見るとそれはこの峠のお地蔵様であったという。今もここに立つ地蔵尊の足元をよく見るとそのときの弾痕が残っている。また、茶屋や庵寺もあり、学問所として読み書き、算術を教えていたと言われている。

熊野路の有名な古道跡だが、国道の脇にあるため観光しやすいのがいいところ。ただし石畳は歩きにくく、結構たいへんなので気軽に考えると大変な目に遭う。十分に注意をしたい。途中の視界が開けたところからは七里御浜を見下ろすことができて晴れていれば眺めは最高となる。

訪問時のツーレポ
 ● 2002年09月 南紀ツーリング
二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)
内容=★★☆☆☆ お得度=★★★★★

夫婦岩の間に登る朝日
昔から二見浦に詣で、夫婦岩の間から昇る「日の大神」と、夫婦岩の沖合700mの海中に鎮まる猿田彦大神縁りの霊石と伝えられる「興玉神石(おきたましんせき)」を拝することで有名。天照大神と猿田彦大神を祀った神社。
男岩は高さ9m、女岩は高さ4m、注連縄の長さは35m。日の大神と猿田彦大神縁りの興玉神石を遙拝する鳥居の役目をしている。夫婦岩の中央から昇る朝日は4〜8月の5ヶ月が最も美しいと言われている。
大注連縄は古式によって調製されるもので縄の長さ35m、男岩に16m、女岩に10mが巻かれ、その間の長さは9mあります。この大注連縄は5月5日、9月5日、12月第3日曜日に張り替えられる。この大注連縄奉献の意味は一切の不浄を祓って日の大神及び興玉神石遙拝の鳥居に献ずる古い習わし。

歴史はあるようなんだが、建物とかはそんなに歴史があるわけではない。なので参拝にくるのが目的という場所で、見学というような所ではない。
夫婦岩からの朝日の見学者が多いが、近くに泊まっているなら見に行くというレベルではないだろうか?朝日の散歩がてら境内を見に行くといった感じなので、お参り以外ではその時間以外は寄らなくていい感じだ。

訪問時のツーレポ
 ● 2002年03月 まったり〜な お花見会 2002
伊勢神宮内宮(いせじんぐうないくう)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★

正宮の前の階段から
「一生に一度は伊勢参り」と言われ、江戸時代にはこぞって伊勢参りに行ったと言われる伊勢神宮。皇大神宮(こうたいじんぐう、内宮=ないくう)、豊受大神宮(とようけだいじんぐう、外宮=げくう)の両大神宮の正宮(しょうぐう)のほか、別宮(べつぐう)、摂社(せっしゃ)、末社(まっしゃ)、所管社(しょかんしゃ)の125の宮社を総称して「神宮」というのが正式な名称。
内宮は伊勢・宇治の五十鈴(いすず)川上にあり、天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)を祀っている。創建は約2000年前と言われ、日本書紀にもこのことが記載されている。日常の世界から神聖な世界へのかけ橋と言われる、宇治橋、禊の行事を簡略化した手水舎、五十鈴川の御手洗場(みたらしば)、内宮神楽殿、風日祈宮に参拝する風日祈宮御橋(かざひのみのみやみはし)、神さまにお供えする神饌(しんせん)を調理する忌火屋殿(いみびやでん)、そして一番奥に正宮が建っている。
正宮は4重の御垣に囲まれており、一番奥にある正殿に、天照坐皇大御神が祀られている。建物は唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)と言われる建築様式で20年に1度、神宮式年遷宮の大祭を行って建て替えられてきた。これらの建物が現在の形になったのは天武天皇から持統天皇の時代といわれ、神宮式年遷宮もこの時代に始まったとされる。第1回の式年遷宮が行われたのは、持統天皇4 年(690年)といわれ、戦国時代に中絶することはあったが、1300年にわたって続けられ、平成25年(2013年)に第62回の神宮式年遷宮が行われた。次の第63回神宮式年遷宮は平成45年(2033年)に行われる予定。
参拝時間=5:00〜17:00、参拝無料、駐車場無料

宮中から斎宮が置かれていたことからも分かるとおり天皇家との関係がかなり濃いため、参拝客が多かったように思われる。境内には特に珍しい物があるわけではないが、江戸時代にはやった「一生に一度は伊勢参り」という言葉から訪れる人が多いのではないかという印象がする。伊勢参りに来ても参道で満足するという人が多いのではないだろうか?実際のところ参道で赤福を食べたり、伊勢うどんを食べたりするのがメインのように思う。
一番奥にある正宮は中に入ることが出来ないので入口でお参りするだけ。建物は20年おきに建て替えられているので保護というのが目的ではなく、天照大神が祀られている神聖な場所なので一般人が勝手にはいるのを禁じているようだ。まあ、宗教的なことなのであまりつっこめないんだが、もう少し中を見えるようにしてもいいんではないかという気がする。
バイクは内宮のすぐ近くにスペースが設けられているので、渋滞している車の脇をすり抜けていけばいい。車の駐車場はかなり広いが、いつ行っても混んでいるので注意が必要。参道の散策まで考えると内宮から少々遠くてもあまり気にしなくてもいいかもしれない。

訪問時のツーレポ
 ● 2006年03月 らいらっく 伊勢・鳥羽ツーリング
 ● 2014年11月 近畿旅行