真夏の四国へ

その2 真夏の四国を満喫


07月13日 愛媛県 松山市→高知県 土佐清水市 足摺 359km
 「おくつろぎのところをすみません・・・」という館内放送で目が覚める。こんな夜中に船内放送がかかると言うことは何か起きたのか?( ̄~ ̄;) ウーン と時間を確認すると4時20分。あれ?もう朝なのか。到着時間は5時の予定だったんだが、4時50分に到着するとか言っている。早く着くの?まじで?( ̄Д ̄;) ガーン 急がないといけない。
 準備を始めるがなんかなかなかはかどらない。うーむ、やばいなあ・・と思って時間を確認するとすでに4時50分。まじでやばい!!(ToT)と思ったが、どう考えてもまだ船は動いている・・・。( ̄~ ̄;) ウーン 窓の外を見るとまだ港に入っていない感じだ。あの放送は何だったんだろう?なんとか準備を終わってロビーに行くがまだ着岸していないようだ。予定より早いどころか遅いやん!!゛(`ヘ´#) ムッキー
 前来たときと同じように海岸線に沿って走っていこうと思っていたんだが、なんか新しい道が出来ていて町の方に行けるみたい。(自分の地図は2000年と6年も前のものなので載っていない道)おそらくこっちがショートカットになるだろうとこの県道19号線へ。国道439号線から南下していき、途中のコンビニで朝食をとって国道56号線へ。伊予市で国道378号線に入り海岸沿いへ。道はきれいに整備されているし、車もほとんど走っていないし、眺めもよくて走るにはかなり気持ちいい。(^ー^* ) フフフフ 途中、追いついてくる車に道を譲りながら走っていくと海岸から離れて山の方へと入ってきた。長いトンネルとなり、トンネルを出たところでルートを確認。その先の国道197号線に入って岬の先端を目指す。
 再び海岸線に出るが、なんか山の方には雲がかかっている。これって雲?それとももや?海の上には青空が広がっているのに変な感じだなあ・・・。三崎港のフェリー乗り場を横目に見ながら町を抜けて県道256号線へ。さすがにここからは道が狭くなってきた。途中から雲かもやかわからないけど辺りは白くなってきた。カッパを着るまでもないけど、これだと岬からの展望は期待できないなあ・・・。案内板に従って走っていくがなかなか到着できない。「いつになったら着くんだ?」と思っていると突然記憶にある駐車場に到着。やっと佐田岬の先端に到着だ。(7時45分・120km)
 それじゃあ、バイクを止めて・・・
ってなんで駐車場に段があるんだ?!!!( ̄△ ̄) !! うわっ!!ブレーキは間に合わずに10cmくらいの段を越えていく。えっ、えっ?なんだこれ?(・_・?) ハテ? 駐車場の地面が所々裂けて段になっているではないか。なんだよこれ、あぶないなあ・・・。駐車場の脇の看板を見るとどうやら地滑りが起きているみたいで、駐車場全体がずり落ちかけていた。それでも立ち入り禁止などにしていないのがすごいよなあ・・・。使うにしても駐車場入口にちゃんと注意書きを書いとけよ!!凸(~O~) ウリィ こえ〜〜〜っ!!
 地滑りで段になっているところには機械が設置されていて、地滑りが再発したら警報が出るようになっているみたい。「警報が出た場合は入らないように」とか書かれているけど、ここに車を止めて岬の方に行っていたら(キャンプ場もあるんだし)警報が出ても意味ないやん・・・。さすがにここにバイクを止めていくのは怖いので駐車場の入口にバイクを止める。
 晴れていれば九州が見えるんだが、予想通り駐車場からの景色は真っ白け。九州どころかすぐ手前の海がぎりぎり見えるくらいだ。(ToT)灯台に行っても一緒だろうけど・・・せっかく来たから行くだけは行ってみよう。
 遊歩道を歩いていくとキャンプ場が見えてきた。風が強いせいか海岸に打ち寄せている波はかなり激しい。海岸線の遊歩道は満潮なのか知らないが海に沈んでしまっていて、とてもではないが行くことはできない。キャンプ場の横を通り抜けて山を越えてやっと灯台へ。やっぱりこっちも真っ白だ・・・。太陽はうっすら出ているんだけど、視界はすっきりしない。海から吹き上げる風からもやができているようなので、湿気の多い空気が海の上から陸に上がったときに一気に冷やされてもやになっているのかな。ってことは気温がかなり上がってこないと晴れることは期待できないだろう。せっかくなので灯台の前で写真を撮ってから引き返す。途中で足摺のYHを予約しながらバイクのところに戻り出発。(8時45分)
 先ほどの分岐点まで戻ってまっすぐ国道197号線を進み、国道56号線へ。宇和島では宇和島城に行くつもり。現存する本物の城なんだが、10年以上前に行ったきりなのであまり記憶が残っていない。かなり小さな城だったという印象だけなんだが、今考えると「そんなに小さかったのかな?」という感じもする。まあ今から行けばわかるけどね。少し迷いながらもなんとか城のある麓の駐車場へ。(10時45分・214km)
 城の入口には近くから移設されてきた門があり、県の文化財に指定されている。その奥の遊歩道入口はなんとなく以前来た記憶と一致するところだ。石段を登っていくと石垣にへばりついている人を発見。何をやっているんだ?と思ったら石垣の草刈りをしているようだ。大変そうだねえ・・・。やっと天守閣が見えてきた。
 写真を撮ってから天守(200円)の中へと入っていく。さすがに平日の昼のせいか、もともとそんなに人が来ないところなのか他に観光客の姿は見えない。以前の感想は
「小さっ!!せまっ!!( ̄◇ ̄;) ハゥー」だったんだが、そんなに狭い感じではない。ここの城が自分が初めて見た本物の城だったし、その頃はまだあまり建物についての知識がなかったから「こんなに小さなものなのか?」と思ったんだろう。時代劇などに出てくるような普通生活している建物が天守だと思っていたくらいだしね。(^_^;;
 城の中は特に展示物があるわけではなく、宇和島城の模型と壁に他の城の写真がかかっているだけだ。城本体もそんなに変わった造りをしているわけではないのであまり目を惹くようなところはない。一通り建物を見て回ってからバイクの所に戻ってから出発。(11時15分)
 地図を頼りに昼食の場所を探すが、ガイドブックが古いせいか目的の店がない。(ToT)まあ10年も前のガイドブックだし、つぶれたか移転したのかもしれないねえ。これは諦めた方がいいだろう。途中で何かお店があったらそこで食べよう。
 国道56号線に戻ってから南下開始。途中でガソリンを給油していく。(224km/10.2L=22.0km/L)天気がいいのはうれしいんだが、暑くてしゃれにならなくなってきた。しかし飯はどうしよう・・・。町を出ると店どころか建物もなくなってしまったし・・・。マップルを見ると内海に「ジャンボエビ天」という案内が出ていたのでこれにしようかな。途中お店を何軒か見つけるが、「ここまで来たらジャンボエビ天だ!」とこれらの店をパス。やっとお店の近くまでやってきたんだが、どうもこの店もなくなってしまったようだ。(ToT)マップルも古いからねえ・・・。やばい、隠岐と同じパターンだ・・・。(ToT)その先で道の駅・みしょうMICへ。(12時25分・258km)ここだったら何かあるだろう。
 道の駅は市場にもなっているのはいいんだが、そのせいかお店は小さなものしかない。さすがにうどんは悲しいしなあ・・・。道路の向かいに海鮮料理・なにわと書かれた看板の出ている店があるんだけどなんか高そう・・・。とりあえず値段だけでもチェックしてみようとバイクを移動させて表の案内を見ると1000円くらいからあるようだ。これならいいかと本日の昼食はここに決定。
 さっそく中に入ると座敷の個室(6〜8人用)に通される。カウンターやテーブル席がないようなんだが、一人でここ使っていいんか?ちょっと気が引けてしまうなあ。(^_^;; メニューを見ると先ほど食べ損なった鯛飯(1300円)があったのでこれを注文。ご飯に鯛の刺身、味噌汁、なんかの魚の卵、茶碗蒸し、漬け物といった感じでなかなか豪華。「刺身をこのたれに漬けてご飯にかければいいんですね?」と聞くと「いっぺんにかけると辛くなるので少しずつかけながら食べてください。」と説明を受ける。
 さてさっそく食べようとしたところで茶碗としゃもじに気がつく。こっちのご飯が入っているのは
おひつ代わりだったのか。(^_^;; 「確かにご飯が多いなあ・・・。」とは思ったけど(1.5合くらい)、自分には普通なのでこの容器のまま食べるのかと思ってしまった。それで少しずつかけてくださいと言っていたのか・・・。なっとく、なっとく。(^_^;;
 さて、味の方は・・・うん、なかなか。ただあまりご飯との一体感がないので鯛飯という感じはしないねえ。量も結構あったのでおなかは十分に満足だ。この後のルートを確認してから出発。(13時25分)
 すぐ先から展望台に行くスカイラインがあったんだが、現在は無料になっている。せっかくだから行ってみよう。宇和海展望タワー南レク紫電改展示館の案内が出ていて駐車場があったが、なんか奥に進めるみたい。しかしここは入ってもいいんだろうか?道幅はかなり狭くてシーズンには通行止めにされてしまいそうな道路だ。その奥の駐車場でバイクを止める。(13時30分)
 まずは駐車場の横にある無料の紫電改展示館へ。建物の中はクーラーが効いていないので結構暑いが、タダなので文句も言えない。中には以前と同じように近くの久良湾から引き上げられた紫電改が展示されていた。外装は当時のように綺麗に塗装されており、内部部品は取り外されて別に展示されている。飛行機マニアにはたまらないところなんだろうねえ・・・。
 ちょっとしゃれにならないくらい暑いのでアイスを買って食べながら展望タワーへ向かう。展望タワーは中央のタワーの周りに付けられたドーナツ状の展望台が回りながら上下するようになっていてちょうど降りてきているところだった。乗っている人はいるのか?(・_・?) ハテ? なんかまったく人影が見えないんですけど・・・。しばらくして出てきたのは5人くらいの家族連れだけ・・・。これだけの人数で動かして元は取れるんだろうか?(^_^;; タワーは20分おきに運行されているみたいなんだが、410円!!うーむ、結構高いねえ。ここからでもいい眺めなのでやめておこう。展望台から写真を撮って出発。(14時)
 国道に戻ってから国道321号線(サニーロード)へ進み南下していく。山の中をぼーっと走っていると急に目の前に大海原が飛び込んできた。
おお〜〜〜!!すごいっ!!(^◇^ ;) ほぇ〜 ・・・ってここは前来たときも感激したところやん。(^_^;; 途中まではここのことを覚えていたんだが、また忘れてしまっていた。まあ、その世で感激できて良かったんだけどね。さすがに道路まではかかっていないが、風が強いせいか海岸に打ち寄せる波はかなり激しい。途中海岸線で写真を撮りながら走っていき、竜串へ。(15時30分)駐車場には車は一台も止まっていない・・・。
 防波堤にある竜串の案内板を見てから先に進むと鬼の洗濯岩のような変わった景色が見えてきた。観光客もいないしなかなかいい感じ。岩にはいろいろな名前がついているんだが、正直なところその名前の通りに見えるところと言うのは少ないものだ。
 欄間岩・・・欄間ねえ・・・。別にいいけど・・・。(^_^;; その先にある大竹小竹はほんとに竹のように見えるところで、ここの一番の目玉になっている。(ガイドブックでもだいたいここの写真が紹介されている)その少し先まで行ってから引き返し、しばらく大竹小竹のところでくつろいでいく。(16時)
 そろそろ足摺が射程距離に入ってきたんだけど、夕食はどうしよう。足摺は確か食事できるところがなかったはずなのでその前に何か食べないといけないんだけどなあ・・・。途中のお店をチェックしながら走っていくがお店が見つからない。まじで?やっぱりYHに食事を頼んでいけばよかったかもしれない・・・。(ToT)
 海岸線の方がお店がある可能性は高いんだが、もう諦めてスカイライン(県道348号線)へ。スカイラインと言っても木が茂っているせいで視界は悪くてあまり眺めがいいわけではない。しかし足摺の先端に近づいてくると眼下に青い海が見えてきた。天気がいいせいか、なんか海の青がむちゃくちゃきれいだ。深い海の青色がすごいきれいに輝いている。(^_^)
 山を下って県道27号線に合流し、岬の方へと進んでいく。途中で店がないかほんのちょっとの期待をかけてチェックしていくが食堂はおろか雑貨屋すら見あたらない。(ToT)食事が出来るのは民宿などを兼ねているところだけだ。やっぱりか・・・。とりあえず先に宿に行こうと今日の宿・あしずりYHへ。(16時40分・356km)
 受付をして荷物を置いてから観光に行こうと思ったんだが、ドアが開いていない。あれ?(・_・?) ハテ? ・・・そういえば着いたら電話をかけてくれと言っていたなあ。連絡を取ると今買い物に行っているみたいで家にはいないようだ。「それじゃあ先に観光に行ってからまた戻ってきます」と伝えて再び出発し、足摺岬灯台の方へ。
 さすがに灯台の方はそれなりに観光客が来ているみたいで駐車場には車やバスが結構いっぱい止まっている。灯台からも海を眺めることは出来るんだが、確かここは灯台が見える展望台からの眺めの方がよかったんだよなあ。展望台の方に向かっていると団体客を引き連れたガイドさんがこの辺りの七不思議について説明をしていた。地域にありがちな伝説である。途中遊歩道が通れなくなっていたんだが、そこになにやら動くものが・・・。狸だ!!こんなところにいるというのもなんかすごいかもしれない。(^_^;; 展望台からは灯台、崖、海がきれいに一望できていい感じ。
 さて、「そろそろ夕食を本気で考えないといけないんだけど・・・。」と近くを走ってみるがやはり食堂はない。しょうがないので前来たときに行った酒屋のある裏道を走っていく。酒屋は前と同じところにあったが、その先で雑貨屋を発見。ここだったら食べるものはあるだろう。バームクーヘン、お菓子、お茶、そして先ほどの酒屋でビールを一本買ってからYHに戻る。(17時25分・359km)
 バイクはどこに止めればいいんだろう?と思っているとおじさんが声をかけてきた。話をするとどうやらこのYHの人みたいで、バイクは車庫の中に止めるように言われる。以前は道路脇に止めていたんだけどシャッターの中に入れられるというのはありがたいかも。荷物を玄関に運んでバイクを移動させてから早速受け付け(3150円)。さすがにまだやってくる人は少ないみたいで、前に泊まった人は9日の外国人二人らしい。会員登録をお願いするつもりだったが、なんかやり方が変わってよく判らないみたいだ。まあその時はその時だ。
 部屋に行くとクーラーが入っていたが、クーラーはコイン式になっている。でも入っていると言うことは今は無料になっているんだろうか?どっちにしろさすがにクーラーを使わないとしゃれにならないほど暑いしねえ。扇風機でもあればいいんだけどそれもないし・・・。服を着替えてから暗くなる前に白山洞門へ。
 階段を下りていくと結構観光客がやってきていた。以前洞門の上まで登ってみたんだが、今も行けるんだろうか?小さな鳥居の奥の崖にはそのときと同じように鎖があったが、途中まで登って引き返す。思ったよりも急で降りるのが危なそうだからなあ。( ̄◇ ̄;) ハゥー まあ上に登ってもほこらがあるだけだしね。海岸まで降りてから写真を撮ってYHに戻る。
 さすがにかなり汗をかいていたので早速お風呂に入ってさっぱり。部屋に戻って早速買ってきたビールを飲んでいるとクーラーが切れてしまった。やっぱりコイン式か・・・。しばらくはよかったんだが、再び室温が高くなってきたので追加する。この後のルートの検討をしているとなんか変な音が・・・。なんだこの音は?と、周りをチェックするとクーラーから水滴が・・・。まじで!?( ̄△ ̄) !! ペアレンツに言って受け皿を持ってきてもらう。
 バームクーヘンを食べておなかを落ち着けてから明日の宿の予約。明日は場所は近いけど、一回は泊まってみたいのでライダーズイン・雲の上に行ってみよう。この辺りはMixiのベジさんのお勧めのところだ。布団の上で本を読んだりしてだらだらしているといつの間にか・・・。(v_v) スヤスヤ
 01 地滑りを起こしている佐田岬の駐車場 怖いよ・・・(^_^;;
 02 佐田岬灯台の前で 残念ながらまっしろけ・・・
 03 宇和島城の天守閣をバックに
 04 一人で占有する個室と今日の昼食
 05 紫電改をバックに記念撮影
 06 サニーロードの海岸線と打ち寄せる荒波
 07 大竹小竹で休息
 08 足摺の展望台から灯台を見下ろす ここからの眺めが一番いい
 09 ジョン万次郎の銅像をバックに
 10 白山洞門のアナの前で
 11 今日の宿のYHの神社