バック・カントリー・アドベンチャー

その2 写真では分からなかったグランドキャニオンの雄大さを体感


07月03日  340Mile(ダート60Mile)
フィニックス(PHOENIX)→グランドキャニオン(GRAND CANYON VILLAGE)
 5時にセットしていた目覚ましで目を覚ます。途中でかなり眠っていたので眠れるか心配していたんだが、なんかかなり眠った感じだ。やはり眠っていたとはいえ、かなり浅い眠りだったので疲れが溜まっていたのかなあ?(?_?)
 昨日洗っていた荷物は無事に乾いてくれていた。よかったよかった。(^o^) さっそく荷物の整理をしてからバイクの格好に着替える。今回もいつもと同じようにモトパンにオフブーツと
バリバリのオフの格好である。まあこんな格好をしていても走りはかなりとろいんだけどね。(^_^;; 前回のカンボジアでもオフブーツを履いていたお陰でかなり助かった事もあったので少々面倒くさいがこの格好の方が安心だ。
 昨日の昼間の気温を考えるとかなりやばそうだったんだが、朝はそんなに暑くはない。夜はかなり気温が下がるんだなあ。
 準備ができた所でトラックの所に荷物を運んで積み込み。昨日話していたビデオ撮影の料金(115ドル)を払って準備は完了。今日のルートの説明を受ける。今日は町中を抜けてから高速に乗って北上し、途中でダートコースへ。その先からまた高速を走って最後にまたダートに入るというコースだ。今日の宿泊予定のキャンプ場は予約ができないので、早めに着かないとテントを張れなくなってしまう可能性があるらしい。説明が済んだ所でいよいよ出発。(5時50分)
 町中を少し走ってまずはガソリンスタンドへ。(事前に聞いていたとおり、ガソリンは自腹)バイクのタンクにはほぼ満タンにガソリンが入っているんだが、途中の給油を考えてポリタンクにもガソリンを入れていくらしい。バイクを止めてまずは給油のやり方の説明を聞く。給油口にあるクレジット読み取り装置にカードを刺してすぐに引き抜く(ほんとに入れてすぐに引き抜かないといけない)と給油ができるようになるのであとはセルフの要領でUnleaded(レギュラー)を給油すればいいだけのようだ。
 さっそく自分のバイクの所に行ってカードを刺してみるが、なんかうまく認識してくれない。おかしいなあ?(?_?) 何度かやってみるがやはりダメだ。宮田さんにもやって貰うがやはり認識してくれない。「他の所でやったらいいかもしれない」といわれて隣の給油口に行ってやってみると今度はちゃんを認識してくれた。よかったよかった。(^o^) バイクとポリタンク(20Lくらいのタンクが一人一人に準備されていた)に給油。(13.04$ / 5.674G = 2.299$/G)ガソリンの値段はどのくらいなのかと思ったんだが、ドルの上にガロン単位なのですぐに分からない。(^_^;;(ちなみに計算した所リッター当たり70円くらいと日本よりかなり安い)
 給油を終えてから併設するコンビニを覗いてみる。店にはいかにもこっちらしいというような
カラフルなお菓子がずらり。ビーフジャーキーがむき出しのまま量り売りのように売られているのもなかなか凄い。(^_^;; まだサポートカーにはドリンクの準備ができていないようなのでここで水を二本買っていく。一つはバッグに入れていくが、もう一つはバイクの後ろに縛り付けていく。(もし迷子になったときのために水分はちゃんと持って行くように言われている)
 町中を抜けてからハイウェイ(17号線)へ入ると当然の事ながら一気にペースが上がる。乗ってしばらくは60mphというペースだったが、徐々にペースが上がってきた。(事前の説明では60〜70mphくらいで走ると言っていたんだが・・・)70mphってすでに110km/hを越えているんだよなあ・・・。さすがにオフ車でこのスピードは結構たいへんだ。(ToT)おのさんはサポートカーにぴったりついて走っているが、自分の前はかなりあいている。納太郎さんも自分と同じくらいのスペースをあけて走っている。
 周りの風景は一面の荒野で特に目を引くようなものはない。前方の空に何か見えてきたと思ったらどうやら気球みたいで、近づくにつれて徐々にその数が増えてきた。なにか大会でもあっているのかなあ?地面に降りているのも含めて10以上はありそうだ。そこから更に走っていった所でサポートカーが脇道へ入っていったので後に続く。「看板にマックの案内が出ていたからここで食事かな?」と思っていたら予想通りマックの駐車場へ。(7時・47Mile)今日の朝食はハンバーガーのようだ。
 食事はツアー料金に含まれているので木村さんが買ってきてくれるようだ。しばらくして「できたようなのでとりに来て下さい」と木村さんから声がかかったので取りに行くと、木村さんはビデオ撮影をしているようだ。しかしスタッフからここの撮影はしないようにと注意をされているようだ。なんでも
テロの標的になる可能性があるのでカウンター内の撮影はやめてくれという事らしい。うーむ、こんな所にもイラク攻撃の影響が・・・。(^_^;;
 朝食はエッグマフィンセットにオレンジジュースだ。席を外していた宮田さんもやってきて朝食は終了。さすがにこれだけだと量が足りないがまあしょうがない。しかし今後も朝と昼はファーストフードなのかなあ?食事を終えてから出発。(7時40分)
 ハイウェイに戻ってから少し北上し、242インター(正確には何というのかよく知らない)で降りる。そこから少し走っていくと、ついにダートが始まった。(54Mile)ダートと言っても舗装前のようなフラットダートなので走るのは全く問題ないんだが、サポートカーの巻き上げる砂煙がちょっとつらい。少し走った所でサポートカーが止まった。ここからサポートカーの前を走っていっていいようだ。よかった、よかった。
 フラットダートと思ったのは最初だけで、その先は急にがれてきた。ところどころには深い溝とかまであって車がやってこれるのかちょっと心配だ。もし車がやってこれなかったら洒落にならないよなあ・・・。道は山の斜面に沿ってくねくねと延びており、徐々に標高も高くなって眺めが良くなってきた。途中で写真を撮りながら走っていくが、車はなかなか追いついてこない。ちゃんとついて来ているのかなあ?なんかカンボジアで転倒してからちょっと恐怖心が先行している感じだ。
 途中から下り坂になり、その先で舗装路に合流。木陰でおのさんが休憩していた。(8時25分・59Mile)バイクを止めてしばらくすると納太郎さんもやってきた。それから10分くらいして車も到着。思ったよりも早かったねえ。しかしあの道だったらバイクよりも車の方がほんとに楽だろうなあ。(^_^;;
 ここでダートも終わりと思ったんだが、すぐ先からまたダートとなっている。といっても舗装前の道路という感じで先ほどまでのハードな道ではなさそうだ。まわりの風景はいかにも西部劇で馬に乗っているような感じだ。北上してきているせいか、徐々にサボテンの数が少なくなってきている。
 しばらく走るとおのさんが止まっていた。(8時55分・67Mile)迷子になるのを防ぐ為に5Mileおきに止まるように言われたのでここで止まっていたようである。(ちなみにもし迷子になった場合は無理に先に進まずに最後に合流した地点に戻って待つように言われている)サポートカーがやって来た所ですぐに出発。
 道は相変わらずフラットで、辺りの風景もあまり代わり映えしない。途中でバギーに追いついたんだが、乗っている人は半袖だ。こんな天気の中半袖で走って日焼けとか大丈夫なのか?(?_?) 後ろを走っていると砂煙を浴びてかなりつらいので早々に追い抜いて、おのさんに追いついた所で休憩。(9時10分・74Mile)
 おのさんが「蛇がいるから止まってみた」というので前の方を見てみると道路脇に長さ1.5mくらいの蛇がいた。なんていう蛇なんだろう?(?_?) 写真を撮ろうと少し近づくと、危険を感じたのか草むらの方へ逃げ出した。しまった、このくらいの距離なら大丈夫と思っていたんだが・・・。納太郎さんとサポートカーが来る前には蛇は完全に草むらへ逃げてしまった。ありゃりゃ・・・。
 先の道を見るとどうやらこの山を越えていくようだ。山の斜面だから蛇行しながら登っていくのは分かるんだけど、その蛇行の幅が長すぎる・・・。幅は数百mくらいあるのに斜度はほとんどないし、カーブの所で逆に斜度がかなり付いている感じだ。ここまで幅の広い蛇行の道にした意味はあるのか?山を登っていくと、高台になった所が広場になっていて、そこにおのさんが止まっていた。(9時35分・84Mile)ちょうど視界が開けていてなかなかいい景色である。
 ここにTrailの標識が立っていて、山の斜面に沿って小さな野道が見える。自転車、車、バギー、バイクは進入禁止となっているんだが、
馬(^◇^ ;) ほぇ〜 は通行可能となっている。バギーや馬が書かれているのは日本と違う所だが、馬でここを行く人とか本当にいるんだろうか?(^_^;;
 しばらくここで休憩していくようなのでせっかくなので記念撮影。遠くに見える煙は山火事らしい。なんかあちこちで起こっているみたいだなあ。まあこれだけ乾燥してこれだけ気温が高ければ自然発火もするだろう。木村さんに写真を撮ってもらったんだが、戻ってくる時に悲鳴を上げる。(@_@) どうやらサボテンのトゲが刺さってしまったようだ。(ToT)トゲには返しが付いていてなかなか抜けないようになっているようだ。藪にはいる時には気をつけないと危ないなあ。10分くらい休憩を取ってから出発。
 しばらくは山の尾根に沿った道だったんだが、途中から林の中に入ってきて日本の林道の様相を呈してきた。その先の4叉路のところでおのさんが止まっていた。どっちに行くのか分からないので止まったようだ。サポートカーがやって来たが、二人も自信がないようで道を聞いてくるようだ。待っている間、ふと後ろを振り返るとなんか
納太郎さんが転んでいる。どうやらサイドスタンドを立てようとしてバランスを崩してしまったみたいだ。(ToT)特に怪我はないようなので大丈夫だろう。しばらくしてやって来たサポートカーの後ろについて出発。
 さすがに車の後ろを走ると砂埃が凄いので少し距離をおいて走っていく。おのさんよく車のすぐ後ろを走れるなあ・・・。この辺りはバギーが便利なのかバギーの姿をよく見かけるんだが、ドリフトしながらコーナーを曲がっているのはちょっと怖い。(^_^;; 5Mileくらい走った所でサポートカーがストップ。ここから前を走っていいようだ。
 途中に2回程小さな川もあったが、浅いので特に問題はない。しかし雨が降っていたらもっと川は多いだろうし、走るのは大変だろう。写真を撮りながら走っているとサポートカーに追いつかれてしまった。まあ、いつもの事なので仕方がないんだが、先頭を行くおのさんとはかなり距離が開いてしまっているだろうなあ。林を抜けて視界が開けて眺めが良くなってきたが、しばらく行くとまた林の中。サポートカーを抜いてから15Mileくらい走ったところでおのさんが止まっていた。(11時10分・104Mile)どうやらリザーブになったので止まったようだ。約100Mileでリザーブになるのか。
 サポートカーが追いついてきたところで、タンクからガソリンを給油。タンクにノズルを付けて給油を始めると、なんか足が冷たい・・・
ってもれてるやん!!( ̄◇ ̄;) ハゥー あわてて給油をとめるが、モトパンがかなり濡れてしまった。まあすぐに乾くと思うが、臭いが残りそうだなあ・・・。(ToT)しかしこうやって給油していたら燃費とか最終的にしか分からないなあ。
 ここでルートを確認すると、途中の分岐点を間違ってしまい、ハイウェイから遠ざかってGoodwinという町の方に来てしまったらしい。本当だったらすでにハイウェイに戻っていたようだ。このまままっすぐ走っていくとかなり時間がかかってしまうらしいので最短距離のルートでハイウェイに戻るようだ。(11時半)
 出発してすぐの所にちょっと大きな川があったので写真を撮りたいと思ったが、すぐに後ろもやってきたので諦めて先に進む。少し走ると林を抜けて視界が広がってきた。徐々に道幅も広くフラットになってきてダートが終了。(114Mile)
 舗装路に入って走っていると前から車が・・・。
「なんで対向車が自分と同じラインを走っているんだ?(?_?) 追い抜きでもしているのかな?」って、右側通行やん!!( ̄△ ̄) !! 無意識に左車線を走っていたようだ。あぶないあぶない・・・。(^_^;; 徐々に民家が増えてきて、その先の交差点でおのさんに追いつく。(11時55分・115Mile・Mayer)前方に見える道路がハイウェイかな?納太郎さんとサポートカーがやってきた所で出発。
 サポートカーの後ろについて出発するが、サポートカーは右の方へ。あれっ?あの道がハイウェイだったらいまハイウェイの西にいるから左に行くんじゃないの?「うーむ、なんでだろう?」と思いながら先ほど見えていた大きな道路(65号線)へ。しばらく走っているとハイウェイ(17号線)の案内が出ていた。なんだ今走っている道はハイウェイじゃなかったのか。あとで地図でどう走ってきたのか確認しておかないといけないなあ。(もともとの予定ではダートを走ってCoedesからハイウェイに出るつもりだったのでハイウェイの西側からやってくる予定だったが、ルートが違った為、北上してハイウェイとクロスする65号線に出ていたようだ)
 70mphのペースで走っていくが、おもむろに眠気が襲ってきた。(-_-zzz やばいなあ・・・途中で止まって体操でもした方がいいかなあ?とひたすら眠気と闘いながら走っていく。前を走るサポートカーとおのさんはペースを上げてどんどん先に行っている。「追いつかないと・・・」と思いながらもこの状態でペースを上げるのもちょっと怖い。「まじでそろそろやばい・・・」と思っているとサポートカーが脇道に入っていく。おお、休憩か!!よかった〜〜〜!!その先のケンタッキーの駐車場へはいる。(12時35分・149Mile)いっや〜、まじで危なかったよ・・・。
 気温はすでに
40度を軽く突破しているみたいで洒落にならない。(ToT)バイクに積んでいる水はすでに熱湯と化しているし・・・。(ぬるいというのではなくホントにお湯状態である)さすがに人通りがあるのでメットだけサポートカーの運転席に入れてから店へ。中はひんやりして気持ちがいい。怪しい集団(特に自分の格好は目立つだろう)が入ってきたせいか、かなり注目を浴びている様な気がするのは気のせいではないだろう。(^_^;;
 テーブルについて待っていると紙コップとお皿を渡される。「あれ?中身は?」と思ったらバイキング方式なので好きなだけ食べられるようだ。(^◇^ ;) ほぇ〜 ファーストフードでそんなシステムとかがあるのか、侮りが足し。(日本にもあるのかどうかは知らない)飲み物ももちろんフリーなので好きなだけ飲めるようになっている。種類はペプシ(コーラではない)、スプライト、オレンジ、なんか良く分からないお茶、コーヒー、紅茶といったところで、納太郎さんはなんか怪しげなお茶らしき飲み物を飲んでいる。まずはフライドチキン二つとサラダを適当に取って食べるが、ちょっと足りないのでチキンを追加してお腹も満足。朝はちょっと足りない感じだったが、今回は十分だ。しかしなんか眠気が怖い・・・。(^_^;;
 先ほど走ってきたコースの説明を受けると、予想外に遠回りして走ったらしく、予定よりもかなり遅れているらしい。このあともう一カ所ダートに入る予定だったんだが、今日のキャンプ場到着時間を考えるとちょっとやばいのでこの後のダートはやめにするそうだ。またFlagstaffまではハイウェイをそのまま走っていく(もともとは260号線、89号線を抜けていく予定)らしい。それでもキャンプ場まではあと160Mileくらいあるようだ。途中に町中も抜けるので順調にいっても到着は16時くらいかなあ?しばらく休憩を取ってから出発。(13時15分)
 ハイウェイに戻り北上していると、途中から辺りの風景が針葉樹林に変わってきた。北上してきたせいなのかな?それとも標高が上がってきたのかな?少しは涼しくなってきたような気もする。いいペースでハイウェイを走っていたんだが、急にエンジンがストップ。( ̄△ ̄) !!「あれ?エンジントラブル?勘弁してよ・・・」と思ったが、もう100Mileくらい走っているので単なるガス欠か?道路脇にバイクを寄せてコックをひねってエンジンをかけると無事にかかってくれた。よかった、よかった。
 自分が途中で止まった事に気が付いたのかその先でサポートカーが止まっていた。自分もそこに止まってガソリンが無くなった事を伝えているとなんかパトカーがやってきた。なんでパトカーがやってくるんだ?サポートカーが動き出したので自分たちも後に続いて出発。その先で脇道に張った所で止まる。(14時10分・193Mile)どうやらハイウェイの路肩で止まるのは違反らしく、先ほどのパトカーはそれを取り締まっているらしいのですぐに出発したようだ。
 ガソリンを給油してこの後のルートを確認。この先5MileくらいでFlagstaffの町中に入るので、その町を抜けて180号線に入って北上していくようだ。64号線との三叉路にあるValleという町までは一気に走っていくようだ。
 言われていたとおり、少し走ると町が近づいてきて建物が増えてきた。建物の増加に伴い車の数も増えてきて鬱陶しい。まあ車よりも信号の方が鬱陶しく感じるんだけどね。
 町を抜けてしばらく走っていると気温が下がってきたのか涼しくなってきた。標高が高くなってきたのかなあ?前方に高い山が見えてきたが、山頂付近には雪が残っているみたいで所々白くなっている。あの辺りは数千メートルありそうだ?山を迂回するように道路が延びており、車もあまり走っていないんだが、自分たちの前を観光バスが走っているせいであまりペースも上がらない。バスを抜くのかと思ったが、なんか後ろに付いていくようだ。アメリカの追い越し車線は最初にこっち側のみの追い越し車線があり、途中から両方向の追い越し可能車線になり、その後反対車線のみの追い越し車線になっている。
 このペースだったら追いつく事もできるだろうとバイクを止めて雪山の写真を撮る。すぐに出発してみんなを追いかけるが、さすがに90mph(145km/h)まで速度をあげると振動が・・・。(^_^;; その後観光バスを追い抜いてしばらく走って64号線との三叉路にあるValleという町に到着。ここの交差点にあるシェブロンガソリンスタンドへ。(15時25分・253Mile)
 まずはガソリンを給油(12.01$ / 4.451G = 2.699$/G)してから併設するお店を覗いてみる。この辺りはもうインディアンの居留区に入っているらしく、お店にはインディアン関係の土産物がいっぱいある。アクセサリーやインディアンの羽飾りとかがあるのはいいんだが、槍とかまであるぞ。うーむ、さすがにこんなものは持って帰られないなあ。店の中を一回りしてから15分ほどで出発。
 北上していくとまたもや景色が変わって辺りの風景は森林の様相を呈してきた。しばらくは順調に走っていたんだが、途中でいきなり渋滞が始まる。距離を考えるとまだ10Mileくらいあるはずなのにここからグランドキャニオンまでずっと渋滞しているのか?勘弁してよ・・・。(ToT)休みで人が多くても渋滞する事はないと言っていたのになあ。バイクだったらすり抜けしていけるけど、さすがにサポートカーがいるからどうしようもない。
 サポートカーの後ろについてゆっくりと進んでいくと、道路脇に「Grand Canyon National Park」と書かれた看板を発見。ここからグランドキャニオンの公園になるのかな?その先になにやらゲートのようなものが見える。どうやらここで公園に入るための入園料(バイクは10ドル)の支払いをしているようだ。それでここだけ渋滞しているのか。よかったよかった。このままずっと渋滞だったらどうしようかと思ってしまった。(16時15分)
 ずりずりと前に進んでいき、やっと自分たちの順番になった。サポートカーでまとめて料金は払ってくれるはずなので自分たちは後ろに付いていくだけだと思っていたんだが、なんかパンフレットみたいなおのさんが受け取っている。まとめてサポートカーに渡してくれていればいいのにねえ。ゲートを抜けると渋滞はなくなって一気にペースが上がる。
 しばらく走って突き当たりの三叉路を右へ。やっと折り返しか。スタンディングで走っていると左手の木々の向こうになにやら大きな崖が見えてきた。もしかしてここがグランドキャニオンか?(?_?) そう思っているとちょうど展望台になって一気に視界が開けた。
すごいっ!!!( ̄△ ̄) !! むっちゃすごい!!(*0*;)☆ウキャーッ こんなにでかいものだとは・・・!!( ̄▽ ̄;) ヌオー うーん、かんげきだ〜〜〜!!(まじで洒落にならないくらい感激した)止まって写真を撮りたいんだが、先にキャンプ場に到着したいのか止まる気配はない。うーん、どうしよう・・・。まあキャンプ場についてからでも時間はあると思うんだけど、止まりたいなあ・・・。
 展望台を過ぎると見えなくなってしまうんだが、所々視界が開けて渓谷が見えてくる。さすがに時間が経つと徐々に興奮も収まってきた。慣れとは早いものだ・・・。しかしあの最初に見た時の感動は忘れないだろう。そういえば日本のグランドキャニオンと言われる所が青森県にあるんだが、よくもまあ恥ずかしげもなくそういう名前を付けたものだ。(^_^;; まったくレベルが違うぞ・・・。あの風景を見てこっちのグランドキャニオンなんて想像できないぞ。
 三叉路を曲がってからキャンプ場まではそんなにかからないかと思っていたんだが、結構距離がある。あとでまた見に来るとしても最初の展望台までは戻ってはこれないなあ・・・。しかしいつまで走るんだろう・・・?
 なんかゲートが見えてきたのでやっとキャンプ場に到着したのかと思ったんだが、ここはたんにこのナショナルパークの入口ゲートだった。道を間違えて公園の外に出てしまったらしい。Uターンして引き返し(チケットは一週間有効なので出入りは自由)、再び公園内に戻ってからやっとキャンプ場のような所に入っていく。ここが今日のキャンプ地のDesert Viewかな?(16時50分・304Mile)
 キャンプ場はサイトごとに区切られており、すでに半分以上のサイトは埋まっている感じだ。入ってすぐの所のサイトにはでっかいカラスが数羽たむろっていて荷物をあさっていた。なんか日本のカラスの二倍くらいの大きさがあるんですけど・・・。(^◇^ ;) ほぇ〜 荷物はちゃんと用心しておかないとやばいよなあ。奥の方の建物の前にある登録機のようなものでサイトの場所を申請するようになっているみたいである。建物の中にはトイレがあるだけでシャワーなどの設備はないようだ。今日はお風呂はなしかなあ?(?_?)
 さっそく荷物を下ろす事にしたが、なぜかサポートカーの荷台の後ろ部分が倒れなくなってしまったようだ。ダートを走っている間に砂でも噛んでしまったのかなあ?とりあえず荷物の積み降ろしは上からすればいいんだけど、バイクを積む事になったらどうにかしないとマズイよなあ・・・。無理して開けようとしているとハンドルの部分が折れてしまうし・・・。ありゃりゃ・・・。(ToT)
 荷物を下ろしてからさっそくテントの設営。テントを立ててから荷物を簡単に整理して着替え。テントの設営をしている間に木村さん達は出発していったんだが、座席にバッグを置き忘れた事に気が付いた時にはもう遅い。しょうがないか。カメラと公園への入場許可書(許可書のチェックがある事があるらしい)をもって出発。(17時50分)
 おのさんを先頭にいま通ってきた道を戻っていくが、おのさんはどこまで戻るつもりだろう?夕日の時間を考えるとあまり先まで行くと後がつらいしなあ・・・と思っていると、自分も戻ろうと思っていたところで道路脇のパーキングへ。(18時15分)
 駐車場のすぐ横から断崖絶壁となっていてその先には巨大な絶壁が広がっている。最初の興奮はないとはいえ凄いよなあ・・・。眺めはいいんだが、
崖の上に柵も何もないのでちょっと怖い。(ToT)こんなところでつまずいたりしたらそのまま真っ逆さまだ・・・。おのさんは崖のぎりぎりまで行っているけど平気なのかな?自分は怖くてあまり絶壁の近くまで行けない・・・。(^_^;;
 このツアーに参加すると決めた時から、グランドキャニオンをバックに記念撮影をしたかったんだが、残念ながら木々が邪魔になってあまり気に入った構図での写真は撮れないがしょうがない。おのさんは先に戻っていったので写真を撮り終えた所で納太郎さんと出発。このあともう一つくらい展望台に行ってからキャンプ場の近くの展望台に行く事にしよう。
 あまり近くの展望台に行っても眺めが変わらないので少し走った所のGrand View Pointへ。脇道に入ってすぐの所に車が止まっていて、女の子を車の上に載せて森の方を見ている。「何かあるのか?」と通り過ぎた所で振り返ると車の横に
犬の姿が・・・ってあれってまさか狼?(^◇^ ;) ほぇ〜 体型はどう考えても狼なんだけど、こんな所に普通にいるのかなあ?展望台の駐車場にやってくるとおのさんのバイクも止まっていた。なんだまっすぐ帰ったのかと思ったらこっちに来ていたのか。擦れ違いにおのさんは出発していった。
 展望台の駐車場にはかなりの車が止まっていて観光客がいっぱいやってきている。さっきの所は全くいなかったんだけどねえ。駐車場の先にある展望台からはグランドキャニオンを一望できる。ここまでバイクを持ってきて写真を撮りたいもんだが、さすがにこれだけ人がいるとちょっと無理だなあ・・・。さすがに大きすぎて一枚に写真には入らないのでパノラマで撮影するしかない。ここからの展望を十分に楽しんでから出発。(18時45分)そろそろ行かないと夕日に間に合わなくなってしまう。
 バイクを走らせていると目の前を兎が横切って慌ててブレーキ。狼がいるくらいだからその餌になる兎くらいいるとは思うが、日本では見た事ないからびっくりである。途中徐々に赤くなっていくグランドキャニオンを眺めながらキャンプ場の近くのDesert View Pointへ。(19時)なんとか夕日の前に到着できてほっとする。駐車場には車が数十台くらいしか止まっていないがスペースだけは200台以上はありそうなので有名な所なのかな?
 断崖の上に円筒形の砦のような塔があり、展望台になっているんだが、この建物は最近になって建てられた展望台のようだ。昔建てられたものを展望台として再利用しているのかと思ったんだけど、たんに雰囲気を重視してこういう形にしたようである。なんかちょっとがっかり。塔の開放時間は朝の8時から夕日(Sun Set)までとなっている。
 まずは塔の下の展望台に行って写真撮影。夕日にグランドキャニオンが赤くなっている眺めを期待していたんだが、残念ながらすでに日が傾きすぎて大半のところが暗くなってしまっている。夕日と反対側の断崖は赤くなっているんだけどね。確かに夕日を撮影するにはいいんだが、夕日に映えるグランドキャニオンを撮ろうとすると夕日を背中に受ける位置でないといけないんだよなあ・・・。それかもう少し早く来ていた方がいい感じだったかもしれない。まあ今更しょうがないんだけどね。
 それじゃあそろそろ展望台に登ってみようと塔の中に入ると、一階はお土産やコーナーになっていた。せっかくなのでここで絵はがき(1枚25セント)を購入。(12枚)時間がある時にでも書いておこう。
 階段を上ると2階がテラス状になった展望台になっているが、とりあえず先に上まで上がってみよう。塔の内部にはインディアンの壁画のようなものが描かれているんだが、特に興味は湧かない。3階と4階の壁に大きなガラスがはめられた窓がいくつかあって外の風景を眺められるようになっているんだが、ガラスが汚い・・・。(ToT)更に上に上がる階段があって屋上に上がる事ができそうなんだが、残念ながらここは進入禁止のようだ。これなら2階のテラスの所の方がいいぞと思ってすぐに下に降りる。
 やはり考える事はみんな一緒なのか観光客も一杯いる。納太郎さんと写真を撮っているといつの間にか周りの観光客がいなくなっている。あれっ?(?_?) とドアの方を見ると係のおっちゃんらしき人が困ったような顔でこっちを見ている。もう閉めるのか?サンセットまでと書いていたから沈むまでは解放していると思ったのに、しょうがないなあ。
 夕日と自分を重ねた写真を撮ろうと思ったんだが、展望台の方は人が多くてちょっとできそうにない。塔の反対側にまわってみるとなかなかいい感じの所があったのでここで手のひらに太陽を載せたポーズで撮影。
「もう少し右、ちょっと下」とか位置を微調整しながら写真を撮っていると周りの観光客から笑われる。(^_^;; 撮り終えると「見せて!」と寄ってくるし・・・。こんなことをする人はあまりいないのかなあ?(?_?) まあ日本でも普通の人はあまりやっていないか・・・。(^_^;;
 まだ日が沈んだわけではないんだが、もう太陽も雲に隠れ始めたので戻る事にする。駐車場に行くとおのさんのバイクが止まっていた。あれっ?やってきていたんだ。どこにいたんだろう?途中で別の展望台にでも寄っていたのかな?まあいつ戻ってくるのか分からないしキャンプ場に戻ることにしよう。キャンプ場に戻るとすでに木村さん達が夕食の準備を始めていた。(19時45分・340Mile)今日の夕食はステーキだ!(^o^)
 楽な格好に着替えてからお風呂代わりに近くの水道で体を拭く。さすがに昼にダートを走っていると体くらい拭いておきたいものだ。近くのキャンプ場にはシャワーがあるらしいんだが、さすがにわざわざ行く気は起きないしなあ。ついでに洗濯もして干しておく。洗濯ロープを持ってきていて正解だったかもしれない。しかし昼はあれだけ暑かったのに日が落ちると一気に気温が下がってきた。これだったら夜寝るのはちょうど良さそうだ。おのさんはバイクの車高が高いので少しでも低くしようとサスを調整しているが、堅くてうまく下がらなかったようだ。止まった時にバレリーナ状態になってかなり大変そうだもんなあ・・・。(ToT)
 みんながあらかた落ち着いた所でまずはビールで乾杯!(20時)今日の夕食はステーキ、野菜(ピーマン、タマネギなど)、サラダと言った感じで、もちろんステーキはかなり大きい(厚さは1.5cmくらい)。(^o^) まあこっちに来たんならこういうものを一回は食べておかないとね。しばらくして焼き上がったステーキを食べるが、ナイフなんかないのでそのままかぶりつく。思ったよりも柔らかくておいしい。
 今回もちろん懐中電灯を持ってきていたんだが、電池はカメラと兼用なので懐中電灯用に使うのはちょっとためらってしまう。まずはカメラ優先だ。電池が充電できるならいいんだけど、一日できないと怖いからなあ・・・。今日だけでも1セット(カメラには2本必要で、それを4セット持ってきている)使い切ってしまったしね。キャンプ中は用意してくれたランタンがあるので問題ないんだが、トイレに行く時など道が暗いからちょっとやばい。納太郎さんは発電式の懐中電灯を持ってきていたのでこういうのを買えば良かったなあ。
 明日も今日と同じくらい走るので、出発は6時半くらいらしい。明日を乗り切ればあとはかなり楽になるようだが、やはり最初に距離が長いのはつらいなあ。(ToT)日の出は5時半くらいなので朝日を見るには5時にはここを出ないといけないようだ。ってことは4時半には起きないといけないなあ。明日も早いので簡単に片づけをしてから早々に就寝。(21時)
 01 出発前にみんなで記念撮影 ホテルの駐車場にて
 02 コンビニに撃っているビーフジャーキー
 03 お店の横に普通に植わっているサボテン
 04 ダートの途中からの風景
 05 道ばたにいたトカゲ
 06 いかにもというような岩場をバックに記念撮影
 07 馬は通行可といわれても・・・(^_^;;
 08 サボテンのトゲが・・・・イタタタタ(;o;_;)o グスグス
 09 みんなで記念撮影 後ろ向き
 10 林の中を走る納太郎さん
 11 今日の昼食はフライドチキンの食べ放題
 12 給油の様子
 13 グランドキャニオン国立公園の入口の案内板とゲート
 14 グランドキャニオンをバックに記念撮影
 15 大きすぎでパノラマでないと入らない・・・(^_^;;
 16 赤く染まる岸壁
 17 夕日に黄昏れてから夕日を手のひらに載せてみる(^_^;;
 18 でっかいステーキは今日のメインディッシュ
 19 それではかんぱ〜い!!(^o^) さっそくステーキにかぶりつく(^_^;;