中国・四国ツーリング
その3 ついに雨・・・出雲の町を歩いて観光 |
07月29日 95km 島根県 湖陵町→島根県 松江市 |
やはり昨日あまり眠れなかった事もあって疲れていたのか、今日はちゃんと眠れた感じ。4時半頃に起きてからテントを撤収して夜もまだ明け切らぬうちから出発。(5時)雨は降っていないが、空は雲に覆われていて今にも降ってきそうでちょっと嫌な感じである。(T^T) 天気予報でも今日は朝から雨となっているので間違いなく降ってくるだろう。 国道431号線に入ってしばらく走ったところのローソンに入って朝食にサンドイッチを二つ購入。(5時半)このあたりはなんかいつも道が分からなくなってしまうところなので今度は間違えないように走っていかなければ・・・。国道を走っていくつもりが、最近また道が拡張されて地図と道路が違っていて訳わからん状態に。結局稲佐の浜という海岸に出たところで引き返し、方向を頼りに適当に走っていくとやっと出雲大社へと続く参道へ。まっすぐ出雲大社に行こうと思ったが、この途中に出ていた「旧大社駅」という案内板を見つけて寄っていく。(5時45分) ここはすでに廃線になっているJRの駅で、現在は資料館になっているようだ。出雲大社をイメージしているのか建物は宮殿風の作りとなっている。さすがにこんな時間には資料館はまだ開いていないのではいる事は出来ない。ホームの前には少し線路が残っており、またSLも止まっている。準備も完了していざ出発しようとするとついに雨が降り始めた。あわてて屋根の下に避難してからカッパを着込んで出発。(6時15分)カッパの準備をしている間に雨は上がったが、いつ降ってもおかしくないだろう。 まずは出雲大社の入口で写真を撮ってから海岸線に出て日御碕へ向かう。雨は降っていないが、空はどんよりしているので眺めはあまり良くないが、さすがに走っている車はほとんどいないので自分のペースで走っていく事が出来るのはうれしいところだ。海岸線に延びる道を進み、日御碕に到着。まだ駐車場も開いていないのでポールの隙間から入り込んでバイクを止める。(6時半・24km)この時間には土産屋も開いておらず、観光客もいなくてひっそりと静まりかえっている。 まだ開いていない土産物屋の通りを歩いてますは日御碕灯台へ。さすがにこんな時間には灯台の中には入れないので門が閉まっているが、これは予想通りだからしょうがない。灯台をバックに写真を撮ってから海岸線に沿って続く夕日の小径という遊歩道を歩いていく。残念ながら空一面真っ白になっているのであまり写真を撮る気が起きない。今日はこんなんばっかり。(T^T) 遊歩道のすぐ先は断崖絶壁となっており、その上に造られている展望台は、土台ごと落っこちてしまいそうで結構恐い。一周回ったところでバイクの所に戻ってから出発。(7時)この近くに日御碕神社と言うものがあるのでここに行ってみる。 駐車場では子供達が集まって鬼ごっこをしていてかなり騒がしい。まあ、バイクにちょっかい出さなかったらいいんだけどね。神社は結構時代がありそうな建物だが、なんかあまり見応えがない。神の宮という建物が改修中で工事中というのもちょっとマイナスイメージ。一通り見てから早々にバイクの所に戻って出発する。 来た道を戻って海岸線に出ると、途中の展望台からは海岸線を綺麗に見下ろす事が出来ていい感じ。来る時は背中を向けていたので全く気が付かなかった。晴れていれば更にいいんだろう・・・。出雲大社に向かう途中に「出雲阿国」という歌舞伎の始祖と言われる女性の墓があったのでここに寄っていく。 駐車場の横にはこの阿国の墓についての簡単な説明と阿国に関するパンフレットが置いてある。これを一枚もらってから墓を見に行く。墓の周りには歌舞伎公演成功記念碑とか書かれた碑がいくつか建っている。うーむ、なんだかなあ・・・。先ほどのパンフレットを見ると近くに終生を過ごした連歌庵(れんがあん)という庵や阿国の遺品が残されている寺・安養寺(あんようじ)、出雲阿国終焉の地の碑などがあるようだ。またあとでこっちにやってこようという事にしてまずは出雲大社の駐車場へ。(7時45分・35km) そろそろ天気もヤバイ状態になってきていたので必要な荷物を取り出してから荷物は出来るだけ濡れないようにとカッパで覆って準備は完了。早速観光へ。 まずは参道に出てから松並木を抜けて拝殿へ。さすがにまだ朝早いのでやって来ている人はまばら。拝殿の裏には最近になって発見された古代出雲大社の柱と言われる岩根御柱の実物大の模型が展示されている。前回来た時には階段の一部が取り除かれて岩根御柱の発掘現場を再現して展示してあったが、今は既に修復されている。 ちょうど神枯殿(しんこでん)の宝物館が開館したので早速入館券(150円)を買って中へ。ここには出雲大社に関する史料が展示されている。一通り見てから外に出るとついに本格的な雨が降り始めていた。(T^T) 先ほどから境内に横笛の音が響いていたので何かなと思っていたが、どうやら拝殿から聞こえてくるようだ。どういう意味で吹いているのか分からないが、拝殿の中で横笛を吹き続けている兄さんの姿が。毎朝やっているのだろうか? こんなものかなという事で参道を通って入口方面へ。途中には「幸魂・希魂(さきみたま・くしみたま)」や「大黒様と白ウサギ」の銅像が建っている。さすがにこの時間になると観光客も動き始めたようで、観光バスの姿が見えてくる。ここから先ほどチェックしていた阿国関係の所に行く事にする。 まずは一番手前にある連歌庵というところへ。ここは阿国が晩年に余生を過ごした草庵である。写真だと結構いい感じの建物に思えるんだが、実物は民家の軒先にあってなんともちゃちい感じ。オリジナルはもともと中村町にあったが、中村の大火で焼失し、2代目も明治の廃仏毀釈によって取り壊され、現在のものは昭和11年に再建されたものである。しかし阿国ゆかりのものなら再建だったらあまり意味がないと思うんだが・・・。 先ほど見た墓は通り過ぎて阿国終焉の地へ向かうが、なかなかその場所が見えてこない。通り過ぎてしまったかな?と思いながらもしばらく歩いていくとやっと案内板を発見。良かった良かった。碑の前で写真を撮ってからここから階段を200m登ったところにある於國塔へ。200mと書かれていたのでかなり大変と思ったが、思った程はなかった。さらにこの上が展望台になっているが、この天気では登ってもしょうがないだろうという事ですぐに山を下る。 いったん碑の前でレポートを書いてから阿国ゆかりの寺という安養寺へ。ここは途中に案内板が出ているので間違えようがない。寺の前まで行ってみるが、どっから入っていいのか、それとも開いていないのかよく分からなくて中にはいるのをあきらめる。だって案内が全く出ていないんだもんなあ。とりあえずこんなもんだろうと言うことで町中を抜けてメイン通りの神門通りへ向かう。途中、家の前にいた女の子が元気よく「おはようございます!」と挨拶していたのにはちょっとビックリして反射的に返事をする。観光客にも元気な挨拶をとでも指導しているのだろうか? 神門通りに出てから店の通りに沿って南へ。この途中で「古代出雲大社模型展示館」と案内の出ているところに目を引かれる。入場は無料となっているので早速中へ。係の人の説明を聞いてからしばらく模型を見て回る。古代出雲大社本殿の模型(高さ4mくらい)や現在の出雲大社の全体模型(四方4mくらい)など、数点の模型が展示している。これらほとんどは学生が造ったようで、古代出雲大社本殿はかなりすごい。 更に南に歩いていき、一畑電鉄の大社駅にある案内所で近くの観光地を聞く。(10時)自分が行ったところ以外ではワイナリーや文化伝承館などがあるが、歩いていくとちょっと遠いようだ。とりあえず地図をもらってから歩いていくことの出来そうな道の駅「大社ご縁広場」にある「吉兆館」という所へ。雨は更に激しくなっているが、歩く分には特に問題ない。 ここは無料で出雲に関する資料を展示しているところである。出雲の祭りで使われる吉兆さんという御輿?が展示されており、そのほか大黒様や近くの遺跡などの紹介がされている。ただ説明などが中心となっていて、あまり興味を引く感じではない。 せっかくだから出雲そばを食べていこうと思い店を探しながら歩いていくが、表通りにはあまり店はない。大社の近くにある土産屋にくっついたところはあまりに芸がないからなあ。前行った店はなかなか美味しかったが、せっかくだから別の店にしよう。裏道に入って歩いていると「荒木屋」と看板が出ている店があったが、開店は11時からであと15分程ある。その先に「かねや」というみせが開いていたのでこっちに入ってみる。途中の看板には天皇に献上したこともあると書かれているが・・・。(こういう案内が美味しいことにつながるとは信じていない) 店はまだ開いたばかりでお昼にもまだ早いせいかお客の姿はない。おなかも減っていたので普通の出雲そば3段では足りないだろう。三色そばと割り子そばを3段ずつ頼もうと思ったが、3色そばの段数を増やした方が安くなるようだ。ということで3色そばの5段を注文。(追加分は割り子そばになる) しばらくするとそばが運ばれてくる。三色そばの三色とは卵、おろし、山芋の三色の事である。さっそく食べてみると、味はまあ普通なんだが、そばの太さがまばらで茹で具合がまばらになっているのがちょっと頂けない。(T^T) 15分待ってあっちの店にしていた方がよかったかな?予想通り量的にかなり少なくてあと5段は平気で食べられそうな感じだが、さすがに金額的にもったいない。これだったら普通に3段頼んであとでコンビニで何か食べた方が良かったかもしれないなあ。(^_^;; ここから出雲大社の神楽殿へ。ここにも大きなしめ縄がかかっており、しめ縄には相変わらずお金が一杯刺さっている。自分が見ている間にも多くの人がしめ縄にお金を投げていたが、なかなか上手く刺さらず苦労している。(^_^;; 人がいなくなるのを待ってから写真を撮ってもらって駐車場へ。この帰りに松江レークサイドYHに連絡を取って今日の宿を確保。とりあえず今日は寝床の心配はしなくて良さそうだ。バイクの所に戻り、荷物の整理を済ませてから出発。(12時)雨は降り続いているのでカッパはきちんと着ておかないといけない。 国道431号線をしばらく走ると島根ワイナリーという建物が見えてきた。さすがにここは一人でいっても仕方がないだろうと言うことでそこには寄らず県道28号線を南下。道なりに走っていくと先ほど案内所で聞いた文化伝承館と言うところに到着する。雨は相変わらず降っているので先ほどと同じように荷物にカッパを掛けて防水対策をしてから中へ。 以前は有料(500円)だったようだが、現在は無料となっている。まず展示館の方に行って出雲の紹介ビデオを見ていると眠気が襲ってきたのでそのまま眠りに入ってしまう。(-_-zzz ふと起きて時間を見てみると30分も眠っていたようだ。雨は降ったりやんだりでなんかうっと惜しくて気分も乗らないせいか、ここの庭園を見ても何も感動はない。これを有料で入っていたら「金返せ!」と言いたくなる気分である。もっと天気がいい時に来たら違って見えるんだろうか?しかしそんなにたいしたところとは思えないなあ。一通り庭園を見て回ってから出発。(12時45分) 今回は宍道湖の北側を抜けていこうと考えているので、先ほど通ってきた道で国道431号線へ戻る。途中に観光地はないかチェックしてみたが、特に目を引くような所はないのでひたすら走っていくだけとなる。雨はほとんどやんでいるが、いつ降り出すか分からない天気なのでカッパを脱ぐことは出来ない。途中走っている一畑電鉄というのがなかなかいい感じ。 途中で「一畑薬師」という看板を発見。なんか聞いたことのあるところだなあということでここに向かう。県道23号線に入って走っていくが、思いの外遠くていってもいっても見えてこない。途中から山道になって山を登っていくが、天気が悪いので見晴らしが良くないのが残念なところだ。せっかくやんでいた雨もまた降り始めて洒落にならない状況の中、やっと駐車場に到着。(14時・68km) こんな天気だがそれなりにやってきている観光客はいるようで駐車場にも車がそれなりに止まっている。参道を歩いて境内へむかうが、思ったよりも距離がある。下の参道から歩くとここまで1000段以上の階段を上ってこないといけないようだ。 寺では八万四千仏という願掛けが行われており、一体3万円の仏像を八万四千体奉納するつもりらしい。この説明を読んで思ったのは「いい商売だな(^_^;;」と言うことである。本体は1万円くらいで出来そうだから全部揃ったら利益で16億円!(@_@)と、ついこんな事を考えてしまう・・・。現時点で8割くらい揃っている感じで、数が数だけにその並んでいるサマははっきり言って気持ち悪い。 一通り境内を見てからバイクの所へ戻る。駐車場には習志野の女性ライダー(シェルパ)がやってきていたが、特に話はしなかった。雨が相変わらず酷いのでカッパを着込んでから出発。(14時45分) 通ってきた道で国道に戻り更に東へ。いったん道の駅「秋鹿なぎさ公園」に入ってルートの確認。(15時・80km)今日の宿であるYHはAコープから脇道に入ったところにあるようなのでこのスーパーを見つければ大丈夫だろう。一日一回は温泉に入ろうと思っていたので先に松江温泉という所に行ってみよう。 途中でYHに入る目印のAコープを探しながら走っていくが、どうも見つからない。3年前の本だからもうつぶれてしまったのかな?松江温泉という案内板に従って裏道に入るとすぐに健康保険センターという所を発見。誘導係に指示されて駐輪場へ。(15時半・90km) お風呂セットを取り出して早速温泉へ向かう。お風呂はこの建物の4階にあるようだ。地図に料金は銭湯並みと書いているが実際は400円と少し高め。お客はほとんどいなくてのんびりと入ることが出来るが、あまり温泉という感じはしない。湯船から宍道湖を見下ろせるというのが一番の見どころかな?30分くらいくつろいでから出発する。(16時) 引き返す途中、ガソリンスタンドで給油して(275km/10.7L)YHの場所を聞いてみたが、どこにあるのか知らないようだ。それならとAコープの場所を聞いてみるとここから2kmくらい走ったところにあるらしい。来る時も注意していたがたんに見落としたんだろうか?国道脇の建物を注意しながら走っていくが、Aコープは見つからない。ふとさっきも見た派手目の建物をよく見てみると「Aコープ」と書かれているではないか。と、あわてて急ブレーキを掛けて店の方へ曲がる。この建物がそれだとは思わなんだ・・・。 ここで地図を確認すると、店の横の道を入っていけばいいようだ。が、その道はすぐに行き止まりになっている。「こっちの道でいいんだろうか?」と走っていくとYHの案内板を発見。地図では国道からすぐとなっているが、なかなか見えてこない。ちょっと不安になり調度近くを歩いていた人に確認するとまだ先の方らしい。一気に走っていくとやっとYHが見えてきた。坂を上って階段の所でバイクを止める。(16時半・95km) 受付に行ってみるがペアレントは席を外している。待っている間ペアレンツの紹介記事があったので読んでみると・・・夫婦で自分よりも年下ではないか。うーむ、自分も年をとったなあ・・・。(^_^;; さっそく受付をしてからしばらくここの奥さんと話をする。旦那さんがYHの職員で、奥さんはヘルパーとして働いているようだが、最近になってこっちにやってきたらしい。二人ともバイクに乗っていたが、子供が生まれてバイクを一台手放す事になり、「私は絶対嫌だからね」ということで旦那さんのバイクを売って奥さんのゼファー750が残っているようだ。今日は一般の宿泊客が自分を含めて3人で、それ以外に10人ぐらいの団体(大学の旅行関係の研究室の研修旅行らしい)が入っているようだ。 まずは荷物を運び込んでからバイクを倉庫に移動。倉庫には先ほど話していたゼファーが止まっている。部屋に荷物を運び込んでから荷物整理をして洗濯に取りかかる。まだ洗濯にはちょっと早いが、今日しておけば旅行中にしなくても何とかなるだろう。今回夕食は頼んでいないのでどっかに買いに行かなければならない。一息ついたところで先ほどのAコープに買い出しへ向かう。バイクで行こうと考えていたが、またもや雨が降り始めたので断念して歩いていく事にする。(T^T) のんびりと歩いて15分くらいで店に到着。弁当、お菓子、ビールを購入。カメラの電池も買いたかったが、残念ながら品切れであきらめる。戻る途中、自分の前をなんか場違いな格好をした女性4人組が歩いている。旅行者だろうなあと思ったが、どうも向かう方向が同じようだ。YHに到着してしばらくするとそのグループも戻ってきた。どうやら大学のグループの一員らしい。 おなかも空いていたので早々と買ってきた弁当を食べて、ビールを飲みながら食堂のテレビを見てくつろぐ。先ほどの団体客はなんかうちわで盛り上がっているので話はしなかった。なんか研修旅行と言っているが端から聞いているとただの観光旅行と言った感じ。ペアレンツのお子さんもいるが、さすがに親が遠くに行ってしまうと泣き出してしまってどうしようもない。結局最後はおんぶして料理の準備を行っていた。 しばらくして部屋に行ってベッドで明日のルートを検討しながらくつろぐ。同室の人は三重からやって来ている車旅行の人だが、あまり話すのは好きではないようだ。20時を回ったくらいにもう一人やって来たが、彼は奈良からJRでやって来ている高校一年生だった。ベッドで横になっていたらいつの間にか眠ってしまっていた。(22時) |
01 列車の到着を待つ・・・ってもう廃線です 02 灯台の入り口は閉まっていました がっかり・・・ 03 出雲大社の参道入口 普通の観光客となっています 04 これが古代の出雲大社本殿 かなり大きな模型です 05 出雲そば・・・味は・・・(^_^;; 06 気持ち悪いくらいぎっちりと並んでいる観音様 |