カンボジア ノーザンエクスペディション

体調も回復してアンコールワットを観光


01月02日 シェムリアップ(Siem Reap) 0km
 目が覚めるとだいぶん体調も良くなってきており、おなかもすいていて食欲がある感じだ。(^o^) (6時)これは回復していると考えていいのかな?昨日はほんとに食欲もなかったからなあ・・・。(^_^;; これなら今日の観光には行けそうだ。夕べのうちに修理代とかの精算をしたみたいで、預けていた保証金100ドルからレバー交換代14ドル(7ドル×2本となんか高い)、これまでの飲みもの代14ドル、スタッフへのチップ25ドル、ポリスへのチップ3ドルを引いた分44ドルの返金があったようだ。かんさんお手数かけました。m(_ _)m
 昨日は何も出来なかったので朝から荷物の整理に追われる。プノンペンからこっちに送ってもらった荷物も併せて整理をするが、なんかまとまらない。(T^T) まあもう一泊するからまだいいんだけどね。トイレに行くとやはり下痢は治っていないが、まあ何とかなるだろう。(^_^;;
 朝食はホテルのレストランで食べる事になっているようなので時間になったところでそこへ向かう。(7時)すでにバイクは無くなっており、ムニンとナットも朝一で帰っていったようだ。昨日の夕食の話を聞くと、バイキング形式のところで、カンボジアのクメールダンスのショーがあったらしい。見たかったなあ・・・。(T^T) あとでみんなの写真をみて我慢しよう。
 朝食はハムエッグとパンのセットを注文。他のみんなも同じものを頼むようだ。最初に飲み物(自分は紅茶)がすぐに出てきたんだが、パンなどの他のメニューが運ばれてこない。(T^T) どうなっているんだ?やっと運ばれてきた時にはすでに飲み物は無くなってしまっていたので追加で頼まなくてはならないではないか。これは追加で飲み物を頼んで貰う為の作戦か?(^_^;;
 今日は車でアンコールトムやアンコールワットの見学に行って、かんさん、うえのさん、うしおださんの3人はそのまま空港に行くようだ。飛行機の時間は20時頃なので18時過ぎに出発すれば間に合うらしい。まあ時間的には十分だろうが、夕食を取るのはちょっと難しそうだ。荷物はとりあえずそのまま部屋に置いていたらいいらしい。自分と佐々木さんはもう一泊なんだが、自分は部屋を移動しなくてはならないようだ。まあいいか・・・。来る前は一泊100〜150ドルくらいの高級ホテルに泊まってもいいなあと考えていたんだが、体調が悪いこともあり、ここでもう一泊することにした。
 荷物の整理をすませてからすぐに移動できるようにして、集合場所のロビーへ。(8時)このシェムリアップの案内はシャントゥンが行うのではなく、専門のガイドを雇っているようだ。今回のガイドはリナさん(日本人が聞くと女性のような名前だが男性)という男性で、日本語を話すことができる。観光は8人乗りのワゴン車に乗っていくようなのでかなり楽そうだ。(8時15分)
 飛行機のリコンファームを
まだやっていなかったみたいなので、まずは近くのベトナム航空の事務所へ。リコンファームは2日前くらいまでにしないといけないはずなのに当日で大丈夫なのか?(もちろん自分たちのもしていない)シャントゥンは「大丈夫、大丈夫、問題ない」と言っているが、内心ひやひやではないだろうか?(^_^;; 事務所に到着するが、この日が日曜日で開いていなかったらしい。空港に直接かければいいのではないかと言うことになったが、電話番号が分からず、知り合いに電話をかけて聞いていた。ほんとに大丈夫なのか?
 町の中からリナさんのガイドが始まる。ここが最近出来た24時間のコンビニとか(まだ24時間というのはめずらしいようだ)、ここが最高級ホテルで一泊150〜1500ドルだとか、町の建物を案内してくれるが、もちろんバスからなので一瞬しか見る事が出来ない。しばらく走ったところでなにやらゲートに入っていく。どうやらここで観光客の観光パスを確認するようだ。自分と佐々木さんは二日券(40ドル)、他の3人は一日券(20ドル)を購入。二日以上のパスには写真がいるんだが、これはちゃんと準備してきているので記念にもなるし、明日再度申請する手間を考えてもこっちを購入しておいた方がいいだろう。
 ちなみに現地の人はフリーパスとなっているのでパスの購入の必要はない。白人など(日本人もすぐに分かりそう)はすぐ分かるだろうが、タイ人やベトナム人などは見分けがつかないのでクメール語で話しかけて流暢に話せるかどうかで判断するという話だ。(^_^;; なんか昔見た「大脱走」という映画でそういうようなシーンがあったなあ・・・。
 ゲートを超えて走っていくと、アンコールワットの周りの堀が見えてきた。アンコールワットは南北1700m、東西1300mあり、堀の幅は190m、深さは2mあるようだ。まあこの辺りのことはガイドブックにも載っていることだろう。ゲートの近くで降りてからここから歩きで中に入っていく事になる。
 「ここからがアンコールワットの5つの塔がすべて見えるいい撮影ポイントです」というリナさんの案内でまずはアンコールワットをバックに写真撮影。昨日も撮ったのはこの辺りだったっけ?「倒れたのはほんとにここだったなあ・・・」と記念に写真を撮っておく。(^_^;;
 堀の中に伸びる参道は半分が修復中で半分は修復が完了している状態なので半分しか歩く事が出来ない。西塔門に入るとその間からアンコールワットの中央塔が見えてきた。徐々に視界が広がり、中庭を一望。なんかイメージしていたよりも中庭がかなり広い。建物のある第一回廊までは300mくらいありそうだ。参道には途中見てきた寺院と同じようにナーガの体が刻まれている。
 参道をまっすぐ歩いていけば中央の入口に到着できるんだが、途中から左に曲がって聖池の方へ。ここから神殿を見ると池に神殿が写り込んで中々いい感じだ。池には蓮の葉っぱが一杯浮かんでいるので完全には見えないのがちょっと残念なところ。(これはあった方がいいと言う意見もあるだろう)ここからさらに左手の方に進んでいくと屋台が並んでいた。
 「おにいさん、絵はがき、10枚で1ドル、安い」とか「おにいさん、この本5ドル、5ドル、安い」とか日本語で言いながら色々な土産物を手に持って子供達が寄ってくる。なんか今まで見てきた子供達とあまりに違うのでちょっととまどってしまう。(^_^;; 値段はどんなものだろうとリナさんに聞いてみると、結構お買い得なものもあるようだ。まあどうせ買わないといけないから早めに買っておこうと男の子から絵はがき(10枚セット)を1ドルで購入。ついでに近くのお店で水を買うが、2本で1ドルもするらしい。うーむ、現地価格を知っているから高いなあ・・・。
 門の北側の入口から第一回廊に入っていくと、壁に描かれたレリーフが目に入ってきた。ここから西の壁画に沿ってリナさんの説明を聞いていく。北側の壁のレリーフはインドの神話ラーマヤーナ伝説が描かれており、ラーマ軍とアクマ・ラーバナの戦いの様子が語られている。ラーマ皇子の味方はハヌマーンなのでみんな猿の顔をしているため、なんかこっちの方が悪者のように思ってしまうなあ。(^_^;; 時系列がつながって物語が描かれている為、何回もラーマ皇子など同じ人物が描かれている。南側の壁画はマハバラタ物語になっていてカウラヴァ軍とパーンダヴァア軍の戦いの様子が描かれている。壁画の一部は修復されており、また柱なども修復された跡が残っている。修復の技術が余り良くないのかちょっと見た目が良くない。ちなみにラーマヤーナ物語とマハバラタ物語はカンボジアでも人気のある話しらしく、多くの壁画で描かれているらしい。
 南側の壁画に移り、スールヤヴァルマン二世の軍隊行進のレリーフ、天国と地獄のレリーフを見ていく。ここの天井は以前フランス人によって修復されたようで、花文様の天井が造られていた。当時はほんとにこん文様の天井があったのか?それともフランス人の趣味?
 東側のレリーフは綱引きの様子が書かれている。これは昨日みたアンコールトムの門の入口にあったものと同じものだよなあ。あっちは像だったけど・・・。リナさんがなんか説明しようとしてなかなか言葉が出なくてやっと出てきた言葉は「乳海攪拌」と言う言葉。なんだそれは?(?_?) どうやらヒンズー教の天地創造の場面を表したものらしいんだが、よく分からない。真ん中に位置するのがヴィシュヌ神でその両側から神々と阿修羅が引き合っている図である。
 この途中で佐々木さんが観光パスを無くした事に気が付いたみたいで必死に探している。(T^T) ズボンの後ろポケットに入れていたらしいんだが、無くなっているようだ。まさかさっき子供達に囲まれた時にすられたのか?でも写真入りだし、それ以前にあの子達には必要ないものだからなあ・・・。途中に落としているかもしれないので探しに行くらしく、ここからシャントゥンと佐々木さんは別行動となる。「ここから先は同じようなレリーフなのでもう中に入りますけどいいですか?」と言われたのでここから中へと進む。
 第二回廊の中に入るとかなり急な階段が目の前に迫っていた。なんかむちゃくちゃ急な階段だなあ・・・。(@_@) 中央に上がるにはこの階段を上るしかないようなんだが、南側の階段には手すりがあるので、降りる時はそこから降りればいいらしい。リナさんは上には上がらず、階段の下で待っているようだ。
 さっそく階段を上っていくが、まず問題なのは階段の幅が狭い事だ。まっすぐに足をかけていくと半分以上が階段からはみ出してしまうので体を横向きにして少しずつ登っていくしかない。ふと下を見ると・・・すごい傾斜だ!(T^T) 下から見てもかなり急と思ったが、上から見ると更に急に見えてしまうなあ。これはさすがに手すりがないと降りれないぞ・・・。上に登るとなぜかうしおださんの姿が見えない。どこに行ったんだろう?まあ階段を下りたところでどうせ会えるからいいか。
 回廊の窓には綺麗な模様に削られた石がはまっており、なかなかいい雰囲気。所々壊れているんだが、これはいずれ修復されるんだろうか?壁にはレリーフが施され、中央の塔の周りには色々な像が見える。塔の四方向には仏像が祀られていて坊さんの姿もちらほら。第三回廊を時計回りに歩いて南の階段の所へいくと、降りる人が順番待ちになっていた。まあ手すりがあるならみんなここから降りるだろうなあ・・・。
「待つのもイヤだなあ・・・」と思ったが、改めて下を見るとさすがに降りる勇気も萎えてしまう。(^_^;; 足の状態も良くないしね。
 素直に順番を待って手すりにつかまりながら慎重に階段を下りる。降りたところでリナさんと合流。うしおださんもやって来たが、どうやら反対回りに歩いていったらしい。4人そろったから先に行かないのかと思ったが、どうやらここで佐々木さん達と待ち合わせる事になっているようだ。しかしなかなかやってこないので先に出発する事になった。(10時半)
 第二回廊、第一回廊を抜けて外に出てから先ほどのお土産やコーナーへ。急にもよおしてきてもいやなのでトイレに行きたいんだが、アンコールワットの中には無いのだろうか?リナさんに聞いてみると「あの男の子に付いていけばいい」と言われる。「お金は持っている?」と聞かれるが、もしかしてトイレは有料なのか?(?_?)
 男の子に案内されてトイレに向かうが、絵はがきを買ってくれとしつこく言ってくる。もう買ったからいらないって!足をびっこひいていると、「足どうしたの?」「バイク?どんなのに乗っているの?」とちゃんと会話が成り立っている。すごいなあ・・・売るだけの言葉だけじゃなくてちゃんと会話が出来るとは・・・。(@_@) どうせ売る時の言葉しか話せないかと思っていたんだけどね。(^_^;;
 トイレと思われるドアの所には「1000」と数字が書かれている。これは一回1000リエルと言う事なのか?トイレに近づくと係と思われる男の子がすぐにやってきてお金を要求。やはり使用金額を書いていたようで、1000リエル払うとドアの鍵を開けてくれた。トイレに鍵まで掛けているのか・・・。トイレの中はそれなりに綺麗なんだが、電気がついていないのがちょっとつらい。ようをすませて外に出ると先ほど案内してくれた男の子がすぐにやってきてまたまたしつこく絵はがきを売ろうとしてくる。と、正面から別の観光客がやって来たのを発見すると、
「こいつはもう無理だろう」とあきらめたのかそっちの観光客の所に行ってしまった。(^_^;; 今度は英語で話しかけているぞ。いったい何カ国語をしゃべれるんだろうか?
 みんなの所に戻ると他の三人はいすに座って椰子の実ジュースを飲んでいた。今まで飲んでいたものより二回りくらい小さいが、値段は2000リエルと結構な値段となっている。まあ、観光地だしね。さすがに日が高くなってきたせいか暑くなってきた。しばらくここで休憩してから参道を抜けてアンコールワットの外へ。(11時)
 しばらく話しをしていると佐々木さんとシャントゥンが戻ってきた。(11時半)どうやら落とし物で届けられていたようなんだが、
そこに行く前に見つからないので新たに二日券を買ってしまったらしい。まじで・・・。2000円の出費は勿体ないなあ・・・。(T^T) お陰で観光パスが二枚になっていた。
 迎えに来ていた車に乗って出発するが、すぐ近くのお店(KHMER ANGOR)で停車。どうやらここで昼食を食べていくようだ。もちろんみんなビール(アンコールビールやタイガービール)を注文しているが、さすがにここで飲んで悪化させるわけにはいかないのでお茶で我慢する。くぅ〜〜〜、悲しい・・・。(T△T) この天気で飲めないのはかなり悔しいなあ・・・。食べ物の方はヌードルwithベジタブルを注文。ここで1時間程休憩してから出発。(12時半)続いてアンコールトムに行くようだ。
 アンコールトムはアンコールワットの後に建てられたところで、アンコールワットはヒンズー教、アンコールトムは大乗仏教を元にした建築様式となっているんだが、遺跡の一部にヒンズー教の施設が造られているらしい。ここが造られた当時はまだヒンズー教から仏教への移項時期だった為、まだ民衆の信仰のあったヒンズー教の施設を入れる事にしたらしい。
 まずはここは抑えておかないといけないだろうというアンコールトムの南大門へ。道路脇の像は先ほどのアンコールワットの壁画にも描かれていた「乳海攪拌」の場面である。昨日見た時は「なんだこの綱引きの図は?」と思っていたんだけどね。(^_^;; 頭の部分は半分以上が修復された物で、現在海外に流出したものが戻ってきているが、そのまま近くの美術館に保管されているらしい。門の上には四方向に顔、門の両側にはインドラ神(といっても形がほとんど残っていない)の乗った象が彫られている。象の頭から伸びた3つの鼻が地面まで伸びて柱のようになっている。
 門をくぐって内側に行くと、外側と完全に対照になっているみたいで同じような形になっている。外側はインドラ神の形がほとんど残っていなかったが、こっちはその姿を確認する事が出来る。逆に象の鼻の部分が崩れてしまっているけどね。門は東西南北に同じような形で造られているが、東側のみ二つの門が作られている。一つは勝者の門、もう一つは死者の門といわれ、戦争に勝利した時は勝者の門から、負けた時は死者の門から戻ってくることになっていたらしい。門の説明を一通り聞いたところで車に乗り込んで中央のバイヨン神殿へ向かう。
 昨日と同じく神殿の南で車を降りてから神殿の方へ歩いていく。ここでも観光パスの提示をしないといけないようなんだが、
佐々木さんは車に忘れてしまったようだ。あわてて取りに戻ろうとするが・・・すでに車はどっかに行ってしまった後だ。(T^T) せっかくパスを二つも持っているのに・・・。なんとかシャントゥンが説明をして通れるようになったんだが、係員はかなり疑わしい顔をしている・・・。(-_-)
 ここに描かれているのはこれはトンレーサップ湖という所で起きたクメールとチャンパーの戦争の様子が描かれているようだ。クメール人はオールバックで、チャンパー人は帽子をかぶっている方らしい。レリーフは上下二段になっており、その戦争の壁画の下の方には当時の生活の様子(商売や狩りをする人、出産シーン)が描かれている。
 こっちの神殿にはよくあるリンガ像を先に進むと四面に顔のある塔が一杯見えてくる。なんかここまでいっぱいあると不思議な感じだ。(^_^;; その奥の一つの塔の所で「この塔に描かれている顔は他と違って笑っている顔になっています」と説明がある。うーむ、確かに笑っているように見えるけど、他の塔の顔も笑っているよなあ。まあいいけど・・・。(^_^;; ここで15分くらいの自由行動となる。
 建物の中に入っていくと、電気が引かれていないので真っ暗状態。中に祀られている仏像の辺りのろうそくでなんとか見える感じだ。せっかくなのでご焼香して500リエルを納めていく。付近の像の写真を撮りながらぶらぶらとうろついてから集合場所へ。(13時半)
 建物の北側にはリンガーの台座の上に仏像が祀られていたが、これは後世になってから持ち込まれたものらしい。建物を出てから少し歩いて小さな建物へ。ここにはアンコールワットやその周辺の遺跡の修復について写真パネルで展示されているところだ。ここに雑記帳がおいてあったので自分たちもコメントを残しておく。
 ここから少し北に行ったところの遺跡へ。ここはハープン(Baphuon)遺跡と言うところで残念ながら現在修復中の為中にはいる事が出来ないようだ。ここの遺跡は他の神殿と違ってピラミッドのような丘になっていて、参道は柱に支えられている。
 ここから象の広場に向かうようなんだが、この途中でまたもや子供達がぞろぞろと寄ってきた。別にもう買うものはないぞ・・・。ここではかんさんとうえのさんが捕まってブレスレット(木のブレスレットで3つで1ドルだったようだ)を薦められているみたいだ。最後に残ったうえのさんは子供達に囲まれてしまっている。しばらくしてやっと解放されてやって来たが、なんかかなりの数を買わされたみたいで一杯ブレスレットを持っている。「なんかどんだけ買ったのかわからん〜〜」とか言っているし・・・。(^_^;; 子供達の売るエリアは決まっているのか、遺跡の中までは入らないようで、遺跡の脇から「これ1ドル〜〜、1ドル〜〜」と叫んでいる。
 ここから王宮跡に入っていくが、王宮は木造建築だったらしく1177年に燃えてしまったようで現在は何も残っていない。この先でまたもや土産物売り場があって子供達がわらわらと寄ってきた。なにやらアンコールワットのガイド本や写真集を売ってきているんだが、それぞれ1ドルと5ドルらしい。なんかえらく安いなあ・・・。アンコールワットの伝説やラーマヤーナ伝説が日本語で説明されているようなので購入する事にした。買ってから中を確認すると日本語には間違いないんだが、
コピーされた本だった。まあコピー本でもえらく安いんだけどね。(^_^;;
 王宮の塔門を抜けてから象のテラスへ。ここは王族達が閲兵を行ったところで、王宮からすぐにこの象のテラスに出られるようになっているようだ。ここからまっすぐ歩いていくと勝利の門になっており、戦争で勝った時はもちろんその門から入ってここで式典が行われたらしい。象のテラスのレリーフを見ながら歩いていくとワゴンが迎えにやってきたのでこれに乗って出発。(14時半)
 ここから勝者の門を抜けてアンコールトムを出る。車の中から遺跡を見ながら走っていく途中で、タケウ寺院と言うところが見えてきた。ここはアンコールワットの前に建設が始まったところだが、落雷で多くの人が亡くなってしまった為、すぐにアンコールワットに移動する事になったらしく、建設途中で放置されているようだ。風が抜けて涼しいという事で、地元の人の昼寝の場所になっているらしい。(−−)zzz.。ooOO○ その先のタップロン(Ta Prohm)神殿に到着。ここはガジュマロによって遺跡が覆われているところのようだ。これは絵的にはぜひ欲しいものだ。(^o^)
 中に入るといきなりガジュマロの木が遺跡の上に伸びているのが目に入ってきた。うーむ、すごいねえ。(^◇^ ;)  根が遺跡の中に浸食していく為、いずれは遺跡が崩壊してしまうという事である。これって遺跡を守るために木を伐採するというような事はしないのかなあ?(あとでガイドブックで確認したところ、自然の力を明らかにする為にそのままの状態でほっておかれているらしい)
 あちこちに木が浸食しているが、他の観光客も多くていい感じの所は順番待ちという感じだ。このため通行止めになっているところが多く、屋根も落ちそうになっていて通り抜けるのはかなり恐い。(^_^;; リナさんの案内に従って歩いていくと佐々木さんがいなくなっていた。あれ?どうやら写真に夢中になっている間に置いて行かれていたようだ。(^_^;; 「人面の塔にガジュマロが伸びたものは無いの?」と聞くと、数年前に壊れてしまって無くなったという話しだ。うーむ、残念!(T^T)(13時半)
 続いて向かうのはスラースラン(Sras Srang)と言う王の沐浴の場所へ。車を降りて池の方に向かうと、屋台の方から「おにいさ〜〜ん!!」と声を掛けてくる。屋台のある建物の前5mくらいまでしか出てはいけないようにしているのか、線を引いたように横に並んでこっちに向かって声を掛けている。
 この沐浴場は6世紀に作られたもので、東西700m、南北300mの人口の池である。ポルポト時代には水が抜かれて水田として使われていた為、現在では水の量が少なくなり、雑草が生い茂っている。今は魚もいるため漁も行われているらしい。しかし沐浴場はいいけど、ここまで大きなものはいらないだろう・・・。(^_^;; まあ王の権力の象徴みたいなものだろうからなあ。
 一応今日の観光ルートはこれでほぼ終わりで後は夕日の見える丘・プノンバケン(Phnom Bakheng)に行くだけのようだ。しかし夕日の時間は18時頃、飛行機の時間は20時頃なので夕日を見ていたら時間的にかなりきついよなあ・・・。せめて18時半にはホテルを出発したいからねえ。
 プノンバケンの麓にやってくるとさすがに観光のメッカと言う事でかなりの屋台が出ている。まだ夕日までは時間があるんだが、観光客の数も結構多い。まだ上に登るには早いので、一軒の店先の椅子に座って適当に休憩。シャントゥンは飛行機のチケットの確認をしてくるようで、空港に行ってくるみたいだ。ちゃんと飛行機には乗れるのかなあ?(?_?) これで席がありませんでしたとか言ったら洒落にならないよなあ・・・。(^_^;;
 休憩を取っているとここでも子供達がわらわらと寄ってきた。先ほどの本をここでも売っているが、値段は同じく5ドル。「自分はあっちで買ったけど、1ドルだったよ」と言っても2.5ドルまでしか下がらない。かんさんはちょっと興味が出たみたいで2.5ドルで購入していた。山の麓には数頭の象の姿が見える。観光写真用のものかな?と思っていたんだが、どうやら象に乗って山の上まで上がる事が出来るようだ。
 しばらくだらだらと休憩していたんだが、かんさんとうしおださんはさすがにお腹が減ってきて夜まで我慢できそうにないので近くの店に何か食べに行った。うえのさんはアンコールワットの前で遊んでいた蹴鞠と羽子板が合体したようなおもちゃ(小さなボールに羽が付いているもので、蹴鞠のように蹴って遊ぶ)を購入。一つ2000リエルだったらしい。アンコールワットの前で遊んでいたのはホントに遊んでいたわけではなくデモンストレーションか?(^_^;; お腹もすいてきたらしく「なんかずっと気になっていたんだけど」と言って店先にぶら下がっている
真っ黄色のロールケーキのような物を購入。色がむちゃくちゃ怪しいけど、確かに気になるものではある。(^_^;; 食べ始めるとなんとケーキの中から小さなムシが・・・。(T^T) ムシが潜り込んでいる部分を避けて全部食べてしまったが、大丈夫かなあ?
 かんさんとうしおださんも戻ってきたところで、リナさんが「そろそろ登りましょう」とやって来た。(16時半)夕日までは時間があるが、遅く行くと場所が無くなってしまうらしい。坂道を登り切るとその先に遺跡が見えてきた。ただの山かと思っていたんだが、ちゃんと遺跡があるんだなあ・・・。山を登っていき、遺跡の上に到着すると、その向こうには広大な大地が広がっていた。
 すでにかなりの観光客がやって来ており、夕日が見える位置に陣取っている。自分たちも場所を確保するが、「ここからの眺めがそんなにいいものなのか?(?_?)」とちょっと疑問に感じてしまう。何かの遺跡とかがあればいいんだが、ここから見えるのはただの地平線で雲でもいい具合にあればいいが、写真を撮ってものっぺりした感じになりそうだ。これって単にこの辺りに高台がないから有名になっただけではないんだろうか?うーむ・・・。まあ、日本人は本当の地平線を見る機会がないのでそれだけでも見る価値があるかもしれないけどね。(^_^;;
 かんさんは横にいたお坊さんと話し込んでいる。佐々木さんは姿が見えないのできっとどっかで写真を撮っているんだろう。うしおださんとうえのさんと話しをしていたんだが、17時半頃にシャントゥンが戻ってきてそろそろ出発すると言ってきた。やはり夕日の時間までいるのは無理のようだ。自分たちが場所を立つと「ラッキー!!」とばかりに他の観光客が入ってきた。
 シャントゥンに「この場所ってそんなにいいところなの?」と先ほど思った事を話すと「自分もそう思う」と同意見だった。やっぱりそうだよなあ・・・。佐々木さんはどこに行ったんだろうと思っていると、木々の間からアンコールワットが見えるところから撮影をしていた。たしかにこっちの方が撮りごたえがあるかもしれない。近くにいる女性にカメラを覗かせたりして話しをしているが、ナンパでもしていたのか?(^_^;;
 坂の途中には地雷で足が無くなったと思われる人(どうやってここまで登ってきたんだろう)やお経みたい(どう考えても言葉になっていなくてイントネーションだけ真似ている)に声を出している子供達の姿がちらほら。やはりこの時間に一番人が集まるという事でやって来ているのだろう。坂を下りたところで車に乗り込んで出発。飛行機のチケットは無事に抑える事が出来たようだ。よかったよかった。(^o^)
 町の方に戻る途中でおみやげ屋へ。入口にはリェジェニアアンコール土産店ともろ日本語で書かれている。ここはガイドさん御用達のおみやげ屋さんなのかな?中に入ると貴金属からバッグ、民芸品などのカンボジアのお土産が所狭しと並んでいた。店員もかなり多くてちょっと見ているとすぐに寄ってくるのである意味鬱陶しい。「土産はやはりシルクのスカーフがいいかな?」とスカーフのコーナーへ。
 シルク100%というものを見てみるが、なんかあまり肌触りが良くない。うーむ、なんでこんなに固い感触なんだ?デザインもなんか日本っぽいし・・・。「カンボジアっぽいのはないのか?」と聞いてみると、象などの絵柄が描かれたものしかない。なんでスタンダードなものがないんだろう?佐々木さんもスカーフを買うみたいなんだが、自分と同じ印象らしい。これだったらシルクとコットンの方が肌触りもデザインもいい感じだ。
 「一枚25ドルだけど20ドルでいい」といきなり値段を下げてきた。相場が分からないので高いんだか安いんだか分からない・・・。佐々木さんは2枚、自分も2枚買うつもりなので、佐々木さんが
「4枚買うから60ドルにならない?」と言ってみると「オッケー」と即答で返事が返ってきた。しまった!!50ドルと言い直すがもう遅い・・・。(T^T) もう一枚買うからと聞いてみるが、5枚で75ドルと1枚当たりの値段は変わらない。店員が即答で応えるという事は1枚15ドルなら全く問題ないレベルと言う事なんだろう。と言う事は、一枚10ドル(悪くてももう数ドル)までは負ける事が出来たのかもしれないなあ・・・。(T^T)
 他に何か無いかと見てみるが、特に興味を惹かれるものはなかったのでこれで精算をする。結局買ったのは白、紫、赤の三色のスカーフだけだ。最初に換金したリエルがかなり残っているのでここでリエルの大半を処分。
 ホテルに戻ってからすぐに荷物の回収。(18時半)3人を見送ってから部屋を移動する事になるが、移るのは隣の部屋だった。しかし使っていた部屋も他のお客が入るわけではないのになんで移動しないといけないんだろう?部屋自体も移った先の方が広くていい部屋なんだけどなあ・・・。
 お風呂に入ってから足や体を見てみるとなんかあちこちにアザが出来ていた。(@_@) なんか転倒してからあまりちゃんとしたところに泊まっていなかったせいで気が付かなかったけど、結構酷いなあ・・・。(T^T) うーむ・・・。
 部屋でしばらくくつろいでからロビーへ。(19時半)これから佐々木さん、シャントゥン、リナさんと夕食に行く予定である。なんかリナさんと連絡が取れなくてまだ夕食のことを伝えていないようだ。携帯に何度も連絡を取ってもなぜか出ないようである。まあ、途中で連絡が付いてからでも何とかなるだろう。先ほど観光に使った車は一日契約をしているらしく、お店まではこの車で移動するようだ。ちなみに一日のレンタル代は35ドルらしい。ここから少し走ったところのBanteay Sreyレストランというところへ。
 もうお腹は大丈夫だろうと判断して、ビールを注文。というか最後の夜にビールを飲めないのは悲しいし・・・。(^_^;; いつものようにメニューはシャントゥンに注文して貰う。ここでやっとリナさんと連絡が取れたみたいだ。時間がかかるかと思ったんだが、すぐにバイクでやって来た。どうやら彼の家はこのすぐ近くだったようだ。
 運ばれてきたものはいつも頼んでいるようなものにアーモックというココナッツの殻に入った煮物?みたいなものである。さっそく食べてみると、ちょっと味が濃いめなんだがなかなかおいしい。リナさんはなんか薬草みたいなものを頼んでつまんでいる。どんなものだろうとちょっと口に入れてみると・・・なんじゃこれは!!( ̄△ ̄) !! 口中に苦みが広がって洒落にならない状態だ。よくこんなものを平気で食べられるよなあ・・・。一応薬草だから体にはいいんだろうが、良薬口に苦しをそのまま言っているようなものだ。このあと「地雷を踏んだらさようなら」の映画のネタなどで盛り上がる。(21時)
 それじゃあホテルに戻ろうと車の所に行くがドライバーがいない。どこに行ったんだ?しばらくすると慌ててドライバーが戻ってきた。シャントゥンはリナさんとどっかに行くようなので二人でホテルに戻ることになる。この途中で佐々木さんが、
「途中に怪しい店があった」といっていたので注意しながら走っていくと紫色のライトがついているお店を発見。車を少し戻してみてみるとほんとにピンクのネオンで、マッサージANKOR MASSAGE by BLINDと書かれている。間違いなくそっち系の店だろう。(^_^;;
 ホテルに戻ってからやっと一息。フロントで今日の朝に頼んでおいた洗濯物(ジャケットとモトパン)を回収して部屋に戻る。お腹の方はまだ下痢のままなんだが、明日の朝に期待という感じだ。明日は朝日のアンコールワットに行く予定なので5時20分にロビー集合となっている。荷物の整理をしてからそうそうに就寝。(22時)(-_-zzz
 01 今日の朝食はスタンダードな洋食風
 02 今回宿泊したホテル
 03 アンコールワットをバックに参加者全員で
 04 アンコールワットの門をくぐると正面に塔が見えてくる(^o^)
 05 壁のレリーフ
 06 壁のレリーフ 乳海攪拌の綱引きの図
 07 階段がかなり急で恐い・・・ リナさんに撮って貰う
 08 階段を上る(提供:かんさん)
 09 中央の塔を見上げる
 10 みんな木陰で休憩中・・・ 暑い暑い・・・(^_^;;
 11 みんなはアンコールワットの前でアンコールビールを・・・うらめやましい・・・(T^T)(提供:佐々木さん)
 12 アンコールトムの南大門
 13 アンコールトムの中央塔をバックに
 14 笑っている?
 15 お祈り中・・・(提供:かんさん)
 16 象の広場のレリーフになりきる?(^_^;;
 17 抜けるかな?(^_^;; かなりすごいです
 18 こんなに広い沐浴場はいらないでしょう?
 19 真っ黄色のロールケーキ
 20 坂を登っていく
 21 みんなで夕日を待つ 人が多い・・・
 22 夕日前にここを退散 余りいい景色とは思わない・・・
 23 かんさん、うえのさん、うしおださんは出発
 24 アザの出来た足
 25 これはおいしかったし、見た目も良かった
 26 地雷を踏んだらさようなら