道祖神主催
エジプト デザート&オアシスツーリング


その3 念願のギザのピラミッドへ


12月26日 214 km(ダート63km) カイロ→ワディ・ヒタン
 夜中の2時頃にいったん目が覚めるが、すぐに眠りに落ちてからまた5時頃に目が覚める。このころから朝の静けさの中にコーランが聞こえてくる。しばらくすると急にエアコンや電気がダウン。どうやら停電したようだ。すぐに回復すると思ったが、なかなかつかない。まあ、そんなに急に寒くならないからまあいいか。そのままベッドでだらだらとして6時半頃に起きる。外はだいぶん明るくなり始めている。
 さっそくバイクに乗る準備に取りかかる。昨日のことを考えると今は結構寒そうだが、昼間は結構暑くなるかもしれない。ピラミッドの観光とかあるからフリースは暑いかなあ。とりあえず下はモトパンだけ、上はアンダーとジャケット(春・秋用のメッシュのジャケット)、薄手のジャケット(風よけ程度のもの)くらいかな?下のアンダーウェアやオーバーパンツ、フリースなどはすぐに取り出せるように小さめのバッグに入れておこう。ほんとはバイクに積んでいきたいんだが、荷物を積載できる感じではないからなあ。モトパンをはいてジャケットを着込み・・・しまった上半身に入れるパッドを忘れてしまった。(T^T) といっても今更どうしようもない。準備が完了したところで大きな荷物を部屋の前に置いてレストランへ。(7時半)
 レストランではすでにうえのさんとかんさんが食事をしていた。出発する格好で来ていると思ったが、二人は普通の格好。先に食事を済ませるつもりのようだ。他のメンバーは自分たちと同じようにライダーの格好でかなり目立つ格好のせいか、他のお客は
「何この人達?」というような目でこっちを見ている。(^_^;; まあ、これはどうしようもないなあ。
 朝食はバイキングとなっているが、選ぼうにも選択肢がほとんどない。(T^T) パンは種類がたくさん置いているんだが、おかずはスクランブルエッグ、ハム、サラダくらいである。もう少しなんとかしてほしいものだ。牛乳はお腹のことを考えるとちょっとやめておいた方が良さそうなので無難に紅茶とオレンジジュース。とりあえずお腹を満足させ、部屋に荷物を取りに戻ってからフロントへ。(8時)
 バイクやサポートカーの準備はすでに終わっていて出発するのを待っている。先導のバイクに乗るアミンも準備はできているようだ。その他どのくらいスタッフがついてくるんだろう?車は3台出るらしいんだが・・・。サポートカーのうち2台はランクル、一台はジープである。昨年は大きなトラックが出たらしいが、途中でスタックして動かなくなってしまったことから今回は出番なしのようだ。(^_^;;
 奥さんのバイクはすでに決まっているので、残りはじゃんけんで順番を決めて選んでいくことにする。(このじゃんけんというやつ海外ではどのように写っているんだろうか?)とりあえずメーターがついているものに乗りたいものだ。じゃんけんの結果、順番はうえのさん、かんさん、ナイトライダーさん、自分、会社員Tさん、かみばやしさん、旦那さんの順番。海野さんは余ったやつでいいそうだ。しかしこれがいいというのはないので選ぶ方も大変だ。(^_^;; 自分の順番になったところでとりあえずメーターがついていてタイヤもそこそこのやつを選択。それぞれのバイクの確認をしてからいったんホテル前に移動。(8時半)
 ホテルの前でバイクを止めるが、さすがに目立ちまくり。ナイトライダーさんは自分のバイクのクラッチを確認して「いいなあ、自分のは堅いんだよなあ」とちょっと嘆いていた。他のメンバーもスピードメーターやトリップメーターが動かないようで、距離を確認できるのは自分とかんさん、かみばやしさんの3人だけらしい。「だれかウエストバック忘れませんでした?」とのっけから忘れ物をしていたのは旦那さんでした。準備が完了したところでピラミッドに向かって出発。
 まずはターリックさんの乗ったサポートカーに先導されてピラミッドへと向かう。他のサポートカーは一緒にはやってこないようだ。慎重に町中を進み、ギザのピラミッド地区入口までやってきたところでいったんストップ。(9時)ここから有料地区にはいるようだ。目の前には巨大なクフ王のピラミッドがそびえ立っている。
 さすがにこんな格好の多くのバイクがやってくるのは珍しいようで観光客からの注目を浴びまくる。しばらく待って受付が終了したところでゲートを超えて中へ。クフ王のピラミッド、カフラー王のピラミッドを左手に見ながらメンカウラー王のピラミッドの駐車場へ。ピラミッドの中にはいるのはクフ王のやつじゃないんだ。駐車場は舗装されているわけではないので砂が深くてちょっと走りにくい。

ギザのピラミッド
エジプトと言えばギザの三大ピラミッドと言うくらい有名なピラミッド。北側からクフ王、カフラー王、メンカウラー王のピラミッドでそれぞれ146m(現在は137m)、143m、65.5mの高さを誇っている。当時は表面を外装用の化粧石で覆われていたが、現在は中央のカフラー王のピラミッドの上部とそれぞれのピラミッドの下部に一部残すだけである。
サッカーラの階段ピラミッド、ダフシュールの屈折ピラミッドなど多くのピラミッドを経て建設されたと言われている。ただしこのピラミッドの後に同一規模のピラミッドは建設されていない。このことからこの三大ピラミッドはエジプト王朝のさらに前の先史文明時代に作られていて、その他のピラミッドはそれを真似て作ろうとしたという説もある。しかし技術的に劣るため、階段ピラミッドや屈折ピラミッドになったということである。(イシス神殿から発見されたインベントリー石碑にはクフ王の時代にはすでにピラミッドはあったと記されている)

 今回ピラミッドの中の見学はこのメンカウラー王のピラミッドだけのようだ。メンカウラー王のピラミッドも他のに比べると大きいんだが、ここに並んでいるとどうしても小さく感じてしまう。カメラは中に持って入れないのでターリックさんに荷物を預けてからピラミッドの玄室へ。チケットを見せてからピラミッドの内部へ。
 かなり傾斜が急な上、所々天井の低い部分があって危ない。
「気を付けないといけないな。」と思っていると後ろの方で悲鳴が・・・。どうやら会社員Tさんが頭をぶつけたらしい。(^_^;; 通路には板がひかれて階段のようになっているが、狭くて歩きにくいのは仕方がない。もちろん直立して歩くことはできないので中腰で進まないといけないのはちょっと辛い。しかもブーツだし・・・。(T^T)
 しばらくしてやっと玄室に到着。といってもただの空間と言った感じで何があるわけではない。(-_-) なんか絵でも描かれていると思っていたんだが、ほんとに何もないなあ。これでなぜカメラが禁止になっているのかが理解できない。奥の小さな通路には格子がしてあって中に入れないが、入っても何があるわけでもなさそうだ。「とりあえずピラミッドの中を見たぞ!」という感じで通路に戻る。(^_^;; 行きより帰りの方が疲れるのはしょうがない。外に出ると土産売りのおじさんが寄ってきて鬱陶しい。誰が買うか!
会社員Tさんはさきほど結構強くぶつけたようで、頭から血が出ている。大丈夫か?
 まだ少しここにいるようなので適当に写真撮影。できればピラミッドを登っているところを撮りたかったんだが、さすがにあっちのピラミッドまで行くには時間が足りそうにない。できればここの観光時間はもっと長く取ってほしかったものだ。化粧石は中央のピラミッドにしか残っていないのかと思ったが、このピラミッドの下の方にも少し残っているんだなあ。しかし一つ一つの石がでかい・・・。ここからの写真撮影は満足してパノラマ展望台へ。
 出発するとすぐ横にパトカーがやってきていきなりクラクションを鳴らされてちょっとびびる。(@_@) なんだこのパトカー?行くならさっさと行けばいいのになあ。(-_-X と、ちょっとあわててアクセルをひねると、後輪がスリップして危うく転けそうになってしまった。危ない危ない。砂と思っていたら舗装道路の上に砂が乗っているところだったようだ。こんなところで転けたくないぞ・・・。(^_^;;
 パノラマ展望台にも結構観光客がやってきており、それ目当ての土産屋も結構ある。ここからだとピラミッドの向こうにある町の建物が見えないのでいい感じなんだが、ピラミッドの前になにか建物が建設中でちょっといただけない。いずれ札幌の時計台みたいに「この角度から(のみ)いい感じで写真が撮れる」ということになるんではないだろうか?(^_^;;
 みんなのカメラをターリックさんに渡してバイクを並べて記念撮影。うまくできあがっているといいんだが・・・。ピラミッドをバックにバイクに乗った写真というのが今回の中で一番ほしい写真である。
 このあとスフィンクスの前を通っていくらしいが、駐車場がないのでそのまま通り過ぎていくようだ。ここまで来て写真も撮れないのか?うーむ、それはちょっと悲しすぎる・・・。(T^T) せめて走りながらカメラ撮影にチャレンジしてみるかな?ということで手袋を外したまま出発。さすがに手が冷たい!!出発すると先ほどのパトカーも一緒にやってきた。とうやら自分たちのツアーのガードでついてきているパトカーのようだ。
 来た道を引き返し、途中からクフ王とカフラー王のピラミッドの間を抜けていく。やはり近くで見るとその大きさには圧倒されてしまう。岩のごろごろしたところを走っていると前を走っていたサポートカーが急に止まる。その先に門みたいのがあるからここでもなにかチェックしているのかな?と、周りを見るとすぐ横にスフィンクスが・・・。こんな舗装道路のすぐ脇にあるの?(@_@)
 5分間だけここにバイクを止めて写真を撮っていいと言うことだったのでさっそくバイクを降りて写真撮影。しかし北海道の時計台ほどではないどけなんかイメージが違うなあ。(^_^;; スフィンクスのすぐ近くまで家や道路があるとはねえ。まあ、ギザのピラミッド自体がこんなに町のすぐ近くにあるとは思わなかったからなあ・・・。スフィンクス自体もイメージしていたよりもちょっと小さい感じがする。(10時)出発してからしばらくして
トレビアの泉で放映された「スフィンクスの目の前にケンタッキーがある」と言うのを確認し忘れたことに気がつく。まあ、あの状態ならあってもおかしくないけどね。
 ここから町中を抜けて行くわけだが、町中の運転はちょっと不安。町中にはいると先ほどのパトカーがサイレンを鳴らしながら
周りの車を止めていく。交差点も止まる必要がないのでかなり楽だ。しかしなんで自分の横に来たときにいつもサイレンを鳴らすんだ?気のせいか?それともほんとにからかわれているんだろうか?(?_?) しばらく町中を走ってやっと郊外へ。郊外に出ると一気に建物がなくなりただの荒野となってしまった。
 ここからはほとんど一直線の道を走っていくだけ。途中パトカーが前に行ったり後ろに行ったりでちょっと鬱陶しい。遮るものが全くないせいか風がかなり強く、徐々に寒くなってきた。速度は80km/hくらいでているんだが、地元の車は次々に抜いていく。パトカーが走っていてもあまり関係ないようである。前を走っている車がガソリンスタンドに入っていったので後に続いてガソリンスタンドへ。(10時半・32km)どうやらここで他のサポートカート待ち合わせをしていたようだ。
 バイクのエアーチェックをしてもらっている間に荷物の中からフリースとオーバーパンツをとりだして防寒対策。これでおそらく大丈夫だろう。ナイトライダーさんもグローブ(インナーを取り外している)やフリースを出したいみたいだが、荷物が一番下になっているのであきらめたようだ。(T^T) 15分ほど休憩してから出発。
 ほとんど同じような景色なのでさすがに飽きてきた。先ほどフリースとオーバーパンツは着たんだが、それでも寒さが浸透してきた。(T^T) やはりアンダーまで履いておけば良かったかな?
 しばらくすると検問のような所に到着。(54km)検問は分かるが、何をチェックしているんだろう?カイロから付いてきたパトカーはここまでのようでここからは軍人の乗った車が同伴するようだ。なんかライフルとか持っているのでちょっと怖い。(^_^;;
 走っていくと緑がちらほらと見えてきたので湖(カルン湖)が近いんだろう。そう思っていると湖の湖岸に出る。湖岸にはいくつか小さな遊園地(敷地は普通の公園くらいの広さ)みたいなものがあって、観覧車などのアトラクションが稼働している。うーむ、なんかちょっと違和感・・・。(^_^;; いくつかの小さな町を抜けてから分岐点でストップ。(12時半・117km)ここから内陸の方に入っていくようだ。
 しばらく走るとWADI RAYANという保護地区の入口に到着。ゲートを超えてしばらく走ったところから脇道のダートへ。2kmくらいのダートを走ると湖とその湖畔の小さな建物が見えてくる。どうやらここで昼食になるようだ。(13時・142km)
 オープンテラス(?)になっているテーブルに着くが、日陰にはいると寒くてちょっとしゃれにならない。昼間でこの気温か?ほとんどのメンバーは縁側の日向でくつろいでいる。今日の昼食はホテルから持ってきたと思われる弁当のようだ。大きな箱を開けると中にはハンバーガーが3つとオレンジが入っている。奥さんは「なんか箱の割には中身がすかすか。」と言っているが、たしかに言われてみればそんな感じもする。しかし奥さんが受け取った箱にはなぜかハンバーガーが2つしか入っていなかったようだ。(?_?) ハンバーガーを食べてお腹も落ち着いたところでしばらく休憩。しばらくここで休んでいくようだ。
 ここに入ってくる左手に砂丘があったのでちょっと行ってみることにしよう。「ちょっと砂丘に行ってくる」というとかみばやしさんも一緒に来るようだ。さすがに誰もやってきていないので足跡などはない。こういうところを足跡を付けながら歩いていくのは気持ちがいいものだ。砂丘の上まで行くと反対側から風が吹き上げられて砂が巻きあがってくる。
 今でこの気温と言うことは、この後はさらに寒くなっていくだろう。荷物からアンダーウェアを取り出してはいていくことにする。これで防寒は大丈夫だろう。というかこれ以上は着るものはないぞ。(^_^;; それからしばらくくつろいでから出発。(14時)
 ここからずっとダートになるかと思ったが、たんにこの湖畔に休憩に来ただけのようで来た道を引き返して舗装道路へ。左手には湖、右手には変な形の岩が続いている。この辺りは道路が砂漠に浸食されている。10kmくらい走ったところで道路脇でストップ。(14時15分・151km)どうやらここから砂漠の中に入っていくようだ。なんかかなり砂がきつそうなんだが・・・。
 道路脇はかなり砂が深いが、そこを超えるとそれほどではない。起伏が結構あって座っているとおしりが痛くなってくるのでスタンディングで走ることになる。砂煙が上がるので風向きなどを考えて砂煙がかからないように走っていく。まあ、道があるわけではないから幅が余裕で取れるのでいいんだけどね。ちなみに先導のアミンのすぐ後ろはうえのさんとかんさんが常に走っており、その後ろはナイトライダーさん、かみばやしさん、会社員Tさん、自分が適当に入れ替わりながら走っている。その後ろはわたなべ夫妻で、最後尾に海野さんが走っている。
 しばらく走っていると「カツン!カツン!」とバイクの下から音が聞こえてくる。「石でも跳ね上げているのかな?」と思ったが、それにしては頻度が高すぎ。バイクの下の方を覗いてみるとなぜかスタンドがぶらぶらしているではないか。(@_@) なんでスタンドが下がっているんだ?バイクを止めて見てみるとスタンドの元ねじがゆるんでぐらつき、バネがなくなっていた。このままだと引っかかってしまう可能性もあるのでとりあえずサポートカーを待つことにしよう。
 サポートカーがやってきたので状況を説明するが、バネの予備はすぐには準備できないようだ。とりあえずインシロック帯で仮止めしてもらうことにする。しかし走り始めるとすぐに切れてしまって元の木阿弥。ということでスタンドはあきらめて取り外すことになる。うーむ、止まったときが困るけどしょうがないか・・・。(T^T)
 他のメンバーは先に行ってしまったが、しばらく走ると待ってくれていた。この後はひたすら広大な砂漠の中を走っていくだけ。先導のアミンは右に行ったり左に行ったりしながら進んでいくので今どっちに向かっているのかよく分からない。しばらく走ったところでなにやら大きくまわって来た方向に戻り始める。「なんで引き返しているんだ?」とバイクの数を見るとなんか少ない。どうやら後続の
わたなべ夫妻と海野さんがいなくなっているようだ。(@_@)(15時・176km)丘を何回も越えてきたから運悪く見失ってしまったんだろうか?
 しばらく待っていたが現れないので先に進むことになる。このあと走りながらみんなの走っている姿をカメラに納めていったが、ファインダーをのぞけるわけではないのでちゃんと撮れているかは現像してみないと分からない。(フレームにちゃんと写っていたのはかみばやしさんとナイトライダーさんだけで他のメンバーは空や山が写っているだけでした(T^T))カメラ撮影の間はグローブをはずして走らないといけないのでかなり手が冷たい。(^_^;;
 途中からサポートカーと違う車が一緒になったが何なんだろう?(後で聞いたところ、この保護地区のパトロール隊だったようだ)さらに進んでいくと岩山が多くなってきてその間を抜けていくような感じになる。この辺りから道らしき跡が現れ、それに沿ってしばらく走り、看板のところで休憩。(15時半・193km)ここで後続を待つようだ。
 15分ほどしてやっと3人がやって追いついてきた。と、到着と同時に転ける奥さん。(T^T) やはり丘を越えると前が見えなくなって道をロストしてしまったらしい。旦那さんのバイクのエンジンからオイルが漏れ出しているため、しばらく修理タイムとなる。しかし焼き付く前に到着できて良かったなあ。
 旦那さんは丸い石を拾って「恐竜の卵の化石かなあ?」と言っている。スタッフに聞いてみるとただの石だと言うことらしいが、確かに卵の化石に見えないこともない。
恐竜の糞の化石かも・・・。(^_^;; 会社員Tさんとうえのさんは近くの山の上へ登ってしばらくくつろいでいる。下から見てもかなり風が強いようだ。先ほどのパトロール隊の人は熱心なイスラム教徒みたいで、おもむろに絨毯を広げてお祈りを始めていた。(@_@) スタッフの中で行っているのはアミンくらいでその他のスタッフは仕事と割り切っているのか、それほど熱心ではないのか、それともイスラム教徒ではないのか・・・。果たしてどれだろう?
 修理が完了したところで出発となるが、ここからは化石の保護地区(Fossil Area)となるため、轍に沿って走るように注意を受ける。(16時)少し行ったところに鯨の化石があるらしいのでこれを見ていくようだ。
 道に沿って走ると言うことは前のバイクが巻き上げる砂埃を受けると言うことで結構大変。極力距離を開けて走っていく。少し走ったところでストップ。道路脇から杭が打たれて道が造られており、その先に地面にむき出しになった鯨の化石が横たわっていた。化石の周りにはロープが張られているが、取って付けたようなものなのであまり意味がなさそう。(^_^;; この辺りには海の生物の化石が多く見つかっており、昔ここが海だったことを証明している。
 そこから少し走ると道がなくなって一気にスピードが上がってくる。保護地区に入る前と同じように適当に分散した状態で走っていくと、アミンは山の方へ。みんなそれに続いて山を登っていく。いったんここで休憩をとるようだ。周りには岩山と地平線まで続く荒野が広がっているだけ。下を見下ろすとなにやらブロックで囲まれたスペースがあるがあれは何だろう?サポートカーもやってきて下のスペースに車を止めている。どうやら今日はここでキャンプとなるようだ。
 登ったからには山を下りないといけないが、アミンは結構急な感じのルートで降りていった。他のメンバーもそれに続いていく。うーむ、なんか危険そう。(-_-) 素直に登ってきた道で降りた方がいいかな?その反対側も緩い坂のように見えるのでこっちの斜面でもいいかも。わたなべさん夫妻やかみばやしさんもそのルートで降りていったので自分もそのルートを選択。ふと前を見ると奥さんが転倒しているではないか。(@_@) どうやら坂は緩いが砂が深いようだ。先に転倒を見ているので慎重に坂を下って事なきを得る。バイクを止めて今日の走行は終了。(16時45分・214km)
 なぜこんな砂漠の真ん中でキャンプ地のように石で囲ったところがあるのか聞いてみると、以前ファラオラリーが行われたときのキャンプ地の名残だそうだ。納得納得。準備してくれたテントを運んで早速設営に取りかかる。が、どうやって建てればいいんだ?(?_?) しかも風でテントが飛ばされそうになるし・・・。みんなで四苦八苦しながら何とか設営し、やっと建て方が判明する。自分のテントの設営に取りかかるが、せっかく建てたのに入口のチャックが壊れてしまっていたので立て直す羽目になる。(T^T) テントは二重構造になっており、普通のテントより暖かそう。さっそくスウェットスーツに着替えてくつろぎモード全快となる。
 気温も一気に下がり始め、しかも風が強くてさらに寒さが身にしみる。食事の準備に取りかかっているが、まだしばらくかかりそうだ。テーブルの周りを車で囲んで衝立を立てているのでテーブルの所は風がない分まだ暖かい。(それでも寒いんだけどね)早速ビールで乾杯!しかしかなり寒いのでちょっとつらい・・・といいながらビールを二本空ける。(^_^;;
 食事の準備ができたようでさっそく夕食。(18時)奥さんはどうやら眠ってしまっているらしく姿が見えない。自分のスタンドがはずれたときにその先で転けてしまっていたらしく、手首をねんざしているようだ。
 夕食メニューはアエーシ、マカロニスープ(米のような形のマカロニ)、そばめしみたいなご飯、ジャガイモと牛肉の煮物、サラダといったところ。味はなかなかおいしくてお代わりをもらってお腹は十分に満足。ここでスタッフの紹介をされるが、名前が聞き取りにくく(発音が難しい)、いっぺんに言われたので覚えきれない。ちなみにかなり後に確認したんだが、スタッフは以下の通り。リーダーとしてルートの検討を行っているヒシャムさん、先導ライダーのアミンさん、コック&ドライバーのリモンさん、メインメカニックのターリックさん(サングラスの人)、サブメカニックのアッダーラさん(帽子をかぶっている人)、ランクルドライバーのムニィールさん(ターバンの人)、ジープドライバーのアンダーラさん、そして通訳&ガイドのターリックさんである。
 このあとはビールを飲みながら話をするが、どんどん寒くなってきてしゃれにならない。ここまで冷え込むか?(T^T) 昨年のツアーでもこのくらい寒かったんだろうか?さすがに疲れも出てきたのか徐々にテントに撤退する人が多くなり、自分も21時頃にはテントへ撤収。やはり寒いのは辛すぎる。しかしスタッフの何人かは表で寝袋だけで寝るようだ。まじっすか?
 01 今回レンタルするTT600
 02 マフラーはこんな感じ うるさいです
 03 ホテルの前で
 04 三大ピラミッドをバックにみんなで記念撮影
 05 カフラー王のピラミッド
 06 スフィンクスをバックに こんなすぐ近くに舗装道路があるとは・・・。
 07 オープンテラスでまったり
 08 今日の昼食のお弁当
 09 砂丘の上で
 10 砂漠走行写真 実際スピードはあまり出ていません
 11 ここから化石ほぼ地区に入ります かみばやしさんと
 12 遅れてやってきた3人
 13 旦那さんのエンジンからは・・・
 14 山の上に登るうえのさんと会社員Tさん
 15 山の上で記念撮影 夕暮れが近いです
 16 テーブルでまったり でも寒いです・・・(T^T)