南の島へ再び

その5 ピナイサーラの滝で荒行?


03月04日 0 km 沖縄県 西表島
 7時に起きてからロビーで観光ガイドを見ながらくつろいでいた。7時半に朝食をとったが迎えが来るまでは何もできないのでロビーでくつろぐしかない。(^_^;; 今日は風が強いので船浦からのフェリーは欠航になったようなので、カヌーツアーが行われるかまじで心配になる。しばらくして村田塾から連絡が入り、滝上のツアーは中止にするが、滝下までの半日ツアーは決行するよう連絡が入ったのでほっとする。このため料金は8500円から6500円と少し安くなるようだ。(^_^)
 9時半に村田自然塾から迎えがやってきたので車に乗り込んで出発。ちなみに今日の案内役は塾長の村田さんではなく、こうたさんという19歳の男性である。(22、23歳に見える)今日は自分たちの他に別の宿から女性が一人参加していた。彼女は青森からやってきているくどうさんで、この後も何度か会うことになる。
 現地に着いてから準備を始めるが、ここでカッパやシューズなどを
無料で貸してくれることが判明。ちゃんと聞いていればよかったなあ・・・。(T^T) YHで200円でレンタルしてきていたのに・・・。カメラを川に落としたらまずいので防水ケースに入れたデジカメを持っていくことにした。用意ができたところでまずはパドルの使い方の説明を受け、川へ。
 川に行く途中からガイドさんからの説明が始まる。(@_@) 途中にある木々はサガリバナというもので、花の季節(6〜8月)には落ちた花が川面一面に広がってとてもきれいらしい。その他山ダイコンといわれる植物の説明を受けるが、正式名称は忘れてしまった。(^_^;; 見た目は普通の木のようでとても食べることはできそうにないが、幹の部分はほとんどダイコンと同じ触感らしい。しかしこれを最初に食べた人はなかなか勇気がある人だったのだろう。地面を見るとあちこちに穴が開いており、これはオキナワアナジャコと言われるシャコすんでいる穴のようだ。ほとんど地上に姿を現すことはないらしく、そのほとんどを地中で過ごし、生態もよくわかっていないらしい。
 このような説明を受けながらやっとカヌーのところに到着。一人用のカヌーは2台しかないのでその他の3人は二人乗りのものを使用する。かわしまさん、くらたさんが一人用、かとうさん、くどうさん、自分が二人用に乗り込む。思った以上に安定しており、これでひっくり返るというのはよっぽどのことだろう。このため、他のメンバーもカメラを取り出して写真を撮っていた。
 ここから少し先に行ったところに集合してから出発する。(10時半)マングローブの森に囲まれた川に沿って海の方へ進んでいく。しばらく進んでいくと川幅も広くなって船浦湾(海中大橋付近)にでる。ここからは海からの風が強くなってこぐのがちょっと大変。一気に進んでヒナイ川に入ると、マングローブの木々に遮られて風も穏やかになった。
 少し進んだところでガイドさんからマングローブの種類のやまひるぎ、おひるぎ、めひるぎ(西表ではほとんどのマングローブがこの3種で占められている)の説明を受ける。マングローブの根の部分(膝根)が見えていると説明しやすいそうだが、満ち潮でほとんど見えない状態だったので判別しにくい。これらの種類は塩分濃度と関係しているようだが、はっきりとはわかっていないようである。根っこから濾過しながら水分だけを吸い上げているが、少し入ってきた塩分は葉っぱ部分から外に排出するようで、夏は葉っぱが塩で輝いて見えるらしい。また、根っこ部分が地中に深く入っていくと腐ってしまうため、地中、地上、地中、地上という感じに折れ曲がって根が伸びているようだ。この形が膝を折り曲げているように見えるので膝根と言われるようだ。
 マングローブの実(大きな唐辛子みたいなもの)などの説明を受けながら、さらに川を上っていくと徐々にマングローブの姿は見えなくなってきた。ここまでは潮も満ちてこないのだろう。しばらく森の中を進み、川の流れに沿って大きく右に曲がると、前方の森の向こうにピナイサーラの滝が見えてきた。(11時半)
 その先の川岸に他のツアーの人と思われるカヌーが数隻止まっている。自分たちも川岸にカヌーを寄せて陸の上へ。この先から滝上に行くコースと滝の下に行くコースに分かれているが、まずは滝上のコースへ。
 少し歩いたところに大きなサキシマスオウの木が植わっている。この木の根っこは板状に上に伸びており、幹に大きな板が何枚もとりついているような形状をしている。詳細はわかっていないが、マングローブのように地中に深く根を伸ばすと根が腐ってしまうが、大きな幹を支えないといけないのでこのような形状に成長したのではないかといわれているらしい。根っこの部分はかなり堅く、以前は船の舵にも利用されていたそうだ。見た感じ大きな風呂桶みたいだった。(^_^;;
 そこから引き返して滝の方へ歩いていくが、遊歩道はあまり広くないので戻る人とすれ違うときはお互いに道を譲らないといけない。途中の食わず芋(葉っぱがトトロが持っていたような形状をしているが、肌がかぶれるらしい)、絞め殺しの木(ガジュマルという木で岩にまとわりついていた)、もだま(大きなさやと豆で見える範囲のものはみんなが取っていってしまっているらしい)など(他にもいろいろ説明を受けたが、詳細は忘れてしまった)の説明を受けながら滝を登って12時半頃にピナイサーラの滝に到着する。
 まずは滝の前にある岩の上に登って記念撮影。それから近くの空き地に座って簡単な昼食となった。このころには雨になっていたが、まだそれほどひどくないのでまあいいだろう。
 お昼はガイドさんの持ってきてくれたサラダ巻きである。食事をとっているとガイドさんが
「滝で泳ぐ人はいないですよね。いたら僕もパフォーマンスをしなければならないですから・・・」と言うので、これは滝で泳いでくれと言っているのだろうと解釈して泳ぐことに。とりあえずおなかも満足したところで水着になるが(下に着ている)、さすがに寒い・・・。(T^T) さすがに他のメンバーは寒くて泳ぐ気はないらしい。
 滝壺を抜けて滝の方に歩いていくが、岩が滑りやすくてかなり危険。(T^T) ガイドさんは慣れているのかかなり行動が早い。なんとか滝の下へ行ってみると、
滝の水圧と冷たさでかなりつらい。滝の水は風に揺られて一定していないので同じ場所でも水がかかったりかからなかったりするが、水が真上に落ちてきているときは動くこともできない状態である。(T^T)滝の中で何枚か写真を撮ってから引き返す。戻るときもガイドさんの行動は早く、自分が半分くらいしか動いていないのにもうみんなのところに到着していた。自分も何とか苦労してみんなのところに戻り服を着て暖まる。一段落したところで出発。(13時)
 早速カヌーに乗り込んで一気に川を下っていく。雨は少し降ったりやんだりしているが、得には問題ないレベルである。先ほどより数10cmも水位が低くなっているので途中のマングローブもほとんどその全容を見せていた。「この状態だったらとても説明がしやすいんですよ」と改めてガイドさんからの説明を受ける。たしかにやまひるぎとおひるぎの違いは根っこを見ると一目瞭然である。(^_^)
 船浦湾に出たところで湾内の干潟へ移動。行きは完全に海だったが、この時間にはかなり干上がっていて湾内の半分は陸になっていた。暖かいときであればこの干潟一面にミナミコメツキガニがいるらしいが、今日はその姿を見ることができない。「いつもはほんとにいるんですよ!」というが、見えないものは仕方がない。(^_^;;「みんなも探してください」というのでみんなで干潟を掘っているとくらたさんが「いた!(^o^)」と声を上げる。見てみると土の中から青い色をしたカニが姿を見せていた。地面に置くと体を回転させながら数秒で地面に潜っていってしまう。この後自分も小さなカニを発見。寒いせいかあまり動きはよくないようである。
 カヌーに戻り、しばらく進んだところでガイドさんが
「あ!(@_@)」とおもむろに声を上げてあわてて岸の方によっていく。あわてるあまり川の中に落ちてしまったが、「そんなことはどうでもいいんですよ!」と気にしないでオリーブの森の中に入っていく。「いったい何がいたんだろう?」とみんなの期待のまなざしが集まる中、持ってきたものは・・・単なるガラスのボールだった。
 それは以前漁などに使われていたガラスのボールで、現在は8千円くらいで売られているらしい。(外国の人が部屋の飾りとして買ったり拾ったりして持って帰っているらしい)しかしそんなにあわてて取りに行かなくても誰も取らないだろうに・・・。(^_^;; あんなにあわてていたからてっきりなにか有名な生き物でも見つけたのかと思っていたのになあ・・・。
 さらに川を進んでいくと、行きには完全に水の中だったところが干上がって陸地になっていた。このあたりをよく見てみるとシオマネキが小さなはさみをこっちに振っていた。気温が高いときにはもっといっぱいいるらしいが、これだけでも見られただけよしとしよう。そしてやっと出発地点に戻り、カヌーは終了となる。(14時半)
 このあと「西表ピナイサーラの滝コース」の終了証明を一人一人授与される。(って大げさな言い方か?)それからYHまで送ってもらい、このツアーは終了となった。(15時15分)
 まずはシャワーを浴びてさっぱりしたところで荷物の整理をしてからロビーへ。くらたさんは戻ってきてそうそうに部屋で眠ってしまっていたようで、2時間ほど眠っていたらしい。(-_-zzz かとうさんはすぐに出かけて近くを散歩してきたようだ。今日のカヌーのツアーで島のおばぁと一緒に指ハブを作るツアーがあったので4人(かわしまさん、くらたさん、あさのさん)で申し込んでおいた。ちなみに明日はレンタカーを借りることにしていたが、その話をしていると「便乗!」ということで明日も同じメンバーで観光することになった。
 ロビーでは
地元のおじさんを中心に酒盛りが行われていると思っていたら、その中心にいたのはにしのさんという泊まり客だった。(@_@) いきなり一升瓶を抱えてやってくれば誰も泊まり客とは思わないだろう。(^_^;;「この一升瓶はそこにあったのを拾ってきた」といったときにはほんとにそこにあったのを勝手に持ってきたのかと思ってちょっとびびってしまった。(^_^;;
 にしのさんの持ってきていた刺身などを食べながらお酒を飲んでいると徐々に人が増えてきた。さすがにつまみが少ないのでつらいが、ここから近くのスーパーまではかなり遠いので歩いていく気力は起きない。「奈良のカップルがレンタカーを借りていたので車に乗ったまま戻ってくれば買い出しにいけるのに・・・」と思っていたら、部屋の奥から二人が現れた。どうやら早々に観光を終えて(14時頃に戻ってきていたらしい)部屋で休んでいたようだ。ということで彼らの車に乗せてもらって近くのスーパーで食料を買い出しする。刺身やお菓子やサーターアンダギーなどを買い込んでいく。
 このままかなりのペースで酒を飲みながら夕食まで宴会は続く。明日からヘルパーで今日は宿泊客というはるかさん(もう一人ヘルパーにはるかさんと言う人がいた)。通信学校の先生をしているたなかさん、ダイビングやシュノーケルが趣味(歩くのや山も好きらしい)のはるなさん。石垣でも一緒だった学生のいとうさん。(この時点では誕生日を迎えて20歳になっている)仙台からやってきている学生のあさのさん。その他にも何人かいたが、この時点で誰がいたのかよく覚えていない。ちなみにいとうさん、にしのさん、はるなさんは一昨日、昨日、今日が誕生日である。(@_@) にしのさんは「そう思ってケーキを買ってきた」とケーキを配っていた。(^_^;;
 宴会をやっていると何人か今日の宿泊客がやってきたが、宴会をやっている自分たちを見てどう思っただろう。(^_^;; その中の一人はアルゼンチン人のふーちゃんで英語、スペイン語、フランス語+日本語を話すことができるらしい。あまり日本語は話せないと言っていたが、はっきり言ってぺらぺら状態だった。(@_@)
 18時半から夕食となったが、かわしまさんは半分も食べない状態でそうそうに部屋に戻っていく。どうやら先ほどのロビーの宴会で酒を飲み過ぎて気分が悪いようだ。(T^T) 今日の夜の宴会には絶対起こしてよとかなり念を押して部屋に戻っていった。
ちなみに次の日にはこの夕食のメニューを全く覚えていなかったようである。(^_^;; テレビで天気予報をやっていたが、明日もあまり天気がいい感じではない。ここのところ、週間天気予報は全く当てにならない状態が続いている。
 夕食後はロビーで6人くらいで話をしていたが、21時から宴会が始まると徐々に人も増えて最終的には14人くらいになっていた。さすがに席がなくて床にまで座っていた。先ほどのメンバーに加え、奈良のカップルの一人あずまさん、愛知の大学生のこもださん、東大の学生の3人(サークルのメンバーでの卒業旅行らしく、2人は大学院生、1人が大学生。その内の一人は京都妙心寺の息子らしく、数年のちには住職となるらしい)、ヤマネコ先生、むろまちさんが加わる。
 23時に食堂に移動してからも宴会は続き、結局0時半頃まで飲んでいた。ちなみににしのさんは0時頃に部屋に戻っていったが、かなり飲み過ぎて次の日は少し後悔していたようである。(T^T) 最後にみんなと住所交換をしてから解散となる。
 今日は北海道から来ている二人が同室になっていたが、宴会には参加せず早々に眠っていた。歯を磨いてから0時45分頃に就寝。(-_-zzz 
ちなみにかわしまさんとかとうさんはかなり飲んでいたせいで、夜中に何度かトイレに駆け込んでいたようだ。(T^T)
 01 さっそくカヌーに乗り込んで出発する
 02 ピナイサーラの滝が見えてきた!!
 03 まるでお風呂のようなサキシマスオウの板根
 04 岩に張り付いたガジュマルの木
 05 滝の前の岩の上で記念撮影
 06 滝に打たれて修行中・・・ 滝に打たれている様子 マジで寒かったです(T^T)
 07 進め進め!!!
 08 やっと見つけたミナミコメツキガニ 潜っています
 09 ツアー参加や全員の記念撮影
 10 夜の宴会風景 人数がかなり多いです(^o^)