南紀 那智の大滝をめざして

まだ行ったことのなかった那智の大滝を見に

2002年09月13日〜09月17日

全走行距離 883km

09月13日 48km  自宅→大阪府 南港
 今日から南紀方面にツーリング予定である。といっても今日は会社があるのでその後から出発であるが、仕事の関係で今回は会社から直接ツーリングに行くことにした。荷物のパッキングを終えてまずは会社へ。15時に退社してからいよいよツーリングのスタートである。若戸大橋を越えてからそのまま都市高速を使って新門司の名門大洋フェリー乗り場へ。(15時45分・48km)
 いつもはバイクはほとんど居ないんだが、さすがに3連休と言うだけあってツーリングスタイルの長崎ナンバーのバイクが二台止まっていた。16時に乗船してから早速場所を確保。相変わらず人は少なそうなので毛布を3つ確保しておいた。早速風呂に入って湯船に入っていると乗り場に見たようなバイクが入ってきているのを見かける。眼鏡をかけていないのでよく分からないが、どうも2号のようだ。風呂から上がって部屋に戻ってみると自分の場所の横に2号がやってきていた。
 どうやら今回は乗鞍にソロツーリングに行くようである。17時にレストランに行って食事を取り、そのまま19時頃まで話をしていた。
しかし2号と一緒にフェリーというのは何年ぶりなんだろうか?2号のソロツーリングというのも何年ぶりなんだろうかという話もある。(^_^;;
 このあと部屋に戻ったところで2号はお風呂に行ったので雑誌を読んでいたが、さすがに眠くなってきたので20時頃に先に眠ることにした。もともと一人の予定で、船でぐっすり眠るため夕べはあまり寝ていないため、さすがにこれ以上起きていることは出来なかった。横になると速攻で眠りに落ちてしまっていた。
09月14日 371km  大阪府 南港→三重県 熊野市
 4時45分に起きてから出発準備を整える。5時半頃に車両甲板に行くとすぐにドアが開放された。予想通り乗っている車の数は少ないが、バイクは8台くらい止まっている。さっそく暖気を済ませてさっさと下船する。2号の後ろのライダーがやってきていないようで、その後ろのライダーが降りれない状態になっていたらしい。
 一般道に出たところで信号に引っかかってしまったので2号と合流。(ほんとはそのまま行ってしまう予定だったんだが・・・)寒いかもしれないと思ったが、気温的にはちょうどいい感じだった。天気は良くないという予報だったが、今のところ薄雲がかかっているくらいである。そのまま南港線(県道5号線)に入ってしばらく一緒に走り、2号は玉出から阪神高速に乗るため途中で分かれる。自分はいつものように県道5号線を走って、国道479号線から国道25号線に出た。さすがにまだ朝早いので走っている車も少なくていいペースで走ることができる。(^_^) 柏原市で国道165号線に入って桜井駅の先にあったファミリーマートで朝食をとっていくことにした。(7時・51km)
 なんか天気がどんどん悪くなってきてどんより雲が広がってきたのがちょっと悲しいところだ。(T^T) 天気予報を確認してみるとこっちの方は曇りのち晴れとなっているんだが・・・。雨は降らないと思っていたのでカッパはメインの荷物の中になおしこんでいるので雨が降ってもすぐに出せない状態である。15分くらい休憩してから出発する。
 国道166号線に入ると山を登っていくため結構寒くなってきた。といっても我慢できないほどでもないのでそのまま走っていく。ここからは信号もほとんどなく、車も走っていないのでいいペースで走っていくことができた。この先の交差点で国道368号線に入り、さらに東へ。国道42号線に入ってからその先の勢和多気インターで伊勢自動車道に乗る。
 一部一車線になっているところもあったが、車もいいペースで走っていたのでいい感じ。一気に伊勢インターまで走って無料区間を通り、伊勢二見鳥羽ラインに入る。ここも一気に走り去り、鳥羽市内にはいる。途中で赤福本店でも寄っていこうかと思ったが、前食べたからいいやと思って鳥羽市内は素通り。(赤福氷がある時期だったら寄っていたかもしれないが・・・)
 国道42号線から前回来たとき間違えて入ってしまった県道750号線へ。途中、何もないところでウインカーもあげずに止まったり、のろのろ走るわけのわからんばかな車がいたせいでちょっと頭に来る。後ろをちゃんと見てから走れ!その先のパールラインの入口に行って全線の通行権を購入。(940円)
 パールラインに入って少し走ったところの展望台でいったん休憩をとる。(10時・188km)残念ながら空はどんよりしているので眺めはあまり良くないが、遠くの島まで見ることはできた。正面に見える神島は映画「潮騒」の舞台にもなったところらしい。ガイドブックを見ると近くに海の博物館というものがあるようなので行ってみることにした。この有料道路を出ないといけないのかと心配したが、逆に有料道路からしか行けないような感じだった。案内板に従って細い道を走り、駐車場に到着。
 入場料は800円とかなり高く、この金額に文句をいいながら戻っている一家族がいた。せっかくだからと中に入ってみるが、まだ時間が早いせいか館内にはほとんど人がいない。
 展示物は広い敷地内にある建物に分かれて展示されており、かなりの量があるようだ。まずは「伊勢の海女」についての10分くらいのビデオを見てから館内を観光していく。ミニチュアなどを使っていろいろと説明しているが、ビデオはさすがに時間がかかるのでほとんど見なかった。観光していると徐々に観光客が増えてきた。1時間くらい中を見学してからバイクの所に戻って出発する。(11時)
 そこから一気に鳥羽展望台まで走っていく。展望台の駐車場はかなり広いが、車の数はそれほどでもない。建物内部が改装中だったのであまり土産物とかが売っていなかったのがちょっと残念である。とりあえずここからの展望をカメラに収めておいた。駐車場の奥に展望台があったが、この天気ならもういいやと思ってそうそうに出発する。
 出発してすぐにメットのシールドに何かが飛んできた。
「きっと気のせいだ!(;^_^Aフキフキ」と思いたかったが、無視しているわけにもいかない。雨である・・・。(T^T) 少し降っただけでやんでくれたので助かったが、本降りになるのも時間の問題かもしれない。かなり雨が降っていたのか、途中から道路脇に水たまりが出来ていた。タイヤの跡はだいぶん乾いてきていたので走る分には問題なかったが・・・。海の博物館を見学していて良かったかもしれないなあ。(^_^) 相差口でチェックを受けてさらにパールラインを進む。その先の料金所で通行券を回収される。(11時45分・211km)
 国道260号線に出る手前で道路脇に止まってどう進むか検討する。国道260号線に沿って半島の方に行ってみたい感じだが、先端で国道はとぎれている。国道番号が対岸とつながっているので渡し船があると思うが、地図には何も書いていないのでもしなかったら、戻るのがめんどくさい。しかしせっかくここまで来たんだから行ってみるかと半島方向に少し走ったが、前方のすごい雨雲を見て行くのを断念、Uターンして引き返す。(^_^;;
 地図に載っていた善代湯という所に寄っていこうかと思ったが、道が入り組んでいてよく分からず走っていると国道260号線に出てしまったのでそのまま走っていくことにした。ここに国道260号線の対岸への渡し船の案内が出ていて、「やはりあっちに行っておけば良かったかな?」とちょっと後悔。しかし何で地図にはここのことが載っていないんだろう?(?_?)
 磯部町に入った辺りでついに本格的に雨が降り始めてしまった。(T^T) 結構大粒の雨で一気に濡れ始める。すぐに止まって雨宿りしたかったが、こんな時に限って止まれるスペースがない。両脇は歩道になっていてどうしようもない状態である。一気に加速してやっと止められる場所を見つけて避難する。といっても雨をしのげる場所ではないので傘を出してしばらく様子を見る。(12時15分)
 しばらく待ってみるが、全くやむ気配はない。道路もかなり濡れてきているのでどっちにしろカッパを着ないと行けない状態になっている。近所の人たちが何者だろうという感じでこっちを見ていくのがちょっとかなしい・・・。(T^T) たしかにすごい怪しいやつかもしれない。(^_^;; 今日は雨が降らないと思ってカッパをパッキングしたバッグに入れていたので取り出すのにかなり苦労する。荷物のパッキングをし直して、カッパを着込んでから出発。結局30分くらい時間をつぶしてしまった。
 この後雨はかなり小振りになって道路も乾いてきていたが、またいつ雨が降るか分からない空模様なのでカッパを脱ぐことができない。さすがにおなかも減ってきたので店を探しながら走っていたが、なかなか寄りたくなるような店が見つからない。このままでは食べ損ねると思って、海沿いにあった小さな食堂「三栄食堂」に寄っていくことにした。(13時15分・267km)
 家族でやっているような小さな店で、漁村にもかわらず、メニューは
ハンバーグやトンカツなどの普通なものだけ。なんで魚関係のものがおいてないんだろう?(?_?) 結局エビフライ定食を注文したが、結構値段が高かった。(エビフライ1150円)やってきたエビフライはかなり大きなものが3匹と見た目はいいが・・・味が良くない。(T^T) まじでなんでこんな味にしかできないの?というかんじでちょっと悲しかった。まあ、おなかは満足できたのでよしとするか・・・。出発しようとするとまた雨が降ってきたのでカッパを着てから出発。(13時45分)
 途中雨は相変わらず降ったりやんだりの繰り返しでカッパは脱げない。山道を抜けてから国道42号線に入ったところにある道の駅「紀伊長島」で休憩をとっていく。(14時半・301km)駐車場はそんなに広くないとはいえ、車の数が多く駐車スペースがない状態だった。今日は行けるトコまで行ってテントで寝ようと思っていたが、どう考えても雨に降られそうだったので距離的なことを考えて、熊野市の熊野市青年の家YHに連絡をしてみることにした。さすがに3連休には泊まれないかもしれないと思ったが、あっさりと宿を確保することができた。(^_^) この先のルートを確認してから出発。(14時45分)
 その先の日石で給油をすませ(330km/14.5L)南下。この辺りがそうなのか、それともこのガソリンスタンドがそうなのか知らないが、
リッター105円は高すぎだろう・・・。熊野まで特に観光していきたいと思うところもないので一気に走っていくだけである。国道311号線で海岸線を走っていきたかったが、自分の地図ではまだ開通していない所がある。もしつながっていなかったら悲しいので安全策をとって国道42号線を走っていくことにした。途中、熊野古道○○峠という案内板をよく見かけたが、雨も降っていたのでどこにも寄っていかなかった。一気に熊野市内に入ってYHに到着。(16時15分・362km)
 早速受け付けをすませて部屋に移動。今日はテニスの団体と自分の他は1人だけしかいないようだ。外を見てみると天気は回復傾向で、少し晴れ間も見えてきていた。夕食は頼んでいないので近くの店を紹介してもらい、この付近の観光地について聞いてから16時半に出発する。雨は降らないと思って貴重品だけをタンクバックに入れてからバイクで行くことにした。
 まずは熊野古道の松本峠へ。南側の入口から登ろうと思ったが、登り口付近は全部駐車禁止となっていたのでちょっと止める気が起きず、こっちから登るのはあきらめる。来た道を引き返して素直に国道に出れば良かったが、たぶん行けるだろうと町中の細い道を走っていくと、小さなトンネルに出る。これは松本峠を掘り抜いた現在の国道のトンネルができる以前のトンネルのようだ。トンネルの半分が一段高くなった歩道になっており、半分がこっちからの一方通行の車道になっている。珍しいトンネルを見れたからよかったと思いながらそのトンネルを抜けて国道42号線へ。出たところは鬼ヶ城の入口あたりだった。
 そこから少し北上したところにある松本峠の入口に到着。しかしこっちもバイクを止めるところがなく、しょうがないので歩道に強引にバイクを止めた。後で聞いてみたところ道路の反対側に駐車場があったらしい。道路の案内板に
「松本峠130m」とかかれていたのですぐと思っていたら、その看板を立てているところから入口までが130mと言う意味だったようで、峠までは500mの階段を登っていかないといけないようである。(T^T)
 道の脇からがさがさ音がするので何かと思ったら5cm位のカニが音に驚いて隠れていた。かなり急な階段を上っていくと、途中から昔作られた石畳の道になる。石がぼこぼこしている上、あまり人が通らないのかコケが生えていて結構危ない。こけないように慎重に歩いて峠に到着する。上はTシャツなので蚊が寄ってきてしゃれにならなかった。(T^T)
 ペアレンツさんにこの先の梅林から七里御浜を見下ろす景色がとてもいいと聞いていたので、反対側の階段の途中にある梅林まで行ってみることにした。すぐ近くと思っていたが、ちょうど山の中腹ぐらいで250m位歩かなければならなかった。(T^T) この高台からちょうど浜の湾曲部分がきれいに見えていた。晴れていたらもっと眺めが良かっただろうがこれは仕方がない。ここで写真を撮ってから引き返してバイクの所に戻る。往復したので1.5km位歩くことになってしまい、かなり汗だくになってしまった。(17時)次に鬼ヶ城と言われるところへ。
 駐車場にバイクを止めて海岸線に向かうが、時間が遅いせいかもう土産屋はすべて閉まっていた。店の間を抜けて海岸線に出ると崩れ落ちそうになっている岩場に出る。波の浸食や海岸が隆起によってこのような複雑な地形ができてしまったらしい。大きなくぼみの所には観光客の記念撮影用に鬼の人形とかが置かれてあったが、この時間はすべて撤収されて人形もカバーが掛けられていた。その先の遊歩道は崩壊が近いのか通行禁止になっていて行くことができなかった。この後、花の窟(はなのいわや)神社というところに寄ってからYHに戻った。(17時半・371km)
 お風呂が沸いていると言うことだったので早速お風呂に入ってくつろぐ。お風呂の壁には最近では珍しく絵が描かれていた。湯船いっぱいにお湯が入っているのはいいが、かなり熱くてとても入れない状態。しばらく水を足してやっと入れるようになった。しばらくすると先ほどの子供達が入ってきてうるさくなってきたのでもうあがることにした。まあ、こんな所に来た子供達が遊びたがるのは仕方がないのでいいんだけどね。(^_^;;
 部屋に戻ると同部屋の人が戻ってきていた。お風呂にはいるつもりだったようだが、今はやめた方がいいということで、しばらく話をする。彼は愛知から車でやってきており、明日は奈良まで行くそうである。しばらく話をしてから18時に夕食をとりに外出。
 「磯っ子」という店がおすすめと言うことでそこに行くことにした。途中迷いながら何とか店に到着。店にはいると先客はカウンターに一人だけ。メニューを見てみるとおすすめ料理に「磯っ子特製めはり」「天巻き」というものがかかれている。どんなものかよく分からなかったので店員に聞いてみたが、どうもよく分からない。
「知ってるやろう?」といった感じの適当な説明でちょっと腹立った(-_-Xが、結局よく分からないままこの二つとビールを注文した。
 ふとメニューを見てみると定食というものがあってこれを頼んでおけば良かったかな?とちょっと後悔。今更どうしようもないので付け出しを食べながらビールを飲んでしばし待つ。持ってこられたものは高菜でくるまれたおにぎりみたいなもので、かなり大きなものが3つ乗っている。これがめはりだったか・・・。そういえば前に一度食べたことがあったなあ。これと天巻きを食べると結構おなかがいっぱいになってしまった。あとはマンボウのみそ和えを注文しておなかも満足した。ビールを2杯飲んだとはいえ2700円と結構高くついてしまったのは仕方がないところか。店の雰囲気、味はいいんだが、何人かの店員の対応がちょっといやな感じがした。
 YHに戻ってから(19時)談話室に行くと子供達が囲碁をやっている。これにはちょっとびっくりである(@_@) 最近の囲碁ブームで始めたのかなあ?少ししてからロビーでペアレンツさんとこの辺りのことについて話をする。正月にはソフトの合宿で世界中から人が集まって来るというのを聞いてちょっとびっくり。そのほか、鬼ヶ城でしゃれこうべが見つかったとかいろいろ話を聞けておもしろかった。
 20時頃まで話をしてから談話室に行って漫画を読む。さすがに疲れてきていたのか眠くなってきたので部屋に戻ると愛知の人はもうすでに眠っていた。荷物を簡単に片づけてから就寝。(21時)
 01 松本峠の石畳を歩く
 02 鬼ヶ城の岩
 03 YHのお風呂に描かれている絵
09月15日 216km  三重県 熊野市→和歌山県 田辺市
 携帯を6時にセットしていたが、その前に目が覚める。しかしそのままベッドでだらだらしていると携帯が反応して完全に目が覚めた。同室の人はまだ寝ていたので顔を洗って浜辺に散歩に出る。こんな朝早くには誰もいないだろうと思っていたが・・・つり客がうじゃうじゃいるやんか。ってことで人のいない浜辺の撮影は断念。(T^T)
 ここに獅子岩と言われるものがあったが、それより手前の岩の方が獅子に見えるのは気のせいか?間違って最初はそっちを撮っていた。(^_^;; 結局本物の獅子岩は撮影はしなかったが・・・。パッキングをすませてYHの前でペアレンツと一緒に写真を撮って6時45分に出発。出発するころにまた雨が降り始めていたのでカッパの上だけを着て出発することになった。(T^T)
 雨が降っていたのは熊野の辺りだけだったようで、少し走ると雨はもう上がってしまった。鵜殿市で熊野速玉神社にちょっと寄ってから町中を走っていると、「浮島の森」という案内が目に入る。島が浮いているように見えるようなものかなと思って海岸線の方に向かうが、どうも町中にあるようだ。頭に?マーク(?_?)を浮かべながら目的地に到着。残念ながら有料の所みたいで中に入ることができなかったので説明文だけ読んでいく。
 どうやら沼の中にある森全体が水の上に浮かんでいることから浮き島とい言われているようだ。地面は土ではなく、腐葉土みたいなもので、元々地面に接していたが、数十年前に下層部分が分解されて水に溶け出し、森全体が地面から切り離されてしまったようだ。その当時、風が強い日にはほんとに森全体が動いていたらしいが、現在は座礁(?)して動かなくなってしまったらしい。
 せっかくなのでここの名物であるめはり寿司とかでももう一度食べたいところだが、さすがに朝早いため開いている店がない。しょうがないので途中にあった「オークワ」というスーパーで買い物をしていくことにした。フィルムとお茶とサンマ寿司を買っていく。サンマ寿司はどんなものかと思っていたが、前に十津川で食べたことがあるものだった。途中の海岸線で朝食を取ってから一気に那智の大滝を目指す。
 那智の大滝に向かう道は県道43号線と思っていたが、案内板では県道46号線になっている。那智の大滝とかかれているし、場所的にはあっていると思ってその道に入ると道路標識が43号線になっていた。しかしその先の標識は46号線。いったい何なんだろう?(?_?) まあ目的地に着けば問題ないんだが・・・。この辺りから「那智黒」という飴の看板がやたら目につきはじめた。一気に山を登って那智の大滝に到着した。
 この辺りの駐車場は500円とかかれているが、他にないのかと一番上まで行ってみたがどこも一緒。滝に一番近いところはなんか無料みたいな感じもしたが、詳細は分からない。道路脇に止めても良かったが、何かあったらいやなので駐車場にバイクを止めることにした。(8時半・46km)バイクの駐車料金も500円となっていたのはちょっと腹立ったが、もうしょうがない。先に金額を聞いておけば良かった。その横の店で割引ができると言っていたが、そんなにいっぱい買わないからなあ。その先にあった駐車場はバイクの駐輪料金
200円となっていたことに後で気がついてちょっとショック。(T^T) でかでかと「バイク200円」と書かれていたのに気がつかなかった・・・。
 まずは今回一番の目的である那智の大滝へ。階段を下っていくと前方に那智の大滝が見えてきた。観光客は団体が一組と数人程度で、団体客はちょうど写真撮影をしていたのでいい感じにすいていた。(^_^) まずは滝の正面で写真を撮ってもらってから滝壺拝観へ。(300円)階段を上っていくとそこは展望台になっており、滝をきれいに見上げることができる。ここで15分くらいぼーっと(-_-) 滝を眺めていた。戻ろうとすると団体客がやってきて騒がしくなってきたのでちょうど良かったかもしれない。(^_^) 先ほどの所に戻るとかなりの観光客であふれていた。少しやってくるのが遅れていたらやばかったところだ。
 ここから舗装道を歩いて表参道から大社へ向かう。さすがにまだ朝早いせいか店は半分くらいしか開いていない。きつい石段を登って境内に行くとそこは観光客であふれていた・・・。ここの境内から那智の滝を見ることができたのでここから写真を撮ってから裏参道に向かう。裏参道は昔のままの階段といった感じで自然石を使った階段なので結構危ない。さすがにこっちを歩いている人は少なく、数グループとすれ違っただけだ。階段を下りるとちょうど那智の大滝の入口に所に出る。
 駐車場と契約している店でキーホルダーと那智黒を買い、先ほどもらったチケットを見せると5%くらい割引してくれるようだ。金額が金額なので50円くらいしか値引きがなかったが・・・。200円の所に止めていればなあ。かなり汗をかいてしまったが、走っていると乾くだろうと言うことで出発する。(9時半)
 この先の勝浦にある温泉に入ろうと思って町中に入っていくが、どうも場所がよく分からない。(?_?) 浦島ホテルの洞窟温泉に行こうと思っていたが、案内板もなくよく分からない。しばらくうろついているとやっと地図に載っている八幡神社と言うところを見つけて現在地を確認。ホテルの方に行ってみるとなにやらゲートがあって係の人がいる。ここでホテルの温泉のことを聞いてみると、ホテルに行くには船で行かないといけないらしい。しょうがないのでフェリー乗り場の浦島ホテル案内所に行って聞いてみると「いま清掃中で昼からしか入れないですが、行きますか?」って、言っても入れないのに行くわけないやろ!(-_-X ちょっと腹立ちながらここを出発する。
 湯川トンネルを抜けたところで「湯川温泉 桜湯」という温泉の看板を発見。そういえばマップルにのっていたなあと思って寄っていくこととにした。(10時15分・63km)ここはまだできてから新しいみたいで中も結構きれい。湯船は内湯と露天の二つしかないが、他にはほとんど人がいなかったのでのんびり入ることができた。途中で太陽も顔を出してきて天気が回復傾向にあることが伺えうれしいところだ。お風呂から上がってから待合室で自分の気に入っているマッサージ機械で足をマッサージしながらこの後のルートを検討する。しばらくくつろいでから出発。(11時)
 ここから太地の鯨博物館に寄るため、県道240号線に入って半島の先の方へ向かう。駐車場にはかなりの車がやってきていた。歩道にバイクを止めて入場口まで行ってみたが、大人の料金1200円と言うのをみてから入るのをやめる。その先の燈明岬(とうみょうさき)、梶取岬と行ってから国道に戻った。
 太陽は出ているが、青空はまだあまり見えない状態。このあといいペースで走っていき、途中の九龍島の近くで止まってルートの確認。(12時15分・96km)そこから少し行ったところにある橋杭岩へ。(99km)観客が多くて駐車場はいっぱい状態になっていた。近くまで歩いてから写真だけ撮ってからすぐに出発する。(12時半)
 国道42号線から県道40号線に入り、その先の串本大橋を渡って紀伊大島へ。島側の方が高くなっているため、橋の途中からループになっていて高低差を解消している。島にはいると片側1車線のきれいに整備された道が続いていてかなり走りやすい。信号もないので止まることもないまま樫野崎に到着した。(12時45分・112km)
 遊歩道を少し歩いたところにある土産屋に
「キンカンソフトクリーム」なるものが売っていたのでこれを購入(300円)。キンカンの味のソフトの上にキンカンが丸ごと載っているというもの。500m位歩いて先端にある灯台に到着。天気も良くなってきたので眺めもかなりよい。
 ここを後にして途中にあった供養塔を見てからトルコ記念館へ。中には座礁したトルコの軍艦に関する資料がおいてあるが、資料のおいてある部屋は一部屋。これで250円は高すぎるだろうと言った感じである。(^_^;; 屋上は展望台になっており、軍艦の座礁した場所が示されている。
 ちょっとお金がもったいなかったなあ・・・と思ったが、もう仕方がない。そこから遊歩道を戻ってバイクの所に戻る。ルートを確認してから出発し、一気に島を横断。橋を渡ってから海岸線に沿って県道41号線を南下していく。しばらく走っていくと潮岬の展望台が見えてきた。(13時45分・126km)
 まずはおきまり通り最南端の碑の所に行ったが人が多いので近くを散策。別の所にも最南端の碑を発見する。この後店に行って前回買うことのできなかった最南端証明書(200円)とキーホルダーを購入。最南端の碑の所で写真を撮ってからバイクの所に戻る。
 すぐに出発しようかと思ったが、せっかくなのでタワーに登ってみることにした。料金は300円で
最南端証明書がついてくるらしい。なんてこった。(T^T) まあ仕方がないと思ってエレベーターに乗って一番上に。タワーの上には他に観光客の姿はない。しばらく眺めを堪能してからタワーを降りて出発する。(14時)
 途中の灯台は前も行ったことあるので素通り。さすがにおなかが減ってしゃれにならないので途中にあったシーサイドサンク(串本町田子)というドライブインに寄っていくことにした。(14時半・143km)ここで頼んだのはラーメンとめはり寿司のセット(880円)である。これでやっとお腹も落ち着いてくれた。今日は天気が良さそうなのでテント泊かと思ったが、天気予報を確認すると明日は雨の予報。しょうがないので田辺の扇ヶ浜YHに電話して今日の宿を確保する。(15時)
 晴れてはいるが、雨雲も見えていてはっきりしない天気。白浜で県道34号線に入って温泉街に行ってみようと思っていたが、この県道の手前から2km位渋滞していた。さすがに待っていられないのですり抜けしながら進んでいくが、
数台左に幅寄せしてくる車がいたので素直に右から抜いていった。ちなみに全部なにわナンバー。(^_^;; ただ県道の交差点から先は国道も県道もガラガラで、何で渋滞していたのかよく分からない。そこから少し走って三段壁というところに到着する。(16時15分)

三段壁洞窟
第五十代の桓武天皇の頃、三段壁の沖合を航行する船から魔の牟?沖と漁夫達より恐れられた海賊「多賀丸」の隠し洞窟であり、年を経て源氏と平家が四国の屋島沖で対決した当時、熊野地方は敏捷果敢な熊野水軍の支配下にあって三段壁洞窟はその熊野水軍の「船隠し洞窟」でもあった。源平合戦の主戦場が屋島から壇ノ浦に移る頃、二百余隻の軍船に二千余人の勇猛な熊野水軍が決戦場壇ノ浦に向かって此処、田辺湾を進発せり・・・とある。

 そんなに有名でもないだろうと思っていたが、思った以上に観光客が来ている。海岸に出てみると、ここから下の洞窟まで降りるエレベーターがあるようなので行ってみることに。料金は1200円とかなり高いが、ちょっと期待して券を購入する。
 エレベーターで一気に30mほど降りて下の洞窟に到着。降りてすぐに熊野水軍を模した人形と鎧とかが置いてあった。ここから船隠し洞窟といわれる洞窟を見ることが出来る。その他に弁財天が奉られてあったりしたが、内容に対して金額が高すぎるといった感じの所だった。せめて500円と行ったところか?
はっきり言ってあまり行く価値はない。(;>ω<)/ 一通り見て回ってから地上に戻り、看板のところで写真を撮ってから出発する。(17時)
 次に白浜温泉の海岸線にある崎の湯という露天風呂に行こうと思って町中に入っていったが、車が多くてうっと惜しい。結局場所もよく分からなかったこともあり、そのまま白浜の町を通り抜けるだけとなった。
 県道33号線に入って国道42号線に向かうと、国道まで5kmほど渋滞していたのでずっとすり抜けしていくことになった。途中のガソリンスタンドで給油をすませ、(282km/11.7L)田辺の町中へ。YHの案内図を見ながら走っていき、やっと到着する。(17時半・216km)案内図が、パン屋や、薬屋などえらくローカルな目印しかなくて乗り物に乗っているとちょっとわかりにくかった。(^_^;;
 住宅地の中にあるYHで、民家の奥に下宿所のような感じで部屋があるところだ。早速受付をすませるが、他に泊まり客はまだいないようだ。まずは荷物を全て移動させてから早速お風呂にはいる。さっぱりしたところで夕食をとりに町の方へ向かう。(18時)
 まだ明るかったので、近くにある闘鶏神社へ寄ってから駅前へ。休みのせいか開いている店がほとんどない。(T^T) しばらくうろついてやっとうどん屋「一吉」と言うところを見つけ、ここで食べていくことにした。表の看板にはうどん屋と書かれているが、いろいろな料理があるようなので定食とビールを注文。定食はエビフライやメンチカツなどでなかなかおいしかった。ちょっと値段は高めだが、まあよしとしよう。
 このあと部屋に戻って(19時)としえちゃんに連絡を取って明日の待ち合わせ場所を確認する。家まで行くことはできないので目印となる建物の場所を聞いて11時頃に待ち合わせることにした。
 この後は話し相手もいないので談話室で漫画を読んで21時半頃に眠っていたが、23時半頃に隣の人が帰ってきた音で目が覚める。声が筒抜けでマジでうるさい。文句を言おうかと思ったが、0時頃には眠りについたようなので自分も寝ることができた。
 04 YHの前でペアレンツさんと
 05 那智黒の看板が至る所に立っている
 06 那智の大滝の前で
 07 キンカンソフトクリーム
 08 本州最南端の碑の前で
09月16日 204km  和歌山県 田辺市→大阪府 南港
 6時前に起きてから静かに出発準備を整える。荷物を運んでからパッキングをすませ、YHの前で写真を撮った。さすがに住宅地なので大通りまでバイクを押して行ってからしばらく暖機する。エンジンも暖まったところで、6時半に出発。天気予報で雨となっているとおり、空はかなりどんよりしていて今にも雨が降りそうな感じだった。(T^T) 夜の間に雨が降っていたようで、道路が少し濡れていたが、メイン通りを走れば問題ないだろう。
 国道424号線へ出てから高山寺に寄っていく。そこから国道42号線に出てから後はひたすら北上。車もほとんど走っていないのでいいペースで走っていくことができた。(^_^) しばらく走っていると太陽が顔を出して青空が広がってきた。天気予報ははずれてくれたか?(^O^) おなかもすいてきたので印南町に入ったところのローソンで朝食をとっていくことにした。(7時・21km)
 御坊で県道188号線へ入って松林の中に延びる道を走っていく。松林の中は日当たりが良くないのと、車の走っている数が少ないせいで、まだかなり道路が濡れていた。ロードバイクだったから良かったが、オフ車なら間違いなくズボンが濡れていただろう。松林を抜けてから海岸線に出たところにあったパーキングでいったん休憩。(7時半・43km)
 そこから少し走ると日の岬の案内板が出ていたので、それに従って山を登っていく。(7時45分・49km)展望台に登ってみると眼下に日に輝く海が広がっていた。残念ながら時間が早くて展望台の店は開いていなかった。このあと灯台に寄ってから出発。(8時)
 山を降りて県道24号線に出てから細い道をひた走っていく。ちゃんと舗装はされているが、道が狭くて視界もあまり良くないのがちょっとつらいところだ。海岸線はきれいで時々砂浜も見えるので海水浴シーズンに来たらかなり混雑しているかもしれない。
 由良町に入って海岸線をしばらく走っていると、前方に白い山が見えてきた。あそこがとしえちゃんの言っていた白崎海岸のようだ。途中の駐車場にはテントを張っている人が多くて止まることができない。こんな所にテントを張るなよなあ・・・。公園はきれいに整備されたところで、人も多かったため、バイクで中を走っただけですぐに出発した。(8時45分・76km)
 和歌山市に入って県道137号線との分岐点で脇道に入り線路を越えて紀三井寺に向かう。途中にあった駐車場は高そうだったのでそこを通り過ぎて奥に行ったが、駐車場が見あたらない。細道を走っていき、「まずいかなあ?」と思っていると参拝者用の駐車場を発見。止めていこうかと思ったが、ここも有料だったようで、バイクは止められないようだ。ここにいた係のおばちゃんにバイクを止めるところはないか聞いてみると裏参道の入口に止めるように言われたのでここに止めていく。駐車料金は300円で、バイクも50円取られたが、ちゃんと案内の紙もくれたのでよしとしよう。(10時・128km)

紀三井寺
奈良時代の開基といわれる西国三十三国所第2番札所の観音霊場で、「ふるさとを はるばるここに 紀三井寺 花の都も 近くなるらん」のご詠歌で知られる。また、近畿地方に春の到来を告げる「早咲き桜の名所」として知らせている。紀三井寺という名称は、山内に三つの井戸(わき水)(北より吉祥水・清浄水・楊柳水)がある寺"三井寺"に紀州、紀の国の頭字「紀」を冠して呼び慣わされてきた名前である。

 裏参道を登って境内へ行くと、それなりに観光客が来ていた。高台にあるので眺めはいいが、見えるのが町並みだけなのであまり景色がいいというわけでもない。境内でしばらくくつろいでからすぐに戻ることにした。(10時半)
 県道137号線を通って県道135号線に戻り、ここから町中を抜けてから国道24号線に抜ける。この国道をしばらく走ってから、待ち合わせの近くまでやってきたが、目印の建物が見つからない。行きすぎたらまずいと思って近くにあった古本屋の駐車場にバイクを止めて連絡を取った。(11時)予定時間ぴったりである。みかんに連絡をとってしばらくすると
大きな体で小さなスクーターに乗ってやってきた。ここから先導してもらってさかもっちゃん家に到着する。(149km)
 家にはとしえちゃんと二人の子供がいた。昼食をごちそうになったが、かなりの量を用意してくれていたのでさすがに全部食べることは不可能だった。m(_ _)m 
自分の周りでは怪獣が二匹ばかりうなり声をあげていたが、気にしないでおこう。(^_^;; 話をしているとなにやら天気が悪くなってきて雨が降り始めてしまった。(@_@) あわてて荷物を避難させたが、なんで雨が降るかなあ・・・。(T^T)
 みかんは友人の結婚式に参加するため、出かけていった。自分もフェリーに遅れたらしゃれにならないので14時過ぎに出発することにする。そのころには雨もあがって青空が広がっていたので助かった。(^_^) おみやげにおにぎりを頂いた。3人に見送られてここを出発。
 県道63号線を北上して泉佐野まで走っていき、ここから湾岸線に乗る。時間があるので下道でも良かったんだが、この日は岸和田でだんじり祭りが行われているらしいので、上を通るしかない。さすがに通行止めにあってしまったら最悪だからなあ。時間もあるので料金の切り替わる高石で降りるつもりだったが、折り損ねてしまってそのまま走って南港南で走ることになってしまった。(T^T) そこから少し走って南港フェリーターミナルに到着。(15時15分・204km)
 一気に上を通ってきたため、予定よりも早く着きすぎてしまった。さすがに2号はまだやってきていないようだ。時間も十分にあるので荷物をはずしてからバイクを磨く。もう雨は降らないだろうと思い、カッパなどをなおしてパッキングを完了。後は本を読んだりして乗船時間を待つ。
 16時15分に乗船してから早速風呂に入ってのんびりする。相変わらず部屋はガラガラなので、一応2号の分もとっておいた。17時過ぎに2号もやってきたが、寝台をとったらしい。としえちゃんの差し入れのおにぎりを持ってレストランに行って食事をとる。2号は昼食をとる暇もないくらい一気に走ってきたらしいので結構な量を食べていた。2時間くらい話をしてからいったん部屋に戻ってロビーでくつろいでいた。このあと21時頃まで話をしてから就寝。(21時半)
 09 YHの前で
 10 白崎海岸
 11 新居の前で みかんはいない・・・(^_^;;
09月16日 46km  大阪府 南港→自宅
 5時頃に起きてから出発準備を整える。6時半前にロビーに行くと2号もやってきている。空はどんよりだが、なんとかカッパは必要なさそうだ。良かった良かった。(^_^) 6時半に車両甲板に入って荷物をパッキング。カッパを出そうかと思ったが、天気は回復傾向と言うことでもういいやとそのまま走っていくことにした。
 前に車もいなかったので最初にフェリーを下りたが、自分の後ろのライダーがまだやってきていなかったのでその後の人は降りるのに時間がかかったことだろう。(^_^;; 道路はまだ濡れていたが、なんとか大丈夫そうだ。大里の方に走っていく途中でなんでもないカーブで自爆している車を発見。フロントがかなりつぶれていたが、運転手は電話をしていたので大丈夫だろう。スピード出し過ぎてスリップしたのかな?(?_?)
 大里から都市高速に乗って走っていると、反対車線にパトカーが。見てみるとここでも同じように事故っていた。いったん家に帰るかさんざん悩んだが、仕事もたまっているし、天気も良くなりそうだったので、会社に直行することにした。まじで仕事が忙しかったが、あらかた見切りを付けて20時には帰宅する。