愛 知 県 |
伊良湖岬 | 恋路ヶ浜 | 椰子の実記念碑 |
日出の石門 | - | - |
伊良湖岬(いらごみさき) | |
内容=★★☆☆☆ お得度=★★★★★ | |
灯台近くの遊歩道 |
渥美半島の先端に位置する昭和4年11月20日に点灯された白亜の灯台。高さ14.8m。前面の水道に伊良湖水道航路が設定されてから沖にある神島灯台とともに重要な役割を果たしている。平成10年に思い出に残る灯台として「日本の灯台50選」にも選ばれている。 駐車場から岸壁に沿った遊歩道を約400m歩いたところにあり、恋路ケ浜からも海岸沿いの遊歩道を歩いて行くことが出来る。 灯台は山の上などの高台ではなく、海岸線に立っているので、山の上にある別の建物と勘違いしてしまいそう。中にも入れないが、灯台もそれほど大きくないので入ってもあまり眺めは良くないだろう。近くの遊歩道はかなり整備されているのでとても歩きやすいが、なんか情緒に欠ける感じもする。まあ、散歩がてら遊歩道を歩いていくと、途中に灯台があるんだなあ・・・というレベルの物である。ちなみに三島由紀夫の映画「潮騒」の舞台になったのはこの沖にある神島である。 訪問時のツーレポ ● 2004年03月 まったり〜な お花見会 |
恋路ヶ浜(こいじがはま) | |
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★ | |
遊歩道から見下ろす砂浜 |
伊良湖岬灯台から日出の石門までの太平洋に面した約1kmの湾曲した砂浜。日本の「白砂青松」、「道」、「音風景」、「渚」百選に選ばれている。この浜の名前は悲恋の物語から付いたと言われている。 都で恋に落ちた若い男女がこの半島に移り住んできたが、やがて人の知るところとなり、二人は別々に住むことを余儀なくされてしまう。寂しさのあまり二人は病に倒れ、男はミル貝、女はイ貝になってしまった。というなんかよく分からない話。 また、島崎藤村の「名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実一つ」で有名な詩は、民俗学者・柳田国男がこの浜で拾った椰子の実のエピソードから生まれたものと言われている。 海岸線は綺麗に整備されているが、ある意味整備されすぎている感じも受ける。一定期間で清掃を行っているのか、海岸線にはあまりゴミも落ちていなくて綺麗な砂浜になっている。(30年ほど前まではゴミが投棄されていたという話もある)海水浴場だったらやってくる人も多いだろうなあという感じだが、遊泳禁止なのか? 駐車場も綺麗に整備されており、その前には牡蠣や大アサリなどを売っている店が軒を並べている。もちろん観光地価格で高いんだが、潮の香りに惹かれてしまうのは悲しいところだ。天気がいいときにベンチに座ってぼーっとするのもいいかもしれない。 西の高台から見る湾曲した海岸線はとても綺麗だが、車道には車などを止めるスペースがないので少し歩かないといけない。灯台に行く途中の遊歩道(東側)からでもいい感じの写真が撮れるけどね。また、ここから日出の石門から昇る朝日はとても綺麗という話だが、写真でしか見たことがない。 訪問時のツーレポ ● 2002年06月 らいらっく 乗鞍スカイラインへ ● 2004年03月 まったり〜な お花見会 |
椰子の実記念碑(やしのみきねんひ) | |
内容=★★☆☆☆ お得度=★★★★★ | |
記念碑と植樹された椰子 |
民俗学者・柳田国男が伊良部に滞在したときに、恋路ヶ浜で偶然にも椰子の実を発見した。この話を島崎藤村にしたところ、「椰子の実」の詩が生まれたと言われている。 椰子の実 名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実ひとつ 故郷(ふるさと)の岸を離れて 汝(なれ)はそも波に幾月 旧(もと)の樹は 生いや茂れる 枝はなほ 影をやなせる 我もまた渚を枕 孤身(ひとりみ)の浮寝の旅ぞ 実をとりて 胸にあつれば 新なり 流離の憂(うれい) 海の日の沈むを見れば 激(たぎ)り落つ異郷の涙 思いやる 八重の汐々(しおじお) いずれの日にか 国に帰らむ 現在、伊良湖岬から1kmほど東に行った高台に島崎藤村の「椰子の実」記念碑が建てられている。その付近には椰子の木が植樹されているが、これは昭和54年(1979年)4月から6月にかけて北マリアナ諸島口夕島より1000個の椰子の実にココナッツ・メッセージを取り付けて放流し、その一個が到着した記念として植樹されたものである。 また、1998年から「やしの実投流事業」として石垣島を遠き島と見立てて椰子の実を放流。このうち、渥美半島に流れ着いた椰子の実は記念碑の近くに植樹されている。 伊良湖旅客ターミナルの1階には椰子の実博物館があり、南の島から流れ着く椰子の実をテーマに渥美半島の自然・歴史・文化を紹介している。 言ってみれば単なる記念碑なので興味がない人には全く感心が湧かない所かもしれない。まあ、「南の島からこんな所まで流れ着くんだなあ・・・」と思いをはせるくらいである。ただ、この高台から見下ろす景色はなかなか良い。興味が無くてもちょっと寄ってみてもいいかもしれない。この下には日出の石門があるが、そこから遊歩道も整備されている。 訪問時のツーレポ ● 2002年06月 らいらっく 乗鞍スカイラインへ ● 2004年03月 まったり〜な お花見会 |
日出の石門(ひいのせきもん) | |
内容=★★☆☆☆ お得度=★★★★★ | |
砂浜の向こうに見える岸の石門 |
伊良湖岬のから東に続く海岸線・片浜十三里にある奇岩。太平洋の荒波の浸食によって真ん中が洞穴となったところで、沖の石門、岸の石門の2つがあり、日の出の時に美しいシルエットを見ることが出来る。 この石門はチャートと言われるとても緻密で堅い堆積岩で出来ている。このチャートは約2億年前に放散虫の空などの珪酸分がはるか南方の海洋底に沈殿して出来たものである。太平洋プレートの移動とともに現在の位置に運ばれてきた。石門の洞穴は断層によって破砕されてもろくなった部分が長い間に波の力で浸食されて海食洞になったものである。 全国にもこのような石門はいっぱいあるのであまり珍しいという感じはしない。朝日を浴びているシルエットが綺麗と言うことなのでその時間に行けば見栄えはいいのかもしれないが、それほど価値は感じないように思う。 訪問時のツーレポ ● 2002年06月 らいらっく 乗鞍スカイラインへ ● 2004年03月 まったり〜な お花見会 |