福 岡 県

史跡・建築物

小倉城 太宰府天満宮 筥崎宮
宗像大社 成田山久留米分院 岡湊神社



小倉城(こくらじょう)
内容=★★☆☆☆ お得度=★★★☆☆
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1602年に細川忠興公が築城した城で、「唐造り」とよばれ、4階と5階の間に屋根のひさしがなく、5階が4階よりも大きくなっている全国唯一の珍しい城。
永禄12年(1569年)に中国地方の毛利氏が現在の地に城を築いたことに始まる。関ヶ原合戦の後、入国した細川忠興によって、本格的な築城が始まり、7年の歳月をかけて完成した。
天保8年(1837年)の火災によって全焼し、2年後に再建。しかし幕末になると、長州藩を攻める第一線基地となり、慶応2年(1866年)に再び全焼した。その後、昭和34年(1959年)に再建された。
開館時間=9:00〜18:00、入館料=350円。(小倉庭園とのセット価格あり)

地元であるためか、城の付近まで行ったことは何度もあるが、中には入ったことがない。(^_^;; あまり大きな城でないことや、所詮鉄筋の城ということで行く気にならないというのが本音である。(^^;; 城内は公園になっているので、くつろぐにはいいところかも。春はサクラがきれいなところである。(4月が桜の季節)
太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★

本殿と飛び梅
京都から大宰府に左遷され、この地で亡くなった菅原道真を祀る神社で、全国の天満宮の総本社。学問に秀でていたことから学問の神として崇拝されている。
菅原道真は文章博士(もんじょうはかせ)という学者系の家計に生まれ、幼いときから神童といわれるほど学問に秀でていた。成人してからも宇多天皇の厚い信任を受け、政治の中心として活躍した。しかし醍醐天皇の代になると、当時一大勢力であった藤原家一門の謀略により、謀反の烙印を押されて太宰府に左遷となってしまった。当時京都に比べ劣悪な環境だったこの地の生活により、左遷されてから2年後の延喜 3年(903年)2月25日にこの世を去った。道真の死後、遺骸を牛車に乗せて運んでいたところ、この牛が動かなくなった場所が現在の天満宮本殿が建っているところである。京都より追従した門弟の手によって祠廟が創建され、その後左大臣藤原仲平の命により御社殿が建立された。その後、過去にさかのぼって官位が戻され、天満大自在天神(天神さま)と崇められた。現在の本殿は天正19年(1591年)に再建されたものである。
境内にある梅は「飛梅」と呼ばれ、道真が太宰府にやってきたときにはるばる京都から飛んできたと言われている。「東風(こち)ふかば におひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」という道真の歌は京都を去るときにこの梅に読みかけたとして有名。境内には約200種類6000本の梅が植わっており、1〜3月の間梅の観賞が出来る。
拝観時間=6:30〜19:00、境内見学無料。

神社建立の事についてはあまり変なことは書かれていない。道真の死後、京都で数々の災厄が起き、道真の追放に荷担した人たちが次々になくなるということが起こったらしい。生前の罪を許し、神としてあがめることにより、災厄から逃れようとしたことがこの天満宮の建立にかかわる大きな要因みたいだ。もちろん地元住民に慕われていたと言うこともあるだろうが・・・。ちなみに雷の神としても言われるのはその当時、京都で落雷が多発したことによるらしい。
学問の神様として受験シーズンにはかなりの受験生が祈願に訪れていることは有名なことであるが、かくいう自分も高校の入試の時に行った。(というか親に連れて行かれた)まあ困ったときの神頼みというやつなので、効果の方はもちろん分からない。学問に関する願掛け以外はやはり梅の時期にやってきた方がいいだろう。ただ正月は半端ではないくらいの人混みになるので注意が必要だが・・・。
ここの名物である梅が枝餅はなかなかお勧め。ただし餅と名前が付いているが、ほとんどあんこの塊に薄く餅が付いているという感じなのでかなり甘い。お店は参道に山のごとくある。

訪問時のツーレポ
 ● 2005年10月 ソロツーリング 吉野ヶ里へ
 ● 2006年02月 慰安旅行 佐賀へ
 ● 2010年01月 旅行 福岡神社巡り
筥崎宮(はこざきぐう)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★

一の鳥居
本殿
福岡市にある神社で、日本三大八幡宮の一つ(宇佐神宮、石清水八幡宮の2つは常に上げられるが、残り一つがこの筥崎宮と鶴岡八幡宮のどちらかが挙げられる)に挙げられる。御祭神には応神天皇(第15代天皇)、神功皇后、玉依姫命を祀っている。
延喜21年(921年)に醍醐天皇により創建されたと言われ、鎌倉時代の元寇のさいに神風が吹き、未曾有の困難に打ち勝ったことから、厄除・勝運の神としても有名。野球球団のホークスが毎年必勝祈願に訪れる。行事としては1月3日の玉せせり(締め込み姿の男たちが木製の宝珠を奪い合いながら本殿に納める)や9月中旬の放生会が有名。
本殿および拝殿は天文15年(1546年)に大内義隆による再建、楼門は文禄3年(1594年)に小早川隆景により寄進されたもの、石造一ノ鳥居は慶長14年(1609年)に黒田長政が建立したもの、石燈篭1基は観応元年(1350年)の在銘があるもので天正15年(1587年)に千利休が寄進したもので重要文化財に指定されている。また楼門の「敵国降伏」額は、亀山上皇が文永の役のときにお納めた御宸翰を、後代に模写したものである。
境内自由
歴史のある神社で観光客も結構来ている感じ。日本三大八幡とはいっているが、3番目に挙げられるところなので結構微妙〜〜な感じ。(^_^;; ただ歴史もあり、建物も重文クラスなのでなかなか見応えがある。せっかくなら参道入口から歩いて参拝する方がいいかもしれない。もともとは海岸の近くにあったらしいけど、今はその面影もないんだけどね。
行事的には玉せせりはいつもニュースでも報道されているものだが、直接見たことはない。結構けが人が出ていそうな気もする。あとはホークスの必勝祈願くらいかな?この時はかなりの人混みになっているが、ファンなら行ってみるのもいいかも。

訪問時のツーレポ
 ● 2010年01月 旅行 福岡神社巡り
宗像大社(むなかたたいしゃ)
内容=★★☆☆☆ お得度=★★★★★

参道からみる本殿
玄界灘に浮かぶ沖ノ島の沖津宮、大島の中津宮、そして辺津宮の三宮を総称して宗像大社と言われ、天照大神の息から生まれた宗像三女神・田心姫神(たごりひめのかみ)、湍津姫神(たぎつひめのかみ)、市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)がそれぞれに祀られている。日本各地に7000余ある宗像神社、厳島神社、または宗像三女神を祀る神社の総本社。古くは遣唐使が航海の安全を祈願したとされ、現在も交通安全の神として信仰を集めている。
沖ノ島は島全体が御神体のため、現在でも女人禁制で、男性であっても上陸前には禊を行なわなければならない。多くの移籍や発掘品(その多くは国宝に指定されている)があることから、俗に「海の正倉院」と呼ばれている。また辺津宮の配電、本殿は重要文化財に指定されており、その他多くの重文を所蔵している。
境内自由

神社の境内も広く、神社本体や建物も歴史があるんだが、地方の神社のような印象を受けるのは気のせいだろうか?地元では車のお祓いにやってくる人が多く、ここのお守りを車につけてる人をかなり見かけるが、交通安全の神様と言うだけの印象。正直ここまで歴史のある神社とは最近まで知らなかった。(^_^;;
歴史はあるんだが、発掘された資料とかを見るくらいしか見るようなところはない感じがする。建物も重文に指定されているんだが、それほど凝った細工があるわけではない。

訪問時のツーレポ
 ● 2010年01月 旅行 福岡神社巡り
成田山久留米分院(なりたさんくるめぶんいん)
内容=★★☆☆☆ お得度=★★★☆☆

白く輝く慈母観音像
昭和33年(1958年)に千葉県成田山の新勝寺から御分霊を勧請し開山したお寺。シンボルは高さ62mの慈母大観音像で、眉間には3カラットのダイヤが18個埋め込まれ、胸の瓔珞には直径10cmの水晶と56個の翡翠が散りばめられている。体内は螺旋状の階段で上れるようになっており、18の窓から外を眺めることが出来るようになっている。
敷地内にはインド村・平和大仏塔極楽殿、石の資料館や蝋人形館、地獄をイメージした地獄館などがある。
拝観時間=9:00〜17:00、拝観料=500円
大きな観音像のある寺という感じで特に特徴があるわけではない。観音像の体内を上ることが出来るんだが、小さな小窓があるだけでそれほど展望がいいわけではない。また鳩が入るからということで窓を閉め切っているため、かなり空気がよどんでいる。
そのほかの施設としてはあまりみるところがないが、地獄館はある意味よくここまでやったと思うレベルだ。子供が言ったら下手なお化け屋敷よりも怖いかもしれない。

訪問時のツーレポ
 ● 2010年09月 久留米成田山へ
岡湊神社(おかのみなとじんじゃ)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★

雪が積もったようななんじゃもんじゃの木
日本書紀に崗之水門と記されている土地に立つ神社で大倉主命と菟夫羅媛命(ツブラヒメ)二柱を主祭神とする1800年の歴史をもつ。たびたびの戦火により、建物は焼失し、現在の建物は昭和9年(1934年)に再建されたもの。
現岡湊神社宮司が明治神宮を退職した記念に、当時の明治神宮外苑長の伊丹安廣氏から送られたものの他、大小120本なんじゃもんじゃの木(和名:ヒトツバタゴ)が植わっている。4月末から5月初旬にかけて雪が降り積もったように白い花が咲く。
境内自由

なんじゃもんじゃの花の咲くときは境内に雪が降ったようなかんじになりとても見応えがある。名前を聞いたときは何かと思ったが、満開の時はとても見事。境内は自由に見学できるのでタイミングが合えば寄ってみるといいかも。夜間拝観もしているが、自分的には昼の方が雰囲気が出ていい。