南の島へ Part-3 宮古島へ

その6 宮古上布の体験教室


06月09日  0km 宮古島
 ふと目が覚めると7時になっていた。夕べ飲みにいったもう一人の男性はベッドにその姿が確認できない。もしかしてまだ飲んでいるのか?(?_?) なんかすごいねえ。しばらくするとなかのさんも起きてきた。
 パンが焼き上がったようなのでさっそく開けてみると綺麗に焼けているみたい。おおっ!いい感じだ。さっそくパンを取り出すが、まだ熱くてふかふかなのでなかなか切るのが難しい。かなり強引に切るしかないのでちょっとつぶれてしまうんだがしょうがない。さすがに焼きたてのパンはおいしいねえ。(^o^)
 女性二人はダイビングに行くようで朝から準備をしていた。受付の書類を持っているんだが、なんか見たような紫色のファイルケース・・・。「もしかしてSun Islandですか?」と聞いてみるとほんとにその通りだった。しばらくこのダイビングショップの話。8時になってこずえさんが二人を迎えにやってきた。
 なかのさんと話をして今日も天気が悪いようなんだが、せっかくだから車を借りて観光しようということになる。途中で宮古上布の織物体験にも行ってみよう。自分が今借りている車をそのまま継続してもいいんだが、小さなクラスがあればそっちの方が安くていいのでレンタカー屋に確認。一番下のクラスはないが、ナビが付いていないものがあるようなのでそれを抑える。これで1000円安くなるな。なかのさんと一緒にレンタカー屋へ向かい、新たになかのさんに車を借りてもらう。
 宿に戻ると他のメンバーもぼちぼち起きてきていた。もう一人の男性は宿に戻ってきておりベッドで爆睡している。(あとで聞いたところ、夜中まで飲んで帰ろうとしたが、完全に足が動かなくなってしまったため、お店で寝かせてもらっていたらしい)宮古新聞を読むと、
今日からマンゴーの出荷が始まったと書かれているが、ほとんどが本土に向かうので市場にはほとんど出回らないようだ。しかし今日から出荷と言うことは、土産屋とかで売っていたのは全部輸入物か何かなのかな?(?_?) なんだかなぁ・・・という感じ。
 なかのさんに宮古上布の織物体験を確認してもらうと、いまからでも大丈夫ということなのですぐに出発することにする。準備をしてから今日の昼のフェリーで那覇に向かうしょうこさん、みきさん、ゆきさんにお別れを言って出発。(9時15分)
 まずは街中を抜けて県道83号線を進んでいく。砂山ビーチはまた後で寄る事にしてまずは北上して西原織物を目指す。ガイドブックを頼りに脇道に入っていくと、「西原織物」の看板を発見。しかしなんか普通の家みたいなんだけど、ここで体験ができるのか?店に入って聞いてみると、工房は別の場所のようだ。来た道を戻り、脇道に入る直前の所に工房を発見。が、なんかかなり小さいし、古い・・・。(9時半)
 建物の前で待っていると先ほどのお店の人がやってきて中に案内される。部屋には機織り機が3台あり、一つはすでに女性が座って作業をしていた。奥で作業をしている人のは結構大きなものだが、自分たちが使うの体験用のものは横幅が半分くらい(30cm)のものである。まあ、体験用なのでこんなものなのかな。
 糸の準備をして貰ってからまずはなかのさんからスタート。(9時40分)縦糸はすでに決まった色合いのものが張られているので、模様は横糸で使う白と緑の二色で変化させるしかない。自分でデザインを考えながら織っていくんだが、思ったよりもペースが速い。どうも織物の目がかなり粗いし、糸も太いようなのでこんなペースなのかな?1時間程で50cmくらい織って終了。
 続いて自分の番となるが、なかなか難しい・・・。模様を考えながら織っているとなんか縦糸が変な感じ・・・と思ったら切れてるやん!!(ToT)なかのさんは一回も切れなかったのにねえ。修理して貰ってから再び織り始めるがまたまた切れてしまった。なんかよく切れるなあ・・・。もう一回切れてしまった後は順調に進み、1時間程で40cmくらいの長さとなる。(11時半)まあこんなものかな。
 織った部分をカットして貰ってからお茶をご馳走になる。しばらく話をしてから料金(一人3000円)を払って建物を出る。(11時45分)すると、「これでお昼でも食べなさい」と1000円返してくれた。ありがたいねえ。(^o^)(後で考えると一人2時間で3000円だったように思うから二人で3000円でも良かったのかもしれないなあ(?_?))
 とりあえず北上して池間島の方まで行ってみようと言う事で県道83号線を北上。朝はまだ明るかったんだが、徐々にどんよりしてきて今にも雨が降りそうになってきた。うーむ、大丈夫かなあ?(ToT)そろそろお腹も空いてきたのでどこかで食事をしたいところなんだが、さてどこで食べるか・・・。案内を見ると、この道沿いに何件かお店があるんだが、なんかイメージが違う感じ・・・。このさきにタコ入りの料理が有名と書かれているお店・すむばりがあったのでここに寄っていく事にする。外観はあまり綺麗な感じではないが、さて、どんな感じの所かなあ?
 店の中は外観に比べて綺麗な感じだ。町からちょっと離れた所にあるんだが、それなりにお客さんが来ている。メニューを見るとタコを使った料理の他にもカレーや地元料理も色々な種類があるんだが、まあ、タコ関係がお奨めと言う事なのでタコ丼(650円)というものにしよう。なかのさんはすむばりそば(800円)というのにするようだ。
 しばらくして出てきたのはほんとにタコがのった丼だった。付け合わせにもずく、みそ汁、漬け物が付いている。ちょっと甘めでなかなかおいしい。すむばりそばもボリュームがあってなかなかうまそうだ。お腹も満足してから店を出ると、
「すむばりって店の名前だったんだ」と始めて「すむばりそば」がお店の名前の付いたメニューという事がわかったようなことをいうなかのさん。知らんで頼んだんかい!!(^_^;;
 ここから北上していくと、雪塩製塩所と言う看板があったので案内に従って走っていく。小さな建物に到着するが、ここがその製塩所かな?建物の横にはサンゴを加工するおみやげ屋とジュースとかが売っているお店があるんだが開いていないようだ。内部を見学できるという事なので中に入ってみる。(13時)
 入ってすぐのところが売店となっており、ここで精製された塩が販売されている。係の人に聞くと、案内をしてくれるようなんだが、ちょうど昼休みということで機械が動いていないらしい。(ToT)まあこれはしょうがない。お客は自分たち二人だけだが、順番に工程を説明してくれるようだ。
 この島の成り立ちから始まり、海水の摂取場所(地下22mに掘られた井戸から珊瑚礁によって濾過された海水をくみ上げている。横にはボーリングの時の岩が転がっていた)、濃縮方法(沸騰させると塩が結晶化するため80℃で3日間かけて3%から10%に濃縮。連続式の濃縮はできないので濃縮漕が3つある。中はかなりの高温になるので入る事ができない)、生成方法(霧状の濃縮海水を鉄板に吹き付けることによって一気に結晶化させることによりにがりまで含めた塩が完成する。これは実際に見る事ができないのでパネルで説明を受ける)など順番に説明を受けていく。この雪塩を食べてみると、ミネラルが豊富と言うこともあってあまりしょっぱくない。うーむ、料理とかにはいいかもね。ちなみにミネラルの種類が18種有り、ギネスブックに載っているようで、壁には認定書が展示されていた。
 せっかくだからどれか買っていこうと思ったが、雪塩はかなり潮解性が強いため、これを少し固まりにした海の力というものを買っていく。袋に入っているのは600円だが、これだと使い勝手が悪いので瓶入り(700円)のを購入。たしかこの雪塩を使ったアイスがあると聞いていたんだが、どうも売っていないようだ。聞いてみるとそれは南の方の宮古パラダイスというところでしか売っていないらしい。まあしょうがないな。
 近くの海岸に出てみるとその先にピラミッドのような建物と変な塔が見える。あれって話に聞いていた
羽の無くなった風力発電の風車か?たしかにかなり間抜けな感じだなあ。(^_^;; 反対側には池間島と池間大橋が見えるんだが、かなりどんよりしていてちょっと行く気がなくなってしまう。なかのさんと話をして池間島は諦めて、風力発電のところに行ってみる事にする。
 ルートが良く分からないのでそのまま海岸線に沿って走っていくが、その先は港になっていて行き止まり。Uターンしてから来た道を引き返し、途中から塔のある方へと車を走らせる。細い道を走っていくと、ピラミッドの建物が見えてきたが、何の建物か良く分からない。その先が駐車場になっていたのでここに車を止めるとここが西平安名崎だった。池間大橋がある方が西平安名崎かと思っていたんだが、こっちだったのか。
 せっかくだから遊歩道を歩いてみようと展望台に行くと、池間大橋などが一望できるんだが、さっきよりもさらにどんよりしてきた。(ToT)晴れていれば眺めもいいんだろうが、さすがにこんな天気だとねえ・・・。雨も降ってきたのでそうそうに車に戻って出発。
 他になにか見る所はないのかとガイドブックをチェックすると、島尻マングローブ林というところが載っている。宮古ではあまりマングローブは見ないのでちょっと行ってみる事にしよう。なかのさんはマングローブの事をあまり知らないようで、「えっ?
マングスローブ?」とか言っているし・・・。(^_^;;マングースと混じっているのか?
 案内板に従って走っていくとそれらしき駐車場に到着する。最近整備されたばかりなのかかなり新しい。わざわざ群落地とか指定しているんだが、そんなに大きなところではない。西表島とか全部がマングローブの群落地だからねえ。それを見ていると・・・。(^_^;; 入り江の両側にマングローブがあり、その入り江を横切るように小さなマングローブが育ってきている。あれって植林でもしたのかなあ?
 続いて砂山ビーチに行こうと県道を南下していくと、途中の案内板に「砂山ビーチ」の名前が表示されていた。案内は出ているとはいえ、道はかなり細いみたいだが・・・。(^_^;; まあ方向さえ合っていれば間違うことはないだろうとこの道にはいる。途中かなり道が細くなったりしたが、無事に大きな出た。よかった、よかった。(^o^) この道を北上して砂山ビーチの駐車場に到着。(14時)まだ雨は降っているが、だいぶん小振りになったので行くことにしよう。
 駐車場の脇には小さな車の売店が営業しているんだが、そこでカップルの男の方がお店の人と話ながら体に水をかけたりしている。何をやっているんだろう?クラゲか何かにでもやられたのかなあ?それとも日焼けなのかなあ?でもこの天気で日焼けということはないよなあ・・・。うーん、気になる・・・。(?_?) しかし遊泳禁止ではないかという話もあったんだけど、違ったのかな?
 砂の遊歩道を歩いて行くと、他にもやって来ている人がいて数人とすれ違う。砂山の上まで登ると眼下に入り江になったビーチが見えてきた。自分たちの他には女性が3人浜辺で遊んでいる(水着ではなく服)だけだ。ロケーション的には白い砂浜に吹き抜けの洞窟があっていい感じなんだが、そんなにビーチは広くないなあ。シーズンには人であふれかえってしまうそうである。写真だけ撮ってそうそうに車に戻って出発する。(14時20分)
 さすがに天気が悪いのでこのまま景勝地を巡ってもしょうがないということで室内の施設に行く事にする。候補としては熱帯植物園かな?道を南下して県道83号線に出てから町中に入り、地図を頼りに植物園を目指す。なんとか近くまでやって来たはずなんだが、どうも入口が見当たらない。おかしいなあ?この交差点の付近のはずなのに・・・。(?_?) そのまま道路に沿って走っていると総合資料館の入り口に到着。あれ?やっぱり行きすぎているやん!と引き返すとやはり先ほどの交差点が植物園の入口だった。(14時40分)なんでこんなにでっかい看板が出ているのに気が付かなかったんだろう?(?_?)
 植物園は無料みたいで、門は開放されているが、人影は全くない。うーん、雨だしこんなものかな?と園内に入っていくが、咲いている花がほとんど無い。花壇はちょうど植え替えを行っているところみたいだし・・・。(ToT)これはちょっと見る価値がないだろうと、そうそうにここを後にする。
 せっかくだからこの先にある総合資料館に寄ってみようとさきほど途中まで走っていった所から脇道に入っていく。蝉の鳴き声の中、少し走ると大きな建物が見えてきた。近代建築なのかちょっと変わった感じの建物だ。(15時)
 さっそく料金(300円)を払ってから中にはいる。総合資料館の名前の通り、中は歴史、民族、自然、文化の4つのコーナーに別れて色々なものが展示されていた。さすがにこんなところは一緒に見ていくのはつらいのでなかのさんと別れて自分のペースで見ていく。
 宮古の歴史はちょっと変わっていてなかなか興味がそそられる。民具に関してはこっちの方の資料館に幾つか行っているのであまり大差はない感じだ。文化のコーナーには宮古上布の反物が展示されているが、自分たちが作った物とは雲泥の差である。宮古上布の製作工程の説明ビデオがあったので見てみるが、なんかえらく長い・・・。もっと簡潔にまとめればいいのになあ。かなり長いので流石に最後まで見る気はなくなってしまった。全部で30分くらいあるんじゃないかな?
 なかのさんも一緒に見ていたんだが、「このビデオに出ていたおばあさんって自分たちが体験織りをしたところにいた人じゃないのかなあ?」という話になる。なんともはっきりとは分からないが、また行くかも知れないと言っていたのでその時は確認してね。なかのさんはそうそうに見終わっていたようだが、自分がじっくりと見ていたのでかなり時間が経っていた。(15時45分)
 なかのさんが宮古伝統工芸センターというところに行ってみたいというので町中へと入って探すがどうも見当たらない。(?_?) どこにあるんだ?横にあるはずの神社や寺はあるんだが、目的の建物が見当たらないぞ。近くを何度もまわってみるが結局見当たらずに諦める事になる。まだ時間はあるのでせっかくだからと人頭税石を見に行く。海岸線を走っていくと小さな看板を発見。これが人頭税石か?なんかどこにでもあるような石なんだけど・・・。(^_^;;
 写真だけ撮ってからすぐに出発し、途中にあったお墓(仲宗根豊見親の墓・知利真良豊見親の墓)へ。500年くらい前に作られたお墓という事なんだが、そんなに見応えがあるわけではない。写真に納めて出発し、宿に戻る。(16時半)
 部屋に戻ると男性が一人(いしかわさん)増えていた。今回は前哨戦でやってきており、7月にまたここにやってくるらしい。バイクをレンタルして島を観光しているらしく、今日は池間島まで行ってきたようだ。話をしているとどうも砂山ビーチの入口ですれ違っていたようだが、もちろんその時は顔も知らないので分かるわけもないが・・・。(^_^;; 自分が4人のグループと思ったうちの一人だったようだ。そういえばバイクも止まっていたよなあ。
 しばらく話をしてから夕食を作ろうと言うことになって男3人でサンエーへ買い出しへ。せっかくこっちに来ているんだから、こっちのメニューにしようと言うことでメニューは豆腐チャンプルに決定。ビールや酒のつまみ(やっと海ブドウが置いてあった)、チャンプルの材料を買ってから戻る。さっそく男3人で調理を始める。
 しかしチャンプルの味付けって何でするんだ?(?_?) 
ウスターソースという意見やオイスターソースという意見がでてよく分からない・・・。(^_^;; まよってもしょうがないので適当に味付けすることにする。豆腐入りのただの野菜炒めになるかもしれないがまあ良しとしよう。調理をしていると朝ダイビングに言った二人も帰ってきて人数が増えてしまった。これだとちょっと足りないかもしれないので残った卵とタマネギでオムレツを作成。まあ、これで量的には大丈夫かな?(19時15分)ダイバーの一人がゴーヤが残っていたので塩もみにしてくれたんだが、「みてみて主婦の技術!!」といってよそ見をしながら輪切りをしているのは見ているこっちが怖いからやめてよ・・・。(^_^;;
 結局今日の夕食は男性陣3人とふーちゃん、ダイビングの二人と女性一人(宮古に家探しにやってきているらしい)の7人だ。食費は酒飲みが700円で食事のみが100円とかなりの開き。ビール代と海ブドウとかのつまみ代が高かったから仕方がない。この後はいつものように漫画を読んだりみんなと話をしたりして過ごす。昨日に引き続き、今日もパン作り。今回はフランスパンに挑戦だ。
 せっかくだから一回は行ってみようと思っていたので、23時にひだまりにあるバーへ。行くのは男性陣3名とダイバー女性の内の一人だ。近いのかと思っていたんだが、思ったよりも遠いぞ・・・。店にはいるとすでにひだまりのメンバーが数名やってきていた。メニューはビールやカクテルなどで値段は結構安め。ここで1時半まで飲んでから宿に戻る。さすがに眠気が来ていたのでそうそうに就寝。(2時)
 01 パン焼き器でできたてのパンを食べる
 02 機織りに挑戦 完成!!
 03 すむばりのタコ丼 おいしかったです(^o^)
 04 とても塩とは思えないパウダー状の雪塩
 05 羽の無くなったまぬけな形の風車
 06 天気が悪くてがっかり・・・
 07 マングローブの群生する入り江
 08 ビー利の洞門をバックに
 90 植物園の変な形の岩
 10 夕食風景
 11 変な眼鏡を装着する4人
 12 親子? 実際に息子と同じ年だったなかのさん