2001 屋久島・種子島へ その5 ついに縄文杉へ |
03月07日 バイク移動距離 67km 鹿児島県 屋久島 |
朝5時に時計をセットしていたが起きてみると凄い雨の音・・・。(T^T) 布団の中でどうするかさんざん悩んだが、やはり行こうと思い直して出発準備をする。他の人たちはまだ寝ているので静かに準備をしないといけない。音がしてしまうので必要な荷物を廊下に出してから廊下で着替える。準備を終えてから6時に出発するが、外は土砂降りの雨だった・・・。 雨の中、ひたすら走っていくが、全く止む気配はない。しかも標高が高くなってきたせいで徐々に寒くなってきた。雨のためグローブはカッパのグローブしかしていなかったため、手の感覚が徐々に無くなってきた。何とか寒さに耐えながら荒川登山口駐車場に到着した。(6時45分・32km) 雨にもかかわらず思ったよりやってきている人が多く、車も結構止まっていた。トイレの軒下で合羽に着替えたが、バイク用のため頭のフードがないことに気がつく。雨がひどくなったら上からしみてきそうである・・・。(^_^;; そこで着替えていた夫婦に声をかけてみると天気予報では午後から晴れるらしいということを聞いて期待してみるが果たしてどうなるか・・・。写真を撮ってもらい7時に出発する。出発してすぐに雨が止んだのでうれしかった。(^_^) 縄文杉までは小さな遊歩道かと思っていたが、途中まではトロッコ列車の通る線路になっている。いきなり初っぱなに川の上を渡る鉄橋があったが、高所恐怖症ぎみの自分にとっては結構つらいところである。橋を渡ってからしばらくは同時に出発したツアー団体の後に付いていったが、ペースが遅いため強引に抜いていく。 7時半に大鉄橋を渡って小杉谷小中学校跡に到着する。ここは小杉谷が屋久杉伐採の前線基地だった頃に栄えた集落で、全盛期は133世帯540人が暮らしていたらしい。1923年に誕生し、47年後の1970年に閉鎖された。現在は石垣などの跡が残っているだけである。 楠川別れ(こっちに歩いていくと白谷雲水峡)をすぎたところにこの登山道最後の休憩所があった。休憩所に人も多かったこともあり、休憩をとらずに通り過ぎる。その先に三代杉といわれる杉があった。(8時) そこから少し歩いたところでロープがしてあり、迂回路の案内がしてある。この先の鉄橋は故意にか自然にかわからないが、なくなっているため林の中を歩かなければならない。ほんとにこの迂回路でいいのかちょっと心配になったが、周りには誰もいないので進んでいくしかない。(先日YHに泊まったときにここの案内図をもらっていたのにもってくるのを忘れてしまっていた) 迂回路には目印など無いため、道みたいなところを歩いて進んでいったが、一度間違えそうになってしまった。なんとか線路に復帰したが、ほんとに道があっているのか心配になってしまった。しかもこの後から大株歩道入り口まではほとんど人がいなくて確認すらできない。ひたすら歩いていくと大株林道入り口付近で前に歩いている2人を発見。ルートを確認してやっと安心する。 大株林道入り口に到着して一息入れる。(8時50分)ここからは先ほどまでの線路沿いの道と違ってきつい坂になった。ひたすら坂を上って、やっとウィルソン杉に到着、(9時10分)ここで初めて本格的に休憩をとることにした。 休んでいると途中にいた団体が追いついてきて急に騒がしくなってきた。「なんか聞いた声がするなあ・・・」と思っていたら「おにいちゃん!!」(@_@)と先日のYHで一緒だったMMさんが声をかけてきた。そういえば彼女もこの日に縄文杉に行くと行っていたなあ。EKさんも縄文杉に行くツアーだけは参加していたようで一緒にやってきていた。結構暑くなってきたし、雨もやんできていたのでカッパを脱いで出発する。(9時半) 出発してしばらくは天気がよかったが、徐々に雨がひどくなってきた。しかしまた着るのもめんどくさいのでそのまま歩いていく。かなり険しい道だったが、途中から完全に整備された遊歩道になった。しかしずっと階段のため逆に登るのは結構疲れてしまう。(^_^;; しばらく遊歩道を歩いていくと夫婦杉と言われるところへ到着。(10時)さらにその先に大王杉があったが案内板が後ろ向きにかかっていたため気が付かないで通り過ぎていってしまった。 このあたりから戻ってきている観光客にもすれ違いだした。「もう少しですよ!」と声をかけていたが、後で考えてみてももう少しの距離じゃなかったよなあ・・・。まあ、「まだまだかかりますよ」といわれるよりは張り合いがでるけどね。 さらに歩くこと15分、やっと遠くに展望台が見えてきた。展望台を登ると目の前に大きな屋久杉の姿が現れた。(10時15分)展望台からはポスターなどでよく見る縄文杉が霧の中に姿をたたえている。たしかにそれまでみた杉に比べると圧倒的な大きさである。しかし近くまでいけないのはちょっと悲しい。(T^T) 昔は木の近くや中にあいている空洞に入ることができたらしいが、根や幹の痛みが激しくて平成8年に展望台が完成して近くに行けなくなってしまった。 早速カメラを取り出して縄文杉の写真を撮る。写真を撮り終えてから展望台で購入しておいたパンを食べる。晴れていればゆっくり座って食べることができるのにこれだけ雨が降っているとゆっくり食べることができない。しばらくすると大株林道入り口であった二人が上ってきた。このガイドさんがドコモの携帯電話だと、電波が入ると言うことでチェックしてみると確かにアンテナが3本立っていた。うーむ、凄い!!何となく電話をかけたくなり、会社に電話をかける。 この先に小さな休憩所があるらしいのでそっちに行って、ここで落ち着いて食事となったが、汗が冷えてきてかなり寒くなってきた。先ほどの二人と話しながら残ったパンを食べる。案内の人からいただいたタンカンを食べながらしばらく屋久島についての話をする。 しばらくくつろいでいたが、後ろから来ている団体の案内をしているガイドさんがやってきたのでもうすぐいっぱいになると思い、出発することにした。(11時)縄文杉の前にいってみると先ほどまでは霧がかかっていたが、霧が晴れてくっきりとその姿を現していた。一回で2種類の景色を見ることができたのはラッキーだったかもしれない。(^_^) さすがに下りで楽な分、降りる時は結構ペースが速い。途中、登山口で追い抜いていった団体客とすれ違った。ここまでで2時間近く差がついていたかんじである。しかも後ろの団体はまだ遅れてついてきているらしい。 階段を下りると正面に大王杉の案内板があった。確かに降りるときは大王杉の案内板ははすぐに分かるが、上っているときは気がつかないよなあ・・・。(11時半)ここで写真を撮っていると後ろから二人が追いついてきたので写真を撮ってもらう。さきに出発して歩いていると突然後ろから悲鳴が・・・。ふと見るとガイドの人が階段を踏み外して転がり落ちていた。何とか大きなけがはないようだったが、気を付けないと危ないなあ・・・。 12時にウィルソン杉に到着する。ここでまた切り株の写真を撮ろうとしたが、切り株につまずいてしまって転倒。何とか踏ん張ろうとした先にも別の切り株があるんだもんなあ・・・。こけたときにカメラをぶつけてしまったらしく、カメラの動作が少しおかしくなってしまった。何とか撮影はできるようだったが、このあと撮った写真がほんとに撮れているかむちゃくちゃ心配だった。 12時15分に歩道入り口、13時5分に三代杉を通過。途中の小杉谷製品事業所跡に到着してここで写真を撮って少し休憩。(13時半) さらに歩いていくと途中で滝の水が線路上に降り注いでいるところがあった。ぬれるのは気にしないでそこを歩いていったが上に注意が行きすぎて下に不注意になったせいか見事に転んでしまった。せっかく雨で濡れてしまったズボンも乾いていたのに今度はおしりの部分が濡れてしまったではないか・・・。ぬれたお尻を気にしつつ14時10分にやっと駐車場に到着した。 天気はよくなっているとはいえさすがに標高が高いせいか走っているとかなり寒い。山を下りると若干暖かくなってきたが、島の南側に行くとさらに暖かくなってきた。狭い島の中でもここまで気候が違うもんなんだなあ・・・。一気に走って宿に戻る。(15時・64km) 宿に戻ると談話室でAさんとKさんが談話室でくつろいでいた。Aさんは今日の夕方の飛行機で帰るためまだ宿にいるようである。Kさんは近くを少し歩いただけですぐに宿に戻ったそうである。本人は「アクティブ」に行動したと言い張っていたが・・・。(^_^;; いい加減に体も冷え切っていたので荷物を整理してから尾之間温泉へ行くことにした。歩いていってもよかったが、温泉の前で写真を撮りたかったのでバイクに乗っていく。温泉に30分くらい入って体を温めてから宿に戻った。 夕食までは昨日と同じくビールを飲みながら漫画を読んでくつろぐ。夕食後もこの日も酒盛りとなってみんなと話をする。結局夜遅くまで話は続き、寝たのは11時だった。 |
01 荒川登山口駐車場 今から出発 02 ひたすら線路沿いに歩いていく 03 ウィルソン杉に到着 ここでしばらく休憩 04 かなりきれいに整備された遊歩道 これが縄文杉近くまで続いている 05 縄文杉の前で記念写真 霧に中にたたずむ縄文杉 06 全く登山者に見えない格好で歩いていく 07 やっとバイクのところに戻った 08 尾之間温泉の前で |