道祖神主催
ペルー 空中都市マチュピチュへ

その2 ペルー到着 まずは足慣らし


08月05日 45 km アメリカ マイアミ→ペルー リマ→パラカス
 しばらくは眠っていたが、通路の上にあるテレビの明かりで目が覚めてしまった。(T^T) まだ到着まで2時間くらいあるがどうも眠ることができなくない。本でも読もうかと思ったが、ライトを付けると周りまでかなり明るくなってしまうため、気が引けて本も読めなかった。(T^T) 退屈な時間を過ごしてやっと6時間のフライトを終え、4時半にリマの空港に到着。(日本時間18時半・時差14時間)外は少し雨が降っていた。
 入国審査上に行くとみんな入国書類を書いている。
「入国書類はないと言ったやん!海野さん!」とみんな思ったことは同じらしい。ってことで、係の人から入国書類を貰ってからさっそく書き込み無事に通過を果たす。ここで荷物が出てこなければ笑い話にもならないが、無事にみんなの荷物は届いていた。荷物を受け取ったところでトイレに行くとなぜかトイレに従業員が待機している。中にはいるとトイレットペーパーがなくてちょっとびっくり。外に出るとさきほどの人が紙を渡してくれた。しかも途中で紙を渡してくれるし・・・。自分が外に出るときはちょうどいなかったが、他の人はチップを言われたらしい。
 荷物審査のところでボタンを押すようになっており、ここで赤いランプがついた人は荷物チェックを受けるようだ。自分は青だったので荷物チェックを受けずにすんだが、一人引っかかっていた。
 ゲートを出たところで、通訳係のさやかさん(日系3世の女性で、スペイン語、日本語、英語を話す事が出来る)が迎えにきてくれていた。彼女に案内されて車の所に行き、荷物を積み込みホテルに向かう。
 この車、よく見てみると日本の車の様である。ハンドルはこっち用に左ハンドルに取り替えられているが・・・。フジモリ政権下の時に日本製の中古車がかなりペルーに送られてきた様で、あちこちに日本の車を見る事が出来る。塗り替えるお金がないのか、それともデザインと考えてそのままにしているのか、○○株式会社とか○○幼稚園とか日本語で書かれた車をあちこちで見るのはなんとも変な感じだ。
 まだ朝早い割には結構走っている車がいる。町にはスペイン語の看板があふれていて意味のわからないものが結構ある。30分くらい走って6時にホテル(Senorial)に到着。ホテルは柵に囲まれており、門番まで立っている。もちろん入り口のゲートは鍵がかかっていた。日本だとすごい違和感があるが、こっちでは普通のことなのだろう。
 まずはホテルにチェックインしてから簡単に説明を受ける。今日の朝9時に迎えに来るのでそれまでは休憩していてくれということらしい。部屋割りはたなべさんとありあけさん、自分ときたがわさんで、やまださんは先に来ているアレックスと同部屋になる様だ。それぞれの部屋に分かれてから早速シャワーを浴びてベッドで仮眠をとる。そのまま出発すると思っていたのでシャワーを浴びることができたのはうれしいところだ。(^_^)
 8時頃に起きてからたなべさん、ありあけさん、きたがわさんとホテルの朝食を取りに行く。やまださんはどの部屋にいるのかわからないので声をかけることができなかった。雨はすでにやんでいたが、空はまだどんよりしたままである。朝食はホテルのバイキングといっていたが、置いてあるのはパンとスクランブルエッグ、フルーツのみ。後でハムとチーズが出てきたが、種類はそれだけである。
「コレがバイキングかい!」ちょっと拍子抜けといった感じだが、あるものを出来るだけいっぱい食べてから何とかお腹を満足させて部屋に戻る。
 部屋に戻って荷物の整理をしたり、テレビを見たりして時間までくつろいでいた。日本のアニメがスペイン語の字幕や吹き替えでやっていたのを見て「さすが、ジャパニメーション」と改めて日本のアニメのすごさに驚いた。
 9時前にロビーに行くとやまださんとアレックスがすでにやってきていた。あとスタッフのフラビオさん(身長2m位ありそうな大きな人で、今回の先導をやってくれる)、ロッキーさん(サポートカーの運転手)さやかさんもやってきている。ここで今回の旅行についての説明資料をもらい、それに沿って説明を受ける。もちろんスペイン語はわからないので通訳してもらわないといけない。
 バイクの保証金として500ドル必要だったが、そんなに現金の持ち合わせはない。
保証金はないかもしれないし、あってもカードが使えるから大丈夫という話は何だったんだろう?何かあったときにはあとでちゃんと払うということで今回は保証金の支払いはなかったので助かった。もし現金で払ったら、お金がほとんどなくなってしまうからなあ・・・。
 海野さんの話ではペルー通貨のソレスはほとんど使わないという事だったので誰も空港で換金をしていない。
さやかさんの話では、基本的に支払いはソレスで行うらしく、小さな店では米ドルは使えないらしい。なんか事前に聞いていたこととかなり情報が違っているぞ・・・。(オ さやかさんが銀行に行くと言う事だったので100ドル分の換金をお願いした。このときの換金レートは1ドル=3.5ソレスくらいである。
 ホテルの前にはすでにバイクの積まれたトラックが2台止まっていた。積んでいるバイクは600ccが3台と400ccが3台である。先導者のフラビオと自分ときたがわさんが600ccのようだ。400ccは最近購入したばかりのようで、走行距離は1500kmとかなり新しい状態だが、600ccは15000km位の走行距離。
 銀行に行ったさやかさんとアレックスが戻ってくるのを待って、10時15分にホテルを出発。まずは南のParacasまではトラックで行くようだ。なぜここからバイクに乗っていかないのか聞いてみると、町中の運転が危ないのと、バイクになれる前にいきなり長い距離走るのは危険だということらしい。フラビオの運転する車の助手席にはアレックス、後ろに自分とたなべさんが乗り込んだ。
 町中は聞いていた通りかなり運転が荒くて危険がいっぱい。たしかにいきなりここを運転するのはちょっと危ないかもしれないなあ。海岸道路に出てからハイウェイの入り口付近のガソリンスタンドへ。バイクにもガソリンは入れていなかった様で、全てのバイクに給油していた。併設している店で水も購入していく。こっちのミネラルウォーターは炭酸入りのものと炭酸なしの2種類があり、それぞれSIN GAS、CON GASと書かれている。さやかさんから炭酸なしの方がいいと言われてそちらを購入しておいた。
 ハイウェイに乗ってから一気に南下。ハイウェイはほとんど車が走っていなくてかなりの速度を出していた。こっちではねずみ取りとかは無いのだろうか?道の両側には延々と砂漠が広がっていてほとんど緑はない。途中町があるところは畑が広がっていて北海道の様な景色である。途中の山肌にはナスカの地上絵を真似ているのか、地面に書かれた広告が一杯あった。
 天気は相変わらずどんよりとしていて今にも雨が降りそうな感じである。途中で天気が良くなって青空が広がってきたが、しばらく走るとまたどんより雲に覆われてしまった。たなべさんは夕べあまり眠れなかったのか、途中でうとうとしていた。(-_-zzz
 Chincha Altaの街を抜け、PISCOの手前のガソリンスタンドでいったん休憩を取る。(13時)ここで子供がジュースを売りにやって来たが、お腹が心配で購入しなかった。(^_^;; さすがに朝食べてから何も食べていないので腹が減ってしゃれにならない状態。昼飯まではまだ時間がかかるそうである。そこからしばらく走ってやっと今日の宿であるParacasのParacas Hotelに到着した。(14時半)
 受付を済ませてから早速部屋に移動。部屋割りは昨日と同じ形になる様だ。海岸線に面したホテルで、敷地はかなり広くプールなども整備されている。夏にはかなりの観光客が来そうな所であるが、さすがにこの時期には人は少ないようだ。
 荷物を簡単に片付けてからレストランに行って遅い昼食となった。メニューは英語でも書かれているが、これを読んでもどういったものかよく分からないため、一つ一つ解説して貰う事に。このため、注文するまでかなりの時間がかかってしまった。自分が頼んだのはシーフードのスープとスズキのフライ&シーフード。このあとバイクに乗るのでビールは飲まなかったが、きたがわさんは一人でビールを注文していた。
 注文してから出てくるまでかなり時間がかかった上、何人分かのメニューは間違えて持ってきていた。やっと出てきたシーフードスープは結構味が濃いもので具もたっぷり入っている。ここまでは良かったが、このあとのメインもほとんど同じ味付けのため(T^T)、飽きてしまってとても全部食べられなかった。ちょっと味が濃すぎるといった感じだが、こっちではこれが普通なのだろうか?1時間ほどで食事を終えて部屋に戻ってバイクの準備に取りかかる。
 16時半に服を着替えてからバイクの所に行ってバイクの割り当てを決める。さすがに結構おおきいが、問題ないレベルである。たなべさんは身長的にかなり厳しい様で、ほとんどバレリーナ状態になってしまっていた。エンジンの始動に挑戦するが、最初はなかなかかからずかなり苦労した。スタンドを立てないとどうしてもエンジンをかける事が出来ない。まあ、あとは徐々に慣れていくしかないだろう。ヘッドライトが壊れていたが、今日はこのまま走っていく事になった。
ちなみにバイクには転けてもいいようにバックミラーやウインカーが付いていない。(^_^;;
 17時にホテルを出発して対岸に見えていたパラカス半島の国立公園へ。途中で舗装路を外れて砂漠の中を走っていく。地面は砂と言うよりも細かい土といった感じでそこまでタイヤが取られる事はない。しばらく走ったところでいったん休憩を取る。海岸線の岩にはアザラシの姿が見えていた。暫くここの風景を楽しんでから出発。
 サポートカーは別ルートで行って貰う事にして、結構ハードなアップダウンのあるコースを走っていく。何気なく走っていたが、斜度もあって結構きついところである。そんなにペースをあげる事もなく砂漠の中を走っていった。そんなに広いところではないと思っていたが、視界にはいるのは全て砂漠といった感じで、曇っているため方向も全く解らない状態。
 自分は後ろから2番目を走っていたが、途中で後ろを走っているたなべさんの姿が見えなくなってしまった。(@_@) 後ろの人が見えなくなったら止まって待つと言われていたので(みんなが同じようにすれば先頭のフラビオまで伝わる)、暫く待っていたが、全くやってくる気配がない。(?_?) いくつか砂丘を越えて姿が全く見えないので、引き返してみると砂丘の上で必死にエンジンをかけようとしているたなべさんの姿があった。どうも登り切ったところでエンジンが止まってしまったようである。焦るとよけいにかからなくなるので自分が代わってエンジンをかけてみんなの行った方に走っていく。後ろがやってこない事に気が付いたようで、前方からみんなが戻ってきていた。
 この辺りで日が暮れてきたため、ヘッドライトのない自分は地面の凹凸がわかりにくくてかなり怖い状態になってきた。(T^T) 道路に戻ってサポートカート合流してから来た道を引き返す。他の人のライトを頼りに走る事でなんとか走る事は出来るが、結構神経を使って疲れてしまった。途中でエンジンが止まったりして(チョークを引いたまま走っていた)立ちごけすること一回。そしてやっとホテルに到着した。(19時・45km)修理箇所をフラビオに報告してから部屋に戻る。きたがわさんのバイクはスピードメータが壊れていたようだ。
 シャワーを浴びてさっぱりしてから荷物の整理を済ませる。20時から夕食といっていたが、することもないので近くを散歩してから19時半にきたがわさんとラウンジへ。さっそくビールを注文して喉の渇きを癒す。チップを渡して2本目を注文するとつまみにふくらんでいないポップコーン(こっちではこれが普通か?)を持ってきた。二回ともチップを含めて20ソレス払ったが、よくよく考えると2回で16ソレス(約500円)もチップをやってしまった。おつりの硬貨を勘違いしていたのである。まあ、いまさら返せとはいえんし、つまみもくれたので良しとするか。(^_^;;
 ビールを飲み終えたところでラウンジを出ると表のソファーでみんながお酒を飲んでいた。フラビオ達がやってきたところで席に移って夕食を注文する。さすがに昼食が遅かったのでそんなに一杯は入りそうにない。今回もさやかさんにメニューの解説をして貰ってからかにとエビとスズキのミンチフライを注文する。ここでもまたビールを飲んでいい気分。最後に明日の説明を受けてから22時に解散となった。部屋に戻って荷物を簡単に整理してから眠りにつく。こうして本格的な第一日目は無事終了した。
 01 リマの空港に到着 後ろの建物にはいろいろな言葉で歓迎の言葉が書かれていた。もちろん日本語あり
 02 トラックに積まれたバイク 手前にいるのは運転手のロッキーさん
 03 ホテルのレストランで昼食
 04 昼食で注文した「スズキのフライ&シーフード」 ボリュームたっぷり(^_^)
 05 パラカス半島にて この後ろはすぐ崖になっていて結構怖い 天気が良ければなあ・・・(T^T)