2001 北の国 アラスカへ (冬)

その2 初の犬ぞり体験


12月29日 0 Mile アラスカ ガードウッド
 8時前に目が覚めると、どこか遠くから目覚ましらしき音が聞こえてくる。部屋の外に出て確認してみるとゆみこさんの部屋から聞こえているようである。部屋の外からでもかなりの音量で鳴っているのが分かるくらいだから起きていないはずはないだろう。(-_-)きっとお風呂にでも入っているのだろうと思い、しばらくそのままほっておいた。他のメンバーも起き出してきてしばらく話をしていたが、ゆみこさんは出てくる気配がない。「やはり眠っているのか?(-_-zzz」とドアの外から声をかけてみるとその声でやっと起きたようである。(^_^;; あれだけの音の中で眠っているというのもすごいかもしれない。(@_@)
 夕べは遅く着いたせいでお風呂に入っていなかったこともあり、朝からシャワーを浴びてさっぱり。みんなとくつろいでいると9時頃に宿のオーナーのジェイクさんが降りてきた。彼は奥さんのミッシェルさんと息子、娘の4人家族でここに住んでいるようだ。家の1階部分を宿として提供して、家族は2階から上で生活している。ちなみにこの家は基本的にジェイクさんの手作りだそうである。
 挨拶を済ませて2階にあがるとかなりゆったりとしたホールになっていて、いかにもこっちの家という感じである。宿の経営とは別に観光用の馬車も行っているようで、馬車を引くための馬が2頭飼われている。
 二人と改めて挨拶をすませて用意された朝食を食べることにした。この日の朝食はフルーツの盛り合わせにホットケーキとベーコンである。食事をとっていると子供たちも起きたらしく、台所の方で食事をとっていた。普段は自分たちがいるところで食事をとっているんだろうが、自分たちがいるせいかキッチンで食事をとっている。みんなと話をしながら食事をしていると10時頃にフィリップもやってきた。ちなみに10時にやっと明るくなってくるという感じである。夏とは大違いだ。
 部屋に戻ってしばらくくつろいでから宿を出発。犬ぞりは午後からなので午前中は近くを散歩することになる。天気は相変わらずどんよりしていていまにも雨が降りそうな感じ。(T^T) ガードウッドの町は人口900人くらいの小さな町で、スキー場がメインといった感じのところなので町を散策するといってもそんなに歩く距離はない。フィリップさんは家で飼っているシベリアンハスキーのスカイを連れてきていた。
 宿を出発してから道路ではなく林の中を抜けて歩いていく。まともに道路を歩くとかなりの遠回りになってしまうので林の方が近道になっているためこっちを通るようだ。道路の方はアイスバーン状態になっているのでどっちかというと林の方が逆に歩きやすい。油断するとすぐにこけてしまいそうになるし・・・。途中にある店の説明を受けながらスキー場の方へと向かって歩いていく。
 スキー場の方に歩いていく途中で長年使っていたデイバックのチャックが壊れてしまい(T^T)使用不能になってしまった。チャックが完全に壊れているため修復も不可能のようである。最終日ならともかく、初日なのでバックがないのはちょっと困るため、店で鞄を購入することにした。大きさを考えると結構高い値段のものしかなく(これまで使っていたバックは3000円くらいの安物)、結局80ドルのものを購入することになった。
 12時にスキー場のレストランに行って昼食をとる。特に何に乗るわけでもないので昼間からビールで乾杯。頼んだ料理はなにかよくわからないものだったが、それなりにおいしかった。
ただ所々罠が仕掛けてあり、知らずに食べると舌が辛くてしゃれにならない状態になってしまう。この罠にはまってしまったのはすずきさんである。(^_^;;30分くらいここでくつろいでおなかも落ち着いたところで出発。
 まずは犬ぞりの受付に行って手続きをしてからフィリップの車で犬ぞりのエリアに移動。途中にある空港は雪に完全に覆われていて真っ白になっていた。ここには犬ぞり用の犬が40匹くらいつながれていた。はじめは自分たちで犬ぞりを操作すると思っていたが、単にそりに乗るだけのようである。体重の重い人二人と言うことで、おおむらさんとすずきさんのペア、続いて自分とつかさんのペア、ゆみこさんは一人乗りのようだ。みんなそれぞれのそりに乗り込んで出発。
 犬ぞりを走らせるルートは決まっているようで、何度も通ったようなそりの跡がついている。先頭を走っているのはおおむら・すずきペアで自分たちは2番目に走っていたが、後ろを走っているゆみこさんのそりの方が早くて途中で追いついてくる。自分たちのそりを引っ張っている犬はかなりお疲れモードみたいだったからなあ。途中で糞をしながら走っていたのはちょっと困ってしまった。
ここでは転倒してほしくない。
 途中でいったん休憩をとったが、そりのルート以外のところを歩くと雪に埋まってしまってまともに歩けない。うまく足裏全体に体重をかけながら歩くと何とか歩くことはできるが、気を抜くと50cmくらい足が埋まってしまう。ここでホットココアを飲んでから再度出発。やはりゆみこさんのそりの方が早いので先に行ってもらって自分たちはしんがりとなった。
 見える景色は雪の白と針葉樹の緑だけで他には何も見えない。何もないところを走っているときはよかったが、途中で林の中に入っていったときは木に当たりそうで結構怖かった。一番怖かったのは細い橋の上を通るときで、落っこちたら川の中に転落。後ろで操作している人は埋まりそうになると後ろから押したりと結構大変そうである。さすがに自分たちがそりを操ることは無理そうである。林の奥の方まで行ってからUターンして来た道を引き返し、30分くらいの犬ぞり体験は終了した。(14時)ちなみにゆみこさんは数回転倒したらしい。(T^T)
 犬ぞりを終了してからスキー場にあるプリンスホテルへ。さすがにいいホテルだけあり、内装もいい感じであるが、自分が泊まることはないだろう。ここにはプールやサウナ室のコーナーがあり、通常は宿泊客しか入ることができないが、フィリップさんの知り合いが働いていると言うことでただで入れるようである。ゆみこさんとおおむらさんは水着を持ってきていなかったため、ここで水着を借りる。
なぜか知り合いというのが女性ばかりだったと思うのは気のせいだろうか?(^_^;;
 このホテルのレンタルショップによって明日の予定を立ててから(スノーシューズを借りて近くの山に散策に行くことになった)今日はもう戻ることにする。まだ15時過ぎというのにあたりはもう真っ暗になっている。
 今日は宿で何か作ろうと言うことになり、近くの店によってもらって夕食の買い出しをする。なにをするのかはっきり決めていなかったこともあるが、あまり大きな店ではないので食材もほとんどない。野菜も少ししかないし、肉も大きなステーキなどはあるが、料理に使えるようなものはない。とりあえずシチューを作ってスパゲティーに絡めて食べようと言うことになってシチューの缶詰とスパゲティー、その他適当に食材を買い込んで宿に戻った。(15時15分)
 いざ料理にとりかかろうとしたが、食器はあるが、鍋がない。オーナーに聞いてみると隠れた引き出しに鍋が入っていた。しかし残念ながらあまり充実しているとはいえず、フライパンと鍋が二つだけで、ざるやボールなどは全くおいていなかった。とにかく料理を開始して、野菜と買ってきたシチューの缶詰を煮込んで適当に味付け。シチューそのままだと味が薄すぎてとてもではないが食べられたものではない。スパゲティーも茹でてなんとか形にはなった。
 17時頃にやっと準備が整ってみんなで乾杯!!このあとは宴会モードに突入してどう考えてもアラスカに来ている感じではなかった。ビデオカメラをテレビにつないで夏に撮ったおおむらさん編集ビデオも見たが、まさかこのメンバーで一緒に見ることになるとは思っても見なかったなあ・・・。結局22時頃まで話をしてから就寝。
後には大量の酒の空き瓶や空き缶が転がっていた・・・。(^_^;;
 01 暖炉の前でポーズを決めるおおむらさん
 02 犬ぞりにのっていよいよ出発!!
 03 みんなでおいしい(?)夕食を