東北・北海道ツーリング

その10 こてこての観光ルートを見学


08月24日 205km 北海道 奥尻町→北海道 室蘭市
 目が覚めて時間を確認すると4時半。夕べは暑かったんだが、かなり冷え込んできている。さっそく天気予報を確認してみるとやはり今日から天気が悪くなるようだ。窓の外を見ると青空が広がっているんだが、これから悪くなってくるのかなあ?(?_?) 荷物の整理をしてからパッキングを完了。(5時半)
 朝食は6時からお願いしていたので6時頃に食堂へ行くとすでに朝食の準備は出来ていた。しかしそこに並んでいるものは・・・
なんとイカ刺し!朝から刺身!?なんか不思議な感じなんだが、夜中にやっていたイカ漁のイカなのかな?これが出るとわかっていたら昨日の昼食は別のものにしていたのになあ。イカはこりこりしていて甘みもあり、さすがに新鮮だけあっておいしい。ご飯もお代わりしておなかも満足してちょっとくつろいでいると、店のおばちゃんが「イカ刺しのお代わりは?」と言ってきた。「イカ刺しをお代わりできるのか?(@_@)」といってもさすがに朝からイカ刺しを何ハイも食べる気も起きないので一ハイで止めておく。
 料金の支払いを終えて出発。(6時15分)フェリー乗り場に向かっていると前を走るバイクに追いつく。昨日は全くバイクを見かけなかったが、やってきている人はいたんだなあ。追い抜いても意味がないので2台のバイクについて走り、フェリー乗り場に到着。(6時半・5km)
 前を走っていたライダーは静岡からやってきている夫婦?カップル?だった。少し彼らと話をしてから乗船券を購入し、近くの土産物屋へ。キーホルダー(500円)を買うとスルメをサービスしてくれた。(^o^)
 時間もあるのでここのおばちゃんとしばらく話をする。今日の朝からイカ刺しが出たことを話すと、ここでは朝からイカ刺しを食べるのは普通のことらしい。(^_^;; 夜の間に採っているので朝が一番おいしいからだそうだ。まあ、確かに。
 バイクの方に戻るとバイクが2台増えていた。一台は福岡ナンバーの90ccバイクでもう一台は苫小牧のハーレーライダー。福岡の人は北海道を海岸に沿って回っているようで、このあと函館の方まで回ってから今月末に苫小牧から戻るそうだ。苫小牧のライダーは一泊で奥尻にやってきていたみたいで今日はこのまま苫小牧に戻るらしい。昨日瀬棚から上陸して自分が宿泊した近くにある東風泊キャンプ場で泊まっていたみたいで、先に来ていた静岡の二人も同じ所に泊まっていたようだ。
 出航30分くらい前に案内があったのでフェリーの所に移動してフェリーニューひやまに順番に乗船。乗客はかなり少ないみたいで昨日やって来るときよりもがらがら状態だ。予定通り7時20分に出航。一泊だったけどなかなか良かったなあ。今度はもっと天気のいい時期、花の咲いている時期に来たいものだ。
 瀬棚に到着するのは約90分後なので時間はかなりある。他のライダーと奥尻の話や他の旅の話。ここで新しいマップルの話になるが、やはりみんな使い勝手が悪いと感じているようだ。一番使えないのは織り込まれた全体図で、走りながら見ることが出来ないのがその原因だ。もちろん自分も同意見である。確かに一気に見るときは便利なんだけど、広げる手間とか走りながらの使い勝手を考えると分割している方が便利だ。静岡の彼氏は前のマップルを持ってきていたしね。ただ福岡のライダーはマップルを使うのがこれが始めてのようで特に不満はないようだ。
 天気予報をチェックしてみると朝の予報とはうってかわって雨マークが消えている。曇りマークは付いているが降水確率はかなり低くなっている。(^o^) この予報通りだと帰るまでは降らないようだ。どうやら高気圧がまた張り出してきて前線を南の方に押し下げているみたいで東北の方は雨になっているが、北海道は全道的に天気が良くなるみたい。ほんとにこの通りになってくれるとありがたいんだが・・・。(^_^;;
 話が一段落したところで何人かは眠りに入ってしまう。自分も横になっているといつの間にか眠っていたようで、起きるとそろそろ到着時間となっていた。自分は国道229号線を南下してから国道230号線へ走って長万部の方に抜ける予定だ。福岡のライダーは国道229号線を海岸線に沿って南下、静岡のカップルは小樽か積丹経由で苫小牧へ、苫小牧のライダーはまずは北上して苫小牧向かうらしい。9時に予定通り着岸して下船してからみんなと別れてから南下を開始。
 国道229号線を南下してから国道230号線へ入るが、走っている車もなく、信号もないので60km/hのいいペースで走っていく。このままどこにも寄らずに長万部まで抜けるのもなんかもったいないので何か寄るところはないのかチェックしてみると、奥美利河温泉山の家というところがあるようだ。写真も載っていてなかなか雰囲気は良さそうなのでここに寄っていくことにしよう。かなり細い道で熊とかで的そうな所を10kmくらい走ったところで急に開けて駐車場や山小屋が見えてきた。(10時・57km)
 料金は300円と結構安い。内湯は3m四方の湯船があり、そんなに広くはないので、まっすぐ露天風呂へ。露天風呂はマップルの写真にのってあったとおり山小屋がいい感じに配置されていていい眺めである。しばらく湯船に浸かるが、あまり暖かくはないのでのぼせたりすることはなさそうだ。今の時期はいいけど寒くなってくるとつらいかもしれないなあ。(^_^;;
 内湯にも入って出ようとするとふと壁の方に気になるものが・・・。調べてみるともろに女湯との壁に
穴が開いているではないか。これはわざと開けているのか?それとも誰かがこっそり(どう考えてもバレバレのように思うが・・・)開けたのか?このときはもちろん誰もいないので覗いても見えるのは女湯の壁だけである。(10時半)
 国道230号線に戻ってから国道5号線へ。少し北上したところにあるホクレンでガソリン給油。(205km/9.9L)やっと旗がゲットできると思ったが、すでに品切れでもらえなかった。(T^T) せっかくホクレンを選んで入ったのになあ・・・。ここから少し走ったところにある長万部市場へ。(11時・87km)マップルにカニ飯のバイキングがあると書いていたので昼食はここで食べるつもりだ。まあ、バイキングなので味の方はあまり期待していないけど腹一杯食べられるだろうからいいだろう。値段はいくらなんだろうと聞いてみるとバイキングは880円らしい。飲み放題(お茶やジュース)をプラスして980円。
 せっかくここに来ているんだからまずはかに飯。味の方は・・・・まあこの値段ならこんな物だろう。結局ご飯は3杯お代わりして最後にメロンをたらふく食べておなかは満足。食べたのはカニ飯×2、ホタテご飯×1、うに豆腐×2、肉、魚、鉄砲汁、メロン。
 外に出るとなんか雲行きが怪しい。さっきまではいい天気だったのに今から進む北東の空にはどんよりとした雨雲がかかっているではないか。やばいなあ・・・。時間もまだ早いので洞爺湖の方に言ってみよう。途中からなんかわからないまま観光バスに付いていき、有珠山西山火口へ。(13時・140km)
 この駐車場までの道は国道230号線なんだが、ここから先は陥没して池になっており、折れた信号機や標識、車がそのままの状態で放置されている。以前のこの位置からの写真(合成編集写真らしい)と比べると地面が陥没していることがよくわかるなあ。
 遊歩道は町道泉公園線に沿って作られているんだが、この町道も地盤隆起の影響で完全に断裂されている。その所々には穴が開いていて白煙が上がっているし、地面も熱い。先に進むと大きな火口が形成されていてもとの地形が想像できない状態。その先には5m以上も地面が隆起して完全に破壊された道路やバラバラに引き裂かれたアスファルト、押しつぶされたり傾いたりしている家屋や工場(洞爺湖の銘菓を作っていた泉工場)、あちこちから飛び出している水道管やパイプ、つぶれた車など被害を受けたときのまま保存されている。これは観光地にしようと言うことでそのまま放置しているのかなあ?
 バイクの所に戻ってから出発。近くの案内を見ると今は新しい道路が完成してこのまま洞爺湖の方まで抜けることが出来るようだ。山を下って洞爺湖温泉街へ入り、少し走ったところで駐車場(洞爺湖園地)があったのでここでいったん休憩を取っていくことにする。(14時・145km)
 空は晴れているところとどんよりしたところがあってよくわからない状態。なんなんだろうなあ・・・この天気。せっかくなのでここのベンチに座って今朝貰ったスルメをかじりながらしばらくくつろぐ。結局30分程ここでくつろいでから出発し、県道703号線に入って昭和新山へ。(14時半)
 なんか空はどんよりとしてきて今にも雨が降りそうな天気になってきた。まずはこてこての観光客よろしく看板のところで記念撮影。それから近くのパークサービスセンターというところに入って昭和新山の説明を見る。有珠山に登るロープウェイがあるんだが、山の方は雲に覆われて真っ白なので登っても全く意味がないだろう。(15時)
 よくわからないまま適当に走って国道37号線へ。天気は徐々に回復して青空が広がってきているんだが、まだどんよりした雲が出ているところもある変な状態。室蘭にはいるが、まだ時間的には十分にあるのでまだ行ったことのない地球岬に行ってみることにしよう。
 地球岬の案内板が出ているんだが、道が狭いというのもあるが、かなり入り組んでいる。案内板がなかったら絶対にわからない感じだ。途中から道幅も広くなってペースも上がり、地球岬に到着。(16時)
 そんなに観光客はいないと思っていたんだが、駐車場には結構車が止まっている。バイクを止めてから展望台に行ってみるが、残念ながら雲がかかっていてあまり眺めが良くない。(T^T) まあこの天気だからしょうがないかなあ・・・と思っていると雲が晴れて眺めが良くなってきた。(^o^) おっしゃ〜今がチャンスと写真を撮って一安心。このあとも雲が晴れたり曇ったりの繰り返しだ。
 満足したところで展望台を後にして途中にあった公衆電話へ。この電話は地球のモニュメントの中にあって公衆電話とはすぐに気が付かない。ここで26日のフェリーを予約する。
 ホテルは東室蘭駅の近くと言うことなのでこのまま県道919号線を走って町中へ。迷いながら何とか東室蘭駅に到着。ホテルに連絡して場所を聞く。「駅から北上して
丸いビルのある次の大きな交差点を左折して、少し走ったところにある出光の隣の隣の建物がホテルです。看板が見えにくいから注意して走ってください。」とのこと。
 「丸いビルね」と建物を見ながら走っていくが、そんな建物は見あたらない。大きな通りは通り過ぎて山を登り始めるが、全くそんな建物はなく、どんどん郊外へと進んでいく。これは絶対に違うよなあと引き返していると
「MARUI」と看板の出ているビルがあった。「丸いビル」ではなく「MARUIビル」だったのか・・・コントのようなことをやってしまった。(^_^;; このあとは言われたとおりにガソリンスタンドを発見し、無事にホテルに到着。(17時15分・205km)
 このあと近くのインターネット喫茶で時間をつぶしてからおおむらさんと合流。近くの居酒屋に行って適当に料理を注文し、久しぶりの会話を楽しむ。結構飲んだせいであまり内容を覚えていない・・・。(^_^;; 結局閉店の23時半頃まで話をしてからホテルに戻り、そのまま就寝。(0時)
 01 浴衣を着て宿の前でバイクと一緒に
 02 朝食のメニュー イカ刺し!
 03 店で売っているグッズ うにまるくん これだけあると怪しい・・・(^_^;;
 04 奥尻が遠ざかっていく
 05 温泉に入ってまったり 他にお客がいなくて貸し切り状態
 06 これは覗き穴?
 07 バイキング第一食目
 08 有珠山の火口をバックに
 09 洞爺湖を望む
 10 昭和新山をバックに
 11 地球岬の展望台にて 地球は丸く見えるか?