真夏の四国へ

その3 のんびりまったりと・・・


07月14日 高知県 土佐清水市 足摺→高知県 檮原町 283km
 「暑っつ〜〜〜!!」と目を覚ます。いつの間にか寝ていたようだ。時間を見るとすでに3時!!( ̄△ ̄) !! あれれ?何時の間にそんなに寝ていたんだ?クーラーはもういいかと電気を消して再び眠りにつく。結構暑いんだが疲れているのかすぐに眠りに落ちていった。
 再び目を覚まして時間を確認すると6時。そろそろ準備をしよう。さすがに暑くてしゃれにならないんだが、窓を開けると結構涼しい風が入ってきた。一回起きたときに窓を開けておけば良かったかもしれないなあ。荷物の整理をしてからパッキングして出発。(7時)
 ここからは半島の東側を走っていくことにする。以前のこの道はかなり細くなったところがあったと思うんだが、かなり道の整備が進んで広くなっている。「ここほんとにバスが通るの?」と不思議なくらい狭いところとかもあったんだけどねえ。(^_^;; 走るには便利になったんだけど、ちょっと寂しい気もする。
 海を眺めながら走っていたんだが、途中からなぜか山の中へ。海岸沿いの道と思ったんだけど道が新しくなったせいかなあ?( ̄~ ̄;) ウーン しばらくすると先ほどまでは
右手に見えていた海が左手に。(・_・?) ハテ? あれ?なんかおかしいなあ・・・湾になっているのか?さらに走っていくと学校が見えてきたんだが地図をチェックしてもどこにいるのかよくわからない。うーん・・・。その先で県道の案内が出ているんだが・・・なんかおかしいぞ。その先に昨日寄った市場が見えてきた。あれ?なんで?止まってルートを確認してみるとなんかいつの間にか別の道に入ってしまって西海岸に出ていたようだ。何をやっているんだか・・・。(^_^;;
 どこで間違ったのか確認してみようかとも思ったんだが、ちょっと戻るには面倒くさい。この先から国道321号線に出て北上すれば結局は一緒なのでこのまま進んでいこう。朝食はどうしようと思って走っているとその先でコンビニを発見。このまま走っていってもまた食べ損ないそうなのでここで食べていこう。(7時45分)
 この系列のコンビニがそうなのかオープン記念のせいなのか知らないが、弁当などの食べ物の種類がかなり豊富で選び放題。おにぎりの具にチキン南蛮が入ったものまである。なんで高知でチキン南蛮なんだろう?しかしこれってほんとにチキン南蛮が入っているのか?それじゃあこれと・・・あとはサラダにするかな。
 さっそくおにぎりを食べると・・・ホントにチキン南蛮が入っていた。(^_^;; しかしおにぎりにしている意味はあまりないような気もするが・・・。サラダも食べておなかも満足。出発しようとすると途中で追い抜いたお遍路チャリダーがやってきたので少し話をする。以前は自分もやってその苦労はわかっているつもりだからね。南からやってきたので逆打ちをやっているのかと思ったが、ルート的にこっちの方が楽と言うことでここは逆に走っているらしい。それじゃあこの後もがんばってね〜〜!!(⌒0⌒)/~~~ ほんじゃね!
 国道を北上して、旧中村市内(現四万十市)へ。方向を頼りに適当に走っていると案内を発見。しかし案内に従って走っていくとかなり細い山道になってきた。ほんとにこっちでいいのか?しばらく山道を登っていくとやっと城跡らしきところへ。駐車場みたいなスペースにバイクを止めて幡多郷土資料館へ。(8時30分・51km)
 さすがに戦国時代の一条氏の居城だったところだっただけあって今では完全に城跡という感じだ。駐車場の脇には石垣が一部残っているだけである。遊歩道を歩いていくと天守の形をした建物が見えてきた。なんでこの形?元々あった天守閣とは全く別の場所に建てられているみたいで、もちろん鉄筋造りのようだ。
 1階はこの付近の自然などに関する資料が展示されていて、動物の剥製などがメインとなっている。2階は歴史関係の資料なんだが、地域の説明や年表などがメインで肝心の展示物はあまりない。なんかちょっと拍子抜けと言った気がするなあ。(^_^;; 山内家に関する資料はほとんどと言っていいほど見あたらない。まあ江戸時代はそんなに重要なところではなかったからねえ。3階からは考古学に関する資料で、県内のあちこちで発掘された石器や土器などの資料が展示されている。4階に上がろうとするとなんか暑い空気が・・・。4階からはエアコンが効いていなくて窓が開放されていた。それでか・・・。4階も考古学に関する資料で、5階は民俗資料だ。6階は展望台になっていて四万十川や市街地が一望できてなかなかいい眺めだ。一通り見て回ったが、310円にしては展示されている資料が少ない気がするなあ・・・。
 町を抜けて国道を走っていくと、かなり整備されていていい感じ。「与作国道もとうとう整備が進んできたねえ・・・」と思ったんだが・・・15kmくらい行ったところで急に道が狭くなる。あれっ?道幅は一気に狭くなって一車線となり、道の真ん中には苔が生えていて怖い。
まさしく与作国道!!
 まあ、覚悟はしていたんだが、予想以上にペースが上がらない。(ToT)曲がりくねって先が見えない上にミラーもないので対向車が怖い。まあほとんど車が来ることはないのかもしれないけど、お互いにそう思っているだろうから余計に怖い・・・。ただ道が木に覆われているせいか涼しいのが救いだ。結局1時間くらいかかってやっと細い道を抜ける。いや〜、疲れた、疲れた。国道へ出たところがすぐ道の駅(四万十大正)になっていたのでここに入る。(10時15分・86km)
 このあとのルートを確認するが、やはりこのまま与作はきつそうだ。おそらく同じようなルートだろうしねえ・・・。この先に四万十川の源流があるのでそこに行くつもりだけど・・・。県道19号線沿いが眺めも良さそうなのでこっちにしよう。(10時30分)
 少し東に走ってから県道に入って北上。四万十川の源流に行くためここが国道197号線から県道378号線に入り走っていくが、かなり道が狭い。うーん、もっと観光地化されていると思ったんだけどなあ・・・。しばらく行くとついにダートになってしまった。(ToT)マップルでもダートの表示になっているが、もう舗装されていると思っていたのに、甘かったか・・・。オフ車できているときはダートの方がいいんだけど、さすがにこのサイズのロードバイクだとダートはきつい。
 とりあえず登ってみようとダートに入っていくが・・・かなりガレているなあ。いったいどこまで行けばいいんだろう?行きの登りはまだいいけど、帰りの下りはさらに怖いだろうなあ・・・。さすがにこれはちょっと危ないと判断してバイクを止める。さて、どうしよう・・・。ここにバイクを止めて歩いていく手もあるけど、まだかなり距離もありそうだ。うーむ・・・・・・・今回はあきらめよう!!(実際かなりの時間迷っていた)
 Uターンして坂を下っていくと林業関係と思われる人がいたので道を聞いてみる。やはりこの先ずっと山頂まではこんな感じらしい。
「こっちの道は舗装されていますよ。」と言われるが、そっちは源流につながっていないだろ!?意味ないやん!!(-.-”)凸 ウリィ 坂を下って途中にあった「せいらんの里」というところへ。(12時30分)
 四万十の源流に関する施設で食事もできるところみたいである。入口にある案内を見ていると奥からおばさんが出てきたので四万十川の源流の話をしていると「なにをはーはー言ってているの?」ともう一人出てきた。(最初に出てきた女性の相づちが「はぁー」「はぁー」という感じだったので)ここから源流までは約30分、本当の源流はそこからさらに15分くらいかかるらしい。やはり今回行くのはあきらめるしかないかな?まあまた来ることもあるだろう。そのときはオフ車でやってこよう。
 来た道を引き返して国道197号線に戻り、近くにある茅葺き屋根の建物が食堂(くさぶき)へ。メニューを見ると脱藩定食(1000円)言うものがある。「脱藩」って・・・なんでこんな名前がついているんだろう?(・_・?) ハテ? 名前はともかくこれが一番良さそうな感じ。しかし定食に付いているそばは熱いものしかないんだろうか?「すみません、そばはざるにできないんですか?」と聞くと「熱いのしかやっていないんですよ。」と返事が返ってくる。うーむ、なんでざるはできないんだろうか?( ̄~ ̄;) ウーン こだわりがあるのかなあ?まあいいや、これを注文しよう。
 しばらくして定食が運ばれてきたが、そばは普通のそばと違ってかなりぶっとくて、しかも短い。これはとてもざるでは食べられないな・・・。熱いのしかないというのはこういう訳だったのか。なっとく、なっとく。メニューは山菜ご飯、そば、野菜の煮物、おひたし、トマトのサラダ、漬け物と内容は十分。量も結構あったのでおなかも満足する。
 お店の入口になにやら説明があったので読んでみると、坂本龍馬が土佐藩を脱藩するときに通ったのがこの辺りの道だったらしい。それでメニューに脱藩定食と名前を付けていたのか。ライダーズインに入ってもいいんだが、まだ時間はむちゃくちゃ早いので四国カルストに行ってみるかな?(13時30分・181km)
 西に向かって檮原の町に入ったところで国道440号線を北上。夕食の買い出しはここの町でしないといけないんだが、案内にはコンビニがあるとだけ書かれていた。いつまで開いているのかわからないけどスーパーもあったのでここに買いに来よう。
 町を抜けて走っていくと、道路拡張中みたいでなんだが訳が分からない。道はどうつながっているんだ?凸(~O~) ウリィ 案内も全く出ていないので適当につながっている道を走っていくしかない。あっているんだろうか?( ̄~ ̄;) ウーン それとも訳のわからない道に入っているんではないだろうか?心配になりながら走っていると「国道440号線」の案内が出ていたのでほっとする。いくら拡張中とはいえ案内くらいちゃんと出しとけよなっ!!凸(~O~) ウリィ しかしもうしばらくしたらこの道も綺麗になりそうだねえ。
 細い道を走っていくと急に視界が開ける。分岐点の脇の看板には「地芳峠」と書かれていた。地図を確認するとここが四国カルストの入口のようだ。(14時5分・203km)もっと時間がかかると思ったんだけど思ったよりも早かったなあ・・・。
 姫鶴平まで走りここでいったん休憩。天気もいいし、眺めは最高だ〜〜〜!!(^ー^* ) フフフフ 観光客もいないしね。とりあえず少し走ったところで適当に休憩していこう。
 少し走ったところからなんか小学生の団体がうじゃうじゃと現れた。( ̄△ ̄) !! なんだこれは?どうやら遠足か何かできているらしく、道に沿って列が連なっている。まじで?これは途中で休憩するどころではないぞ。途中手を振ってくる小学生に対応しながら一気に天狗高原まで走りきる。せっかく途中で休憩しようと思っていたのに・・・。(ToT)しょうがない素直に帰ろう。
 ここから林道にはいるが、かなり綺麗に整備されている道でむちゃくちゃいい感じ。国道は狭いのに、こんな道の方が綺麗に整備されているというのも何だかなあ・・・。まあいいけどね。道が良かったせいか一気に国道に戻ることが出来た。国道に出てからガソリンを給油。(368km/14.7L = 25.0km/L)ここから西に走って先ほどのスーパーへ。
 いろいろと総菜関係が売っていたのでビールのつまみ用に筑前煮、唐揚げ、コロッケ、磯辺揚げ、そして明日の朝食も合わせてトマト、パン、それとお茶、ビール(エビス)2本を購入。ビールを買ったせいもあるが1800円くらいかかってしまった。ここから一気に道の駅まで戻り、温泉の脇の細い道を入って、ライダーズイン・雲の上に到着。(16時30分・283km)事前に電話したときにも言われていたんだが、かなりわかりにくいところだなあ・・・。
 さっそく受付をしてから部屋に移動。寝袋などは持ってきているのでベッドも何もない部屋だ。今日はかなり泊まり客は少ないようだ。まあ平日だしねえ。
 バイクを移動させてさっそく中に入る。以前雑誌で見たまんまの構造だなぁ。半分屋根のある駐輪スペースを入ると、広さ6畳くらいのフローリングになっていて、入ってすぐ右手にトイレとシャワーがある。部屋の中にはライトが一つあるだけで他には何もない。
 まずは荷物を運び込んでからバイクを洗ってすっきり。ちゃんと水道が用意されているのがいいところだ。(^ー^* ) フフフフ 風呂に入って自分もやっとさっぱり。シャワーはちょっと使いにくい感じもするが、ちゃんと温水も出るし問題はないレベル。
 さてまだ早いけどさっそく夕食にしようかな。さすがにフローリングはきついのでエアーマットを敷いてから先ほど買った食材をつまみにビールを飲んでまったり。こんな時間からいい身分だ・・・。(^_^;; 食事が一段落したところでヘッドフォンを空き缶に取り付けてスピーカー代わりにして本を読んでくつろぐ。
 ・・・あれ?いつの間にか眠っていたようだ。外は既に真っ暗になっている。時間を見るともう20時半になっていた。他にも泊まり客は来ているんだろうか?談話ルームに行こうかとも思ったが、なんかもう疲れてしまっていたのでもう一度シャワーを浴びてさっぱりしてから本格的に眠りにつく。(21時)(−−)zzz.。ooOO○
 01 資料館の最上階から見下ろす四万十川 天気も良くて眺めは最高
 02 道の真ん中にこけの生えている道路 やはり与作国道は・・・
 03 今日の昼食の脱藩定食 内容は盛りだくさん
 04 四国カルストで記念撮影
 05 せっかくなのでパノラマ写真
 06 ライダーズイン 雲の上に到着
 07 ライダーズインの部屋と表玄関