2001 北の国 アラスカへ その6 大自然の中でキャンプ |
08月26日 208 Mile(ダート58Mile) グレイシャスハウス→ウィロウ |
8時に目が覚めたがあまりの寒さに寝袋からでるのがためらわれる。(T^T) さすがに緯度と標高が高いだけあって、今回の旅行中で一番寒い日かもしれない。覚悟を決めてテントから出るとさらに寒さが身に染みる。さすがに寒いということで、今日はトレーナーを2枚着て走ることにした。ゆみこさんは体調が悪いらしくマジできつそうだ。 火をおこして暖をとり、朝飯を食べる。今日はホットケーキにハムとフルーツである。結構慣れてきたピーナッツバターを塗って食べた。食事を終えて撤収に取りかかる。荷物を車に運び込んでから10時半に出発する。夕べ残った薪は今日の夜のために持っていくことにした。つかさんはおおむらさんからビデオを預かって走行撮影に挑戦するようだ。 つかさんがビデオを回し始めたのでビデオに映るように適当に走っていく。道幅も結構広い道だったので抜いたりするのは問題ないが、道に水たまりがいっぱいあって走りにくかったのはちょっと辛かった。ビデオ撮影を終えて少し走った先の高台でいったん休憩。(10時半・7Mile) この後は山間部の間に続く道をひたすら走っていく。1時間くらい一気に走って広場になっているところで休憩をとる。(12時・47Mile) ちょうど前方に北米最高峰のマッキンリーを見ることができるらしいが、残念ながら雲の中に隠れてしまっていた。(T^T) 晴れているんだが、山の方だけ雲がかかっている。この時点でつかさんはガソリンがリザーブになってしまっていた。例のガソリンが出なくなったガソリンスタンドで満タンになる前に止まってしまった為、みんなよりもガソリンの量が少なかったようだ。「だいじょうぶ、だいじょうぶ。ここでガソリンが無くなってしまったら、また来年までここでキャンプしていればいいよ。来年また拾っていってあげるから」とからかわれたが、もうすぐガソリンスタンドがあるみたいなので大丈夫だろう。しばらくここで休憩してから出発。(12時15分) 夕べの話ではルートを変更して林道を走っていく予定にしていたが、明日アンカレッジで買い物をすることを考えるとそこに行くと買い物する時間ほとんど無くなってしまうらしい。このため、元々の予定のルートを走ってウィロウの先にある林道の途中の河原でキャンプをしないかということになった。 少し走ったところでダートは終了し、(50Mile)ここからは舗装道路になる。Denali HWYからGeorge Parks HWYへと入った交差点にあったガソリンスタンドに入って給油をしていくことにした。(12時半・52Mile) 給油を終わって、みんなと話をしているとなんか見たようなことのある人が目の前に立っている。まさかこんなところで知った人に会うわけないと思いながらしばしの沈黙(-_-)・・・・・・「あ〜〜〜〜〜!!(@_@) 屋久島の宿で一緒だった!!」とお互いにびっくり!!彼はシャトルバスで観光しているらしく、先に気がついてもしかしてと思っていたらしい。しかしまさかこんなところで会うとは世界は狭いものだ。しばらくお互いの話をしてからシャトルバスの発車を見送る。 ここから南下していくと前方に雪に覆われた山脈が見えてきたが、残念ながら雲に覆われて全景を見ることができない。途中の駐車場に入って休憩を取っていく。先ほどから見えている前方の山はマッキンリーを含めた山脈で、ここから見るマッキンリーは最高に眺めがいいみたいである。残念ながら山に懸かっている雲は無くなりそうにない。天気はいいんだけどなあ・・・。(T^T)「この後ろにはマッキンリーがあるんだぞ〜〜〜!!」という気分になって写真だけ撮った。このまま待っていても晴れそうにないので出発。(13時半) 「晴れてくれないかなあ」と横目に山脈を見ながら南下していき、IGLOO CITY LIQUORというお店に寄っていく。(13時45分・74Mile)ここで今日の夜の飲み物を買い出ししていったようだ。自分も絵はがきを購入していった。(50セント×4枚) そこから少し走ったところにある駐車場に入って昼食にすることになった。(14時10分・88Mile)ちょうどマッキンリーの方向の雲がなくなってきていて山の形がうっすらと見える。残念ながらこのときマッキンリーと思っていた山は隣の山だったらしい。山を眺めながらいつものようにサンドイッチで昼食をとってお腹を満足させた。先ほどまでは天気がよかったが、これから進む方向に雨雲が見える。どうも雨が降ってきそうだったのでカッパの上だけを着ていくことにした。(15時) 出発して少し走ったところで予想通り雨が降り出した。すぐに雨は上がったのでそれほど濡れなかったが、カッパの上だけでもきていて正解だったみたい。(^_^) やっと服が乾いてきたかな?という頃にまたもや雨が降り始めた。今度は5分ぐらい激しく降られたため、ブーツの中にしみこんできてしまった。(T^T)なんか気持ち悪いが一度しみこんだ物がそんなに簡単に乾くわけないのでここは我慢して走っていくしかない。そしてDenali Viewpointという展望台に到着。(15時45分・127Mile)有名な観光スポットなのか、観光客も多くて入れ替わりにどんどんとやってきていた。 天気は完全に回復していたが、やはり山の方は雲にかかっていてその姿を見ることができない。柵代わりに置かれている石の上にそれぞれみんな座ってくつろいでいたので自分もその上に寝転がっていたら15分くらい眠っていたようだ。結局マッキンリーの姿は見ることができないまま16時半に出発する。 ここからさらに南下したところにあるガソリンスタンドで給油。(16時50分・147Mile)このあとは一気に走っていき、ウィロウ(Willow)の町を通り抜ける。(190Mile)だんだん青空はなくなって雲が広がってきてしまった。ここから林道に入って進んでいき、ダートコースになる。(200Mile)針葉樹林の中をぶち抜いた感じの林道で景色はすばらしかった。途中で何台か車を追い抜きながら走っていき、今日のキャンプをする河原に到着した。(18時15分・208Mile) ほんとにただの河原なのでもちろんなにも施設はない。しかしいかにも北米という感じの景色は最高である。早速竈に火をつけようとしたが、先にテントを張るように言われテントの設営。今日は自分が一人でテントを使うことになった。テントを設営してからたき火を起こしたが、どう考えても薪が足りないのでつかさんと近くに薪を探しに向かう。 もともと河原に放置されていた大きな木があったが、直径が30cmくらいあったため、さすがにそのままだと火を着けるのは難しい。鉈か何かあればよかったんだがなあ・・・。(^_^;; 結局薪になるような木はほとんど落ちていなくてあまり乾燥していないような木をもって帰るしかなかった。つかさんは地面に埋まっていた大きな木を掘り出してきていたが、掘り出してみると思った以上にでかかった。大きな薪が二つになってしまい、火を付けるのが結構大変な状況になってしまった。(^_^;; 薪を拾っている時に、大きな土手で池が作られているのを見つける。かなり大きなものだったので「まさかビーバーが作ったわけないよなあ・・・。なんでこんなところにこんな池なんか作っているんだろう」と思っていたが、この後おおむらさんがビーバーの姿を見つけてビーバーが作った土手だったことが判明した。つかさんとおおむらさんはこのあとしばらく土手で粘ってその姿をカメラとビデオに収めることに成功していた。(^_^) 出てきたときに大声を上げたせいか、すぐに水の中に姿を消したようだが・・・。 さすがにメットをかぶっているので頭が気持ち悪くて洗いたいところだが、もちろんシャワーなどない。仕方ないので川の中に入って頭を洗うことにした。さすがに冷たいが、何とかさっぱりすることができた。もっと暖かかったら水着になって泳いでもいいんだが、さすがに川の中に入ったら体をこわしてしまいそうだ。(^_^;; 夕食の準備ができたと言うことで、行ってみると今日はフィリップスさんオリジナル料理「チーズサプライズ」というものだった。マカロニとマッシュルームを炒めたものにチーズを加えたものでおいしかったが、量が多すぎてさすがに全部食べることができなかった。 21時半頃にはフィリップスさんたちは就寝。このあとみんなと話をしていたが、木がしめっていることもあり、火がなかなかつかないうえ、薪が大きくてなかなか熱が周りに発散してくれない。結局23時頃まで話しをしてから就寝。 |
01 キャンプ場風景 テントは撤収して出発前 02 遠くに見える山脈と氷河 03 何でこんな所で再会!? 屋久島であったNさんと 04 マッキンリーを持ち上げる・・・ 05 駐車場で昼食 06 それぞれ石の上でくつろぎモード 07 ビーバーの作った土手 08 水面に現れたビーバー(提供:つかさん) 09 オリジナル料理「チーズサプライズ」 |