東北・北陸地方ツーリング その5 みんなと別れて日本海を南下 |
05月02日 347 km 青森県 小泊村→秋田県 西目町 |
ふと目が覚めて寝袋からでると、かなりまぶしい。「何時だ?」と時計をみるとすでに6時。「時間的にはちょうどいいかな?」と思っていると外からも声が聞こえてきた。外に出てみるとすでにラットは荷物の整理を開始しており、テントの撤収まで始めている。どうやら4時半頃からこっそりと撤収準備をしていたようだ。よっぽど昨日置いて行かれたのがいやだったんだろう。(^_^;; 昨日の朝と大違いで今日の朝の天気は最高にいい。これなら今日はテントも干すことができそうだ。おのっちにコーヒーの準備をしてもらっている傍らでみんなは撤収準備。おのっち申し訳ない!m(_ _)m コーヒーの準備ができたところでさっそく頂いてまったりするが、フェリーの時間を考えると7時半には出ないといけないのであまりのんびりはしていられないしなあ・・・。 ラットは昨日買っていたガムテープでバイクにテーピングしている。せめて透明なものにすればいいのに・・・なんかぼろぼろのバイクみたいだぞ。(^_^;; 今日は早めに準備を完了して「リ〜リ〜リ〜!!」とみんなの準備ができるのをあおっている。おのっちの準備が完了したところで出発。(7時半) 国道を南下し、まずは昨日行ったコンビニに寄ってゴミを捨てていく。昨日買ったんだからまあいいだろう。(と言うことにしておく)このあとは一気に港まで走っていくだけなんだが、県道12号線に入る頃にはおのっちの姿は見えなくなっていた。まあ道は一本だから大丈夫だろう。 走っている車もほとんどいないし(途中で追い抜きが楽勝でできる道)、信号もほとんどないのでいいペースで走っているんだが、なんか思ったよりも遠くてなかなか到着しない。まあ、8時半といわれているが、実際の出航は9時20分なので大丈夫なんだろうけどね。やっと到着して時間を確認するとちょうど8時半だった。(48km)5分くらい遅れておのっちも到着。 おのっちの乗船手続きが完了したところで4人は近くのコンビニへ食料の買い出しへ。朝食はフェリーの中で食べるようだ。さすがに自分は買ってもしょうがないのでみんなが戻ってくるのを待つ。朝早いせいかもしれないが、昨日よりも風が強くてしかも冷たい。 15分くらいして戻ってきたが、そのまま4人は乗船。出航まで見送る気はしないが、せめて乗船した姿の写真くらいは撮っておこう。5分くらいして甲板にリ〜ダ〜とへりが現れたが、他の二人の姿がない。二人も呼んできて貰って見送り写真を撮影してからバイクのところに戻る。出航の時に近くの防波堤の横を通っていきそうなのでそこまで見送るかとも考えたが、かなり寒いので断念して出発する。(9時15分) 来た道を戻ってから国道339号線を南下。前はこの途中から車力の方に抜けた記憶があるが、今回はそのまままっすぐ国道を南下していく。なにか途中にみるところがあれば寄っていきたいところだが、観光ガイドを全く持ってきていないので何があるのかよくわからない。まあ有名なところは案内板でも出ているだろう。 しばらく走っていると大きな公園が見えてきた。公園内には桜が咲き誇っており、屋台がいっぱい出ているところをみると桜祭りが行われているようだ。こっちではこの時期がお花見の季節なんだなあ・・・。公園の中を通る駅もなかなかいい感じ。おなかもすいているし、ここの屋台で何か食べていくかな。(9時45分・86km)地図で確認してみるとここは芦野公園というところみたいだ。 公園内はかなりの人で屋台もいっぱい出ていてにぎやかだ。桜の木の下では宴会をやっている人たちの姿も見える。桜はちょっと時期が過ぎている感じだが、人が多くてあまり写真を撮る気が起きないなあ。池の方に歩いていくと急に音楽が聞こえてきたので何かと思ったら、津軽三味線の演奏会が行われていた。ふとたこ焼き屋の方に目をやると、たこ焼きは丸い形ではなく、たこのような形(おばQのような形)をしているではないか。(@_@) どのたこ焼き屋もこの形のたこ焼きを作っているみたい。こっちではこの形が普通なんだろうか?(ちなみに青森の知り合いに聞いたところ、こっちではこの形が普通で丸いものの方が珍しいらしい)適当に店を決めて6個入りのたこ焼きを購入(300円)し、パクつきながら公園内を散策。食べ終わったところでバイクのところに戻り、この後のルートを確認してから出発。(10時15分) 国道を南下していくと前方に雪を抱いた津軽富士が見えてきた。天気もいいせいかその全体像はきれいに見ることができてなかなかいい感じ。いい場所があったら写真を撮っていくことにしよう。 五所川原市で国道101号線に入るつもりなんだが、なぜかなかなか交差点が見えてこない。おかしいなあ?地図では町中に入ってすぐのところくらいに交差点があるとなっていたと思うんだが・・・。途中の交差点に右(西方向)に曲がると国道101号線に出るという案内は出ているが、ほんとにつながっているのか不安なのでそのまま国道339号線を走っていく。しばらく南下をしているとやっと国道101号線との交差点にやってきたが、右に曲がるとなんかUターンするくらいの角度で曲がっているではないか。これってどう考えても北上しているよなあ・・・。「もしかして道を間違えたか?」と思い、少し北上したところで左(西方向)に曲がる道があったのでそっちに進む。とりあえず西方向に進んだら日本海には出るだろう。 しばらく走っているとあたりには水田が広がってきて津軽富士が一望できるようになってきた。写真を撮るついでに地図を確認して現在地を把握していこう。(10時45分・103km) バイクを止めてからまずは津軽富士の写真撮影。それから地図をみて現在地の確認。今走っているのは県道154号線で、その少し北側に平行して国道101号線が走っているようだ。なんで交差点がなかったんだろうと地図をよくよく見てみると、国道339号線と国道101号線は五所川原市内では南北に平行に走っていることが判明。ちょうど地図の折り目になっていてよくわからなかったようだ。(^_^;; この県道に入らずにまっすぐ北上していれば良かったのか・・・。まあ、そんなに遠回りしたわけではないのでよしとしよう。 県道はその先でなくなっているようなので、脇道に入り国道101号線へ。あとはそのままこの道を走っていけば日本海に出るだろう。ガソリンもちょっと乏しくなってきたので途中にあったスタンドで給油。(170km/6.0L)森田温泉を抜けたところの道の駅「もりた」でいったん休憩。(11時15分・113km)途中で寄っていこうと思っていた遮光器土偶がデザインされた木造駅のことを思い出したが、もう通り過ぎているので今更戻る気も起きない。30分ほど休憩を取ってから出発。 日本海に出て海沿いの道をひたすら進んでいく。この先に千畳敷と言うところがあるんだが、前も来たことがあるしどうしようかなあ?千畳敷が近づいてくるとなんか駐車場がいっぱい状態になっているではないか。千畳敷にも観光客の姿がいっぱい!これはもういいやとそのまま素通り。そこからさらに南下したところにある道の駅「ふかうら」にも寄っていくが、ここも人が多くてトイレに行っただけですぐに出発。(12時15分・147km)やはりもう普通の観光地の観光はあきらめた方がいいのかもしれない・・・。 さらに南下していくと「黄金崎不老不死温泉」の案内板が見え始める。ここはラットが入りたいと言っていたところだ。人が多いだろうけどせっかくだから寄っていこうかなあ。 案内板に従って脇道に入ると海岸付近にホテルが見えてきた。その手前で道路が二叉に分かれており、宿泊のお客は右、温泉のみのお客は左に進むようになっている。前の車は係の人が寄ってきて道を案内していたんだが、自分は有無を言わずに左に案内される。確かに温泉に入りに来ただけだけど、聞くくらい聞いてくれてもいいやんか!海岸付近まで坂を下っていくと駐車場があるんだが、かなりいっぱい状態。キャンピングカー2台の間がなぜか開いていたのでここにバイクを止める。(12時45分・172km) 海岸の方に目をやると岩に囲まれた露天風呂らしきところが見える。まずはどんなところか確認してくるかな。案内の看板には左が混浴、右が女性専用を書かれている。もちろん女性用の方にはいけないので混浴の方を覗いてみると、ひょうたん型の湯船に黄金温泉の名前よろしく黄金色(茶色)のお湯が入っている。近くには服とかを置くスペースもあるので入るには問題ないようだ。 いったんお風呂セットを取りに戻ってからさっそく温泉へ。湯船に入るがお湯は思ったよりも熱い。なんとか体を慣らして湯船にはいると、目の前に広がる日本海が目線の高さで迫ってくる。いいねえ・・・。(^o^) お湯は塩分が多いようでしょっぱいのであとでどっかで入り直さないといけないなあ。 前は女性専用の湯船はなかったらしく、女性専用の湯船は最近できたらしい。時々女性がこっちのお風呂を覗きにやってくるが、さすがに入ろうとする人はいない。まあ、女性専用のがあるんならわざわざ無理してこっちに入らなくてもいいだろうかねえ。15分くらいすると体も完全に暖まってきたのでもう出ることにする。 バイクに乗ると風がほてった体を冷やしてくれて気持ちいい。さすがにおなかも減ってきたので途中でどっかみせに入らないといけないなあ。まあ国道を走っていれば何か店があるだろう。 ここから少し走ったところに日本キャニオンと十二湖の案内板が出ている。ここは前にも行ったことがあるところだし、それほどたいしたところでもなかったので素通り。ちなみにへりは来る前にこの日本キャニオンのことをホームページで調べていたらしいが、そこには「本当のグレートキャニオンに失礼なくらいしょぼいものだ」と書かれていたらしい。たしかに自分が前に行ったときも、「どこを指して日本キャニオンと言っているんだ?」とわからなかったくらいだからねえ。(^_^;; しばらく店も何もなかったが、ちょっと高台になっているところでドライブインを発見。「やっと昼食が食べられる!」と駐車場へ入るが、なんかむちゃくちゃ人が多いんだけど・・・。(T^T) 店の中はさらに混み合っていて順番を待っている人もいる状態。さすがにこれは待つ気が起きんぞとすぐに出発。結局、もともと休憩しようと思っていた道の駅「はちもり」まで走ってきてしまった。(14時・199km) ここはお殿水(おとのみず)というわき水の出ているところで多くの人が水をくんでいる。前に来たときにもここに寄ったんだが、ここの水はほんとにおいしかった。ちょうど人が混んでいたときだったので後で寄ることにして店の方へ。 中には軽食コーナーがあり、ラーメンなどが食べられるようだ。さすがにこれ以上は我慢できないのでここで食べていくことにしよう。お殿水ラーメンというものがあるが、普通の醤油ラーメン(500円)を注文。5分くらいして出てきた醤油ラーメンは十分なレベルの味で、付け合わせの梅もおいしい。これでやっとおなかも落ち着いた。 バイクのところに戻って出発の準備をしているとライダーが一人やってきた。関東からやってきている人で、日本海側を北上してきているみたいなんだが、明日から天気が悪くなると言うことで早めに帰るつもりらしい。やはり明日からは天気が悪くなるみたいだなあ・・・。問題はどこまで天気が持ってくれるかという一点だ。(14時45分) 国道を南下していると対向車がパッシングしてくる。まさかこの先でねずみ取りでもやっているのか?途中に前に寄ったことのある八森湯っこランドという温泉があるんだが、ここで入ってもまた汗をかきそうなので素通り。その先のコーナーを回るとパトカーを発見。やはりねずみ取りだったか・・・。まあ普通のペースでも60km/hが制限速度なら捕まらないんだけどね。自分が捕まるのは制限速度が50km/h以下の場合に限られる。(T^T) ここからは南下していくだけで特に見ていくようなところもなく、ひたすら眠気との戦い。(ということで途中のことはほとんど覚えていない)先日通った道路を抜けて八郎潟には行かず、そのまま国道7号線へ。途中から渋滞が始まり、すり抜けをしていくが(道幅は広くて問題ない)、ペースは完全に落ちてしまう。いい加減に疲れも出てきだしたところで脇道に入ったところにある道の駅「しょうわ」の案内を見つけて寄っていくことにする。(16時15分・275km) 道の駅でなにかイベントがあっているのか屋台みたいなものまで出ている。建物もなんかすごい人で歩くのも大変な感じだ。壁に貼ってある地図を見て観光地をチェックするが、あまりいいところは見あたらない。お風呂にも入りたいんだが、それもあまりないようだ。うーむ、寝に入るにしてもまだ時間が早いし、もう少し南の方まで行っておきたいからなあ・・・。 国道に戻ってから南下していると、案内板に「天王」という文字を見つけて「そうか、あそこの道の駅の天王温泉に入っていこう」と急遽ルートを変更して西の方へ。県道を抜けてから国道101号線に入り、道の駅「てんのう」に到着。(16時45分・282km) 温泉の値段を確認してみると400円となっているので銭湯の感覚で行けば問題ないレベルかな。早速中に入るが、かなりのお客で休憩室も一杯状態になっているではないか。脱衣所も同じような感じ。お風呂はかなり広くて十分。湯船もかなり大きなものがあるのでのんびりとくつろぐことができる。休憩室でしばらくくつろいでからバイクのところに行って出発。(17時半)そろそろ夕食と宿を考えないといけないなあ。 海岸に沿って走る県道56号線をいいペースで南下。途中から国道7号線に出るため左に曲がるようになっているが、それだと遠回りになってしまうのでまっすぐ海沿いの道を進んでいく。なんか見覚えのあるローソンが見えてきたと思ったら先日降り立ったフェリーターミナルの前だった。なるほど、あの道はここにつながっているんだな。そのまままっすぐ国道に抜けて南下していけばいいんだが、行きに見忘れていた看板の写真を撮るため国道を北上。少し走ったところに目的の「あったまり〜な」の看板を発見して写真を撮る。(17時45分)この看板を撮るやつって普通はいないだろうなあ。(^_^;; 秋田城跡などの観光地案内の看板が出ているが、ここは前にも行ったし、ただの公園なのでまあいいや。このまま町中を抜けていってもこの時間では見るところもないから県道に抜けた方がいいだろう。県道65号線のはまなすロードを抜けてから国道7号線へ。しばらくは順調に走っていたんだが、またもや車がつまり始めた。うーむ、むかつくなあ・・・。すり抜けしながら先へと進み、道の駅「いわき」で休憩。(18時15分)ここの駐車場も一杯で止めるスペースが空いていない。なんなんだこの混みようは・・・。すでに日は地平線の下に隠れてしまって徐々に夕闇が押し寄せてきている。 ここで夕食をとろうと思って建物の方に行ってみるが、土産物売り場はすでに閉まっている。建物には岩城温泉「港の湯」という案内が出ているではないか。ここにあるとわかっていればこっちで入った方がよかったなあ・・・。その横の建物はレストランみたいなんだが、なんかちょっと高そうな感じでパス。そのさらに横はキャンプ場になっているが、値段を見ると1スペース2500円と書かれている。こんなところに泊まれるか!(-_-X 結局食事も温泉もキャンプも断念して休憩室へ。 休憩室にはテレビが設置されていてコンセントもあったのでここで携帯電話の充電をしながらニュースを見る。天気予報ではやはり明日の午後から天気が悪くなるみたいだ。ただ北と西から徐々に悪くなって来るみたいで新潟あたりが一番最後に雨になりそうな感じ。運が良ければ明日は雨に遭う前に宿泊できるかもしれないなあ。充電が完了したところで出発。(19時) 国道沿いに夕食を食べるところを探しながら走っていくが、なかなか店が見あたらない。コンビニもない。それ以前に建物もほとんどない。なんでや〜〜〜!(T^T) 本荘市内に入るとやっと明るくなってきて建物が見えてくる。ここで見つからなかったらどうしようもないぞ。 町の入口に食堂らしき建物を発見して駐車場に入るが、なんかえらく高級そうな感じ・・・。ここは止めといた方がいいかもしれないと判断してそのすぐ先にあったローソンへ。(19時15分・341km)お店で夕食を食べるのをあきらめ、パンを二つ買っていく。テントを張れるところを見つけたらそこで食べることにしよう。 出発してすぐのところで牛丼のすき屋を発見。うーむ、ここで夕食を食べていくか。さっきのパンは明日の朝に食べればいいし・・・。豚丼特盛り(480円)を注文して、なんとかおなかも落ち着いた。あとは寝る場所が見つかれば問題ないんだが・・・。 本庄市内を抜けると完全に日は落ちているのであたりは真っ暗。しばらく走ったところで道の駅「にしめ」に到着。(20時・347km)駐車場に入るとキャンピングカーの横で食事をしている家族がいる。周りを見てみると同じような車が数台。もしかしてこの人達ってここでキャンプしているのか?道の駅の隣に「にしめ湯っ娘ランド」という健康ランドがあるんだが、お風呂はもう必要ないのでやはり道の駅でテントか?ほんと、こんなことなら温泉はここまで我慢すれば良かった。 建物の電気はすでに消えているのでもうテントを張っても大丈夫そう。休憩室には畳を引いているところもあるんだが、24時間開いているのかどうかもわからないし、テントの方が完全に外界と分けられるのでくつろげそうだ。雨が降ってきたらいやなので建物の軒の下にバイクごと移動してテントを設営。歯を磨いて準備が完了したところで眠りに入る。(20時45分) |
01 ガムテープでバイクを補修中のラット 02 コーヒーを湧かすおのっち 03 おのっちのコーヒーでまったり 04 出発前の記念撮影 早い・・・ 05 フェリーの見送り 最初は二人しか出てきやしねえ 06 雪をたたえた津軽富士 07 不老不死温泉で もちろんみんな裸です 08 昼食の醤油ラーメン なかなかおいしかったです 09 秋田市内にある健康ランド「あったまり〜な」 |