東北・北陸地方ツーリング その6 ついに雨が降ってきた・・・(T^T) |
05月03日 429 km 秋田県 西目町→新潟県 糸魚川市 |
4時半に起きてからさっそくテントを撤収。休憩室は24時間開いているみたいで、2人ほどここで一晩あかしたようだ。一人はまだ寝袋で眠っており、もう一人はどっかに行っているが、犬をつないでいる。コンセントがあったのでここで充電しながら昨日買ったパンで朝食。準備が完了したところで出発。(6時)天気は薄雲がかかっているが、まだ雨は大丈夫そうな感じだ。 国道を南下していくが、特に観光していくような所はない。途中で白瀬南極探検隊の資料館というところの案内が出ているが、さすがにこんな時間では開いていないだろう。買い物をしようと途中にあったローソンへ。(6時半・22km) 駐車場の奥には電車が通っていてそのさらに奥には松林がみえる。「写真を撮るにはいい場所かもしれないなあ・・・」と近くに行くと「蚶満寺」と案内が出ているではないか。もう象潟までやってきていたんか?しかし前ここに来たときはローソンとかもなかったし、もっと奥まった感じのところだった記憶があるんだが・・・。まあせっかくだから中を見学していくかな。 まずは境内の方に行ってみるが、中にはいるのは有料のようだ。しかし入口に係の人がいないのでまだ開いていないんだろう。仁王門の像や竜の彫刻を見てから旧参道を歩いて昔の九十九島跡を見ていく。現在は田んぼの中に松の茂った小山が点在しているだけだが、たしかに昔はこのあたりが海だったことを伺わせる地形だ。境内の手前にある庭園を一回りしてから出発。(7時) 左手には鳥海山が見えるはずなんだが、山は完全に雲に覆われていてまったく見えない。(T^T) さすがにこの状態で山に入っても全く意味はないだろう。天気は回復して青空が見えてきているんだけどね。このまま夜まで持ってくれるといいんだが・・・。 そろそろガソリンがやばくなってきたのでその先のガソリンスタンドで給油。(270km/12.4L)店員のおばちゃんは「1300円ばっちりです」と言ってきたが、ばっちりってなに?(?_?) 普通に使うのか?自分のナンバーをみて「九州から?いや、すごいねえ」といわれるが、そんなものなのかなあ?まあ、東北の人にとったら、九州というのはとても遠いところなんだろう。前に東北に来たときも九州ナンバーを見て驚かれていたからねえ。 その先でやっと山形に突入。「鉄腕ダッシュで放送されていた県境の町はここじゃなかったっけ?」とわざわざUターンして途中にあった脇道に入っていくが、その先は公園で行き止まりになっている。うーむ、あれは新潟と山形の県境だったかな?この途中にテレビでも放映された奥の細道があったので写真を撮っていくが、放映したときは途中の道路にあった感じで、奥の公園で行き止まりになっているようには放映されていなかったと思うんだけどねえ。まあ、テレビだから都合のいいように放映しているんだろう。(^_^;; (7時15分) 国道を南下していき、町中を迂回してバイパスの方に進んでいくが、せっかくだから酒田で適当に観光をしていこうと思って町の方に行こうと思ったが、現在地がどこなのかわからなくなってしまった。(T^T) バイクを止めて地図を確認してみるがどうも場所がわからない。線路は越えたはずだけど、こんな南までやってきているとは思えないし・・・。道路案内に「市街地」と案内が出ているので、とりあえずこの通りに走っていけば町中には行けるだろう。 案内板に従って脇道に入って走っていると「山居倉庫」と書かれた案内板を発見。どうやら観光地の案内のようなのでここに行ってみることにしよう。(観光地の予備知識は全くない)案内板に従って走っていくと大きな駐車場に「山居倉庫」の文字を確認。有名な観光地なのか、駐車場にははっぴを着た誘導員が数名立っている。バイクを止めてやっと一息つく。(8時・67km) 近くにある周辺地図をみてやっと自分がどう走ってきたのか判明。さっき通ってきたのは県道42号線だ。地図をよく見てみると国道7号線は線路を二回越えているのに、南の線路しか気がついていなかったせいで現在地がわからなくなってしまったようだ。(^_^;; 出発したら通ってきた道をそのまままっすぐ行けば国道112号線に抜けられるみたいだな。 ここは米の倉庫が並んでいて、いかにも米所というのを象徴している。駐車場から倉庫の裏手の方に進むとケヤキの並木と倉庫群がいい感じで並んでいて写真の撮影にはうってつけという感じ。この奥に資料館があるようなので行ってみるが、残念ながら開館は9時半からなのでまだ入れないではない。あと1時間はあるのでさすがに待つのはちょっと・・・。駐車場に戻っておみやげ屋に入ろうとするが、ここも8時半開店なのでまだ15分くらいある。もう出発するかとバイクの移動を開始するが、せっかく来たんだからやはり覗いていこうと思いとどまる。 店の前のテーブルに座って開店を待つ間、昨日別れたメンバーは何しているだろうと連絡を取ってみる。昨日もキャンプ場に泊まったらしいが、管理棟の建物を使わせて貰っているみたいで寒さは問題ないらしい。まったり〜ならしく今日はまだのんびりしているようだ。(^_^;; あっちはすでにどんより雲でいまにも雨が降りそうな天気らしい。こっちは青空になっているんだけどねえ。 やっと開店になったところで中に入ってみるが、特に目を引くようなものは見あたらない。完全に山形のおみやげ売り場といったところでちょっと想像していたのと違っている。結局待った意味なかったなあと出発。(8時45分) 国道112号線を南下し、県道50号線へ。県道はかなりきれいに整備されていて走りやすい。国道7号線に出てからさらに海岸線を南下していくが、特に見るところもないのでひたすら走っていくだけ。 「なんか一つくらい見ていきたいなあ・・・」と思っていると念珠関跡(ねずがせきあと)という案内を発見。ちょっとここを見ていくかと注すやスペースにバイクを止める。(10時・123km)が、関跡と書かれているとおり、それを示す碑と簡単な復元の関が残っているだけでかなりちんけなものだ。写真を撮るのも面倒くさくなりすぐに出発することになる。 少し走ったところで新潟県へ突入。しまった、ここが県境だったか・・・。ということは、テレビに出ていた県境は海岸線沿いに行かないといけないのかな。ということで来た道を引き返し、先ほどの関があったところの交差点から県道へ。 県道を進んでいくとその先には弁天島といわれる観光地があるみたいで結構人がやってきている。そこを通り過ぎてヨットハーバー(テレビではこんなものがあるとは全く写っていなかったけど、田舎の方というのを強調したかったせいかな?)を抜けると道路脇に止まっている2台の車を発見。どうやらここが県境のようだ。この2台の車も自分と同じようにテレビを見てやってきたようなんだが、県境の真ん前に車を止めるのは止めてほしいものだ。(-_-X 家族連れでやってきており、まだ一時動きそうにないので写真は撮れそうにない。しょうがないので昼飯を食べにさっきの弁天島に行ってみるか。 バイクを駐車場に止めて土産屋に行ってみるが、なんか食事ができそうな雰囲気はない。「食事はできますか?」と声をかけるが、どうやらここでは食事ができないようだ。自分の持っているマップルでは食事ができるようになっているんだが、もうやめてしまったのかなあ。 先ほどの県境に行くとさすがにもう車はいなくなっていたのでバイクを止めて県境の写真を撮る。その奥にはテレビでも出ていたとおり山形県と新潟県の町のスタンプを押すところがある。あの放映の後からやってくる人が増えているだろうなあ。 海岸線を下っていくつもりなので国道345号線へと進む。この先が笹川流れという景勝地なんだが、特に止まるまでもない。道の駅「笹川流れ」で食事でもしていこうと思っていたんだが、えらく人が多いので素通り。そこをすぎたところにシーフードレストラン「SeaWood」という店があったのでここで食べていくことにする。(11時・154km)なんとか雨に間に合った・・・。 昼にはちょっと早いとはいえ店にはお客の姿はない。メニューを見ると店の造りは洋風のレストランなんだが、刺身定食や焼き魚定食など日本食みたいなものがメインになっている。まあ海の方にあるんだからそれでいいんだが、あまりに店の雰囲気に合っていない感じだなあ。しかしこういうメニュー内容なら日本風の店作りにした方が年配の人がやってくると思うんだけどねえ。それともターゲットが若者なのかな? おすすめ料理は刺身定食や焼き魚定食みたいなんだが、値段は1500円と1400円(時価)となっている。うーむ、結構高い・・・。まあそこまでお金を払う気もしないのでシーフードカレーを注文。(750円)しかし注文した後でせっかくだから焼き魚定食にすれば良かったとちょっと後悔。 しばらくして注文したものがやってきたが、大盛りにしてはあまり多くない。普通だったらもっと少ないのか?味はカレーとハヤシライスのあいのこといった感じで、シーフードはイカとホタテが少し入っているくらい。あまりシーフードカレーという感じはしないんだけどまあしょせんはこんなものかな?おなかの方はとりあえず落ち着いたのでよしとするか。支払いをすると値段は750円と言われ、ここで大盛りにしていなかったことが判明。まあいいんだけどね。 外に出るとなにやら顔に冷たいものが・・・雨?ついに降り出したか!(T^T) 急いで防水対策をしてからカッパを着込んで出発。(11時半)雨は通り雨みたいな感じですぐにやむ。また降るかもしれないとしばらくはそのまま走っていたが、暑さに我慢できなくなってカッパの下だけ脱いでいく。まあ、このバイクなら少しくらいの雨ならズボンは濡れないからな。 海岸に沿ってひたすら南下。国道113号線に入ってからはほぼ直線道路が続き、ぼーっと走っているといきなり大きな石像が目にはいる。(@_@) (中条町)なんじゃこれは?とりあえず駐車場に入って門にある説明版を見てみると親鸞聖人の石像みたいだ。像の中にはいることもできるみたいだが、まあそこまでしなくていいだろう。 このまま国道を南下していってもいいんだが、道がわからなくなるかもしれないので聖籠町で国道7号線に出る。国道7号線は高架になっているのでここを走っていけばかなりペースが速いかもしれない。いったん休憩しようと思ってその先にある道の駅「豊栄」に入ろうとすると雨が降り始めた。(T^T) 駐輪場にバイクを止めてカッパを着込んで雨対策。(13時半・215km) 荷物にカバーを掛けていると女性ライダーが声をかけてきた。「どっち方面からこられたんですか?雨は降っていませんでした?」「北の方からきたんですが、ここまでも降ったりやんだりでよくわからない状況ですよ。今のところ本降りにはなっていないですけどね」どうやら彼女は地元のライダーで友人と二人でツーリングにやってきているみたいだ。できれば雨に遭わずに帰りたいみたいで天気の状況を聞いてみたみたいである。 新潟市内から国道8号線となりそのまま高架が続いているが、走るのにはあまりおもしろくないので途中で高架を降りて海岸の方へ。しかしここで道を降りると現在地がよくわからずに混乱。東北と北陸のマップルを持ってきているので大丈夫かと思っていたんだが、なんと新潟エリアは関東のマップルに載っていたんだった。なんてこった!(T^T) しょうがないので道の案内をみながらなんとか国道116号線へ。途中からさらに海岸線の方に向かい国道402号線へ。ここからシーサイドラインとなっているんだが、松林のせいで海はほとんど見えない。道路もきれいでペースもいいんだけどね。 途中の三叉路(県道46号線)で右折車のせいで車がつかえ、反対車線はかなりの渋滞。こっちは流れているからいいけど、この先は大丈夫かなあ・・・。(?_?) 途中からまたもやどんよりしてきたので角田岬の先にあるパーキングでカッパを着ていく。(14時45分) トンネルを抜けて少し走ったところで急に車のペースがダウン。そのまま止まってしまった。まさか渋滞?道幅も狭くてすり抜けもまともにできない状態。途中で脇道に抜けようかとも考えたが、地図がないのでどこにつながっているのかもわからない。素直に進んでいくしかないのか・・・。途中から雨も降り出して泣きっ面に蜂状態。(T^T) ちょっとずつ、ちょっとずつすり抜けしながら進んでいき、やっと渋滞の原因と思われる信号へ到着。どうやらこの川(信濃川)の橋を渡る右折で渋滞しているみたい。これでやっと渋滞は終わりだなと橋の方に進むが、なんとその先も渋滞しているではないか。「もういいや!」と海岸沿いに走っていくことはあきらめ、Uターンしてから川沿いに内陸の方へ。 県道199号線から橋を渡って県道549号線を走り、国道116号線に出る。こっちの道は海岸の道が嘘のようにすいているではないか。あっちの渋滞の原因は何だったんだろう?なにかイベントがあってその駐車待ちだろうか?それとも鉄腕ダッシュのソーラーカーでも走っていたのだろうか?こういうのは原因がわからないとちょっと気になるものだ。その先の道の駅「良寛の里わしま」に到着するときにはかなり雨が降ってきていた。(15時45分・298km) ここの休憩所にある地図を見てルートの確認。先ほどの道の先には特に大きな観光地というものは見あたらないのでやはり原因はわからないままだ。出発しようとすると雨は上がってくれたが、いつ降り出してもおかしくない天気なのでカッパを脱ぐわけにはいかない。 柏崎市に入って国道8号線と合流したところでガソリン給油。(297km/11.0L)さすがに町中に入ってきたせいか渋滞が始まったのですり抜けして進んでいく。おなかもすいてきたし、できれば雨が降っていない間に夕食をとりたいんだが、なかなか食べるところが見つからない。コンビニはあるんだが、せっかくならちゃんとした店で食べたいよなあ・・・。町を抜けたところでやっとトンカツ屋「銭形」を発見。ここで食べて行くことにしよう。(16時45分・333km) このトンカツ屋はチェーン店みたいであるが、果たしてどうなんだろう?やはり値段は全体的に高めだが、おなか一杯に食べることはできそうだ。スタンダードにトンカツ定食(1250円)を注文。ご飯とキャベツはお代わり自由と思っていたんだが、壁に貼っている注意書きを読むと一人一回までとなっている。うーむ、こういうお店で回数制限があるのは初めてだなあ・・・。まあ、いいんだけどね。 お客が自分一人しかいないせいか、店員(全部で10人くらいいる)が暇そうに無駄口をたたいている。いくら何でも客がいるすぐ横で無駄話をやられるのはあまりいい気分ではないぞ。せめてもう少し小声でしゃべろよな・・・。トンカツは衣に卵を混ぜすぎているせいか分厚くてあまりおいしいものではないが、ここではこれが普通なのだろうか?とりあえずおなかを満足させたところで店を出て出発。(17時15分) ここからはひたすら国道を走っていくだけ。天気もどんよりしたままなのでなんともすっきりしない。途中に泊まれるようなところはないかとチェックしながら走っていくが、そうは簡単に見つからない。途中にカプセルホテルみたいなところはあったんだが満室の表示が出ているし・・・。これはこのまま富山まで走らないといけないかもなあ。(T^T) 糸魚川を抜けると道路は断崖の上を走る道になる。半分トンネルのような道を走っていると後ろからあおってくるトラックが一台。何を考えているんだ?道を譲ろうにもこんな道では譲りようがないぞ!雨も降り出してますます視界も悪くなってくるし、後ろの馬鹿なトラックは相変わらずあおってくるしでしゃれにならない。しばらく走っていると道の駅「親不知」の案内を見つけてここに避難する。(19時半・429km) 雨がちょうど酷くなってきたが、ここは北陸道の高架の下なので問題はない。もう宿を探すのはつらいし、雨も降り始めたからここでテントを張るかな。他にもキャンプをしている団体もいるしね。 テントを設営してから荷物を運び込む。明日少しでも早く出発したいのでテントのカバーはつけないでおこう。まあ、そんなに寒くないだろうし、雨も問題ないからいいだろう。寝る準備が完了したところで携帯電話をチェックしてみるとトーマスから着信が入っている。どうしたんだろう?連絡を入れてみると「いま京都なんですけどいっしょに飲みに行きません?」って、自分は新潟だぞ・・・。(^_^;; 明日も早いのでそうそうに就寝。(20時45分) |
01 昨日泊まった道の駅「にしめ」 02 蚶満寺の参道入口にて 03 蚶満寺にある松尾芭蕉の像の前で 04 奥の細道 ほんとに細いです(^_^;; 05 山居倉庫の裏手 なかなかいい雰囲気 06 鉄腕ダッシュにも紹介された山形と新潟の県境 07 今日の昼食のシーフードカレー 08 おもむろに見えてきた親鸞の像 |