京都府 北部

名勝・地域

美山町 かやぶきの里 瑠璃渓 天橋立
伊根の舟屋 経ヶ岬灯台 丹後松島

美山町 かやぶきの里(みやまちょう かやぶきのさと)
内容=★★☆☆☆ お得度=★★★★★

かやぶきの里全景
京都府のほぼ中央に位置する町で府内最大の面積を占めている。川に沿って民家が建ち並んでおり、そのうち約250棟が昔ながらの茅葺き屋根の民家となっている。県道38号線沿いにある知井地区の北集落は茅葺き民家が多くのこっており、「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されている。
県道沿いに道の駅が整備され、駐車場が完備されている。集落の中央には内部を公開している建物がある。(入場料=300円)ただしこの建物は復元されたもの。

山の麓に茅葺き屋根の建物が点在しており、昔の日本の風景を見ることができる。現在ももちろん普通に生活されているので洗濯物が干してあったりするのは仕方がないところである。人が少ないときにノンビリを観光するにはいいところであるが、人が多いとしゃれにならないので注意。

訪問時のツーレポ
 ● 2003年11月 らいらっく 結婚披露パーティー
瑠璃渓(るりけい)
内容=★★☆☆☆ お得度=★★★★★

瑠璃渓の鳴瀑
国の名勝地にも指定されている自然公園で、通天湖から流れ出す園部川によってできた渓谷である。標高約500m、長さ4kmの散策コースには「るり渓12名勝」と呼ばれる地形のほか、大小さまざまな奇岩や滝などがある。特別記念物のオオサンショウウオの生息地として知られる。
園部川上流の瑠璃渓は、瑠璃渓層が河川の侵食により様々な形に削り取られできた渓谷で、延長4kmに及ぶ。滑(なめら)と呼ばれた江戸時代には園部藩主などがよく探勝したが、しばらく後、途絶えてしまう。明治38年に船井郡長・三宅武彦(樅陰)と西本海村植生小学校長・竹内源太郎(清済)が、ここの美しさに「るり渓」と命名した。その後、多くの知名士が来遊し、12勝を命名した。
 鳴瀑(めいばく)
  滝の裏が空洞になっており、音がする
 掃雲峰(そううんぽう)
  別名天狗岩ともいわれ、天狗がここで休んだと言われる岩
 錦繍巖(きんしゅがん)
  秋の紅葉が絹の縫い取りをしたように見える美しい岩山
 座禅石(ざぜんせき)
  嘉永の1630年頃、ー絲和尚が座禅をした岩
 ??泉(ていとうせん)
  滝の水しぶきで虹ができる美しい泉
 渇蚪澗(かっきゅうかん)
  龍の水飲み場といわれ、山椒魚が住んでいる渕
 双龍淵(そうりゅうえん)
  雌雄の龍が水中に泳いでいる深い渕
 玉走盤(ぎょくそうばん)
  岩の上を流れる水がまるで盤上を転がる玉のようで
  大変美しい岩
 水晶廉(すいしょうれん)
  滝の落ちる様子が水晶のすだれのように美しい滝
 欄柯石(らんかせき)
  木の枝で作った手すりのように見える岩
 会仙巖(かいせんがん)
  仙人が大勢集まって滝の流れ落ちる水に杯を流して
  曲水の宴を楽しんだと言われる大きな石
 通天湖(つうてんこ)
  天にもとどかんばかりの高い位置にある湖という意味で
  るり渓最上流の湖

るり渓12勝と名勝の名前が付いているが、実際はそんなにたいしたことはない。見応えがあるのは鳴瀑くらいで、あとは普通の散策コースと言った感じか。
渓谷に沿って県道が走っており、県道脇から容易に渓谷に行くことが出来るためすべてのハイキングコースを歩かなくても要所要所を見ていくことが出来る。ただし道路がそれほど広くないので車だとそれほど手軽には止められない。紅葉の季節が一番いいと思われるが、やはりその時期は人がかなり多いと思われるので平日に行った方が無難だろう。
近くに温泉施設やフラワーガーデンなどもあるが、温泉は気軽に行くにはちょっと高め(700円)。フラワーガーデンは花の季節に行けばそれなりに楽しめる感じだが、もちろん一人で行くような所ではない。

訪問時のツーレポ
 ● 2002年10月 らいらっく ライラック忘年会 2002
天橋立(あまのはしだて)
内容=★★★★★ お得度=★★★★★

成相寺の展望台から見る天橋立
安芸の宮島、陸奥の松島とともに日本三景の一つに数えられる景勝地。国の特別名勝に指定されており、近くの山々の展望台からその景観を楽しむことが出来る。
天橋立は宮津湾と内海の阿蘇海を南北に隔てる幅20〜170m、全長約3.6kmの細長い砂嘴(さし)のことで、「大天橋」、「小天橋」、「第二小天」といわれる部分に分かれている。砂浜に沿って約8000本の黒松が植わっている。日本の名松100選、名水100選(磯清水)、日本の白砂青松100、日本の道100選、日本の渚100選に指定されている。
天橋立を展望する場所は数多くあるが、代表的なものは、天橋立ビューランド(飛竜観)、板列展望台(一字観)、笠松公園(股のぞきの名所)、玄妙庵展望台、滝上弓ヶ観展望所(弓ヶ観)、一字観公園展望台(一字観)、雪舟観展望所(雪舟観)、成相山パノラマ展望台、大内峠展望台などがある。
風土記には伊射奈芸命(いざなぎのみこと)が天界と下界を結ぶために、梯子を作って立てておいたが、寝ている間に海上に倒れ、そのまま一本の細長い陸地になったのが天橋立だと記されている。

日本三景の中では安芸の宮島の次にいいと思っている。まだ天橋立自体を歩いたことはないが、やはり付近の展望台から見た方が堪能できるだろう。いろいろな角度からみるとそれぞれ違った感じを楽しむことが出来る。展望台から眺めるため、もちろん天気がいいときに行かないと意味がない。

訪問時のツーレポ
 ● 2005年11月 丹後半島へ
伊根の舟屋(いねのふなや)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★

海に迫る舟屋
1階が船の格納庫、二階が居住スペースになった建物で、伊根湾に沿って約230軒の舟屋が立ち並んでいる。海辺ぎりぎりに建っているため、満潮時には海に浮かんでいるように見える。
もともとは船小屋用の簡易的な建物だったが、江戸中期頃から二階建ての建物が出現し、昭和初期には大部分の建物が2階建てとなった。2階の居住スペースはいつでも海に出るための仮の居住空間だったが、現在は客室用や別室としての通常の居住空間となってきている。この建物を利用した民宿などもある。
映画「男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋」の舞台になったところとしても有名である。遊覧時間は約25分。
伊勢湾の情景を鑑賞するための伊勢湾巡りが9:00〜16:00の間、30分おきに運行している。(660円)

昔ながらの建物がなかなかいい雰囲気を醸し出している。遊覧船に乗って湾内を鑑賞することも出来るが、道路からでも十分鑑賞できる。ただ車を止めるスペースがないので道の駅などに止めて歩いて散策するのもいいかもしれない。街中の道路はかなり狭いので違法駐車はやめておいた方がいいだろう。この辺りに宿泊してのんびりとするのもいいなあという感じがする。

訪問時のツーレポ
 ● 2005年11月 丹後半島へ
経ヶ岬灯台(きょうがみさきとうだい)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★

遊歩道から見る灯台
灯台近くから
明治31年(1898年)12月25日に初点灯された白亜の灯台で、京都百景にも選ばれている。丹後半島の最先端の海抜140mの断崖絶壁に灯台が建っており、付近の高台は展望台になっている。映画「新・喜びも悲しみも幾年月」の舞台になった場所でもある。
駐車場からは灯台の一部しか見ることが出来ない。駐車場から灯台までは約400mの遊歩道が整備されており、展望台を経由して行くと往復約1kmの行程となる。展望台は山の頂上で、3方の展望を望むことが出来る。
「経ヶ岬」という地名については、悪竜の退治のときにお経を収めた場所という話や海岸線が教本のように見えるので舟人達がここを通る時にお経を唱えたという話からなど諸説がある。
灯台内拝観不可。

展望はなかなかいいので時間があるようなら展望台経由で行ったほうがよい。灯台の写真は灯台近くよりは展望台に行く途中から撮った方がいいかんじに撮ることができるので・・・。灯台まで行くと近すぎるのと壁が邪魔するため、うまく撮れない。展望台経由で行って往復30〜40分といったところ。階段がかなりハードなのでヒールなどの靴はやめておいた方がいいだろう。

訪問時のツーレポ
 ● 2005年11月 丹後半島へ
丹後松島(たんごまつしま)
内容=★★☆☆☆ お得度=★★★★★

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日本三景のひとつ陸奥の松島に似ているところから名付けられた名勝で、国道沿いに展望台が作られている。方向にいくつかの島と海岸線を見ることができる。

「ちょっとそれは強引だろう?」としか言えないくらいの規模。たしかに眺めはいいんだが、「日本三景の松島というレベルか?」というくらい小さなものだ。普通に景勝地として名前を付ければいいのにという感じ。少しでも人を呼びたいと思ってこう名付けたんだろうが、よけいに評判が悪くなるのでは?

訪問時のツーレポ
 ● 2005年11月 丹後半島へ