ケニア南部キャンプオフロード その7 襲ってきた悲劇・・・(ToT) |
08月10日(木) タイタ(TAITA HILLS) →チャラニ村(CHALANI VILLAGE) 192km(ダート152km) |
なんかあまり深く寝付けなくて夜中に何度か目を覚ます。うーむ、まずいなあ・・・。外が明るくなってきたようなのでそろそろ起きよう。(6時15分)そうそうに荷物の整理をするが、今度は雨にあってもすぐに着られるようにカッパは小さい方のバッグに入れておこう。 今日の朝食はパンに、味噌汁(海野さんの提供)、パンケーキだ。パンに味噌汁の組み合わせも何だか・・・という感じだけどね。クリスは「地面が固かったけど、ちゃんと寝られた?」と嘆いている。自分はアスファルトとかでも寝ているので、別にその点は気にならなかったけどね。マットも結構効いていたし・・・。クリスはキャンプをするのは子供の頃のボーイスカウト以来らしい(おそらく30年ぶりくらいだろう)ので結構堪えているようだ。 荷物の整理も完了して出発準備は出来たんだが、なんか寝不足といった感じで体がだるい。(ToT)そろそろ疲れがたまってきたのかなあ?最後にサポートカーの荷物積み込みが完了したところで出発。(9時10分) 公園のゲートで後続を待ってから昨日と同じ様に大通りを抜けて同じ道を走っていく。昨日走った道をさらに先に進んでいくと(昨日は途中で曲がった)途中から舗装路になる。(24km)ちゃんと舗装したところがあるんだ・・・と思ったのもつかの間、穴がぼこぼこ開いているのでダートよりもたちが悪い。勘弁してよ・・・。(ToT)モンゴルもこんなんだったなあ。 そんなに大きな町ではないんだが、街中に入ってくるとやはり人の姿がかなり多くなってきた。そこから脇道に入ったところでガソリンスタンドに到着。(9時55分)バイクの給油は済ませるが、車用の軽油がなぜかないらしい。さすがにこのまま先に進むことは出来ないようで、いったん引き返して隣の町で入れてくるようだ。往復で1時間くらいはかかるみたいなので近くのお店で休憩することになる。現地のお店に入るのはこれが初めてだなあ。 ガソリンスタンドから少し奥に入ったところの喫茶店らしきお店へ。思ったよりも綺麗なお店だ。なんか頭が痛くなってきたんだけどもしかして風引いたかな?(T△T) そんなぁ… やばいなあ・・・。やっぱり昨日の雨に打たれて体力を消耗したのが悪かったのかなあ?風邪薬を飲もうと思ったが、サポートカーに入れたままだった。ドクターもサポートカーに乗っていったので薬はない。しょうがない、戻ってくるまで待つしかないか・・・。(このころから熱でやられて記憶の曖昧なところがあり、メモもとっていないこともあるので詳細には書けない) さすがに体調がよくないのでスプライトを注文。他の人は紅茶やコーヒー、ビールを注文している人も・・・。少し飲んだところで、まじで体調がやばそうになったので眠りに落ちる。「あしたのジョーの燃え尽きたみたいになっている。あとで白黒に補正しないと!」とかいろいろ聞こえてくるがリアクションをやる気も起きない。(ToT)しばらく眠ったり起きたりの繰り返しだったんだが、ふと目を覚ますと1時間くらい経っていた。いつのまに?まじでやばい状態か?先ほどから「プリクラ」がどうのとか言って盛り上がっていたので何かと思ったらハートの形のブロック越しに写真を撮っていたせいだった。 サポートカーも戻ってきたので荷物から薬を取り出して飲んでおく。これで良くなればいいんだけどね。まだ頭は痛いが、とりあえず運転は出来そうだ。「いつでも代わってあげますよ。」と海野さんは嬉しそうに言っている。(10時55分) 少し走ったところから再びダートへ。(舗装路は1kmくらい走っただけ)今までの眺めと違って周りは牧草地や畑みたいで緑が延々と広がっていい感じだ。これで完全に青空ならいいんだが、残念ながら雲でどんより・・・。朝はまだ青空が見えていたのになあ・・・。 途中から大きなパイナップルみたいな植物が整然と並べられて植わっているエリアに入ってきた。なんだろう、この植物。食べ物だよね?えらくきれいに植えているなあ・・・。途中で写真を撮りながら走っていき、畑を抜けたところでいったん休憩。(11時20分・38km)フレッドにこの植物のことを聞くと、「SISAL」というロープの原料になる物らしい。薬が効いてきたのか体調はだいぶん回復してきた。 ここからは林の中に延びる道になっている。地面は締まっていて走るには全く問題ないんだが、ところどころに轍が深くなったり、砂が深くなっていたり、木が倒れてきていたり(その部分は迂回路が造られている)する罠がある。(ToT)カンボジアで轍にタイヤをとられた経験があるせいか、轍のところはかなり気になってしまうなあ。(^_^;; しばらく走っていくと、前を走っていたクリスがなぜか止まっていた。どうやらパンクしてしまったようだ。まあ、後ろからサポートカーが来るだろうと思いそのまま通過。その先でフレッドとなかばやしさんが止まっていた。(11時30分)この辺りはチーターの生息域らしい。 写真を撮っていると、ふくしまさん、うちださん、わたなべ夫妻がやってきた。あれ?なんか順番が違うなあ・・・。(?_?)いつもはうちださんが一番後ろなのに・・・。と思ったら、奥さんが途中でこけてしまったせいらしい。(ToT)ふくしまさんの後ろを走っていたが、ふくしまさんが砂にタイヤをとられてペースダウンし、その後ろを走っていた奥さんがブレーキをかけてこけたみたいだ。これでまだこけてないのはふくしまさんとうちださんだけだね。と話していると「いや、みんなの見ていないところでこけてる。」とふくしまさん。あれ?そうだったの?しばらくしてクリスがやってきたところで出発。(11時55分) 同じような林の中を走っていくと、途中で牛の団体に遭遇。かなりの数でとてもではないがちょっと動けない。とりあえず少し待たないといけないなあ・・・と待っていると、おもむろにけんか勃発!!(^◇^ ;) ほぇ〜 大きな牛2頭がお互いの角を突き合わせてどつきあっている。かなり大きな牛なので近くにいる飼い主も声を掛けるが近寄れない。せっかくだからと写真を撮ろうとすると、飼い主からだめのポーズが。どうしてだろう?クリスは撮れたみたいだが・・・。そうこうしているうちに戦域が拡大してこっちにも被害がやってきそう。一番近くにいたクリスはあわてて逃げる。( ̄◇ ̄;) ハゥー バイクは大丈夫か?と、一方の牛がもう一方の牛を押さえ込んで・・・終〜了〜〜〜!!争っていた牛はいったん終わるとあっさりしたもんで、何事もなかったように歩いていく。( ̄~ ̄;) ウーン なんだったんだろう?しかしクリスのバイク危なかったねえ。 そこを通過して走っていくと、なんかぱらぱらと雨が降ってきた。まじで?ちょっとくらいかと思ったんだが、徐々にひどくなってきている。さすがにこの体調で昨日と同じことになったらまずいぞ。と思っていたら、みんなが止まっていたのでサポートカーが来るのを待ってカッパを着込む。(12時25分・59km)カッパを着込んで準備は完了と思ったら雨は止むし・・・。まあまだ訳の分からない天気だから着ておいた方がいいだろうけどね。(12時40分) 所々ふかふかの所があるが特に問題になるような感じではない。轍を走らないとちょっとふわふわすぎて危ないけどね。少し走ったところでまたみんなが止まっていた。あれ、何かあったのか?(?_?) と思ったらクリスのプロテクターが地面におかれている。え??( ̄△ ̄;)エッ・・? 事故ったの?しかし姿が見えない???他の人に話を聞くと、「サポートカーが着いてトイレットペーパを受け取ったら大あわてで行ったからねえ。」ということみたい。(どうもプロテクターを外していたのですれ違ったのに気がつかなかったようだ)どうやらお腹の調子が悪くなって大急ぎでブッシュに行ったようだ。大丈夫だろうか?しばらくして戻ってきたが、顔色はかなり悪い。うーん、ほんと大丈夫かな?(本人はおそらく食事だろうと言っていたが、自分は雨ではないかと思うんだけどね) この辺りから民家が見えてきたんだが、町と言うまではなく、集落に毛が生えた感じのところだ。途中でバオバブの木なんかを見ながら走っていくと、ちょっと高台になってきたのか、眼下に見える景色がとてもいい感じ。写真を撮りたいなあ・・・と思っているとすぐに視界が悪くなってしまった。やっぱり思ったときに撮らないといけないねえ。そして町を抜けた辺りで止まる。(13時)どうやらここで昼食にするようだ。 今日の昼食もいつものようにサンドイッチ、ポテトサラダ、トマト、フルーツだ。体調がよくないので果物を多めに・・・。って、今から取って意味あるのか?( ̄~ ̄;) ウーン 残ったものは近くにやってきていた人たちにあげていたんだが、サンドイッチ、ポテトサラダ、トマトサラダをまとめて同じ袋へ。(^_^;; いいのか?「今日の夕食はきっとごちそうだ!!」といっても、サンドイッチは一緒に入れたらまずいだろう?ちなみにクリスは完全にダウンして食事も取らずに車の中で眠っていた。(ToT) そろそろ出発する事になったが、どうやらクリスはバイク走行を諦めたようだ。顔色を見てもしゃれにならない状態だしね。代わりに海野さんが乗ることになったので、ブーツなどはクリスから、上着にカッパをなかばやしさんから借りて準備完了。(13時25分) 雨は降ったりやんだりなのでカッパを着ていて正解だったかもしれない。しかししばらくするとなんかまた体調が悪くなってきた。大丈夫か、おれ?途中でいろいろと動物を見かけるが、意識が半分飛んでいるのでほとんど写真を撮る気も起きない。キリン、バッファローそして象。象がいるエリアはやはり危険みたいなのでみんな固まって走っていく。途中でいったん休憩してからさらに進むと大きな通りに出て舗装路となった。(118km) このまま宿まで舗装路かと思っていたんだが、途中から工事中に・・・。(155km)工事中で道の半分は封鎖されているせいで車が混み合って走りにくい。町が近くなってきたのか車も多くなってきてさらにきつくなってきた。途中何度も道路の脇の舗装されていないところをすり抜け。その先で再び舗装路になり、ガソリンスタンドへ。(164km) 給油をすませるが、やはり体調が芳しくなくて近くの石に腰を掛けて出発を待つ。やっと出発となり、すぐ近くの脇道へと入っていく。なんかガソリン臭いなあ・・・。(?_?)車の排気ガスのせいかなあ?それにしてはちょっと臭いがきつすぎるなあ・・・。とふと目線を下にやると・・・キャップが開いてるやん!!(°◇°;) ゲッ ガソリンを入れたあとにキャンプを閉め忘れていたみたいでガソリンが飛び散りまくっている。この臭いだったのか!!キャップはなんとか引っかかっていたので良かったが、もし落としていたらしゃれにならんかったなあ。(^_^;; しばらく走ると民家がちらほらと見えてきた。そろそろかなあ?しばらくしてなんか細い道へと入っていく。なんか村長みたいな人が出てきてなにやら話してから握手をしてきた。ここかな?その奥にはいると大きな広場になっているところに到着。ここが今日の宿か?(18時5分・173km)テントサイトと思われる所にはシャワールーム(木で囲われた一画)や簡易トイレ(洋式トイレが中に設置されている布の囲い)が設置されていた。 「途中で鶏を牽いたんだけど、そのままやってきてよかったんかねえ?」とふくしまさん。ここの近くで飛び出してきた鶏を牽いてしまったらしい。さすがにそのままではまずいみたいでフレッドが何事か問い合わせていたようだ。(結局鶏代金として数百シリング払ったようである) なんか体調が悪化してきてしゃれにならない状態だ。(ToT)この状態でテントに泊まったら一緒に寝る人に迷惑をかけそうなので、自分のテントを立てることにしよう。途中で体温を測ってみるとなんと38.5度!!まじっすか?(ToT)ドクターから「マラリアの可能性がある。」と言われてちょっとびっくり。( ̄Д ̄;) ガーン まじで?大丈夫か、おれ?でもそんなに潜伏期間は短かったっけ?ドクターが言うには3日間くらいで発症するものもあると言っている。とりあえずこのまま高熱が続くようだったらまじで危ないらしい。フレッドは「こんなに早く発症することはないのでマラリアではないと思う」と言っているが・・・。しかも蚊にかまれた跡もないんだけどね。とりあえず明日まで待ってみようということで話が落ち着く。明日には回復してくれるといいんだけど・・・。(あとで調べたところ、マラリアの発症は早くても1週間くらいあるのでマラリアの可能性はまずあり得なかった) 村の人が準備してくれたココナッツジュースをいただいてそうそうにテントに撤収。さすがにこれ以上はちょっとやばい・・・。(ToT)テントで横になっていると、外の声が色々と聞こえてくる。そのうちに打楽器などの音楽が聞こえてきたんだが、正直今の自分にはうるさいだけだ。(ToT) |
01 たき火で手袋を乾かす 02 朝食風景 今日は味噌汁 03 休憩する喫茶店 04 何もかも真っ白だ・・・(^_^;; 05 プリクラ? 06 パイナップル畑みたいな所を疾走 07 林の中に伸びる一直線の道 08 う○こ・・・もう乾いています(^_^;; 09 バオバブの木の近くで昼食 10 ここから海野さんもライダーに・・・ 11 キャンプ地の到着 12 ココナッツジュースを飲むが・・・この後ダウン 13 自分の見れなかった歓迎のダンス(ToT) |