島根県 西部

名勝・地域

琴ヶ浜 石見畳ヶ浦 唐音の蛇岩

琴ヶ浜(ことがはま)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★

鳴き砂の海岸
夏は海水浴場にもなるきれいな砂浜で、歩くと「キュッキュッ」と鳴き音が聞こえる。鳴き砂は、日本で数十カ所あるが、このように広範囲で音が聞ける海岸はわずかである。これは大きさの揃った砂に圧力が加わると砂同士がこすれて音を出すために起きる現象であるが、不純物が混じってしまうと音が出なくなってしまうため、波打ち際のよく洗われた部分が一番よく音が出る。
琴姫伝説(半分うる覚え・・・)
源平合戦の壇ノ浦の戦いに敗れた平家の人々はこの地にも落ち延びてきました。この中に琴のとても上手な美しい姫がいました。彼女は毎日のように琴を弾いて人々の心を慰めて忌ましたが、やがて亡くなってしまったのです。
村人達は彼女の死を惜しんで彼女の亡骸を手厚く葬りました。すると次の日からこの浜を歩くと彼女の琴の音色が聞こえるようになったそうです。それ以来この浜を琴ヶ浜、そして姫を琴姫と呼ぶようになりました。

浜を歩くと確かに「キュッキュッ」と音が聞こえてくる。波打ちに近いところで砂の乾いているところがもっとも音がよく聞こえるところ。夏の海水浴シーズンはやはり聞こえは悪くなるようである。実際、GWの時の方が、夏にいったときよりよく聞こえたように思う。

訪問時のツーレポ
 ● 2000年08月 エキチャ 蒜山オフ会
 ● 2003年07月 中国・四国ツーリング
 ● 2010年07月 山陰・関西旅行
石見畳ヶ浦(いわみたたみがうら)
内容=★★☆☆☆ お得度=★★★★★

キノコのように残る岩
浜田市の海岸にある国指定天然記念物になっているところ。別名を床の浦とも呼ばれ、およそ49,000m2の海床が広がる。見事な礫岩、砂岩の海食崖などいくつもの断層が見られる。海床は千畳敷といい、江戸時代の文献にも景勝地として紹介されているが、明治の浜田地震で隆起し、現在の姿になった。

変わった形の岩があちこちにあり、特にキノコの形をした岩は変な感じ。岩の中には化石などもあるので近くを散策しながら見て回るのもおもしろいかもしれない。

訪問時のレポート
 ● 2001年03月 中国地方ツーリング
唐音の蛇岩(からおとのじゃがん)
内容=★☆☆☆☆ お得度=★★★★★

唐音の蛇岩全景
唐音海岸の一帯は今から約1億年前の白亜紀後期の阿武層群に属する石英粗面岩からなる隆起海蝕台地であるが、その中を幅1mほどの安山岩脈が屈曲しながら北東の方向へ貫き、途中から入り江に没して再び対岸ではい上がっている。この岩脈があたかも岩盤の上に横たわる大蛇のようである事から「唐音の蛇岩」と呼ばれ、国の天然記念物に指定されている。

はっきり言ってタダの岩場という印象しか受けない。地質学的に珍しいという事で天然記念物に指定されていると言うだけで、見栄えがいいというわけではない感じがする。よっぽど暇ならやって来てもいいが、別に見なくてもいいだろう。近くに小さな海岸(砂浜ではない)とかがあるのでここで泳ぎなどは楽しめるかも知れない。

訪問時のツーレポ
 ● 2003年07月 中国・四国ツーリング