ケニア南部キャンプオフロード

その5 ついに象の群れと遭遇・・・でも近づけない(ToT)


08月08日(火) キマナ(KIMANA)→ジペ湖(LAKE JIPE) 176km(ダート176km)
 なんか深い眠りに落ちないみたいで何回か夜中に目が覚ます。うーむ、疲れているはずなのにやばいなあ・・・。(ToT)途中でもう完全に目が覚めてしまったので眠るのを諦めてトイレにいって日記を書いていたら(5時45分)、6時頃にモーニングノックがやってきた。あれ?6時半と言っていたんだが・・・。
 表に出てみると朝からサファリツアーに出かける車がいっぱい止まっていた。まあここに来た目的の大半がこの観光だろうからね。天気もいい感じなのでこれだったらキリマンジャロが見えるかもしれないなあ。ちょうど起きてきた海野さんに話しかけると
「今見えてますよ。」とあっさり言われる。( ̄△ ̄;)エッ・・? あぁ、あの山がキリマンジャロなんだ。富士山とかのイメージを持っていたので気がつかなかったんだが、言われた方向に山頂がちょっと丸い形をした山が見えていた。(^_^;; なんかあまり大きな山に見えないねえ。とりあえず写真、写真・・・。
 部屋に戻ってから荷物の整理をしてレストランへ。(7時)すでにフレッド、わたなべ夫妻、海野さんは朝食を始めていた。朝食はバイキング形式なので適当に食べ物を取って食べる。バイキングと言ってもそんなに種類があるわけではないのでパンが中心だ。パンは相変わらずおいしいんだけどね。最後にフルーツを食べておなかも満足。ちなみにバイクとスタッフは夕べの22時頃に到着したらしい。
 30分ほどで部屋に戻ってから荷物を整理して準備完了。そろそろ出発だと思っていたんだが、なんか出発できないことになったらしい。(ToT)
話を聞くとサファリの進入許可書である電子カードが行方不明になったようだ。まじで?(ToT)夕べサファリのゲートに預けておいて、後からやってくるスタッフ(バイクを積んだ車)が回収するようにしていたんだが、スタッフは受け取っていないし、ゲートの係員は渡したと言い張っているようだ。なんだそれ?渡すときに確認してないのか?いい加減だなあ・・・。とりあえずゲートまで行ってみると言うことなので出発は戻ってきてからになるようだ。30分で戻ってくるとか言っているけど、昨日のゲートまでの往復を考えたらそれは無理だろう・・・。
 さすがにする事がないのでコテージの前で話をしながらだらだらとくつろぐくらいしかすることがない。近くにかなり餌付けされていると思われる猿が数匹やってきた。さすがに近付くと逃げてしまうんだが、普通はここまで近付いてこないだろう・・・。しばらくするとサファリに行った人たちも戻ってきて騒がしくなってきた。
 8時半に出発していたので戻ってくるのは9時半くらいと思っていたんだが、8時50分には戻ってきた。何でこんなに早いんだ?よっぽどとばして行ってきたのかもしれない。(^_^;; それになにやらやりとりで時間がかかると思ったんだが、カードはあっさりと見つかったらしい。結局係員が渡してすらいなかったようだ。いい加減だなあ・・・。(-.-”)凸 ウリィ
 荷物を積み込んでからバイクのところへ。ふと見るとブーツの留め金が一つなくなっている。「どっかで引っかけたかな?( ̄~ ̄;) ウーン」と話していると、「あれ?それ自分のじゃん。」となかばやしさん。どうやら昨日の時点で入れ替わっていたらしい。全く同じブーツだったので間違えないように注意をしていたんだが・・・。せっかく昨日汚れを落としたのになあ。(ToT)
 バイクの暖機をしていると他の観光客が何人かやってきて、写真を撮っている人までいる。やはり珍しいんだろうか?準備が整ったところでやっと出発。(9時20分)予定よりも1時間ほどの遅れである。
 昨日通った道を引き返してから近くの町へ戻り、例の手動のガソリンスタンドへ。しかしすぐに出発。うーん、なんかあったのかなあ?(ここはハイオクが無かったので止めたらしい)ここから結構広い道(もちろん未舗装)を走っていくが、途中の車を追い抜くのがかなり怖い。土埃がかなりすごい上に、道路の状況によって車が左右に急に寄ってくるんだもんなあ・・・。(ToT)以前カンボジアでもこんな状況であやうく横の土手に激突しそうになったことがあったし。
 しばらく走ったところの分岐点でサポートカーの到着を待つ。(9時45分・14km)いったん近くの町でガソリンを入れてくるようなのでサポートカーをおいて出発。先ほどと同じように車を抜きながら走っていくと、なにやらゲートが見えてきた。これって国境?(?_?)んなわけないよな・・・。なんかよくわからないが、ゲートを抜けてその先の町中へはいり、ガソリンスタンドへ。(10時・21km)
 ここで給油をしているとまたまた人がわらわらと寄ってきた。(^_^;; 一人の男性はなにやらメモを見ながらいろいろと声をかけてきた。なんなんだろう?そのメモにはいろいろな言葉で挨拶が書かれているみたい。ちょっと見ただけでも日本語、韓国語、中国語、アラビア語などがあったしね。商売道具なんだろうか?他にも土産を売りに来ている人たちもいる。だからいらないし・・・。(^_^;; 売っている物はどこでも同じものばかりだねえ。
 給油をすませてから来た道を引き返していると、なんか嫌な風の渦を発見。
これって竜巻?( ̄~ ̄;) ウーン ちょっと怖いのでバイクを止めて道路を横断していく竜巻をやり過ごす。まあ、竜巻と言ってもつむじ風のちょっと大きなものなんだけどね。以前アメリカでもこんなのに巻き込まれてちょっと怖い目にあったし・・・。(ToT)先ほどの分岐点まで戻り、本来のルートへ。
 この辺りから草原の中に木がぽつぽつと立っている自分のイメージするサバンナの景色になってきた。これで青空が広がってくれていたら言うことがないんだけどね。(ToT)途中で写真を撮りながら走っていくとゲートに到着。ここはなんのゲートなんだろうか?(10時40分・33km)
 バイクを止めるとわらわらと土産売りが寄ってきた。ここで買わないとまた通れなくなるんかな?(^_^;; 売っている物は途中で何度も見たようなブレスレットや人形、お面、槍などで代わり映えしない。だから、いらないよ・・・。誰も買っていないんだが、しつこく勧誘にやってくるが、しばらくしてやっとあきらめたようだ。
 途中で海野さんにサポートカーから写真を撮ってもらい、みんなの写真を撮ろうとペースを上げて一気に追い抜いていくが、さすがに遙か先に行っているフレッド、クリス、なかばやしさんの姿は見えてこない。対向からやってくる車もかなり速度を出しているので怖いしなあ。(石をはねとばしたりしているので危険)途中からなんか石がごろごろしてきてちょっとパンクが心配・・・
「ガンッ!!!」やばい!!(°◇°;) ゲッ もろに真っ正面から石を踏んでしまった。ペースダウンすると案の定パンクしてしまっていた。(ToT)(11時10分)
 これはもうサポートカーを待つしかないなあ。でも自分がこうやって止まっていても他の人たちは写真を撮ってくれるんだとか思うんだろうねえ。(^_^;; しばらくするとみんながやってきたが、
予想通りみんな普通に通り過ぎていった。まあいいんだけどね。
 サポートカーがやってきたのでパンクのことを伝えて修理してもらう。「パンク修理は一回につきビール2本ですから。」そうなのか?あれ?なんか銃を持った人がいるんだけど・・・。どうやら国境付近で危険なため兵隊の護衛が付いているようだ。
 10分くらいで修理は完了して走っていくが、なんか前輪に違和感がある。( ̄~ ̄;) ウーン おかしいなあ・・・と思いながら走っていたが、やっぱりおかしいとバイクを止めるとまたパンクしていた。まじで?今回は石とか注意して走っていたんだけどなあ・・・。(?_?) 「またパンクした!!」「それじゃあビール4本ね。」ということで修理をしてもらうが、今回は先ほどのパンク修理の時にチューブを傷つけていたみたいなので自分のせいじゃないぞ。ねえ、アレックス?(^_^;;
 ここでも15分くらいかかってしまったので、みんなからかなり後れを取ってしまったようだ。今度は大丈夫か?としばらく慎重に走っていたが、特に問題はなさそうなのでペースアップ。といってももちろんみんなに追いつくわけはない。しばらく走っていくと、民家のところでみんながくつろいでいた。(11時55分・69km)申しわけない、2回もパンクしたんで・・・。彼らは30分くらい待っていたようだ。
 ここから細い道に入っていくというので民家の脇を抜けていくが・・・道とかないやん!!なんかこんなところが多いなあ。しかも土が乾いているせいか土埃がすごい。その先で小さな川があったので順番に川渡り。その先もふかふかの道路を走っていき、広くなったところで休憩。(12時35分・80km)辺りにごろごろしている岩はキリマンジャロの溶岩が固まった物らしい。
 今日の昼食は夕べ泊まったレストランで準備してもらったお弁当みたいだ。お弁当とは言っても袋になんか色々な物が入れられているだけなんだけどね。中に入っているのはサンドイッチ、パンケーキ、トマト、パッションフルーツ、バナナなど。
 食事をしているとどこからともなく現地の人が集まってきた。その数30人くらい。何をするわけでもなく遠巻きに自分たちを眺めている。何なんだろうねえ・・・。何人か弁当の中の食べない食べ物を渡していた。ジュースと思って紙パックの飲み物を飲むと
中身は牛乳だった。(°◇°;) ゲッ あちゃ〜、紅茶か何かかと思っていたのに・・・。おなかは大丈夫かなあ?さっき何人かはこの牛乳を現地の人に渡していたが、牛乳だったからかな?(^_^;;
 食事を終えてしばらくここで休憩。近くの岩場とかで撮影していたんだが、現地の人を勝手に撮らないようにと注意を受ける。特に撮ってはないんだけどね。ふくしまさんはもろに撮っていたけど・・・。(^_^;; 30分ほど休憩して出発。(13時15分)
 少し走ったところでまた川を渡り対岸へ。この辺りからサバンナから山の中という感じになってきた。雨期の時にえぐられてしまったのか所々段になっているところがあるんだが、途中かなり深くえぐられたところがあった。地面は普通に締まっているみたいなので問題はなさそうなんだが、
谷を越えたところでおもむろに転倒。(。>_<。) えーん あたたたた・・・。なんで転けたんだ?(・_・?) ハテ? 後ろからふくしまさん、うちださん、サポートカーにしっかりと見られてしまったみたい。(f^^) ボリボリ ほとんど立ちゴケに近い状態だったので膝を少し打ったくらいで怪我はないんだけど、なんで転けたんだろう?なんか転けた瞬間の記憶がなくなっている感じ。しばらくして「そうか、前輪がスリップしたんだ。」と思い出した。気をつけないとねえ・・・。
 しばらくすると町(ジョンゲネ)が見えてきた。(99km)みんながそろったところで町の中を抜けていくんだが、周りから注目を浴びてまくっている。しかし町の中はゴミが散らかっていて汚いなあ・・・。
 ここから大きな道路になり、ペースは上がるが、走っていく車も多くて抜いていくのがかなり怖い。一番の問題はやはり土埃。ひどいときは前が全然見えないんだもんなあ・・・。これで対向車とかいたり、車が止まっていたりしたらまじで大事故になるぞ。しかも時々ふかふかの地面になるという罠まであるし・・・。(ToT)途中何台も車を抜きながら走っていき、町を抜けたところでみんなに合流。いや〜、体力的というより精神的に疲れたなあ・・・。(14時30分・120km)
 ここでしばらく休憩してから再び同じような道を走っていく。しばらく走っていると、クリスは道路脇の細い道を走っていた。フラットダートに飽きたのかな?だけどかなり細い道だからちょっと怖そうだけどねえ。途中から工事中のような感じになって走りにくくなってきた。中央に水をまいた平らなところがあるのでここの方が走りやすいかと思ったが、ここはどべどべにぬかるんでいてちょっと走るのは無理みたい。しょうがないので脇の方により走っていき、やっと工事区間が終了。ここの三叉路でみんなが止まっていた。(15時20分・143km)
 この後、ここから3kmくらい走ったところにある町で買い出しをしていくらしい。少し休憩して、さあ出発と思ったらフレッドのタイヤがパンクしていたらしく修理となる。(ToT)パンクかと思ったらタイヤの側面が破れてしまっている重傷のようだ。しかし修理しようにも予備のタイヤを積んだサポートカーが先に出発してしまったようだ。まじで?しょうがないのでここでしばらく足止め。結局応急処置をしてから走っていくこととなる。(16時)兵隊達の乗った車はここでお別れだ。
 大きな町が近付いてきたのか、今までと違って人通りが多くなってきた。ここのガソリンスタンドに行って給油していると、またまたここでも子供達がわらわらと寄ってきた。何処に行っても同じだねえ・・・。
 ここから幹線道路を少し走り、途中から脇道へ。けっこう細い道だが、道路は締まっていて走りやすい。道路の両脇に木が茂っていて、日本の田舎の農道という感じであまりケニアという感じではない。ただ途中にかなり大きな木が植わっているのが日本とは違うところだ。この木はなんて言ったっけ?(バオバブの木)その後しばらくすると山の麓に大きな平原が見えてきた。・・・と思ったらそれは湖のようだ。そういえば今日は湖畔でキャンプとか言っていたなあ。
 小さな集落を越えていくと、その先でみんなが止まっていた。どうやら象がいるらしい。言われる方向を見てみると、ブッシュの向こうに10頭くらいの象の群れが見える。おおっ!!ついに象の群れが!!(^◇^ ;) ほぇ〜 象を刺激しないようにゆっくりとついてくるように言われて静かに出発。すぐ近くまで行くのかと思ったんだが、これ以上は近付かないようにと100m以上離れた位置でバイクを止める。こんなに離れていないといけないのか?うーむ、残念だ。(ToT)
 写真を撮るとすぐに出発するように促されて後ろ髪を引かれながら出発。途中の水辺にはカバがいるようなんだが、よく分からないなあ。そこから少し走ったところで今日のキャンプ地・LAKE JIPE Lodgeに到着。(17時35分・176km)バイクは赤土で真っ赤になっていた。
 今日の宿は湖畔に建っている建物で、周りに他の建物は全く見えない。建物には3つの部屋しか無く、自分たち6人はこの部屋で寝ることが出来るようだが、クリス以下スタッフはここでもテントのようだ。部屋と言ってもかなり雑な造りで、網戸はあるけど破れているし、ドアも隙間だらけなのであまり蚊除けにはなっていない。蚊帳もあるんだけど、これにも穴が開いているしね。まあ、ベッドがあるので、寝袋よりはだいぶんいいだろう。
 今日はこの湖畔をクルージング(?)というのが予定に入っていたんだが、どうも案内役の人がいなくていけないらしい。まあいいんだけどね。「今回クルージングを楽しみにしていたのに無かったのはどういうこと!?」とかクレームを出そうか?ねえ、海野さん。(^_^;; とか冗談を言っていたが、
まさか翌日にあんなことをすることになるとは・・・。(ToT)
 湖を眺める芝生の所にいすを持ってきてビールを飲みながらしばらくくつろいでいたんだが、服もそのままなのでどうも気分的にくつろげない。水しかでないけどシャワーがあるようなので体を洗うかな。
 シャワールームはコンクリートで作られた建物なんだが、そんなにピカピカなわけではないが、そんなに汚いわけではない。タンクにたまっている水を使うので冷水ではないが、さすがに冷たい。しかし浴びていると徐々に体も慣れてきて体もさっぱり。服も着替えてやっとくつろぎモードになったところで再びビールを飲んでくつろぐ。いや〜、いいねえ・・・。
 先ほどから水辺にカバがいるのは分かっているんだが、見えているのはホントに顔の上面だけ。これはこれでいいんだけど、出来れば全身を撮りたいよなあ・・・。夕食の準備はまだかかるみたいで、たき火を囲んでしばらくくつろぎのひととき。ちなみにクリスはトレイルなどは好きなんだが、あんな風なダートのコースは嫌いらしい。特に砂とかはいやなようだ。
 いい加減にお腹も空いてきたところでやっと夕食が完成。(21時)今日はカレーだ。うーん、おいしいねえ。食事の後もしばらくたき火の周りでくつろいで就寝。(v_v) スヤスヤ(22時)
 01 コテージの前でくつろぐ
 02 キリマンジャロをバックに記念撮影
 03 する事がないのでコテージの前でまったり
 04 自分のサバンナのイメージとぴったり(^ー^* ) フフフフ
 05 サバンナの中を走行 海野さんにとってもらう
 06 パンク修理 空気入れが手動なのでこれが一番大変そう(^_^;;
 07 みんなの川渡りの様子
 08 海野さん初ライディング?
 09 岩場で休憩中
 10 延々と続く道路
 11 牛に進路妨害されて動けない・・・(ToT)
 12 象をバックに撮影するがかなり小さい・・・ これ以上は危険らしい
 13 真っ赤になったバイク
 14 たき火の周りでまったり