2001 北の国 アラスカへ (冬)

その3 海外でスノーボード


12月30日 0 Mile 自宅→成田→アラスカ ガードウッド
 8時に時計をセットしていたが時計も鳴らなかったこともあり、ゆみこさん以外みんな寝すごしてしまっていた。(-_-zzz ということで他の人たちも起きたのは9時前である。(@_@)
 ゆみこさんは8時半頃に起きたみたいだが、他のメンバーももう起きていると思っていたらしい。今日は9時半に迎えにやってくるということだったので大慌てで準備をしてから朝食を取りに行く。寝坊したことに対してすずきさんはかなりショックを受けていたようである。前日までは旅先で寝坊したことはないと言い切っていたからなあ。(^_^;;
 今日の朝食はサーモンエッグとトーストで、みんなとテーブルを囲んで食事。
「きっとフィリップも寝坊して遅れてくるだろう」という期待を裏切って予定通り9時半にやってきた。何とか食事を済ませたが、みんなまだ準備ができていないのでしばらく待ってもらって、出発できたのは10時を回っていた。
 外に出てみると残念ながら朝からが降っている。(T^T) 雪だったらあきらめつくが、なんでアラスカで雨に遭わなければならないのだろう・・・。この日の午前中はスノーシューズを履いて山の中を散策、午後からスノーボードの予定である。まずは車に乗り込んでスキー場に向かい、レンタルを済ませることにした。
 スクールに入った方がトータルのレンタル代も安くなるため(63ドル)、全員スクールに入る。自分とゆみこさん以外の3人はスノーボードをするのは初めてということでLevel-1のコースに入ったが、自分たちはそこまで初級に入らなくてもいいだろうということで、中級クラスのLevel-4に入ることにした。
 車に戻って昨日行ったホテルに向かい、スノーシューズをレンタルする。もちろん通常はレンタル代をとられるが、フィリップの知り合いが働いていたため、ビールで手を打ったようである。
 散策に行くのは夏に試乗がてら走りに行った林道の途中にあるらしい。さすがにあまりと車が通らない道のせいか、かなり雪が深い上にアイスバーンになっていたためかなりゆっくりしか走ることができなかった。途中で溝に落ち込んで動けなくなって放置されている車もあるしなあ。
 何とか到着したところはほとんどアイススケートリング状態で、スケートシューズがあれば十分に滑ることのできそうなくらいになっていた。よくこんなところまで普通タイヤでやってきたもんである。雨はすでに上がってくれていたので助かった。
 早速車を降りてみるが、はっきり言ってまともに歩くことはできない。油断するとすぐにこけてしまいそうな感じである。スノーシューズを履くとさすがに雪の中を歩くためのものだけあって釘のようなスパイクが刺さって簡単に歩くことができた。一列になって林の中に入っていった。(11時半)
 通ったところは林の中を散策するための遊歩道らしいが、雪に覆われているため道があるとは思えない。結構急な坂を越えたりしながらひたすら歩いていき、30分位してやっと川の畔まで到着した。
 川の畔といっても崖になっているので川岸までは降りることはできない。ここには人力のロープウェイが渡されており(日本の和歌山にある野猿みたいなもの)、対岸まで渡ることができるようになっている。このままずっと歩いていくと山を越えて反対側のホテルまでつながっているらしいが、今回はここで引き返すらしい。
 まずはつかさんとすずきさんが乗り込んで川渡りに挑戦。半分くらいまで行ったところで写真を撮って戻ってくるかと思ったが、対岸まで渡っていった。見るだけでかなり大変そうである。半分まではロープがたるんで下りになっていて楽だが、半分からは登りになるのでかなりの体力を使うようだ。戻ってくるときはかなりへこたれていたので残った自分たちがロープを引っ張ってあげることにした。
 今度は自分たち3人(おおむらさん、ゆみこさん、自分)が乗り込んで出発。確かに川の半分までは楽だったが、途中からかなりしんどい。しかも3人も乗ったため、ロープを引っ張りにくくてつらかった。結局対岸まで行くことはあきらめて戻ることにした。戻るときに引っ張ってもらうことを期待していたが、結局ほとんど自分たちだけで引き返すことに・・・。引っ張ってやったんだからひっぱってくれ〜〜〜!!(T^T)(T^T) 一息ついてから来た道を引き返して車に乗り込んで出発する。(13時10分)
 来るときは緩やかな登りだったのでまだよかったが、帰りは下り坂になるでタイヤが滑って結構怖い。ということでそんなにスピードを出すことができず、のろのろ運転になってしまう。途中でスカイを車から降ろして車の先導させる。しかしちゃんと車の速度にあわせて走っていくもんだなあ。
 このあと近くのレストラン「J.J.S.」に移動する。(13時半)フィリップさんが言うには「早い・安い・うまい」のお店とらしいが・・・。店の中には中国の絵や屏風などが飾られてありなんか変な感じである。メニューには日本食や中華まであるようだ。時間もあまりなかったのでみんなハンバーガーを注文。とはいえ、みんな違うハンバーガーを注文していたので結構めんどくさかったかもしれない。自分はビールとチーズバーガー、ポテトを注文した。
 ハンバーガーは思ったよりもできるのに時間がかかってしまい、ゆっくりと食べることができなかった。ポテトはさらに山のようにあったため、時間の関係で食べきることができなかった。あわてて車に乗り込んでからスキー場へ向かい、先ほど預けたスノーボードを受け取ってから集合場所に移動した。(14時半)フィリップとはここで18時に待ち合わせることにした。
 自分たちのクラスは自分とゆみこさん二人だけで、他の3人のクラスには女の子2人が一緒にいたようである。もちろんインストラクターは日本語を話すことができないので英語で話をしなければならないが、まともに話をすることはできないのはしょうがない。簡単に説明を受けてからすぐにリフト乗り場(Chair-3)に移動。
 まずは二人のレベルをみると言うことですぐにリフトに乗り込んで一回滑ってみる。(CHEECHAKO)今期初滑りであるが、何とかそれなりに滑ることができた。昨日から雨が降っている割には雪の状態はそれほど悪く、日本の普通レベルの雪質である。雨が降っていた割には何でここまで雪の状態がいいのだろう?体感して思っている気温よりも実際の気温は低いのだろうか?(?_?)
 もう一回リフトに乗って同じゲレンデを滑ったが、
途中でゆみこさんは崖の方へ・・・。(>_<)何であんなところに落ち込んでしまったんだろう?まあ、下まで落ちなかったからよかったけどね。ここでいったん滑る姿勢などのアドバイスを受けたが、英語がよくわからずかなり大変。おもむろにスノーボードの人形を出して説明を始めたのにはちょっとびっくりだった。説明を受けてからいったんゲレンデを降りたが、そのことに意識が行ってしまいこけまくってしまった。
 リフトに乗ってふとみると他の3人は現在横滑りの指導を受けているところで、まだリフトは使っていないようである。やはりあのクラスに入っていたら初級者すぎていたなあ。手を振ってみたが(^_^)/~、全くこっちには気がついていないようである。手を振っていた自分が馬鹿みたいである。(^_^;;
 今度は別のゲレンデに入ってホテルの方へと向かう。(RRINCE RUN)ここからロープウェイ(ALYESKA TRAMWAY)に乗って山頂まで行くようだ。ロープウェイは思ったよりもスピードが早く、通常の2倍くらいの速度で走っているような感じだ。ふと外を見ると崖のような斜面を滑っている人がいる。(@_@) 案内をみてみると確かに超上級者用のコースと説明があるが、どう見ても崖にしかみえない。いったん転倒したら下まで落ちてしまうんではないだろうか?
 山頂まで登ることのできるリフトは16時でストップしてしまうので時間を考えると一回しかあがることはできないようだ。ゴンドラを下りてから早速滑り始めたが、降り場付近は完全に圧雪されていてかちかちになっており、滑りにくいことこの上ない。何とかそのゾーンをすぎるとかなりハードなコースが待っていた。(MAMBO・DOGLEG・DENALI)
 インストラクターは早々に先に行ってしまったのでどこにいるのかわからなくなってしまった。結局だいたいの見当で適当に滑っていき、山頂へあがるリフトに到着する。しかしインストラクターは指導と言うより、たんに道案内となっているなあ。まあ、言葉がほとんど通じないので指導することはあきらめたのかな?
 ここから4人乗りリフトに乗って一気に山頂へ向かう。リフトに乗っている間インストラクターからスキー場の説明を受ける。彼が言うには多いときには雪は300m積もると言っていたが、きっと30mの間違いだったんだろう。(こっちでの単位はフィートやインチなのでわかりにくいようだ)しかし30mでもすごいことであるが・・・。本格的に積もったときには今見えている岩や木などは完全に埋もれてしまうそうである。
 リフトを降りてみるとそこは一面の銀世界。曇ってなかったらもっと景色はよかっただろうが、それでも十分な眺めである。いったんスノボーをはずしてから写真撮影タイム。この景色は写真では表現できないだろうと思っていたが、予想通り現像した写真を見てもあまり感動はない。遠くに川がみえていたが、引き潮で水が少なくなった海だったようである。
 このあとどのルートで下まで降りるか決めて(SILVERTIP・PTARMIGAN GULLY・CORK CREW・SWITCHBACK・KLONDIKE・CABBAGE PATCH)から滑り始めたが、前を滑っていたゆみこさんは上級者コース(CHILKOOT RIDGE)の方にまちがって落ちてしまった。よくコースがわからなかったのでそのまま後ろをついていったため、自分もそのコースに落ち込んでいった。はっきり言ってマジで滑るにはかなりつらい急斜面である。途中で自分たちがルートを間違えたらしいということに気がついてインストラクターも後ろからやってきた。
 当初のルートとは少し違ってしまったが(THE WEIR・EGO FLATS経由)、なんとか途中から予定のコースにはいることができた。一気に滑ってゲレンデを降りたときにちょうどスクールの終了する16時半になっていた。ここでチップを10ドル渡してスクールは終了となった。まだ4時半というのにゲレンデは照明がないと滑られないくらい暗くなっていた。
 他のメンバーもスクールは終了したので戻ってくるだろうと思って、いったん休憩をとることにした。15分くらい待ったが、まだ他のメンバーは戻ってこない。「えらく遅いなあ・・・。ちょっと行ってみようか」と思って外に出るとちょうどみんなが戻ってきた。ということでまた店内に入って休憩をとる。
 今日はもう少し滑って18時からホテルのプールに行く予定だったが、今後のスケジュールを考えるとスノボーができるのは今日くらいしかなさそうだ。「それなら今日はぎりぎりまで滑って、プールは明日だけ行けばいいか」と言うことになって20時頃まで滑ることにした。おおむらさん、すずきさんは一緒に滑るみたいだが、つかさんは
「いや、もうスノボーの楽しさは分かったからいい」と、体力的につらいので予定通り18時に宿に戻るようである。
 ゲレンデに出でみるとなんと雨が降り始めていた。昼からは雨は上がっていたんだけどなあ・・・。それから1時間、リフトで3回ほど滑っていたが、初めてにしては3人とも結構滑っている。やはりスクールにはいると違うのかな?所々水たまりのようなところがあり、さけることができなくて落ち込む人もいたが・・・。(^_^;;
 18時近くなったところでもう一度リフトに乗って一気に休憩所の方へと滑っていった。フィリップはゲレンデまでやってきていたが、とりあえず先ほど決めたことを伝えて20時頃にもう一度来てもらうことにした。つかさんはここでリタイアなので帰りにビールの購入をお願いする。みんなで上の方(CHAIR-1)まであがることにした。
 さすがにもうナイターとなっているので滑っている人もあまりいない。リフトに乗るときバラバラになってしまい。自分、知らない人、おおむらさん、ゆみこさん+すずきさんで登っていく。10分位してやっと到着かと思い、降りる準備。しかしなぜかここにいる係りの人が、
「Stay Here!!(そこにいろ!!)」と叫んでいる。(?_?) でもここで降りないでどうするんだろうと思ってリフトを降りるとかなりの急斜面になっている上、ロープまで張られていたせいで見事に転倒。「降りるな」とか言われても始めてきたら絶対降りるわい!!(-_-X
 結局後からやって来ていた3人もみんなそこで降りてしまい、予想通り急斜面で見事に転倒してしまっていた。係りの人から説明を受けると、ここはリフトの中間地点ぐらいで、リフトに乗るだけで降りてはいけないところらしい。ということでここからもう一度リフトに乗って山の上に向かうことになった。
 ここからおおむらさんと一緒に乗ってしばらくすると、なにやら白いものが降ってきている。どうやら標高が高くなったせいで雨は雪に変わったようである。(^_^) アラスカに来て始めてみる雪だった。後ろを見ると雪の向こうにガードウッドの町の光が見えてきれいだった。リフトを降りたところは10m位の急斜面になっていて結構怖い。何でここまで斜面をつけているんだろうか?それとも雪が積もるのを前提に作っているのだろうか?
 ここからのコースは思ったよりも斜面がきつく、おおむらさんとすずきさんにはちょっとつらかったかもしれない。(SOUTH EDGE・DENLI・VON IMHOF DRIVE・LOWER RACE TRAIL)かなりこけまくっていたし・・・。途中で後ろの二人を待ちながら30分くらいかけて何とか下まで降りてからもう一度同じリフトに乗って上ることにした。今度は途中で降りないようにしないといけない。さすがに係りの人は覚えていたようで、笑っていたが・・・。
 今度は別のコースを通っていこうと言うことで(DOGLEG)、ゆみこさんと先に出発してしばらく待っていたが後の二人がやってこない。「そのまま先ほどのコースに流れていってしまったのかな?」と思って先に出発する。リフトの中継地点まで行って「このまま滑って降りてもいいけど、おそらくもう一回くらいは上っても大丈夫じゃないかなあ?」と話をしていると遠くのコースに二人と思われる姿がみえる。(後で聞いてみると違っていたらしいが・・・)まあ追いつけるだろうと言うことでここからリフトに乗って山頂へ。
 先ほどと同じコース(このコースが一番おもしろかった)を滑って降りていったが、結局二人と会うことのないまま一番下まで滑り降りてきた。いったいどのコースを滑っていたんだろう?特にけがもなく終了できてよかったよかった。まだメインディッシュのスノーモービルも乗っていないしね。
 休憩所のところに行くとフィリップもやってきていた。しばらくすると二人がやってきたので。レンタルした用品を返却してから宿に戻る。(20時半)宿に戻るとつかさんはお酒を飲んでくつろぎまくっていた。自分たちもお風呂に入ってさっぱりしてから夕食のため近くのレストラン&バーに向かう。(21時)
 店の中には結構人がやってきていたが、みんなバーの方でお酒を飲んでいてレストランの方で食事をしている人はいない。まあ、時間が時間だからみんな食事は終わっているんだろう。とりあえず席に着いてからメニューを見て適当に注文。前回の最後に食べたピザはラージサイズ(日本感覚で考えるとラージサイズよりも大きい)だとおもってこれを一つ注文。あとは2種類ほど2皿ずつ注文した。これが間違いだった・・・。お酒はバーの方で注文してくれと言うことだったのでピッチャーを注文する。このとき目にとまった料理も追加で注文した。
 食事が来るまではビールを飲んだりして話をしていたが、いざ料理が来てびっくり。
なんじゃこの大きさは・・・。(@_@) 前回食べたピザはレギュラーサイズだったようで、今回のは直径15インチ(約50cm)くらいある。一切れで日本のスモールサイズくらいの大きさだもんなあ・・・。その他の皿も料理が山盛りでとてもではないが食べきることはできそうにない。こんなことなら一皿ずつでよかったなあ。
 さすがに全部を食べきることはできなかったが、できる限り食べて食事は終了。バーにはビリヤード台があったのでやってみようかと思ったが、他の客がやっていてできない。適当にカクテルを作ってもらってカウンターで話をしているとおもむろにキューを持ってやってきた。ということで地元の人とビリヤード勝負である。お互いにあまりうまくないので(まともにやるのは8年ぶりくらいだからなあ)かなり終了まで時間がかかってしまった。結局最後で負けてしまったが、なぜかお酒をおごってくれた。
 この後も店に来ていたお客さんと話をしたりして楽しむ。カウンターのテーブルにはいろいろと落書きが彫り込まれていたので自分たちも書き込む。この後もしばらく話をしてから23時半に宿に戻った。
 天気もだいぶん回復して月も見えていたこともあり、明日の明け方にはオーロラが見えるかもしれないとおおむらさんは早々に眠りに入った。残りのメンバーは昨日と同じくそのまま飲みが続き、結局眠ったのは2時半になっていた。
 01 スノーシューズを履いてみんなで記念撮影 三脚が滑っていきそうで怖かった
 02 雪中行軍・・・(^_^;;
 03 手動のゴンドラに乗ってすすむつかさんとすずきさん
 04 辺り一面銀世界(^_^)
 05 雪山の山頂で記念撮影 まじですごい景色だった (^_^)
 06 みんなでスノーボード
 07 滑走中写真 一番かっこよく写っていたのはおおむらさん でも・・・(^_^;;
 08 みよ!この大きなピザ!!
 09 おなかも太ってくつろぎモード
 10 酔っぱらって宿に戻って記念写真