東北・北海道ツーリング

その8 ついに北海道に上陸!


08月22日 340km 青森県 十和田市→北海道 江差町
 なんかあまり寝付けなくて夜中に何度か目が覚めてしまう。なんか急に冷え込んできていて涼しいと言うより寒い感じになってきているなあ。このせいか寝るときにはみんなエンジンを切っていたのに数台の車がエンジンをかけていた。(T^T) 耳栓をしてもこの音がちょっと気になってしまって、あまり寝付けないまま朝を迎える。(4時半)テントを撤収して出発。今日は恐山とか適当に観光して、夕方の大間からのフェリー乗って北海道に渡るつもりだ。
 さすがにまだ朝早いせいでほとんど車も走っていない。青森に寄っていっても仕方がないのでこのまま国道279号線に入り海岸沿いに下北半島へはいり、道の駅「よこはま」へ。(6時45分・69km)
 ここの道の駅でもライダーとチャリダーが建物の中(トイレの建物の中にあるベンチ)に泊まっていたようだ。ライダーのバイク(マジェスティー)のナンバーを見ると熊本ナンバーだった。彼は半年くらい前にこのバイクを買ってからツーリングに出発し、そのまま信州を3ヶ月くらい回っていたらしい。そのあと北上して北海道に3週間くらいいたようだ。用事があって盛岡まで行っていたらしいが、今日また北海道に戻るみたい。資金がやばくなってきたらしく、北海道では1ヶ月くらいバイトをする予定にしているようだ。その後はまた南下していくようだが、まだはっきりと決めていないようだ。うーん、旅人だねえ。(^_^;;
 30分程話をしてから出発して、その先のコンビニへ。すぐ横にお土産兼レストランがあるんだが、まだ準備中で営業をしていないようだ。しょうがないのでコンビニでおにぎりを2つ買って簡単に朝食を済ませる。
 むつ市内に入ってからここから恐山に行くため県道4号線へ。菩提寺が近づいてくると温泉のせいか硫黄臭がしてきた。(8時15分・110km)ここは初めて東北ツーリングに来たときにやってきているので2回目だ。寺の様子は前とほとんど変わっていないみたい。正直なところ中に入らなくてもいいんだが、せっかくここまで来たんだから入ることにする。
 入場券(500円)を買ってから門をくぐって境内へ。建物の向こうには怪しい雰囲気の賽の河原があるが、やはり観光地化されているといった感じはぬぐえない。(^_^;; せっかくなので賽の河原の方に行ってみようと石の積まれている怪しい雰囲気の所に入っていく。
「血の池地獄」というものがあるんだが、何が血の池?別府の血の池地獄は赤いからそのままなんだが、ここのはただの池なんですけど・・・。うーむ、謎だ・・・。(?_?) 一通り中を回ってからバイクの所へ。
 さっきから気になっていたアイス売り場へ。4種類くらいあるが、ちょっと変わったところでヨモギアイスにしよう。(250円)なんか甘いんだか苦いんだかよくわからない感じ・・・。準備ができたところで出発する。(9時15分)
 県道を北上して海岸線に向かうが、思ったよりも遠くてなかなか海岸線に出ない。やっと国道に出てから大間崎を目指して北上。この途中でで「海峡市場はんや」という店を発見。やっと店があった〜〜〜!!日にち指定で会社に送ってもらうことにした。これであとは大間に行って北海道に渡るだけだ。(^o^)
 ここから少し北上したところから案内板に従って県道に入っていく。このまま走っていったカーブのところに大間崎の最北端の碑があるので通り過ぎないようにしないとなあ。(前来たときは通り過ぎそうになってしまった)しばらく走っていると、なんかおもむろに大きな公園が見えてきた。あれ?なんか前来たときと違うような・・・。(?_?)(10時・166km)なんか公園が広くなっていて変な像とかもあるし、道路の反対側にある店もなんか数が増えているような気が・・・。
 公園は北海道のノシャップ岬と同じように整備され、マグロの一本釣りのモニュメントとかが作られている。なんかノシャップ岬(宗谷岬もそうだったらしいが)と同じような感じだなあ・・・。前は最北端の碑があるだけだったんだけどねえ。
 写真を撮ってから近くのお店へ。ホタテが売られているので購入しようとするが、小さい方が200円、大きい方が
500円らしい。まあ、大きい方でいいかなと大きい方を注文すると、串一本(ホタテが2つ)が500円だったらしく、2本(1パック)で1000円ということだった。なんかだまされた感じ・・・。(-_-X 1本と注文しないといけなかったのかなあ?でもそれなら1000円と言うべきだよなあ。まあ、今回まだホタテを食べていないからいいかとベンチに座ってホタテを食べる。店の人と話をするとこの公園は4年くらい前に改修されたらしい。前来たときにも買ったんだが、今回も本州最北端証明書を購入。(100円)
 そろそろフェリーの時間も近づいてきたのでフェリー乗り場へ向かう。(11時・169km)フェリー(フェリーばあゆ・神様の名前なのかな?)はすでに着岸して、お客の乗船を待っているようだ。さっそく乗船手続きをしてから乗船口へ。今朝道の駅であった熊本のライダーはまだやってきていないようだが、そのとき出発していったチャリダーがいたので声をかける。あの後、国道を北上してから海岸線を走ってきたらしい。
 そろそろ乗船が始まるといった頃になって熊本のライダーがやってきた。なんとか間に合ったみたいだ。さっそく船に乗り込んでフェリーの後部のベンチを確保する。予定通り11時半に出航、本州が徐々に離れていく。(^_^)~~~ 北海道の到着はあと1時間半後だ。これまでの旅行の話やこれからの予定の話をして時間は過ぎていく。
 熊本のライダーはここから北上してから道央の方に行ってバイトを探すみたいである。チャリダーは佐多岬から日本を縦断しているのでまずは海岸線沿いに宗谷岬まで北上していくようだ。その後は道央の方を抜けて南下するつもりらしい。海岸線の道の駅に泊まりながら北上していきたいようなんだが、ちょうどいいところに道の駅がないのがつらいみたい。今日はどこまで行くんだろう?一日に200km位走るというのもなかなかすごいけど・・・。
 しばらくしてやっと函館山が近づいてきたのでそろそろ準備を開始。チャリダーは荷物を背負って走っているんだが、
その荷物の重いこと重いこと・・・。(@_@) こんなのを背負って走っているの?さすがに重いらしく、足よりも上半身の方が疲れるようだ。自分はこんなのを背負って走る根性は全くないぞ。
 バイクのところに行ってから下船。(13時15分)ついに北海道上陸である。下船してから2人と分かれて国道へ進む。
 海岸線沿いに国道を南下。天気もよく、信号で止まることもないのでいい感じなんだが、眠気が襲ってきてしゃれにならない状態。(T^T) 夕べあまり寝てないせいかなあ?このままではまずいので道の駅「しりうち」へ。(14時15分・221km)
 奥尻行きのフェリーの出ている江差まではあと50kmくらいなので途中で観光していっても余裕で到着できそう。もともとは明日の昼のフェリーに乗ってあさっての昼の便で瀬棚に渡るつもりだったんだが、これなら明日の朝一のフェリーで渡ってからあさっての朝一のフェリーで戻ってくることも出来そうだ。
 と、観光の予定はいいんだが、明日の夜はどこに泊まるかが問題だ。奥尻ではもともとどっかの民宿に泊まる予定にしていたので事前に宿のリストを印刷してきているんだが、どこも同じような感じなので悩んでしまう。結局北部の字宮津という所にある「旅の宿 大須田」というところに決定。さっそく電話をかけてみる。部屋はまだ開いているので宿泊は問題ないようだ。料金はアワビ付きで8925円とホームページに書いていたとおりの値段。通常料金よりも1500円程高いけど、せっかく泊まるんだからいいかな。とりあえず明日の宿は確保できたので後は渡るだけだ。とりあえず海岸線沿いに走って松前を観光していこう。
 しばらく南下していくと「横綱記念館」という看板が見えてきた。「横綱ってことはもちろん相撲だよなあ?いままでの横綱を紹介とかしている記念館なんだろうか?」とか考えながら走っているとのぼり旗が見えてきた。なぜかみんな「千代の富士」のものばかり。もしかして千代の富士のふるさとってここだったのか?(後で調べてみるとその通りでこの記念館は千代の富士の記念館だったようだ)そこを通り過ぎて海岸線を南下し、白神岬に到着。(15時・252km)なんかえらく時間がかかったなあ・・・。
 「なんかここまでえらく時間がかかったなあ?」と思って地図を見返していると・・・
「北海道の縮尺って他の所の倍やった!」と思い出す。通常地図の1cmが1km位なんだが、北海道は倍の2kmになっているんだった。通りで時間がかかるはずや。(^_^;; 途中の案内板の距離はおかしい訳じゃなかったわけだね。江差までは・・・まだ80kmくらいあるみたいだから到着は結構遅くなりそうだな。
 駐車場にはライダーが一人ラジオを聞いている。どうやら甲子園野球を聞いているみたいだ。(甲子園で北海道の苫小牧が甲子園初優勝した時)声をかけると釧路からやってきているらしく、今日で4日目のようだ。
「ああ、地元ですか」とつい言ってしまったが、「地元と言っても釧路だからねえ」と苦笑いされてしまう。確かに同じ北海道でもかなり遠いけどね。
 ここから海岸線沿いに走っていくと松前の町中に入るが、なんか思った以上に小さな町だ。江戸以前から松前藩の本拠地のある所なのでもっと大きな町かと思っていたんだけどなあ・・・。(^_^;; まずは松前城に行ってみようと案内板に従って細い道を進んでいき、城の駐車場に到着。(15時半・262km)
 まずは近くにある観光案内所に行って近くの案内マップをゲット。が、思った以上にあまり見るところがない。とりあえず城に行ってみることにしよう。入場料210円を払って早速中へ。お城は鉄筋の3階建てで中は資料館となっているんだが、あまり見応えのある展示物はない。お城に関する資料館というよりも松前町の資料館と言った感じだ。一通り見てから出発する。(16時)
 海岸線に出て走っていると海の向こうに山が見えてきた。「あの形は利尻か?」と思ったが、さすがにこんな所から見えるわけないだろう。それなら奥尻なのかなあ?海岸線をひたすら北上して、ふと気が付くと先ほど見えていた島は西の方に位置を変えていた。奥尻ならまだ北の方にあるはずだからあれは大島かな?さらに北の方には大きな島が見えているのであれが奥尻だろう。
 信号もないので止まることもなくひたすら60km/hペースで北上。夷王山の登山口を確認してその先のホクレンに行ってみるが、すでに閉店しているではないか。(T^T) まじで?まだ
17時だぞ・・・。閉まっているものはしょうがないので出光で給油するしかないが、こっちなら山を登ってからでもいいやと先に夷王山に行くことにする。
 山を登っていくと大きな駐車場があったのでここに入ってみる。駐車場の横にはさらに高い山があり、簡単な遊歩道が造られていて山の上には建物と鳥居が見えるんだが、下からでは何なのかよくわからない。遊歩道の入口にこの山の説明があったので見てみると勝山館跡と言うところのようだ。山の上に行ってみるが、小さな建物と鳥居があるだけ。どうやらほんとに館跡と言うことらしい。
 近くに北海道夜明けの塔というものがあるんだが、途中からダートを通っていかないといけないようなのでここはあきらめる。その先にキャンプ場があるがとりあえずは山を下ったところの花沢温泉に向かう。「場所がわかるかなあ?」と思っていたんだが、山を下っていくとあっさり発見。(17時45分)
 値段を確認するとなんと200円。むちゃくちゃ安いなあ・・・。中にはいると地元のおっちゃん達が数名いる程度でそんなに混んでいるわけではない。お風呂もきれいでお湯はかけ流しになっているようだ。眺めがいいわけではないが、小さな露天風呂もあるのでいい感じ。ゆっくりとくつろいでから休憩室へ。
 さっきの道の駅か山の上のキャンプ場でキャンプをする手もあるが、明日の朝早いのでやはり江差のフェリーターミナルまで行っていた方がいいだろう。江差にあるかもめ島というところにキャンプ場があるみたいなのでここに行ってみることにしよう。(18時15分)
 まずはガソリンを給油しようと先ほどの出光に行ってみるが・・・
すでに閉まっている。素直にさっき給油しておけばよかった〜〜!!(T^T) 明日の朝はもう無理だろうからあとは奥尻で入れるしかないなあ。
 海岸線に出て一気に北上。夕暮れの時間となり海の向こうに太陽が沈んで、暗闇が迫ってきた。早くテントを張らないといけないなあ・・・。かもめ島というところに向かって走っていると左手に地図にも載っていた海陽丸という帆船が見えてきた。(18時半)
 キャンプ場の案内はあるんだが、どうも山の上の方にあるみたいだ。地図には手前の砂浜にテント設営可と書かれているんだが、そこにある看板には「ここでのテント設営禁止」の文字が・・・。(T^T) うーむ、どうする?山の上まで荷物を運ぶのもつらいしなあ・・・と悩んでいると地元の人らしいおっちゃんが声をかけてきた。「キャンプするの?山の上まで行くのは大変だからそこの広場で張ったら?」どうやら海陽丸の前の広場のことを言っているらしい。「昨日もそこで張っていた人もいるから大丈夫。」ということらしい。とりあえず確認してみようとお礼を言って先ほどの帆船のところに戻る。
 海陽丸の前の広場にはベンチが設置されており、水場やトイレもある。道路と広場の間には柵があり、その入口にはゲートがあったみたいなんだが、現在は朽ちてなくなっていた。これなら間違いなく閉められることはないだろう。近くのコンビニに行ってからレトルトのカレーを購入。
 先ほどの場所に戻り水場とベンチの間にテントを張って早速ご飯を炊く。今日もご飯2合である。ご飯もできあがったのでさっそくカレーをかけて夕食となる。ご飯を食べておなかも満足したのでテントに入って早々に眠りにつく(20時)が、暑くて寝られない。気温は確かに数日前よりちょっと高い感じだが、なぜここまで暑い?と、
テントのすぐ横にバイクを置いているせいでエンジンの熱が入ってきているようだ。(T^T) 「なんか動かすのも面倒くさいしなあ。」と横になっているとそのまま眠りに入っていた。
 01 撤収中・・・テントが乾かない・・・(T^T)
 02 道の駅で熊本のライダーと
 03 恐山の賽の河原付近 何をお祈り?
 04 ヨモギアイス びみょ〜〜〜!!
 05 本州最北端の碑
 06 焼ホタテをご賞味中
 07 北海道行きのフェリー
 08 いよいよ本州ともおさらば いざ北海道へ!
 09 函館山が見えてきた フェリーで記念撮影
 10 いよいよ上陸
 11 北海道最南端の碑
 12 松前城の前で あまり見応えがなかった・・・(T^T)
 13 夕暮れ・・・・
 14 夕食はご飯を炊いてレトルトカレー