カンボジア ノーザンエクスペディション

その5 様変わりしつつあるカンボジアの道路事情


12月29日 クラティエ(Kratie)→スタン・トレン(Stung Treng)
149km(ダート107km)
 携帯のアラームが鳴ったのでもう6時かと目を覚ますが、「ごめん、日本で使っているアラームをそのままにしていた。まだ5時前。(T^T)」ということで再び眠りにつく。次に目が覚めると予定の6時。うえのさんは早々に準備を終え、近くへ散歩に向かったようだ。自分も荷物の整理を完了したところでバイクの所に行ってパッキング。シャントゥンとムニンは来ているが、ナットの姿はまだ見えない。
 朝食はこのホテルの経営するすぐ横にあるレストランで食べるようだ。メニューはいろいろあるが、自分はインスタントヌードルを注文。佐々木さんはやっとおなかの調子が良くなってきたようで、オムレツを注文している。よかったねえ。(^o^)
 自分のやつはすぐに出てくると思ったんだが、なかなか持ってきてくれない。他の人の頼んだヌードルwithポークやオムレツなどはさっさと来るのになんでこないんだろう?遅れてやってきたナットが注文したものよりも後になってやっと持ってきた。(T^T) ほんとにインスタントヌードルなのになんでこんなに時間がかかったんだろう?怒った 味は今まで食べたものとあまり代わりはない。ミネラルウォーターをもらい、二本は飲料用にポカリスウェットに、もう一本は手を洗う為の水として確保。(食事の時とかに水がないとほこりだらけで大変なので、このあとは常にこのパターンで水を確保する)
 食事を終えてから8時にここを出発してまずはガソリンスタンドへ。走行距離と給油量をみると130km/6.4Lなので燃費は20km/Lとかなり低い。まじでこんなに悪いのか?(?_?) しかし全員分の給油量と走行距離を考えると燃費は25km/L位になる。うーむ、自分のバイクの燃費が悪いだけなのかなあ?そんなにふかしている気はしないんだけどね。
 まずは夕べ夕食をとった店に弁当をもらいにいくようだ。昨日は真っ暗の中を走っていたので、ちょっと違う感覚だ。この途中で前を走るシャントゥンがポリスと何か話しながら併走している。知り合いなのか?(?_?)
 店に到着するとポリスも一緒に停車。ちゃんと仕事しろよ・・・。(^_^;; まあいいんだけどね。弁当を受け取るが、もちろん昨日と同じく入れるようなスペースはない。ロープにくくりつけているタオルをネット代わりにして縛り付ける。これでおそらく大丈夫と思うけど・・・。
 ここからポリスに先導されて(仕事の一環なのか?)北上していくと、道も舗装路に変わる。途中のダートは単に工事中なのかなあ?「今日はこのまましばらく舗装路を走っていくのか?」と川に沿って走っていると、10kmくらい行ったところで脇道のダートへ。舗装路もここで終わりか。ポリスと別れて道を下っていくと、その先の山を登り始めた。そういえば山の上にある寺に行くと言っていたなあ・・・。山を一気に駆け上がり、境内にバイクを止める。(8時45分・11km)
 この山はサンボッマウンテンという名前で山の頂上にお寺が建っている。山には
金鉱が通っているらしく、雨の後などには金が発見される事があるようだ。どの程度の金鉱なのかは知らないが、近くの農民が掘っているという話しもあるらしい。これは本格的に調査がされていないだけなのか、かなり小さな金鉱なのか・・・。(?_?) でも雨の後に金が発見されるというレベルならかなりのものと思うんだけどねえ。
 さらに上の建物まで行くため階段を登っていくが、この階段が結構ハードだ。(T^T) 上に登ると広大な大地とメコン川が見下ろす事が出来る。ここから見える大地は全てメコン川が造った大地であり、この広大な大地は言ってみれば三角州であるとの説明がある。「へぇ〜〜、すごいねえ。」と感心していたが、そしたらこの山はどうやって出来たんだろうと疑問がよぎる。大地が削られて出来たとしたらこんな形にはならないし、うーむ・・・。(?_?)
 一通りの説明を聞いてから建物を見ながら山を下っていく。建物にはクメール語でなにやら書かれているが、もちろんよく分からないのは当たり前である。(^_^;; バイクを止めたところまで降りてから近くの建物の中を覗くとなにやら絵が描かれていた。「なんか地獄の表しているみたいだなあ」と思ったらホントにそうだった。やはり仏教なので思想は一緒なのかな?閻魔大王が判決をしているシーンや、嘘をついた人が舌を抜かれているシーン、浮気をした人が針の木(日本なら針の山だけどね)に登らされているシーンが描かれている。一通りの説明を受けたところで出発。(9時15分)
 山を下ってからこのままダートを走っていくのかと思ったが、先ほどの舗装路に戻ってきた。そこから5kmくらい走ったところでドルフィン湾と言うところに到着。ここは淡水のイルカを見る事が出来るところらしい。駐車場にはいるとなんか見たような人が・・・さっきのポリスではないか。仕事しろよ・・・。(^_^;; (9時半・17km)
 ここは「湾」と名前が付いているが、もちろん海ではなくメコン川の一部である。川岸のベンチに行ってからしばらく水面を眺めていると・・・「あっ!頭が見えた!」と一瞬だけイルカの姿を確認。しかしそんなに数が多いわけではないようなのでこれを写真に納めるのは無理というものだ。
 しばらくくつろいでいると、ボートが一隻やって来た。このボートのエンジンは車のエンジンをそのまま乗せているみたいで、プロペラはそのエンジンに直結している。しかもプロペラ部分は棒の先に付けているだけなので、このプロペラの向きと櫂を操って進む方向を調整するみたい。うーむ、なんともすごいなあ・・・。
 一段落したところで近くのお店へ。ここももちろん
若い女性が店番をしている。(^_^;; うしおださんは眠くなったのか、近くのベンチで眠りについていた。ここでシャントゥンがイルカに関する伝承を聞かせてくれた。クメール語での話しなのでムニンさんに通訳して貰うしかない。(以下その内容を示すが、一部自分なりの解釈・変更あり)

イルカの伝説
昔々、ある村に美しい娘とその家族が住んでいました。ある日その娘は森の中で一匹のやせた蛇を見つけました。娘はこのやせこけて死にそうになっている蛇をとてもかわいそうに思い、家に連れて帰って看病をしてあげました。娘の手厚い看病によってその蛇は徐々に回復し、元気になってからなんと人間の姿に変わりました。実はこの蛇は姿を変えられた王様だったのです。この娘の優しさに感謝した王様は多くの金銀財宝を家族に与えました。
これを聞いた隣の家族は、自分たちも財宝を手に入れようと思って森に入って蛇を探しました。やっと見つけた蛇を娘に看病させていましたが、なんとその蛇はその娘を食べてしまいました。しかし両親は蛇に魔法をかけられてしまった為、娘が食べられてしまった事に気が付きませんでした。娘は蛇のお腹の中で必死に「助けて〜〜、助けて〜〜」と叫び続けました。やっとその声に気が付いた両親は近所の人たちと一緒に蛇を退治してお腹から娘を救い出しました。
無事に助けられた娘でしたが、蛇に食べられてしまった事をとても恥ずかしく思い、頭に甕をかぶって川に身投げしてしまったのです。この娘が魚に姿を変え、頭が丸く、胸におっぱいのあるイルカの姿となったと言う事です。

 この話をしていると、「それだったらイルカは雌しかいない事になるやん!」と言う事になり、きっと
ナットが女性にふられてメットをかぶったまま川に飛び込んだんだろうという話しになる。これはなかなかいい話だ。(^_^;; このあとしばらくくつろいでから出発。(10時15分)
 ここからけっこうハードな道になっているといっていたんだが、綺麗に舗装されているではないか。(?_?)その先の橋でシャントゥンが止まって、川の方を指さす。その先には細い道の跡と、橋が架かっていたような跡が残っており、5ヶ月前はあそこが橋で、かなり道がでこぼこだったらしい。どうやらその後に綺麗に舗装されたようだ。
 少し走るとイルカの像を中心にしたロータリーのある小さな集落に到着。ここから道が左と右に分かれているんだが、どっちに進むんだろう。と、思ったらどうやらここで少し休憩していくようだ。(10時半・33km)
 売店で切ったスイカが用意されていたのでせっかくなので頂く事にする。まあ、いま切ったばかりみたいだから大丈夫だろう。ここから左の道はメコン川に沿っていく道なんだが、この先で行き止まりになっているらしい。ここからはメコン川を離れて内陸の方に入っていくようだ。
 ここで舗装道路は終了し、ダートの道になる。やはり内陸に入ると水源の確保が難しいのか家がまばらになってきた。まあ、水があるところに人が集まり、集落が出来るというのは普通の事だからねえ。道もでこぼこしているし、土煙もかなり酷くなってきてちょっと大変。「まあこれはしょうがないんだけどね」と思っていると急に道が広くなった。舗装はしていないとはいえかなりフラットな道路が続く。なんだこの道は?(?_?) 道路拡張しているのかなあ。それにしても広すぎるような気がするが・・・。片側二車線の道路にでもするんだろうか?
 もちろんこんな道になるとペースも速くなり、今までの30〜40km/hから80〜90km/hにペースアップ。しばらくこんな道が続くようなので、大丈夫だろうとカメラを取り出して後ろを走る佐々木さん、ムニン、ナットを撮影。旨く映ったかどうかはよく分からないが、フレームには入っていたようだ。(一応ちゃんと撮れていました)前の4人はかなり前方に行ってしまったので追いつくのはちょっと無理。しばらくいいペースのまま走っていると、道路脇にある小さな建物で休憩している4人を発見して自分たちもそこへバイクを止める。(11時15分・48km)建物には兵隊の格好をした人など15人くらいがたむろっていた。
 ここは中国の援助で造られている国道7号線で、中国からシェムリアップまで一気にこれるようになるようだ。完成したら多くの中国製品がカンボジアに入ってくるだろう。少しくらいこんな道があるのはいいんだけど、全部がこんな道になってしまったら自分たちにとっては魅力がなくなってしまうよなあ。この道は近いうちに舗装されるだろうが、他の田舎道は簡単には変わらないだろうけどね。(^_^;;
 お酒が出てきたのでちょっと口を付けてみるが、かなり濃くてちょっと飲み干せない・・・というか、アルコールそのものを飲んでいるような感じ。「こんなん飲んだら酔ってしまうぞ」と思うんだが、
かんさんは飲み干しているし・・・。大丈夫かな?自分はアルコールではなく水を購入してポカリを造り、これで水分を補給。かなり体が乾いていたらしく、飲むと一気に体に吸収されていく感じだ。やはり適度に水分補給しないとまずいみたいだな。
 聞いていたとおり2km位走ると道幅は狭くなってきた。(50km)といっても道路脇の木々はすでに倒されて道路拡張の波がすぐそこまで迫ってきているのは間違いない。所々黒く焦げているところもあり、今まさに燃えているところもあるんだが、これはわざとつけているんだろうか?それともほんとに火事なのか?このあとは拡張されているところと拡張中というところが交互に現れて、途中にあった町で休憩。(12時15分・80km)どうやらここで食事を食べていくようだ。この店にもやはり女性が・・・。(^_^;;
 のどが渇いていたせいで用意してくれた椰子の実を一気にまるまる一個飲んでしまった。いやー、水分補給ばっちり!弁当はご飯にソーセージと牛肉の炒め物、つけものが載せてある。ちょっと濃い目の味付けだが十分満足いく感じだ。先ほどの椰子の実とこの弁当でお腹一杯だ。
 ふと誰か(誰だったか覚えていない)が近くに止まっていたオートバイを見て
「郵便局のバイクだ!」と声を上げる。見てみるとバイクの後ろには郵便マーク(〒)が付いているではないか。お〜〜〜、日本から流れてきたバイクかな?エンジンをみるとホンダなんだが、BMWのロゴが付いている。(^_^;; ロゴの部分だけ貼り付けているのだろうか?バイクに乗っている当人は「何がそんなに珍しいんだ?」という感覚だろう。このあとはテーブルでだらだらと過ごして1時間くらいしてから出発。(13時半)
 道路は結構広いんだが、工事中といった感じでかなり走りにくい。しばらく走っていると、前のトラックに追いついた。まあ、どう考えても車の方がペースが速いんだからしょうがない。トラックの荷台にはなぜかぎっちりと兵隊が乗っている。「なにもここまですし詰めで乗らんでもいいだろう?(^_^;;」という感じである。
 さすがに土埃がすごいので抜かないと洒落にならないんだが、なかなか抜くのが難しい。車が左の方にそれていったので「チャンス!(^o^)」と右から抜こうとすると
車が急ハンドルを切って右に寄ってきた。なに〜〜〜〜!!(@_@) 慌ててブレーキを掛けながら右に寄っていくが、右には瓦礫が盛られている。「これはもうダメだ〜〜〜!ぶつかる〜〜〜!(T^T)」と、瓦礫に少し突っ込んだところで停車。よかった・・・。(^o^) なんとか無事に済んだ。しかしなんであんなに急ハンドルを切ってくるんや!!(-_-X 勘弁してくれよなあ・・・。
 気を取り直してエンジンを始動してから再度このトラックの追い抜きにかかる。今度は左からかなりの距離を取って一気に加速・・・。おっけー、今度は無事に抜く事が出来たぞ。もう一台同じようなトラックも抜いて走っていくと、その先から舗装道路になっていた。舗装道路を少し入ったところでシャントゥン達が止まっていた。ここで休憩を取るのかな?(14時・92km)でもあのトラックに抜かれたくないから出来ればさっさと行きたいんだけどなあ。
 バイクを止めて話を聞くと、どうやらこの辺りは100万年くらい前に人類が住んでいたところらしい。どうやらこの説明の為にここに止まったようだ。さすが考古学者。ただ周りはただの林なので何があるわけでもない。なにか石器でも見つかったんだろうか?
 説明を聞いていると先ほどの兵隊を乗せたトラックが追い抜いていき、その先で停車。すると荷台から兵士が降りてきた。トイレ休憩なのかな?それはいいんだが、
いったい何人降りてくるんだ?(@_@) おいおい、全然つきないぞ・・・手品じゃあるまいし・・・。なんと総勢30人以上がトラックの荷台に乗っていたようだ。すごいなあ・・・。(@_@) あの状態だと直立不動のままで乗っていないといけないだろうし、しかも途中の道があんなんだからなあ・・・。端の方はまだしも真ん中の方は洒落にならないだろう。
 どうも何かやっているみたいなんだが、ここで訓練でもやるのか?そろそろ出発するというのでバイクに乗って兵士達の脇を通り抜けるとなにか変なものを組み立てていた。佐々木さんがバイクを止めて兵士達の方に行ったのでみんなもバイクを止める。近くに行ってみると、トラックにはどくろマーク(Danger!! Mines!!)が書かれている。もしかしてこれって地雷撤去に来ているのか?ってことは今組み立てているのは金属探知器?このあたりは看板が立っていないから安全と思っていたんだが・・・こわいなあ。(^_^;; 佐々木さんはこの様子を写真に撮っていいのかと上役に聞きに行ったようなんだが断られてしまったようだ。と言っても自分達は勝手に撮っていたんだけど・・・。(^_^;;
 舗装されたと思ったら、それはちょっとの区間だけでまたダートが始まる。もともとは熱帯雨林の森だったのか、辺りの木々の様子が少し変わってきている。前はうっそうとした森の中を伸びる細い道だったんだろうなあ・・・。途中の沼で水牛の群れの写真を撮ったりしながら走っていくと、小さな川が見えてきて、その畔の建物でみんなが止まっていた。(14時45分・128km)
 ここの近くに水が湧いているようで、綺麗な川になって流れている。砂漠の中のオアシスと言った感じの所だろうか。(?_?) その川には吊り橋が架かっているんだが、すぐ横に普通の橋も架かっているのでまったく意味はない。話を聞くと観光用にかかっているだけのようだ。それぞれみんな近くの子供達と写真を撮ったり、椅子に腰掛けてくつろいだりしている。シャントゥンは森の中で横になって眠っているし・・・。ここでも30分程休憩してから出発。
 ここからの道はかなり整備が進んでおり、ペースが速くなる。シャントゥンは3人(かんさん、うえのさん、うしおださん)を先に行かせ、更にペースがアップ。スピードメーターは100km/hを越えている。途中で写真を撮っていると完全に前のグループに置いて行かれるが、まあ一本道なので大丈夫だろう。10kmくらい走ると舗装道路になり(140km)、町中へ。途中の道路にはゴミが散乱してきて汚い・・・。うーむ、ゴミを捨てるというのがまだちゃんと整備されていないようだ。市場の横を抜けてホテルに到着。(15時半・147km)
 チェックインしてから1時間後にロビーに集合してから近くの川に行くようだ。「泳ぎたい人は泳いでもいいですよ」と言う事なんだが、まあ泳ぐ人はいないだろう。水着はもってきているんだけどね。(旅行中はいつ使う事になるか分からないのでロングツーリングには必ず持って行くようにしている)佐々木さんは「裸でもいいの?」と言い出すが、それはさすがにまずいでしょう・・・。
 今回の部屋割りは最初に戻ってうしおださんとだ。部屋にはテレビのケーブルが来ているんだが、テレビの本体がない。これってレンタルするのか?(?_?) まあ別にないならないでいいんだけど、ケーブルだけあるというのがなんか中途半端でイヤな感じだ。完全にないならあきらめもつくんだけどねえ。(^_^;;
 さっそくお風呂にはいるが、予想通りお湯は出ないようだ。やはり地方に来るとホテルのレベルが下がってしまうのはしょうがない事なのだろうか?とりあえず体もさっぱりしたところで荷物の整理。しかし事前にもっとホコリの対策をしてくれば良かったなあ。ここまですごいとは思わなかったから仕方がないんだけど・・・。かんさんやうえのさんはジャケットとかを洗ったらしく、ベランダに干していたが、ちゃんと乾くのかなあ?(16時45分)
 川の方に歩いていくと船着き場が見えてきた。「どの船に乗るんだろう?大きな船もあるんだなあ・・・」と思っていたらその手前の崖の方に降りていく。もしかしてあの舟?その目線の先にはドルフィン湾で見たような直結のエンジンを乗せた小さなボートが止まっていた。なんかこの間乗った舟より恐そう・・・。(^_^;; エンジンは本当に車から取り出したそのままの形で、それに直結して長い棒の先にプロペラが取り付けられている。うーむ、すごい・・・。
 さっそく岸から離れて先頭部分からボートに乗った船頭がへりを伝って後ろへ・・・うわっ!無茶傾くやん!
って思ったとたん船頭は川の中へ。ありゃりゃ・・・。(T^T) せっかく濡れないように飛び乗ったのに膝下までズボンを濡らしてしまっていた。なにやら岸に残った子供と笑いながら言い合っている。再び舟に乗り込んでから、今度は落っこちないように船尾に移動。エンジンをスタートしてから出発する。
 低速運転から一気に最高速に達して川の中を進んでいく。水面ぎりぎりなのでかなりスピード感がある。メコン川をさかのぼっていき、川の合流している辺りの小さな小島に到着。今だから水面に顔を出しているが、雨期には完全に水没してしまいそうなところである。どうやらここにいったん上陸するようだ。スピードを落として島の方に寄っていくと、舟の安定性が無くなってひっくり返りそうでちょっと恐い。(T^T)
 ちょうど夕日の時間になり徐々に空が赤くなってきた。夕日の方向で小舟が漁をやっていてなかなかいい感じだ。ここぞとばかりに一眼レフを出して撮影。ここで15分くらい夕日の撮影をしてから出発。(17時半)佐々木さんは前からこのエンジン直結のボートに乗ってみたかったらしく、なかり満足顔である。
 夕食の店までは歩いていくようで、ホテルの反対方向に向かって進んでいく。15分くらい歩いてレストラン・Sokpheapに到着。が、なんか人数が足りない。(?_?) なぜか後ろから来ているはずのムニンとナットの姿がないではないか。電話で連絡を取るとどうも途中で自分たちを見失って道に迷ってしまったらしい。なにをやっているんだか・・・。(^_^;; まあ、そのうち来るだろうという事で先に始める事にする。
 まずはタイガービールで乾杯!いつものようにメニューは適当に頼んで貰う。しばらくして運ばれてきたのは鹿のジャーキーやトムヤンクンみたいなスープなどでなかなかおいしい。15分くらいしてやっと二人もやってきた。ナットの彼女の話(なんと18歳らしい)やバイク雑誌の話し、カンボジアでの年上の呼び方なんかの話しをする。ちなみにカンボジアでは年上に対して名前で呼ぶのは失礼にあたるそうで、通常はおじさんとか言う呼称で呼ぶらしい。名前で呼ぶのは同年代や年下に対してのみであり、このため、多くの呼称(かなり細かく別れている)が存在するようだ。へぇ〜〜〜〜!このためかんさんなどに名前で呼ぶのはいいのだろうかと思っていたようである。
 明日はガソリンを給油してからすぐに船で対岸に渡るようなんだが、バイクを船に積むのが大変なので自分たちが朝食を食べている間にムニン達がその作業を行うらしい。3人でやるよりはみんなでやった方が早いだろうということで一緒の時間に出発しようと言う事になる。(この時点ではどんな舟に乗る事になるのかもちろん分かっていない)明日はいつものように7時に集合となる。
 このレストランは結構人気があるのか、街のはずれになるにもかかわらずすでに満席になっていてさらに行列まで出来ていた。お腹も満足したので2時間くらいで店を出る。(20時15分)ちなみに料金は全員で食事代が50ドル、飲み代が20ドルくらいだったようなので、一人800円くらいかな?これだけ飲んで食べてこの値段なら日本人の感覚ではかなり安いよなあ。(^o^)
 外灯もないので辺りは真っ暗なので空には星が輝いてとても綺麗だ。緯度がかなり下がってきているので日本で見る星座の位置がだいぶん違っている。ここからだったら南十字星も見れるだろうなあ。(日本でも波照間辺りからは見る事が出来るしね)一番わかりやすくて誰でも知っているオリオン座の三つ星はほぼ頭上で輝いていた。
 15分くらいしてホテルに到着。さすがに汗をかいてしまっていたのでちょっと汗を流したい所なんだが、水のシャワーに浴びる気も起きないので簡単に体を拭いてさっぱりさせる。テレビもないので特にする事もなく、荷物の整理をしてから21時頃にそうそうに就寝。(-_-zzz
 01 通学時間なのか自転車に乗った学生が一杯
 02 シャントゥンの知り合い?
 03 境内の中にある高台を登る みんなもうへろへろ(^_^;;
 04 いるかは出てこないのかなあ? いるか湾で出現を待つ
 05 かんさんスイカを食べる
 06 ロータリーの付近を走行中(提供:佐々木さん)
 07 フラットな道路を爆走中!走りながらの撮影
 08 なにやら休憩所みたいな建物で一息
 09 今日の昼食はここで (提供:佐々木さん)
 10 郵便マークの付いたバイク 日本から流れてきたんだろう
 11 地雷のマークを掲げたトラック
 12 オアシスの付近にいた子供達と
 13 佐々木さんとうえのさんはくつろぎモード 家の下には水が来ていて涼しい
 14 スタントレンの町中を走る
 15 ホテルの前のブランコでみんながやってくるのを待つ
 16 こんな小さな舟にぎっちり・・・恐い恐い・・・(^_^;;
 17 車のエンジンがそのまま乗っている
 18 メコン川の夕暮れ
 19 今日の夕食