バック・カントリー・アドベンチャー

その3 長いダートを走破!!


07月04日  237Mile(ダート75Mile)
グランドキャニオン(GRAND CANYON VILLAGE)→エスカランテ(ESCALANTE)
 4時に目が覚めると、夜は明け始めているがまだ辺りは真っ暗。半分手探り状態で荷物の整理を始めるが、なんか片づかない。うーむ・・・。なんでだろう?なんかだらだらしていたらいつの間にか時間は経っていた。やばいやばいと、慌てて準備して出発。(5時)なんか早く起きたのに日記を書いた以外まったく何もできなかったなあ。(^_^;; やはり灯りがないのが失敗かなあ?
 おのさんはまだちょっと準備がかかるようなので納太郎さんと昨日のタワーのある展望台へ。結構観光客がやってくると聞いていたんだが、駐車場に止まってる車は数台程度だ。みんなは他の展望台に行っているのかなあ?(?_?) それともたんに朝日を見に来ていないだけなのか?遊歩道を歩いていると野ウサギを発見。(^◇^ ;) ほぇ〜 日本では野ウサギなんかかなり珍しいんだけど、こっちでは普通の事なのか?(?_?) 展望塔は8時からしか開かないので塔の下の展望台からしか見ることができない。しばらくするとおのさん、木村さんもやって来た。
 いよいよ朝日が登ってきたんだが、昨日の夕日の時と同じくグランドキャニオンの渓谷には日が当たらないのであまりいい感じではない。(ToT)うーむ、展望台の場所によるのかなあ?朝日や夕日の時間に来るよりもその2時間前や後に来た方が渓谷に陰影がついていいのかもしれない。昨日と同じく朝日をバックに記念写真を撮っていると
またもや周りの外国人に笑われる。(⌒◇⌒) ケケケケケケ そんなに珍しいか?銅像の前で同じポーズで写真とか撮ったりしないのか?(^_^;;(ってライダーくらいしかしないかもね)しばらく展望を楽しんでからキャンプ場へ。(5時半・1Mile)
 キャンプ場に戻ると宮田さんがすでに朝食の準備をしていた。今日の朝食はビーフシチュー(朝からちゃんと作っていたのかと思っていたら缶詰のシチューだった事が後で判明(^_^;;)にパンとサラダ、フルーツとなっている。今日も長丁場なのでしっかりと食べておかないとね。
 食事を終えてから撤収作業に取りかかるが、なんかえらく手間取ってしまう。うーむ、朝早く起きたのになにもできなかったのが悔やまれるなあ。昨日干しておいた洗濯物は完全に乾いていた。まあ夕べのうちにほとんど乾いていたくらいだからなあ。やはり乾燥していると乾きが違う。ガソリン給油をしてやっと準備は完了。明日からはもっと効率よく撤収作業をしないといけないなあ。昨日はもちろん日焼け止めはしていたんだが、やはり日差しがかなり強かったので、今日からバンダナを顔に巻いて走る事にする。これで少しは日焼けを防止できるだろう。
 6時半から今日のルートの説明を受ける。今日はエスカランテまでで、走行距離は昨日と同じくらい。最初に走る予定だったダートはやめて、舗装路を一気に北上、最後に70Mileくらいの長いダートというルートだ。ここのダートがどんな所かはっきりと分からないらしいが、地図に書かれている道の線は昨日の一番最初のハードだったルートと同じ表示になっている。ほんとにあの道のレベルだったらペースは間違いなく落ちるよなあ・・・。一通りの説明を受けてからいよいよ出発。(6時45分)
 昨日間違ったゲートを抜けて走っていくと、目の前に大きな森が広がってきた。森の中に今は知っている道路が一本だけ延びている。何かいい感じだねえ〜〜。ペースは70〜80mphと結構早いので、またもや前のサポートカーとおのさんにおいていかれる。まあどうせ一本道だからいいや。
 しばらくすると左手に大きな大地の裂け目が見えてきた。
おお〜〜〜っ!!すごいっ!!( ̄▽ ̄;) ヌオー 大地がホントに裂けているみたいだ!!(*0*;)☆ウキャーッ 昨日のグランドキャニオンよりもこっちの方がインパクトはある。止まって写真を撮りたいが、この大きさは写真にとっても意味がないような気もするし・・・。「しかしインディアンだけがこの大地の支配者だった時代に、こんな巨大な大地の裂け目をどんなふうに感じていたんだろうか」とか普段は思いもしないような事が浮かんでくる。(^_^;; その時代は対岸に渡るのも一苦労だっただろうなあ。遠くに大地の裂け目のように見えたり、近くに巨大な断崖を見せたりと景色は変わっていく。やっと89号線に出てから交差点を曲がった先の駐車場へ。(7時25分・34Mile)
 なんでわざわざ駐車場に入ったのか聞いてみると、ここにインディアングッズの店・Indian Art&Craft Cameronがあるからだそうだ。よくここで絵はがきを書いて日本に送ったりしているらしい。しかし今回はまだ朝早くて開いていないようである。「昨日の途中で見たような店?」と聞いてみると「規模が全然違う」ということだ。そんなに大きなものなのか?
 納太郎さんとおのさんがトイレにいくと、お店が開いている事が判明。せっかくなので中を覗いてみる。確かに昨日の店の3〜4倍の規模がありそうだ。と言ってもあまり興味を引くものが見つからない。グランドキャニオンの石を削った小石が一袋いくらで売られているものにはちょっと惹かれたんだけどね。(^_^;; 店の中を一回りしてバイクの所に戻る。
 この辺りはもちろんインディアンの居留区で、煉瓦造りの建物(古い建物ではない感じ)はインディアン達の集会所らしい。そこで工芸品を売っていたらしいが、その規模が大きくなって今ではその工芸品などを売るお店がメインになったらしい。HP用なのか、木村さんはおのさんをモデルにしてこの集会所の前で写真を撮っていた。
 納太郎さんがおもむろにバイクの準備を始めたのでどうしたのかと思ったら近くにある橋の写真を撮りにいくようだ。見てみると今使っているの道路の脇に昔かけられたと思われる吊り橋(鉄製)が架かっていた。「なるほど、確かにいい雰囲気だ。」と自分も橋の所に行って写真を撮ってみる。
 写真を撮り終えて車の所に戻るとおのさんが先に出発していった。どうやらここから先の89号線の分岐点まで1時間くらいはフリー走行という事で、サポートカーの前を走っていいようだ。おのさんに続いて自分も出発。(7時45分)周りはひたすら荒野の中を70〜80mphのペースで走っていく。
 道路脇に駅のような跡が見えるんだけど、以前は鉄道が通っていたんだろうか?写真を撮ろうかと思ったが、すでに通り過ぎてしまっていたので、「まだこの先にも同じような所があるだろう」と思って通り過ぎる。が、よくある事だが、その後そのような後は発見できなかった。途中から道路の両側が大きな断崖になり、渓谷の中を走っている感じになってきた。なかなかいい感じだなあ。途中で何回も止まって写真を撮っていると納太郎さんが追い抜いていき、サポートカーもやって来てしまった。しかしこんなにしょっちゅう止まって写真を撮る人は少ないだろうなあ。(^_^;; 納太郎さんも同じくらい止まっているみたいだけどね。
 途中でおのさんも止まっていた(ガス欠だったのかな?)ので追い抜いてから後ろからやってくる二人の写真を撮影。強引に道路の真ん中に立って撮影するという暴挙にでる。(^_^;; このあといいペースで走っていたんだが、急にエンジンが止まってしまう。(76Mile)またガス欠かな?しかしこの距離でもうリザーブに切り替わるか?速度が速いので燃費が悪いのかなあ?
 しばらく走っていくと待ち合わせの分岐点が見えてきた。(8時45分・91Mile・Bitter Springs)しかし前を走っていたはずのおのさんの姿が見当たらない。「おかしいなあ?ここじゃないのかなあ?それとも間違えて先に行ってしまったのかな?」と思っていると納太郎さんやサポートカーもやってきた。やっぱり待ち合わせはここでいいようだ。5分くらいするとおのさんが戻ってきた。どうやら時間がまだあると思って先の方まで走りに行っていたらしい。みんなリザーブに切り替わっていたようなので、ここでガソリンを給油。ここからはサポートカーの後ろを走っていくようだ。
 崖の斜面に作られた道路を上っていくと、眼下に今走ってきた大地が広がってきた。
「写真を撮りて〜〜っ!!( ̄◇ ̄;) ハゥー でも止まる所がないし・・・。」と思っていると、その先の駐車場にサポートカーが入っていった。よかったよかった、止まってくれるようだ。駐車場から前方200度くらいに広大な大地が広がっている。すっごいねえ・・・。さすがに一枚でこの眺めを撮影する事は不可能なのでパノラマで撮影。しかしこっちの風景は写真だと伝える事が難しい所ばかりだ。なんでもかんでもでかすぎるぞ・・・。(^_^;;
 写真撮影も終わったところで出発するが、なんか前にいるおのさんが焦っている。どうもエンジンがかからないようだ。サポートカーは気が付かないで出発しようとしていたのでおのさんは慌ててクラクション。どうやらバッテリーが上がってしまっているようなので少し坂を下って押しがけ。無事にかかったが、なんでさっきまで走っていたのにバッテリーがあがったんだろう?(?_?)
 山を登ると景色が荒野から沙漠と言った感じになる。同じようにその沙漠の中に延びる一本の道をひた走っていくと前方に町が見えてきた。あの町がPageの町なのかな?その手前で脇道へと入っていく。簡単に作られた駐車場にはキャンピングカーなど結構車が止まっているが、辺りに観光地らしきものは見当たらない。ここが今日寄っていくと言っていた場所みたいなんだが、いったい何があるんだろう?(9時25分・112Mile)駐車場の奥のスペースにバイクを止めようとしたところでおのさんが転倒。(ToT)駐車場の奥から急に砂になっていたせいでタイヤを取られてしまった感じだが、立ちゴケみたいなものなので特に被害はないようだ。
 駐車場の横に出ている看板を見ると、ここはHorseshoe Bend Overlookという観光地らしい。木村さんの話ではまだあまり有名ではなく、ガイドブックにも載っていないようだ。「なにがあるの?(?_?)」と聞いても「行ったら分かりますよ(^w^) ぶぶぶ・・・」としか返事が返ってこない。マジで何があるんだろう。
 結構距離を歩かないといけないようなのでジャケットのインナーをはずしていくが、はずしている間にみんなにおいて行かれてしまう。暑くてとても走って追いかける気力は出ない・・・。(^_^;; 宮田さんは壊れてしまった車の荷台を直すみたいでここに残るようだ。下が砂地なので普通の道以上に疲れてしまう。しかもオフブーツなのでなおさらだ。(ToT)これでたいしたこと無かったら怒るぞ・・・。(-.-”)凸 ウリィ
 やっと丘の上まで登って「到着!!」と思ったら、目的の場所はここから下っていった先にあるようだ。マジで・・・。(T△T) そんなぁ… 丘を下った先(300mくらいか?)の断崖のような所に人がたむろっている。あそこが目的の場所か、まだ遠いなあ・・・。なんかみんな崖の下を覗いているようなんだが、崖の下に湖でもあるのかなあ?ここからだと崖の下まで見る事ができないのでやはりあそこまで歩くしかない。
「さて、何があるんでしょう?(^w^) ぶぶぶ・・・」と木村さんは楽しそうにしている。
 断崖に近づいてくると、
「それじゃあ感動の瞬間をビデオに撮ろうかな。」と木村さんはビデオの準備を始める。それじゃあ期待に応えて「なんだ・・・、ちぇっ!」という反応をしようかな。
 断崖の上に行って眼下が見えてくると、
「おお〜〜〜っ!!(^◇^ ;) ほぇ〜」と自然に声が出てきた。「感動したね、感動したね」と木村さんはますます楽しそうだ。(^_^;; ここはちょうど川が蛇行している所なんだが、100m以上もありそうな渓谷の下にコロラド川が流れており、その岸辺はなぜか一面緑色になっている。なんとも不思議な感じだ。緑の部分は苔のようにも見えるんだが、単に距離があるからそう見えるだけで実際は木が茂っているのかもしれない。川下りをしているのか、カヌーのようなものが川岸にも見える。
 ここももちろん柵もないもないので、つまずいたりしたら真っ逆さまだ。さすがに怖くて立ったまま断崖の真上までいけないので、地べたにはいつくばって崖の方へ。なんとも情けないが、怖いものはしょうがない。(^_^;; 近くの観光客は崖の下に石を投げ込んでいるが、もし下の人に当たったらどうするつもりだろう。危ないなあ・・・。十分に景色を堪能してから来た道を引き返す。
 先ほどは下りだったせいかそんなにきつくはなかったんだが、帰りは上りが長いせいかかなり疲れてきた。(ToT)しかも暑いし・・・。今はまだあまり有名ではないらしいが、いずれは観光バスとかがやってくるようになるのかなあ?その時にはこの丘の上とかにでっかい展望台とかできたりして・・・。(^_^;; へろへろになりながらやっとの思いで駐車場に戻る。(10時)やっぱりジャケットにオフブーツはつらかった・・・。
 駐車場に止まっているキャンピングカーの影に入って一休憩。このキャンピングカーがいたから良かったけど、もし止まっていなかったら日陰も何もないのでつらかっただろう。さっそく水分補給をすると一気に汗が流れ出てきた。このあと先ほど見えていたPageの町で買い物をしていくようだ。しばらくしてキャンピングカーの家族が戻ってきたんだが、その中の少年は変わったバイクの集団にちょっと興味津々
(というかなんじゃこいつら状態)みたいだった。(^_^;;(10時10分)
 10分くらい走って町中へと入ってきた。なんか前を走るおのさんのバイクのウインカーが変だなあと思ったら、ウインカーのカバーが外れて中の電球がむき出しになっていた。さっき転けた時に壊れてしまったようだ。まあ一応電球は光っているから走行には問題ないんだけどね。そしてスーパー・SAFE WAYの駐車場に到着。(117Mile)
 さっそくお店に入って今日の夕食の買い出し。「今日は何が食べたいですか?」と聞かれても料理方法を考えるとそんなに選択肢がないような気がするんだが・・・。(^_^;; 結局シーフードバーベキューという事になり、野菜やシーフードを買っていく。色々と食材を見ていくが、思う事は一つの単位がでかいということだ。一回の食べる量が違うんだろうが、太っているのもうなずける。
 
「そういえば薪も買っていかないと」と野菜売り場の棚の下から薪の入った袋が出てきた。(@_@) こんな所に普通に薪が置いているのか?うーむ、アメリカ恐るべし!そういわれて注意して見てみると、食品売り場の棚の上や下にはリュックやバーベキューセット、炭などが普通に置いている。それだけバーベキューとかのアウトドアが普通の事と言う事だろうか?
 支払いを済ませて車の所に戻って荷物を積み込む。クーラーボックス用の中に溜まった水を捨てるようなのでついで手や顔を洗う。冷たくて無茶苦茶気持ちがいい!まだちょっと時間は早いが、この後の行程を考えて先に昼食をとっていくようだ。今日の昼食は近くにあるKING BUGERらしい。(10時55分)
 今日の昼食はハンバーガーにポテトでジュースは飲み放題なのでたっぷり水分補給をする。このあと長いダートだから頑張らないといけないしね。お店には水着を着た人(下は服なんだが上はビキニとかいう格好)を結構見かける。どうもこの近くがリゾート地のような所らしい。
 お腹も満足してからまずは近くのガソリンスタンドへ行くが(11時45分)、車が多くてしばらく待つ事になる。(店員がいないので並ぶ場所はかなり適当)やっと順番がまわってきてバイクを寄せてカードを通すが、なぜかカードを受け付けてくれない。宮田さんがやって来たのでやってもらうが、やはりダメだ。「時々日本のカードが使えない場合があるので、この場合はカウンターに行って給油口の番号を言ってカードを渡して下さい。」ということでお店の中へ。番号を言ってカードを渡すが何も返事がない。「これで使えるようになったのか?」と不安になりながらも給油口に戻るとちゃんと給油できるようになっていた。(9.53$ / 4.094G = 2.329$/G)タンクとケースにガソリンを給油して準備ができた所で出発。
 近くに見えていた湖は渓谷をせき止めたダムだったようだ。かなり深い渓谷なので貯水量はかなりのものだろう。眼下にこのダムを見ながら渓谷に架かる橋を渡って対岸へ。しばらく89号線を走ってBIG WATERの町で脇道に入り、ついに長いダートの始まりとなる。(12時半・139Mile)このダートはSmoky Mountain Loadという道路でこの道に沿って走っていけばいいようだ。全行程が70Mileくらいあるらしいので走破には早くて3時間、道がガレていたら4時間以上かかるだろう。
 おのさんに続いて走っていくが、ところどころ道が分かれているので間違えないように注意しなければならない。道はかなりフラットなので、この状態が続けば到着は早いだろう。まあこのままこの状態が続くとは思えないけどね。
 しばらく走っていると道が前方の山に向かって延びていた。「あの山を登るわけじゃないよなあ・・・」と思っていると山の斜面に道らしきものが見えてきた。(^_^;; しかもなんかかなり急そうな・・・。
って、無茶苦茶急やんけ!( ̄◇ ̄;) ハゥー 斜度は30度くらいありそうな感じだ。バイクはまだしもサポートカーは登ってこれるかなあ?
 その後の道は斜度はないんだが、崖を強引に削って造ったような道なので岩が落っこちてきそうで怖い。日本だったら絶対に通行許可が下りないんじゃないだろうか?その先の崖を越えた所でおのさんが止まっていた。(13時5分・154Mile)しばらくしてサポートカーも無事にやってきてほっとする。よく登ってきたよなあ・・・。
 ここからは崖を削って造ったような道で、ガードレールも何もないのでハンドル操作を誤ったらそのまま崖下に一直線だ。なので崖の方を走った方が落ちる危険性は少なくなるんだが、こっちはこっちで岩が落っこちてきそうで怖い。どっちもどっちだな。(^_^;; 途中何度か止まって写真を撮りながら走っていく。崖に沿った道が終わって山の上に出ると、道はほぼ直線になってペースアップ。先ほどまでは荒野だったんだが、緑が多くなってきた。
 しばらくはいいペースで走っていたんだが、途中から道が徐々に曲がりくねってきて、アップダウンが激しくなってきた。走る分には面白いんだけどね。(^o^) 途中は道なのかタダの岩場なのかよく分からないようになってきてちょっと不安。うーん、道はあっていると思うんだけどねえ。10Mileくらいで休憩と言っていたんだが、なかなかおのさんの姿が見えてこないというのも不安の材料だ。おかしいなあ・・・。(?_?) さらに5Mileくらい走っておのさんを発見。(168Mile)よかった、よかった。ここでは少し休憩を取ってすぐに出発。
 眺めは植林されたように木々が茂っているだけなのであまり良くないが、道は更にアップダウンが激しくなってきてなかなか楽しい。途中に川の跡のようなところがいくつもあるんだが、実際に水が流れているのはほとんど無くて流れていても小さな沢みたいになっている。道もぬかるみがそのまま固まったような状態になっているんだが、これって雨の時だったらむちゃくちゃハードなコースになるんじゃないのかなあ?(?_?) 14時にダートの半分(35Mile)を突破。このペースで行けば16時にはダートを抜けそうだな。
 写真を撮っている間に納太郎さんに抜かれて、しばらく後ろを付いて走っていると納太郎さんが道を譲ってくれた。その先で視界が開けて草原のようになり、三叉路になった分岐点でおのさんを発見。(14時25分・183Mile)「これでダートは45Mileくらい走ったので残りは
25Mileくらいかな」と思っていたんだが、標識にはあと35Mileと出ているようだ。あれ?全部で80Mileあるの?(?_?) しばらくして納太郎さんとサポートカーが到着。
 しばらく休憩していくようで、先ほど買ったスイカ(直径15cmくらいの小さなもの)を一つ切ってくれた。よく冷えていておいしい。(^o^) 一息ついた所でそろそろ出発しようと言う事になるが、なんか納太郎さんが体調が悪いと訴えている。先ほど道を譲ってくれた時も「なんか目の前の景色がくらくらしてきてやばそうだったので止まった」ということらしい。大丈夫か?( ̄△ ̄;)エッ・・? とりあえず車のシートに座ってしばらく休んでもらう。
 途中の休憩でほとんど水分を取っていなかったようなので、熱中症の可能性がありそうだ。やばいなあ・・・ひどい場合は入院まですることもあるからねえ。昼食の時にかなりたっぷり水分を取っていたから途中は取らなくてもいいと思ったようだが、一気に飲んでも一気に出てしまうので定期的に取る事が重要なんだけどね。まだそんなにひどくはなさそうなのでしばらく休憩すれば回復できそうだ。しかし行く前にHPで書いていた
「熱中症になる(これは楽しみではないか)」ということが現実になるとは・・・。(^_^;;
 しばらく休憩していたが、やはり体調が芳しくないようなのでここからはサポートカーに乗って行くことにするようだ。しかしあの道だとかなり上下の揺れがあるので車よりもバイクの方が楽そうな気もするが・・・。(^_^;; まあ、無理して事故ってしまうよりはいいだろうけどね。納太郎さんの代わりにバイクには木村さんが乗っていくようだ。メットは持ってきているが、ジャケット類はないので普通の格好のまま乗っていくらしい。(14時50分)
 草原の中を走っていくと、途中に牛の姿を発見。柵も何もないのでこっちに突進してこないかびくびくしながら走っていく。(おのさんが通った時は道の真ん中にいたらしい)草原地帯を抜けると先ほどまでと同じようにアップダウンのある山間の道になった。途中で前を走る木村さんが止まったので追い抜いていくが、どうしたんだろう?その先でおのさんに追いついて休憩。(15時25分・198Mile)10分くらいしてバイクがやってきたんだが、乗っているのは宮田さんだった。どうやら先ほど止まった所で入れ替わったみたい。
 しばらく行くと両側の断崖が徐々に高くなってきてなかなかいい雰囲気になってきた。風と雨で作られた自然の彫刻はまるで
神殿のようだ。(^◇^ ;) ほぇ〜 よく自然にこんな形になったものだよなあ。知らない人にこの写真を見せて昔の神殿の遺跡と言ったらそのまま信じてしまいそうだ。(^_^;; この辺りの景色はかなり気に入ってちょくちょく止まって写真を撮っていく。途中に落ちそうになっている岩もいい感じだ。(^_^;; その岩場地帯を抜けるとダートは終了となる。(16時5分・214Mile)
 キャンプ場まではあと少しで到着なんだが、ガソリンの残りも少なくなってきているのでここで給油していく。納太郎さんは休憩を取ったお陰で体調がかなり戻ってきているようだが・・・
「このまま車に乗っていきます」と、もうバイクに乗る気がないようだ。(^_^;;
 エスカランテの町はそんなに大きな町ではないようで、いかにもこっちのちょっと田舎の方の町並みといういい雰囲気を出している。油田があると言う事を聞いていたので(仕事関係)産業都市かと思っていたんだけどね。町中に入ると道路脇にはアメリカの国旗が掲揚されていた。独立記念日のせいかなあ?町を抜けてしばらく走っていくが、なかなかキャンプ場に到着しない。(?_?) すぐに到着と言っていたのにかなり距離があるなあ?
 舗装路を70〜80mphで走って展望台に到着。眼下には広大な荒野が広がっていい眺めだ。どうやらキャンプ場の場所が分からなくなったのでこの展望台に入ったらしい。ちょうどやってきた地元民にキャンプ場の場所を聞いてみるがよく分からないようなのでいったん町に戻る事になる。マジで・・・。(T△T) そんなぁ…
 来た道を一気に戻って町中のガソリンスタンドへ。ここは別に給油に来たわけではなく、道を聞くだけのようだ。やっとキャンプ場の場所が判明したようで出発。またさっきの道を走るのか・・・と思っていたら今度は反対方向へと走っていく。まさか完全に別の方向に行ってしまったのか?(^_^;; それはキャンプ場が見つからないだろう・・・。郊外に出てから少し走った所で案内板を見つけて脇道へ。走っていくと大きな湖が見えてきた。ここがキャンプ場なのかな?(16時55分・237Mile)ルートを間違えていなかったら30分は早く着いていたなあ。
 湖では湖水浴を楽しんでいる人もいるようで、水着姿の姿も見える。これだけ暑いから水に飛び込んだら気持ちいいだろうなあ・・・。早くテントを張って泳ぎたいものだ。受付は17時までで閉まる寸前の所だったらしい。あぶない、あぶない。このキャンプ場にはシャワーがあるようなので今日は体が洗えそうだ。
 テントサイトは道路を挟んだ2スペースなんだが、日当たりが良すぎるので今テントを張ると中が灼熱状態になりそうだ。しかし着替えるにはテントを張りたいからなあ・・・。とりあえず日陰にテントを張って後から移動させる事にしよう。テントを設営してからさっそく服を脱いで水着に着替える。納太郎さんも一緒に行くようなんだが、他の人は休憩しているようだ。納太郎さんは水着を持ってきていないので
下着で泳ぐみたい。(^_^;; 何があるか分からないからやはり旅行に水着は持ってこないとねえ。
 湖岸に行ってみると小さな艀(はしけ)があって、子供が二人くらい泳いでいる。あとは艀の上で日光浴をしているだけのようだ。あまり大人の人は泳いだりはしないのかな?まあいいやと湖の中に入っていくが・・・つ・め・た・い・・・。(ToT)さっき到着したばかりの時だったら良かったかも知れないが、いったん汗が引いてしまっているのでなかなか勇気が出ない。しかしせっかくだからと勇気を出して一気に水中にはいると・・・思ったよりも冷たくなかった。(^o^)
 艀からある程度まではコンクリートで固められているんだが、その先からは一気に深くなって足もつかないのでかなり疲れてしまう。しかも海水ではないのであまり体が浮いてくれないし・・・。しかし同じ足が着かないにしても湖はなんか底にいそうな気もしてちょっと気持ち悪いなあ・・・。(^_^;; 納太郎さんも入ってきてしばらく泳いでからいったんカメラを取りに戻る。おのさん達はすでに飲みに入ってくつろいでいた。
 カメラを持ってもう一度湖に行くと人はかなり少なくなっていた。もう一度湖に入って泳いでいる写真を撮ってもらう。交代して今度は自分が写真撮影。納太郎さんは艀からの飛び込み写真を撮って欲しいと言う事でタイミングを計って撮影。が、1回目はうまくシャッターが切れず失敗。2回目は見事に飛び込みの瞬間をカメラに納める事に成功した。なんか泳ぐと言うよりHPのネタ的に泳いだという感じになったがまあいいだろう。(^_^;; 二人で満足してからテントに戻る。一気に体が冷えてしまったが、日に当たるとちょうどいい感じだ。
 くつろぐ前にまずはシャワーへ。シャワーは無料で使えるらしいのでありがたい。洗濯する衣類を持ってシャワールームへ。ここに書かれている説明を読むと、「8分使用した後は9分使えなくなる」ようだ。うーむ、洗濯する事まで考えると時間が厳しいなあ。洗濯物は別に水道で洗う事にした方がいいかな?まあ時間が余れば洗うという事でまずは体が優先だ。
 さっそくシャワーをスタートするが、なんかほとんど水が流れない。あれっ?(?_?) シャワーからは広範囲に水が出ているんだが、ほとんど霧状態で水量自体はかなり低く抑えられているみたいだ。タオルを水に浸そうとしてもかなり時間がかかるレベルだもんなあ・・・。(ToT)これは時間と言うよりも水量的に洗濯は諦めた方が良さそうだ。とりあえず頭や体を洗う事ができたので良しとしよう。しかしこれだったら一回の時間をもう少し短くしてもいいから水量を増やして欲しいよなあ。
 シャワーを終えてから近くの水道で衣類やモトパン、ジャケットを洗う。昨日の事を考えると、衣類は簡単に乾くだろうが、ジャケットとかはどうだろう?まあ乾かなくても走っていれば乾くだろうけどね。そろそろ日も傾いてきたのでテントを移動させて荷物を整理する。
 やっと一息ついた所でビールを飲み始める。いやー、うまいねえ。ヾ(´▽`;)ゝ ウヘヘ ここで電池の充電の話をすると、充電器は車に準備している事が判明。なんだあったんだ。よかった、よかった。これで気にしないで電池が使えると、さっそく充電をしてもらう。(^o^)
 一応今までの日記を付けてはいるんだが、細かいルートとかがわからないので、木村さん達が持っている地図を見せて貰ってルートの確認をする。日本だったら戻ってからでも地図でルートの確認ができるんだけど、こっちの細かい地図とかは持っていないからなあ。この後もちゃんと確認しないといけないなあ。
 夕食の準備ができた所でまずは改めて乾杯。(18時50分)今日はシーフードバーベキューで、メインはマスの半身で、その他はエビやトウモロコシ、野菜類である。ビールをたらふく飲みながらお腹一杯食事を取る。満足、満足・・・。(^o^) 途中で納太郎さんの姿が見えなくなったと思ったらどうやら夕日の撮影に行っていたようだ。いわれて見てみるといつの間にか太陽は山の向こうに沈んでいた。しばらく話をしてから21時頃にいったん撤収。
 先ほど洗濯した衣類を確認してみるとすでにほとんど乾いていた。一番乾きにくいと思っていたジャケットもかなり乾いてきているので明日の朝までには完全に乾いてしまいそうだ。この調子なら一定おきに洗濯しても問題ないな。
 それじゃあ寝ようかと寝袋にはいるが、なんか眠気がやってこない。明日からは走行距離も短くなるからまだいいかとテーブルに戻って話をする。納太郎さんはすでに眠りに入ってしまったようだ。テントに戻って眠りにはいるが、斜面に平行にテントを張ったせいで寝ていると横に転がりそうになってしまう。(ToT)しまったなあ・・・斜面に垂直にテントを張れば良かった。いまさら動かすのも面倒くさいのでそのまま眠りに入る。(22時15分)
 01 明るくなってきた空 でも辺りは真っ暗
 02 今日は朝日を手のひらに載せてみる(^_^;;
 03 今日の朝食と朝食風景
 04 橋をバックに記念撮影 でもバイクは納太郎さんの
 05 走行中のおのさんと納太郎さん
 06 タンクからガソリンに給油
 07 展望台からの雄大な風景 でかすぎ!!(^_^;;
 08 せっかくなので記念撮影
 09 いい眺めだ(^o^)
 10 納太郎さんは死にかけています
 11 買い物をしたスーパー
 12 荒野の中に延びるダートを疾走
 13 崖に沿った道路は怖い・・・(^_^;;
 14 途中の眺め 岩ばかり・・・
 15 緑の草原に延びるダート
 16 岩が落っこちてきそうで怖い・・・(^_^;;
 17 まるで神殿のようになった断崖 ほんとに自然の力は凄い!!
 18 展望台からの眺め 眼下には道が延びています
 19 独立記念日の成果アメリカの国旗が一杯掲揚されている
 20 湖水浴・・・冷たい
 21 みんなで夕食