和 歌 山 県

名勝・地域

大塔川林道 那智の大滝 潮岬
高野竜神スカイライン 竜神温泉 曼荼羅の滝 燈明岬
橋杭岩 樫野崎 養翠園

大塔川林道
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★

林道途中の風景

手彫りのトンネル
川湯の温泉から県道241号線を走っていくと行くことのできる林道である。林道の舗装化が進んでいくのでいずれは舗装されてしまうかもしれないが、今のところダート部分がかなり残っている。多くの林道が入り組んでおり、反対側まで抜けることも可能と思われる。
特に大きな瓦礫があるわけではないので走りやすいが、ガードレールなどはないのでコースアウトしてしまうとそのままが消したに転落してしまう。
途中のトンネルは手彫りのトンネルと言うことで、岩肌がごつごつしている。

眺めもよくていいが、崖から落ちると即死というようなところでもガードレールがないのがちょっと怖いところ・・・。(^_^;; ということで一人で行くとちょっと怖いかもしれない。「熊出没注意」の看板がさらに怖かった・・・。(本当に出るんだろうか?)
自分が行ったときはほとんど車も走っていなかった。道幅が狭いので車とすれ違うと結構大変かもしれない。

訪問時のツーレポ
 ● 2000年11月 らいらっく 川湯キャンプ
 ● 2000年11月 まったり〜な 川湯キャンプ
那智大滝(なちのおおたき)
内容=★★★★☆ お得度=★★★★★

三重の塔と那智の滝

滝壺の展望台からの眺め
那智山の奥山、大雲取山から流れ出る川水が断崖にかかり落ちる133mの大滝。日本の滝100選、日本の音風景100選に選定されている。
桓武天皇の時代に発見されたと言われ、早くから大己貴命(おおなむじのみこと)のご神体として祀られてきた。修験道での滝修行場をしてもっとも尊い霊場とされ、文覚上人の修行なども行われたところである。銚子口の岩盤に三つの切れ目があり、三筋になって落下し始めるところから、「三筋の滝」ともよばれている。
神社(飛瀧神社)の御神体としてこの滝を崇め、毎年7月9日と12月27日の2回、古来からの神事にのっとり「御滝注連縄張替行事」が行われている。
この横にある熊野那智大社は熊野三山のの一つで、御主神は、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ・いざなみのみこと)。諸願成就の神社としても知られている。日本三大火祭りの一つに数えられる「那智の火祭り」は、熊野那智大社の例大祭で、「扇祭り」とも呼ばれ7月14日に行われる。この例大祭は、熊野那智大社から御滝前の飛滝神社への年に一度の里帰りの様子を表したもの。那智滝を除く十二体のご神体を、御滝の姿を表した高さ6mの十二体の扇神輿(おうぎみこし)に移し、御本社より御滝へ渡御をなし、御滝の参道にて重さ50sの十二本の大松明でお迎えし、その炎で清める神事が「那智の火祭り」である。

有名な滝というだけあってマジで見応えがある。が、それだけに観光客も多い。人が少ない早朝に行かないと良さも半減してしまうだろう。連休などに行くととんでもない状態になるかもしれない。
展望台まで行くのは有料になっているが、それほど値段が高いわけではないので言ってみてもよい。見る角度などはそれほど変わらないが、より近くで滝を見ることができる。残念ながら滝壺までは行くことができないし、展望台からも滝壺の様子を見ることはできない。途中に延命長寿の湧き水があるんだが、なぜかカルキ臭かったのが気になる。(^_^;;

訪問時のツーレポ
 ● 2002年09月 南紀ツーリング
 ● 2007年10月 四国・南紀ツーリング
潮岬(しおのみさき)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★

近くにあるもう一つの最南端の碑
和歌山県にある北緯33度25分47秒、東経135度45分55秒位置する本州の最南端。道路から灯台までの間は「望楼の芝」と呼ばれる芝生になっており、先端部分に本州最南端の碑とお店がある。このお店で本州最南端到達証明書が売られている(200円)が、展望タワーに登ると同様のものが付いてくる(300円)のでタワーに登る場合は購入しなくて良い。

道路と碑の間は広い草むらになっていてこの建物以外何もないと言う感じ。最南端の碑は二カ所あるが、ほとんどの人はお店の前の碑の所で写真を撮っている。
せっかくなのでタワーに登って辺りの景色を見てもいい感じなので証明書はタワーに登って貰った方がお得。100円でタワーに登れる計算になるからね。

訪問時のツーレポ
 ● 2007年10月 四国・南紀ツーリング
高野龍神スカイライン(こうやりゅうじんすかいらいん)
内容=★★★★☆ お得度=★★★★★

護摩壇山からの展望
和歌山県と奈良県の県境に沿って高野山〜龍神温泉までの42.7kmを尾根づたいに結ぶ山岳道路。開通時から有料(1460円とかなり高額)だったが、2003年10月より無料化されている。有料時は料金が高額だったため、県道からゲートをパスして入ってくる車もいたようだが、無料化されてその必要はなくなった。全線2車線の整備された道路であるが、かなり道が曲がりくねっているので遅い車がいる場合には追い抜きが困難。
休憩所は数カ所あり、もっとも大きな所は護摩壇山といわれるところ。この山は平維盛が護摩を焚き命運を占ったと伝えられる山で、駐車場から山頂まで500mの遊歩道も整備されている。山頂には東屋があるが、残念ながら木々に視界が遮られ展望はあまり良くない。 駐車場のすぐ横にはごまさんスカイタワーという展望台があるが有料。(300円)

高野山から龍神を抜ける唯一のルートなので使い勝手はいい。尾根に沿った道路のため、視界も良く、紅葉の時期には赤く染まった山々を見ながら走ることができる。いいワインディングが続くので遅い車にはまらなければかなり楽しむことができるだろう。ただしねずみ取りを行っている場合もあるのでスピードの出し過ぎには注意が必要。
護摩壇山の山頂までは結構距離があるのでのんびり登っていくことをおすすめする。走らない方が無難。ただし山頂からの展望はあまり良くないので展望を楽しむなら有料のスカイタワーに登った方が楽だし早い。

訪問時のツーレポ
 ● 2000年11月 まったり〜な 川湯キャンプ
 ● 2003年10月 らいらっく 龍神温泉ツーリング
龍神温泉・曼荼羅の滝(りゅうじんおんせん・まんだらのたき)
内容=★☆☆☆☆ お得度=★★★★★

曼荼羅の滝(滝?)
龍神温泉元湯から山道を600mほど進んだところにある小さな滝。遊歩道はきちんと整備されているので歩く分には問題はないが、登りが結構きつく、歩いて15分ほどかかる。中里介山の小説「大菩薩峠」の机竜之介が、失明寸前にこの滝で洗眼治療したことで有名になった滝。

龍神温泉のガイドマップに紹介されていて、どんなところだろうかと気になっていくとはっきり言って「なんじゃこれ?」と来たことを後悔してしまうくらいしょぼい滝。滝と言うより沢と言った感じでまったく感動も起きない。これが歩いてすぐの所であればまだ許せるが、なんでここまでやってこれなんだといいたくなる。地元の観光地が温泉しかないから強引に観光地にしたような所みたいだ。

訪問時のツーレポ
 ● 2003年10月 らいらっく 龍神温泉ツーリング
燈明岬(とうみょうみさき)
内容=★☆☆☆☆ お得度=★★★★★

岬の先端
1963年に日本で初めて鯨油を用いる行灯式灯台が建てられた場所。一晩で3〜4号の油が使われたと言われている。周辺には古式捕鯨狼煙場跡、古式捕鯨燈明崎山見跡、山見番所、古式捕鯨支度部屋跡があり、現在復元された建物が残っている。遣唐使副使吉備真備が唐からの帰路、漂着した地とも伝えられている。

当時の建物が再現されているが、それほど見る価値があるわけではない。いくつかの岬が遊歩道でつながれているが、ここを歩いて観光する人はいるんだろうか?と言うくらいの所である。まあ何もないところだから何とか強引に観光地を造ったという感じ。わざわざ時間をかけて寄っていくべき所ではないだろう。

訪問時のツーレポ
 ● 2002年09月 南紀ツーリング
橋杭岩(はしくいいわ)
内容=★★☆☆☆ お得度=★★★★★

橋杭岩全景
串本町の東海岸から大島に向かって約850mに渡り岩柱が一直線に橋桁のように残っている。
今から1500万年ほど前、熊野層群と呼ばれる砂や泥の厚い地層が海底に堆積した。橋杭岩のまわりの黒っぽい地層は、その中の敷屋累層の泥岩からできている。この地層が堆積した頃、大島から潮岬付近の海底は火成岩の隆起帯になっていた。その後1400万年前になると、大峰山脈や那智から熊野に至る地域で火山活動が起こった。この活動にともなって北北西−南南東の方向に伸びるsちそうの割れ目に沿ってマグマが上昇して冷えて固まり、橋杭岩の元になる、直立した厚い板状の岩脈ができた。この岩脈は、石英斑岩という火成岩からできている。やがてすっかり陸地となった紀南の海岸は、荒々しい黒潮の波にさらされながらも、橋杭岩の岩脈はまわりの泥岩よりはるかに硬いために浸食されても残り、あたかも大島に向かって橋脚を並べたように今もそそり立っている。

橋杭岩の伝説
その昔弘法大師が紀州行脚の際、この地に立ち寄り向かいの大島へ渡るために天の邪鬼に手伝わせて橋をかけ始めたが、天の邪鬼がくたびれて鶏の鳴き声をまねたので大師も世が明けたと思って中止し、その橋桁だけが残ったと言われている。

島へと橋桁のように残っている奇形はなかなかおもしろい。まあ、これが歩いてわたれたらもっといいんだけど、さすがに無理だろう。一度見るのは楽しいが、何度も来るような所ではない。まあ、国道沿いにあるので通るんだったら寄ってもいいかな?と言う感じ。駐車場はあるが、観光客も多いので注意。

訪問時のツーレポ
 ● 2002年09月 南紀ツーリング
樫野崎(かしのざき)
内容=★★☆☆☆ お得度=★★★★★

灯台付近
慶応2年(1866年)に江戸幕府がアメリカ、イギリス、フランス、オランダの四ヶ国と結んだ「江戸条約」により建設を迫られた八ヶ所(観音崎灯台=1869年、野島埼灯台=1870年、樫野崎灯台=1870年、神子元島灯台=1871年、剱埼灯台=1871年、伊王島灯台=1871年、佐多岬灯台=1871年、潮岬灯台=1873年)の洋式灯台の一つ。
明治3年(1870年)6月に初点灯された石造り、閃光灯の燈台として現存する日本最古の洋式灯台である。設計と建設指導はイギリス人技師リチャード・ヘンリー・プラントンにより行われた。
灯台の周りに群生する水仙は外国人技師達が異境での孤独な生活を慰めるために本土から取り寄せて移植したものといわれている。現在は灯台付近が公園として整備されており、駐車場もきちんと整備されている。

水仙の咲く時期にやってくるとなかなかいい写真を撮ることができると思われる。残念ながら自分が行ったのが時期が違っていたのではっきりとは言えないが、写真を見るとなかなかいい感じである。

訪問時のツーレポ
 ● 2002年09月 南紀ツーリング
養翠園(ようすいえん)
内容=★★★☆☆ お得度=★★☆☆☆

汐入の池と三ッ橋
紀州第10代藩主・徳川治宝(はるとみ)が文政元年(1816年)から8年の歳月をかけて造営した大名庭園で国の名勝に指定されている。松を主体にした庭園で、池は全国でも珍しい(他に東京の浜離宮庭園)海水を取り入れた「汐入り」の池になっている。また、日本庭園としては珍しい直線状の三ツ橋は、背後の天神山と章魚頭姿山(たこずしやま)を借景とした中国の西湖を模したものと伝えられている。
庭園内には御茶屋・養翠亭があり、茶室の実際庵(二畳台目)や左斜め登り御廊下など貴重な遺構が保存されている。この建物は原則非公開で、毎月第1日曜日のみ月釜茶会「あさも会」(会員制)が開かれている。
平成7年度のNHK大河ドラマ「吉宗」のロケ地として庭園と建物で撮影が行われた。
開園時間=9:00〜18:00(夏期)、9:00〜17:00(冬期)、年中無休、入園料=600円、湊御殿入館料=200円。

行ったときには他にお客がいなかったせいもあるが、雰囲気はなかなかいい感じだった。海水を引いた池というのは珍しいが、見た感じは普通の池とあまり差がない。あえて言えば鯉がいないことか?(^_^;; 遊歩道というものがあるが、やってくる人が少ないのか芝生の所も自由に歩いてもいいようになっているのは珍しいかもしれない。
ただ値段的にちょっと高い感じがする。まあ維持費にどのくらいかかっているのか分からないけどね。同じ所にある湊御殿も別料金というのはちょっと納得できない感じだ。

訪問時のツーレポ
 ● 2007年10月 四国・南紀ツーリング