東北・北海道ツーリング

その11 岬巡り


08月25日 231km 北海道 室蘭市→北海道 積丹町
 ふと目が覚めると6時半になっていた。やはり飲んだせいか完全に眠っていた感じだなあ。北海道も残すところあと2日だなあ・・・。外はいい天気で、天気予報を確認すると今日明日はまだいい天気が続きそうだ。支払いを済ませておおむらさんと一緒に出発。(8時)
 国道36号線を北上してから登別へ。せっかくだから登別のクマ牧場に寄っていくつもりだ。ここで駐車料金(200円)を払ってバイクを止める。(8時45分・30km)熊牧場って山の上にあるのか。(あとで気が付いたんだが、駐車料金が車とバイクで一緒というのはちょっとなめているよなあ。しかもこれだけ高いにもかかわらず駐車料金まで取るというのもちょっと・・・)
 ロープウェイ乗り場に行って値段を確認してみるとなんと
2,520円!まじでこんなに高いのか?(@_@) ロープウェイの往復料金と入園料が一緒になっているみたいなんだが、それにしても高すぎるよなあ・・・。まあ、せっかく来たんだし、話のネタにどんなところか行ってみるか。(T^T) それだけの価値があればいいんだけど・・・。
 まだ時間が早いせいかもしれないが、園内はそんなに人がいない。案内板を見ると熊のショーが9時半から、アイヌの踊りが10時から行われるようだ。ショーまではまだ30分くらいあるのでまずは博物館に行ってみよう。
 まずはエレベーターで建物の屋上に行くと、そこは展望台になっており、倶多楽湖(くったらこ)を見下ろすことが出来るようになっていた。熊の生態の資料を見ながら下の階へと降りていくが、熊の剥製の数がかなり多い。一階には階段の途中にこっちを覗くようにして熊の剥製が置いてあり、気を抜いていたらかなりびびりそうだ。(^_^;; 表に出るとショーの時間が近づいてきていたので会場へと急ぐ。
 さっそくショーの開始となり、まずはハードルから。二本足で立って歩いているんだが、ハードルの高さが10cmもないせいか、餌につられてハードルの所を歩いているだけで別にジャンプも何もするわけではない。これをショーというのか?続いて算数、サッカーと行うが、こちらも調教師の餌につられてたんに歩いている途中に答えの書いた木箱があったり、サッカーのボールが置いているのに当たったりするだけだ。サッカーはうまく足に当たらなかったため2回やり直してやっと成功。うーむ・・・。(-_-X 最後の玉乗りだけはちゃんと演技になっていて餌につられながら辺りを一周していたが、まともな物はこれだけではないか。15分くらいでショーは終了となるが、なんか
お客をなめているとしか思えないような内容だった。
 熊の牧場に行くと多くの人が熊に餌をやっている。えさ代は200円くらいでにんじんやボールのような形のお菓子が自動販売機で売られている。話に聞いていたとおり手を振ったり仰向けになったりして餌を貰おうといろいろパフォーマンスをしている。あまり広くないスペースに多くの熊がいるせいかもしれないが、熊はほとんど動かないでひたすら餌のおねだりをしている感じだ。
 そろそろ時間が近づいてきたのでアイヌコタンの方へ。再現されたアイヌの家(チセ)が4軒程建っており、それぞれ土産物屋や民具展示館になっている。
 まずは簡単な挨拶の後、アイヌの伝統的な楽器・ムックリ(口琴)の演奏が始まる。続いて衣装を着た女性達(普段は他のところで売り子をやっている人たち)が輪になって座り歌い出す。(名前忘れた)もちろん歌の内容はアイヌ語なのでわかるはずもない。次はハララギの踊りというもので、鶴の動きを真似た踊りで、時々鶴の鳴き声のまねをしている。「クルルルル、クルルル・・・」最後にホリッパの踊りという物があり、これは観光客も参加して踊ることになる。しかし踊りと言っても輪になってかけ声を掛けながら回るだけの物なので踊りという感じではない。これは実際には夜通しで行われたりする物らしい。
 踊りが終わってから希望者はここの酋長と一緒に記念撮影。せっかくなので先ほど言っていた衣装をレンタルして写真を撮って貰う。このまま外を散策してもいいみたいなので衣装を着たまま表へ。写真を撮って貰おうと観光客にお願いすると、「一緒に写真を撮ってもいいですか?」と頼まれる。イベントの着ぐるみ状態になってしまった・・・。(^_^;; 近くをしばらく歩いてから衣装を返却し、熊牧場へ戻る。
 一通り見終わったところで山を下りることにするが、結局2時間近くいたんだなあ。ロープウェイで麓に降りてから土産物屋を覗いて出発する。(11時15分)
 県道2号線を北上していくと羊蹄山が見えてきた。そろそろガソリンがやばくなってきたので羊蹄山の麓にあるホクレンでガソリン給油。(241km/10.5L)ここでやっとホクレンの旗をゲット!(^o^) なぜか2002年の旗もゲットする。大量に余っているのかな?
 国道229号線に出て海岸線を北上。ここからはかなり細いトンネルが続いていくと思っていたんだが、新しいトンネルがかなり出来ていて道幅は広くなっていた。その分海岸線を走る距離はかなり短くなってしまっているけどね。あと数年したらほとんどがトンネルになってしまうかもしれないなあ。さすがにおなかも減ってきているので神威岬へ行くのは後にしてその先にある郷土料理屋・うしおへ。(14時半・205km)
 ウニ丼は2300円とかなり高いんだが、まあしょうがない。今回は奥尻で食べただけなのでこれで2回目のウニ丼だ。ここのはかなりの量のウニがのっているので量的には満足である。ゆっくり休憩していくつもりだったんだが、そうそうに食事を終えて5分くらいで出発。ここから少し戻って神威岬の駐車場へ。
 バイクを止めてから岬の先端へと続く遊歩道へ。遊歩道は尾根に沿ってかなり強引に造られているので、それほど幅が広いわけではない。所々は橋になっており、ちょっと怖い感じの所だ。観光客もちらほらとやってきているので、遅い人たちを途中で追い抜きながら先へと進んでいく。途中に昔の遊歩道の跡がまだ残っていたが、かなり崩れてきているようだ。昔の遊歩道の念仏トンネルや海岸線にあった水無の立岩は今では遊歩道から遠くに見るだけとなってしまっている。(ちなみに説明版で説明されている念仏トンネルの位置は間違っており、遊歩道からは角度的に見えないところにある)
 岬の先端に到着すると眼下には神威岩と青く輝く海が見えてきた。途中の眺めもいいんだが、やはりこの先端の風景がいいなあ。雲が結構あるので日が差すのを待ちながらの写真撮影となる。ここにあるプレートは相変わらず間違っていて、5年前と同じく神威岩まで
40mとなったままだった。そんなに近いわけないやん!しばらくここの眺めを堪能してからバイクの所に戻って出発。(15時45分)しかしやってきているのは家族連れとカップルばかりで一人で来ている人はいないなあ・・・。(T^T)
 続いて積丹岬に行くつもりなので国道に戻ってから東へとバイクを走らせる。県道913号線に入ってから案内板に従って積丹岬の駐車場へ到着。(16時・223km)
 駐車場には福島ナンバーのバイク・ホンダFTRが止まっていた。声をかけると、彼も到着したところでこれから観光に行くようなので一緒に行くことにする。福島からやってきているのかと思ったが、今は東京で、実家から妹のバイクを借りてやってきているらしい。北海道にツーリングに来るのは初めてで、今回はこっちの方だけを回っているようだ。バイクがバイクなので荷物がほとんどのらないらしく、持ってきているのは鞄一つ。泊まりはホテルとかを使っているので着替えと樫か持ってきていないようだ。まあ、それならこのスタイルもうなずけるな。
 まずは遊歩道を歩いて展望台へ。やはり天気がいいとそれだけでも眺めがいいものだ。展望台でのんびりと風景を楽しんでから駐車場の方に戻ってトンネルを抜けて島武意(しまぶい)海岸へ。以前来たときは雨の降っているときだったので「何がいいんだ?」と思ったが、さすがに晴れていると海の色が映えていい感じだ。このあとバイクのところで少し話をしてから出発を見送る。(16時45分)この日は小樽のホテルに泊まるみたいで、このあとは天狗山に行くつもりらしい。ちょっと観光のじゃまをしてしまったかな?m(_ _)m
 今日行こうとしていたところはこれで行ったのであとはキャンプ場に戻るだけだ。しかしどっかで食材を買っていかないと夕食はご飯だけになってしまう。キャンプ場に向かおうと思ったところで前にも寄った薫製を売っているお店のことを思い出した。(1999年に積丹YHで聞いたお店)「どこだったかなあ?」と注意しながら走っていくと先ほど降りてきた道のすぐ正面にその店「長浜水産」を発見する。
 前来たときもそうだったんだが、はっきり言って通りからはお店には見えない。のぼりが出ているからわかる程度なので、気にしていないとわからないだろう。さっそく店に入って待つことしばし、店の奥からおばあちゃんが出てきた。ここで買うのはやはりたこの薫製「たこくん」だろう。
 あとはほんとにキャンプ場に向かうだけなんだが、とりあえず途中の店でなにかおかずを買っていかないといけないので途中にある高橋商店へ入ってみる。「すみません、味付きのジンギスカンの肉はありますか?」「ありますよ」やった!「だけど
3パックセットしかないよ」うーむ、3パック(900g)か・・・まあいいか。(^_^;; と買うことにする。
 来た道を引き返してマップルに載っている道営野塚キャンプ場へ。地図では無料と書いているんだが、水場やトイレなどが整備されていて結構レベルが高い。ここってほんとに無料のキャンプ場なのか?ちょっと気になったので近くでテントを張っていた人に聞いてみるとやはり無料のようだ。さっそくバイクを止めてテントの設営に取りかかる。(17時15分・231km)
 テントの設営を終えてから準備をしてからお風呂へ。マップルに載っているホテルに行ってみるが、なんか営業していない。もしかしてつぶれているのか?なんてこった!(T^T) 近くに温泉はあるみたいなんだが、いまさらもう動く気はしないからなあ。しかしビールを買うところもないのがつらいなあ。(T^T)
 お風呂はあきらめてとりあえず夕食の準備に取りかかる。ジンギスカンが大量にあることを忘れて今日も2合研いでしまった。(^_^;; まあ何とかなるだろう。お風呂はまだしもやはりジンギスカンにビールがないのはちょっと悲しい。ちょっと頼んでみるか。と、近くでテントを張っている夫婦の所に行ってビールを売ってくれないか聞いてみる。すると快くビールをタダで二本も譲ってくれた。ありがたい、ありがたい。(^o^)
 さっそく貰ったビールを飲みながら夕食のジンギスカン。味の方は・・・まあこんなものか。しかし今回の夕食はご飯2合にジンギスカン900g、ビール350ml×2本とかなりの量なので食べられるかが問題だ。
 夕食を食べているとなんか見たようなバイクがやってきた。見たようなと言うか自分と同じバイクみたいなんだけど、フロントの辺りがちょっと違うんだよなあ。自分の横にバイクを止めて声をかけてきた。こんにちは!彼は川崎からやってきたライダーでこの辺りでキャンプするところを探していたようだ。買ったバイクはZR-7で、フロント部分には別のバイクのパーツを付けているようだ。
 夕食を食べながら話をしていたが、なんやかんや言いながら夕食は完食。思ったよりも無理なく食べられたよなあ。この後しばらく話をしてからそうそうに就寝。(20時)明日は早く起きないといけないからなあ。
 01 宿の前でおおむらさんと
 02 クマのショーなんだけど、これがショート呼べるのかと言う内容でした
 03 餌をねだる熊たち
 04 ここの酋長と一緒に写真を撮ってから表で
 05 昼食のウニ丼!
 06 神威岬にて 神威岩を見下ろす
 07 ここで知り合ったライダーと一緒に観光
 08 夕食はジンギスカン!
 09 夕暮れ 手前は自分のZR-7Sと川崎ライダーのZR-7