南の島へ再び

その6 こてこての観光へ


03月05日 0 km 沖縄県 西表島
 6時頃に同室の部屋の人の携帯が鳴って目が覚めてしまった。せめてマナーモードにしておいてほしいものだ。(T^T) その後眠れないまま布団の中でごろごろしていたが、7時になってしまったので起きることにした。
 夕べのうちに車の予約だけでも入れておこうと思ったが(奈良のカップルの話だとあまり車が残っていなかったらしい)、そのときはすでに遅かったせいで、どこにかけても電話がつながらなかった。朝食をとってから電話をしてみるが、やはり電話はつながらない。(T^T) 結局8時頃にやっと電話がつながって、普通車を9時から予約する。
 奈良のカップルは今日から石垣島に泊まってそこを拠点に島々を回るそうだ。もともとはそれぞれの小さな島に泊まる予定だったが、修学旅行客が来ているようで宿が取れなかったらしい。今日はカヌーをレンタルしてヤマネコ先生の案内でピナイサーラの滝の見学に行ってから西表島を出る計画のようだ。
 どうやらかとうさんは体調が悪いようで
(二日酔い)昼まで休憩しているようだ。(T^T) 浦内川の遊覧ツアーには参加したいと言うことなので、まずは由布島にいってから引き返してくることにする。
 昨日はYHまで迎えに来てくれていたようだが、今日は歩いていかないといけないようだ。(電話で言えば迎えが来てくれていたのかな?)天気はすっきりしない感じだが、この時点ではまだ雨は降りそうにもない。やまねこレンタカーまで歩いて向かう途中、昨日のカヌーで一緒だったくどうさんとすれ違う。彼女は今日も別のツアーに参加しているらしい。
 10分くらい歩いてヤマネコレンタカーに到着。普通車のレンタカー代に保険料(1000円)が入って7500円と結構な額になっていた。石垣とかはもっとやすいんだが、西表はどうもレンタカー代が高いようだ。(T^T) 元々レンタルする予定だったし、少しレンタカー代を出してもらえるので問題ないレベルだが、一人で借りていたらかなりつらかったかもしれない。
 出発するときになって携帯に電話がかかっていたことに気がつく。電話の相手は先生で、「今船浦港付近を歩いているので、車に乗れるなら乗せてください」とのこと。彼は昼に上原のフェリーで出発なのでかとうさんと入れ替わりでちょうどいい感じだったので途中で彼を拾っていく。ちなみにかとうさんは自分たちが出発した後すぐに復活したらしいが、由布島は前にも行っているのでYHでくつろいでいるらしい。
 船浦港から海岸線に沿って東へと車を走らせる。一昨日自転車で走ったときはかなりしんどかったが、さすがに車だとかなり楽に走っていくことができる。(^_^) 天気があまりよくないので海の色が映えないのが残念なところ。(T^T) 
「やっと由布島の案内板があった!」と思ったら入り口を過ぎたところに出ていたため通り過ぎてしまった。もっと手前に案内板を出しておけよなあ・・・。そこから少し海岸の方に走ったところで由布島の駐車場に到着。(9時45分)
 せっかくなので水牛の馬車に乗って島に渡ることにした。まだ潮が満ちているようで、歩いている人は股の下まで海水につかっている。水牛馬車は全部で20台くらいそろっており、ちょうど団体客が島から戻ってきているようでかなり忙しそう。係の人に言われて馬車に乗って島に向かって出発する。
 島までは400m位で水牛10分くらいかかるそうだ。ちなみにこのとき乗った水牛の名前は「真子」といい、すべての水牛に名前が付いているそうである。ガイドさんは由布島の説明をしてくれたが、三線(さんしん)は引けないようで説明だけで終わってしまった。(T^T) かわしまさんは三線を引いてくれるのを楽しみにしていたようで、かなりがっかりしていた。
 水牛待合所で島の入場券(水牛代込みで1500円)を購入。ここにいる水牛のほとんどは一組のカップルから生まれたものらしく、その家系図が書かれていた。まずはレストランに行ってチケットに付いていた無料のジュース(この日はマンゴージュース)を飲んでしばらくくつろぐ。ここで放送がかかり、馬車に三脚を忘れていることが判明。そういえば入り口で写真を撮ったときにそのままたたまないで馬車の中に持ち込んでいたなあ・・・。(^_^;; ここからまた戻るのもめんどくさいので後で回収することにした。
 園内にあるオリにはリスザルやオウムなどが飼われているが、島のあちこちにバリケンという鶏のようなトサカを持ったガチョウが放し飼いにされている。園内の旧校舎、ミクロネシアの民族資料館などを見ながら海岸線へ。ここからは小浜島や黒島を見ることができる。完全に晴れ渡っていればかなり眺めがいいところだろうが、残念ながら一部に日が差しているくらいだったのでそんなに眺めはよくなかった。(T^T)
 順路に従って島の北の方に歩いていると山羊の親子を発見。これは昨日奈良のカップルが
「むちゃくちゃ飢えた山羊がいた」と言っていた山羊だろう。柵の前にえさ用の葉っぱが置かれていたのでやってみると・・・・ものすごい勢いで食べ出した。(@_@) 気を抜くと腕までかまれそうな勢いである。(^_^;; 係の人はあまりえさをやっていないのだろうか?(?_?) しばらくえさをやっていたが、いつまでたっても満足した様子を見せないので途中で見切りをつけてそこを後にする。
 途中に「ちょうちょうえん」とかかれたところがあったので行ってみる。ビニールハウスの中に蝶々がいるようだが、数はかなり少ない。(全部で6匹しかいなかった)それとも単に葉っぱの裏などで休んでいたのだろうか?(?_?) オオガマダラという蝶がいたので写真を撮ろうとするがなかなか止まってくれなくて写真が撮れない。やっと止まったところはくらたさんの頭の上だった。「動いたらいけんよ」といいながら、くらたさん以外の3人は何とか撮影をすることができた。
 水牛の乗り場に行ってみるとちょうど団体客が到着したようで、水牛がフル回転で人を渡していた。ちょうど自分たちは大きな団体客の間に来ていたようでちょうどよかった感じである。係の人に話をすると時間は関係なく乗っていいようで、「あの馬車に乗ってください」と指示される。(時間表には00分と30分発となっている)
 今回の人も三線を持っていなかったので、結局聞けないのか(T^T)・・・と思っていると、
おもむろに屋根の上から三線を取り出した。(*_*) こんなところに隠し持っていたのか・・・。って別に隠していたわけではないのか?(^_^;;
 「なにかこっちの歌は知っているか?」と聞かれたが、誰も知っているわけはない。「それじゃ仕方がないなあ」と言ってなにやら急に引き始めた。よくよく聞いているとそれは「ももたろう」と言うことがわかり、最後はみんなで一緒に歌う。このあとも何曲か童謡や唱歌を引いてもらって一緒に歌っていたが、最後に二曲こっちの歌も歌ってくれた。
 一曲目は「安里屋ユンタ」という歌で、途中に合いの手が入るものである。しかしそんなことは知らないので黙って聞いていると、
「ちゃんと歌ってもらわないともうひかんよ」と言われてしまった。これで聞けなくなっては悲しいので、2回目はちゃんと合いの手を入れる。(ほんとにやめそうな人だったので・・・)二曲目は「十九の春」と言う歌だった。
 水牛がかなりさぼっていたせいでよけいに時間がかかってしまったようだ。(20分くらいかかった)まあ、普通は一曲くらいで到着するで逆によかったかもしれない。(^_^;; 
ちなみに進めというと進まないくせに止まれと言っても止まらない水牛だったので動きながら馬車から降りることになる。馬車に乗っている途中から雨が降り出していたので、車に駆け込んで出発する。(11時45分)
 あまりにもゆっくりとしていたせいでとてもではないが野生生物保護センターなんかに行っている時間はない。ということでそうそうにYHに戻ることにした。かとうさんはYHの前の椅子に座って優雅なひとときを過ごしていた。(12時15分)
 昨日のこういちさんの話で「西表のイノシシは本島のものと違っていて刺身で食べてもおいしい」と言うことだったのでぜひとも刺身を食べたかったが、近くにある「イノシシの肉あります」とかかれている店は高そうなので遠慮したいところ。かとうさんの意見で少し北に行ったところにある「すし初枝」と言うところに行ってみることにした。向かっている途中でトレーニングに励んでいるにしのさんたちとすれ違う。ほんとにこっちに走りに来ていたんだ・・・。(^_^;;
 店に行ってみるがこの時間になっても「準備中」の看板が出ていた。夜しか開いていないのだろうか?ということで来る途中にあった新八食堂というところに行くことにした。
 店に入ってメニューを見るといのししの刺身があるようだ。1000円と結構高いので5人で一皿注文する。かわしまさん、くらたさんは八重山そば、先生、かとうさん、自分は焼きそばを注文。ちなみに焼きそばのそばも八重山そばを使用しているようだ。
 しばらくして出てきたイノシシの刺身にチャレンジ。思ったよりも一皿の量が多く、一人4切れずつ食べられる位の量だった。醤油か、ポン酢につけて食べるように言われたが、ポン酢の方があっているような感じ。特に臭みもなくなかなかおいしかった。
味は表現しにくく、鰹のたたきにビーフのエキスを加えた感じ(?_?)と言うことで落ち着いた。(誰が言い出したのか覚えていない)
 このあと運ばれてきた焼きそばを食べてみたが、ちょっと変わった感じの風味でおいしい。さすがに量が多かったようで、かとうさんは全部食べることができなかったようだ。おなかも十分に満足したところで店を出る。
 ここから少し走って上原港へ。上原港は船浦の港よりもさらに港らしくなく、ほんとに堤防と言った感じのところだった。ここで先生と分かれて浦内川へ向かう。(13時15分)
 ここから少し走って浦内川の遊覧船乗り場へ向かうが、くらたさんは初日にこの付近の月が浜まで歩いて来たらしい。うーむ、すごいなあ・・・。ここの遊覧船で滝の観光に行く予定であるが、案内を読むと3時間ほどかかるようだ。(@_@) 14時の便に乗ると戻ってくるのは順調に行って17時。かとうさんは今日の17時の便で石垣島に戻る予定だったが、それだとどう考えても間に合わない。17時半の便でも何とかなるようだが、それに乗るとしても戻ってから速攻で港に行かないと間に合わないかもしれないなあ・・・。
 せっかくここまで来たので何とか間に合うだろうと言うことで14時にの船に乗ることにした。出発まで30分くらいあるのでトイレに行ったりして休憩していると
13時半にもフェリーが出るようであわてて乗ることになる。臨時に出るのなら始めに言ってほしいものだ。おかげで時間的にかなり助かったけどね。
 このとき待合室にはツアーでやってきている人たち(結構年配の人たちばかり)がいたが、カヌーに乗るのに
「自分でこがないといけないんですか?」とか言っているのを聞いてちょっとびっくり!(@_@) そんなこというのならなんでカヌー体験とかのツアーに参加したんだろうか?(?_?) それともちゃんと説明を受けていなかったんだろうか?(?_?)
 出発するときになってすぐ近くにカヌーに乗ったあさのさんがいることが判明。あわててカメラを出して写真を撮ったが、そのときにはかなり離れてしまっていた。後で聞いてみると、自分たちが乗った遊覧船が出た後にその桟橋に寄せるために待機していたらしい。ちなみにこのときはカヌーに乗って近くの炭坑の町の跡に行っていたようだ。
 遊覧船に乗っているのは自分たちの他にはカップルが一組と男性二人組だけである。遊覧船で川をさかのぼっていく途中でマングローブなどの説明があったが、その説明の前から「あ、あれはめひるぎだ」とか先日のカヌーの説明を思い出しながら騒いでいた。いやな客である。(^_^;; 説明をするときとカヌーが近くにいるとき(船の起こす波で転覆してしまう)は減速するが、それ以外の時はかなり速度を出して川をさかのぼっていく。30分くらいして終点の軍艦岩に到着。次は2時間後の16時に迎えに来るようである。
 ここからの遊歩道は途中まではかなり整備されていてサンダルでも問題ない感じ。(自分とかとうさんはサンダルと草履でやってきている)距離は1.5kmとでていたのでそんなに時間がかからないと思っていたが、思った以上に時間がかかる。しばらく歩き続けて「もうすぐかな?」と思った頃にやっと
半分という表示が出ているし・・・。(T^T) 30分くらい歩いてやっとマリュウドの滝の展望台に到着する。(14時半)ここから滝の全景を見下ろすことができるが、かなり遠いのがちょっと残念なところである。写真だけ撮ってすぐに出発する。
 ここから10分くらい歩いてマリュウドの滝に到着。急流と滝が合わさった感じのところであまり滝の迫力を感じられない。思い思いに散らばって滝の写真を撮る。戻る時間を考えるとかなり厳しいため、ここでは10分くらい見学してからそうそうに出発することになる。さらに10分くらい歩いてカンピレーの滝に到着。こっちは滝と言うより完全に急流と言った感じのところだ。ここでも10分くらいくつろいでから出発する。やはり3時間くらいは見学する時間がほしい感じである。
 あとはひたすら来た道を引き返して15時45分に船着き場に戻る。さすがに帰りは思ったよりも早く30分くらいで戻ってきた感じである。14時の便でやってきたと思われるカップルとカンピレーの滝付近ですれ違ったが、この二人はもう戻ってきた。うーむ、早いなあ・・・。ほんとに行っただけという感じだったんだろうなあ。
 しばらくここでくつろいでいると船が到着。帰りも簡単に植物の説明を行いながら川を下っていく。行きに何でこんなに迂回しながら船を走らせているのだろうと思っていたが、単に浅瀬があったためだったようだ。この時間には潮が引いて浅瀬部分は土が見えていた。船着き場の付近の浅瀬には昨日ほとんど見れなかったミナミコメツキガニが大量に群れていた。ここからまっすぐ戻れば17時のフェリーに間に合う感じだが、ここまで来たら17時半で帰ることにするようだ。ということで時間的に少し余裕ができたので、星砂の浜に行ってみることにする。
 さすがに観光客しかやってきていないようで、駐車場にはレンタカーばかり。浜に出てみるとおととい来たときと違って浜には足跡だらけ。団体客でも来たのだろうか?女性3人は手前の方で砂の中から星の砂を探していたので、自分は近くをぶらついていた。
 「波打ち際の方が星の砂が多いんだよなあ・・・」と思い、ほんとに波打ち際まで行って砂をとってみると、
「星砂しかないやんけ!(@_@)」一瞬見間違いかと思ったが、どうみても手の中にある砂は星砂だけで普通の砂が混じっていない状態。9割くらいが星の砂で残りは珊瑚や貝殻といった感じである。なんか砂からわざわざ探し出すのは馬鹿みたいである。(^_^;;
 星の砂を拾い終えてから車に戻ってガソリンスタンドで給油。ガソリン代が120円/Lとかなり高かった。ここから一気にYHに戻る。(17時)レンタカー代として一人1000円ずつもらったのでレンタカー代としてはガソリン代をあわせても5000円とそれなりに安くなったので助かった。(^_^)
 YHで3人をおろしてからレンタカーを返しにやまねこレンタカーへ。宿に戻るとちょうどかとうさんが出発するところだったので見送りをする。彼女はこの後もすべて最終便を乗り継いで深夜遅く帰宅できたらしい。
また5月に超割チケットをキャンセル待ちで申し込んだらしく、もしチケットがとれればまたやってくるそうである。(^_^;;
 早速シャワーを浴びてさっぱりしてからロビーでくつろぐ。ふと入り口の案内を見ると初日に中止になった蛍ツアーが行われるようだ。しかしすでに村田自然塾のおばぁとの指ハブツアーを申し込んでいる。どっちを選ぶかかなり悩んでいたが、YHのおかあさんに聞いてみると蛍を見に行った帰りにそのまま寄ることができるらしいので問題ないようだ。(^_^) ということで蛍ツアーの申し込みを済ませる。ちなみにヤマネコ先生もこの指ハブツアーに参加するようだ。
 夕食まではロビーで今日の行動についての話。ヤマネコ先生は奈良のカップルと一緒にピナイサーラの滝まで行って来れたようだ。自分たちも十分に楽しんだが、まだ西表野生生物保護センターなどに行っていないのでちょっと心残り。明日の午前中に回るとしても時間的にちょっとつらい感じだろう。悩んだ末、明日の竹富島行きはあきらめてもう一泊することにした。くらたさんも同じように考えていたようで、彼女ももう一泊することにしたようだ。ちなみに今日の午前中に浦内川の遊覧船に行った人は修学旅行の団体でかなりしゃれにならなかったと言っていた。午後から行って正解だったなあ。(^o^)
 18時半から夕食をとって、19時にYHの車に乗り込んで蛍ツアーに出発。荷台まで乗り込んでなんと14人で行くことになった。(乗車オーバー?)周りは真っ暗でどこを走っていったのかよくわからないが、白浜の方に向かっているようだ。途中はヤマネコ先生からヤマネコのことについての話を聞いていた。ちなみにヤマネコ先生は前からヤマネコを研究しているわけではなく、野生生物保護センターで
4時間ほど話を聞いてきて詳しくなったようだ。しかし4時間もいるというのもすごいかもしれない。彼曰く、「メモとかを取って聞いていると係の人も詳しく話してくれるよ」
 白浜の手前にあるトンネルの脇の旧道に入っていったようだが、途中からヘッドライトを消して懐中電灯で走っていくことになった。どうやら蛍を見ているのであまりライトは照らさないように決まっているらしい。少し走ったところで車が止まりやっと狭い車内から解放される。外に出ると辺りの草むらには小さなしかしかなりの数のひかりの点滅が見えていた。なぜか普通の蛍に比べて光の点滅がかなり早い。(?_?)
 ここでしばらくバラバラになって蛍を鑑賞。ほとんど明かりがないのでいったんみんなとはぐれるとどこに誰がいるのかわからなくなってしまい、声で判別するしかなくなってしまう。(T^T) せっかくカメラを持ってきていたので三脚をたてて撮影していたが、フィルムの感度100だったことを後で気が付いた。かなりの時間解放していたが、全く移っていなくてちょっと残念。(T^T) 15分くらい見学してからここを後にする。
 戻る途中で村田自然塾の近くで降ろしてもらう。ちなみに参加者はかわしまさん、くらたさん、ヤマネコ先生、あさのさんと自分の5人である。しかし村田自然塾の家がどこにあるのかわからなかったため(ヘルパーも知らなかった)、近くの人に聞いて場所を聞くことになる。言われたとおり山を登っていくと「村田自然塾」とかかれた看板を発見し、家にこうたさんを発見する。中にはいると先日のツアーで一緒だったくどうさんがおばぁから指ハブの指導を受けていた。
 すでに指ハブ作りは始まっていたが、改めて最初から説明を受けることになる。と、ここでヤマネコ先生の腕の日焼けを見たおばぁはびっくりして「亀の脂」を持ってこさせる。この亀の脂はやけどにはとても効くようで、これを塗ればたちまち直ってしまうらしい。この亀の脂の由来について30分ほどおばぁの話が続いた。要約すると以下のようになる。(間違っているところがあるかもしれないです)

おばぁと亀の脂
まだおばぁの子供が小さかった頃、次男があやまってひどいやけどを負ってしまった。急いで病院に連れて行ったが手に負えない状態で、石垣島の大きな病院に搬送することになった。船を出してもらおうと知り合いのところに行くと、「ちょっと待って」と家の奥からなにやら薬を持ってきた。そんなことをする時間があるなら早く船を出してくれと思ったが、これを塗ると先ほどまで泣きじゃくっていた子供がぴたりと泣きやんで寝息を立てて寝てしまった。(-_-zzz その薬は「亀の脂」で医者からも完全には直らないと言われていたが、これを塗ることによって完全にけがは癒えてしまった。(^_^)
その後しばらくして海で大きなウミガメを発見。もう夜も更け始めていたので逃げられてもまずいと思い、子供を見張りにたてて人手を呼びに行った。とりあえずみんなでひっくり返して起きあがれないようにしてから次の日リヤカーで家まで運んだ。肉はいらないが、亀の脂だけはと思って一升瓶分だけ取って後は捨ててしまった。一升瓶分だけでもあれば十分だと思っていたのだが・・・。 その後、やけどという話を聞くたびにみんなに貸していたら戻ってきたときには少しずつ減ってしまい、ついにはなくなってしまった。その後も亀を見つけては亀の脂を取っていたらしい。
この効能についてははっきりとわかっていないらしい。このことについて医者と話をしたこともあるが、その後特に連絡はないそうだ。

 と言う話を30分くらいしたところで突然指ハブの講習が始まる。ちなみに亀の脂ってどこからとれるんだろうということをみんな思っていたらしいが、誰も質問はしなかった。後日、こうたさんと再会したときにこのことを聞いてみたが、彼もよくわからないらしい。予想通り
「亀の脂は亀の脂だ」としか言わないようだ。
 最初からかなり頭がこんがらがってなかなかうまくいかない。(T^T) それはみな同じようであるが・・・。結局最初の口の部分はこうたさんに作ってもらい、その後ひたすら編んでいくが、マジで難しい・・・。1時間くらいかかってやっと一つ完成。最後の仕上げは難しいのでおばぁにやってもらった。ちなみに一番に完成させたのはかわしまさんで、途中からここの子供の算数のそろばんを教えていた。
 一つ完成したところで自分は二匹目の作成に取りかかる。今度は最初から最後まで自分で作ってみたが、やはりできはあまりよくない。ちなみに一番苦労していたのは
あさのさんで、時間をかなりオーバーしてやっと一つ完成させていた。しかしできたものの蛇の口はかなり大きくて人差し指では噛み込むことができない。「これじゃ誰もつかまらんよ!」とおばぁにつっこまれていた。(この指ハブを意中の人にかみつかせて離れない・・・恋仲になると言うことらしい)
 途中からこうたさんは三線を引き始めたが、くどうさんもチャレンジしていた。彼女は青森出身だけあって、津軽三味線をやっているらしいが・・・。おばぁが同じようにして作った他の動物を見せてもらったが、カエルのできがかなりいい。ちなみにおばあの作るものは土産で売っているものとちょっと違っているところがあるので自分の作ったものはすぐにわかるそうだ。(普通みやげのカエルには下あごがないらしい)
 22時までの予定が気が付くと22時半をすぎていた。うーむ、時間の過ぎるのは早いものである。(^_^;; 最後におみやげにカエルをもらって宿まで送ってもらう。YHに着いたときにはすでに23時を回っていた。宴会もちょうど終了になっていたようだったので寝る準備をしてから就寝。ちなみにどう部屋の人はすでに眠りに入っていた。
 01 由布島の入り口にある水牛の人形の前で
 02 由布島内の水牛の像に乗って
 03 水牛馬車に乗って三線を聞く
 04 みんなでイノシシの刺身を撮影
 05 焼きそばとイノシシの刺身
 06 浦内川の遊覧船に乗って上流へ 同行した3名
 07 マリュウドの滝とカンピレーの滝をバックに
 08 星の砂を拾う って星の砂しかないんだけどね。
 09 指ハブ作りにチャレンジ中のくどうさんとヤマネコ先生
 10 完成した指ハブ(左自作・右手伝い・カエル)