2001 北の国 アラスカへ

その3 氷河見学へ


08月23日 138 Mile(ダート 8Mile)  ユーレカ→ケニーレイク
 さすがに夕べが遅かったせいかなかなか起きることができずない。半分夢の中で外の物音を聞く。ごそごそ・・・「なにやらうるさいなあ・・・」ごそごそ・・・「朝食の準備でもしているのかなあ?」ごそごそ・・・「今何時だろう・・・。」と思って時計を取り出すと・・・「もう8時45分ではないか!!!(@_@)」出発は9時といっていたのであわてて起き出して準備を始める。「起こしてくれればいいのに〜〜〜」というと、テントの中でごそごそ言っていたから中で準備していると思っていたらしい。(T^T)
 大慌てで準備をしてから9時には準備を終了。後はテントを乾かすだけとなったが、朝食の準備ができたのが9時だった。(-_-) 朝は寒いのであまり早く出発するのは結構つらいらしい。朝食メニューは目玉焼き、チーズポテト(これはなかなかグッド)、ハム、フルーツで、紅茶をすすりながら食事をとる。結構味付けが濃いのはこっちでは普通なのだろうか?
 片づけはスタッフの方でやるみたいなのでテントを撤収し、出発準備を完了する。太陽は出ていたが、昨日と違って結構雲が多く、どうも曇ってきそうな空模様である。まずは近くにある氷河を見に行くようである。
 キャンプ場から少し走ってから脇道に入り、展望台へ向かう。駐車場にバイクを止めてマタヌスカ氷河(Matanuska Glacier)の見学へ。展望台に出ると遠くに白く輝く氷河が見えてきた。(^_^) 日が差していればもっときれいだったかもしれないが仕方がない。雄大な景色に広角レンズがないことが悔やまれた。氷河のイメージとしては完全に真っ白な氷という感じだが、実際に見てみると氷の中に土砂が混ざっていて真っ白というわけではない。しばらくここで見学してから氷河まで行くことにする。
 メイン道路に戻って、その先の分かれ道からダートの坂を下っていく。さすがに砂埃が舞い上がってしまうため、大きく離れて走っていくことにしたが、前の4人はよくくっついた状態で走っていけるなあ・・・。(^_^;; この付近の木々はもう紅葉が始まっていて秋の気配を感じる。まだ8月で紅葉が始まっていいるとはさすがに北の国だけあるなあ・・・。しばらく走るとゲートが降りていて入れないようになっていた。どうやら観光するにはお金を払わないといけないようである。(11時)
 フィリップスさんが店の中にお金を払いに行ったので、自分たちも中を覗きに行く。何かおもしろいものでも売っていないかと探してみたが、特に気にとまるものはなかった。ゆみこさんはAPSのフィルムがほとんど無くなってしまい、ここで使い捨てカメラを購入していた。普段の旅行の時にはほとんど使わないと言うことで、フィルムを3本しか持ってきていなかったようだ。(^_^;; ジャックさんはここで待っているみたいなので5人でゲートをくぐって氷河へ向かう。
 紅葉している木々の間を走る林道を進んでいく。途中でペースが速いせいか、ゆみこさんが先に行ってくれとの合図を出してきたので追い抜いていった。その先に分かれ道があり、前の3人も見えなくなっていたのでどっちの道か分からなかったが、こっちの道だろうと左の道に入っていくと駐車場に到着することができた。しかし後ろからやってきているゆみこさんはなかなかやってこない。しばらくするとなんか別の方向からやってきた。どうやら先ほどの分かれ道で右の道に入ってしまったようである。
 氷河まではこの駐車場からさらに歩いていかないといけないが、まだ500m以上はありそうな感じ。泥みたいな物が堆積したような地面だったが、よく見てみるとその間に白く光っている物が見える。「もしかしてこの地面の下は氷河?」と思ってよく見てみると確かに岩か何かと思っていた物すべてが氷河だった。(@_@) その氷河の下からは溶けた水が川となって流れ出していた。
 フィリップスさんを先頭に自分とつかさんが続いて歩き、おおむらさんとゆみこさんはかなり遅れてついてきていた。途中には何カ所か大きな穴が開いており、そこに溶けた水が流れ込んでいた。そのうちの一つは人が入れるくらいの大きさで、ここにはまってしまったら一生その死体は上がりそうにない。くわばら、くわばら・・・。(^_^;; 15分くらい歩いてやっと氷が露出しているところに到着した。
 足の下が氷になってくると滑ってしまいそうで歩くだけでも結構恐い。しかも斜面になっているので気を抜くとそのまま滑り落ちてしまいそうだ。みんなで注意しながら歩いていたが、ゆみこさんは斜面を滑り降りようとして手をついてしまい出血!!(T^T) 氷の表面は穴ぼこだらけで氷がナイフのようになっていて危ない。それほどひどいけがではなかったのでよかったが、気を付けないと危ないなあ・・・。
 しばらく見学してから戻ったが、やはりオフロードブーツで歩くというのは結構つらい・・・。なんとかバイクの所に戻ってからすこし休憩。バイクに乗り込んで来た道を引き返して先ほどのゲートをくぐる。普ここでジャックさんと合流して(12時15分)メイン道路に戻った。
 Glenn HWYに平行して先ほど行った氷河がきれいに見えていたので途中で止まって写真を撮ると完全にみんなに置いて行かれた。(14Mile)一気に走って追いかけていくとみんながパーキングで待っていた。先に行ってくれてもよかったのになあ・・・。(^_^;;
 途中からなにやら反対側から自転車が次々にやってくる。後で聞いたところによると、エイズ撲滅キャンペーンの自転車レースが行われていたらしい。しばらく走ってからその先の駐車場に止まって昼食をとることになった。(13時15分・28mile)
 駐車場にテーブルと椅子を並べてサンドイッチで昼食。昼のメニューは昨日と同じで、食パンにチーズやハムを挟んで食べるスタイルである。昼食をとっている間も目の前の道路を自転車レーサー達がどんどん通り過ぎていった。途中でアメリカ軍の装甲車やジープなども大量に通り過ぎていっていたが、ここでは普通の風景なのだろうか?(^_^;; 椅子やテーブルなどの荷物を片付けてから13時45分に出発。
 ガソリンも乏しくなってきたのでその先のガソリンスタンドによって給油していく。(14時・37Mile)給油し終えて建物の横で休憩を取っていると、横でバイクを整備していた人がおもむろに奇声を上げる。整備中にねじをバイクの中に落とし込んでしまってそれを探していたみたいだ。「こんな所に引っかかっていた」とカバーの内側に引っかかっていたことを伝えてきた。彼はこの自転車レース関係の案内をしているみたいで、アメリカ本土からやってきているらしい。おじさんの写真を撮ってから14時15分に出発する。
 出発してすぐに雨がぱらつき始めた。ふと西の方を見るとかなり激しい雨が降っているみたいで、空が真っ暗になっていた。「このまま降られたらしゃれにならないなあ・・・」と思っていたが、雨の方向とは逆に東方向に進んでいったので何とか大丈夫だった。このあとはひたすら走っていったが、反対車線を自転車の団体がずっと連なっていた。そのうちの何人かは時々手を挙げて挨拶をしてくるのでそれに答えるのも結構大変である。自転車の姿も見えなくなってしばらく走ったところにある駐車場で休憩を取る。(15時・77Mile)
 通常は何もないパーキングであるが、自転車の選手のためにトイレが設置されてあった。ここでみんな仮眠をとっていたが、自分は特に眠気もなかったので近くの写真を撮っていた。
ゆみこさんは起用にバイクの上に横になっていたのは凄いかも・・・。みんな爆睡していたので自分もちょっと横になることにした。天気はあまりよくなくて一面雲に覆われていたが、雨雲ではないので雨はまだ大丈夫そう。みんなが起きてきたところでに出発する。(15時45分)
 16時頃にグレンナレン(Glennallen City)に入ったが、その先の小さな脇道に入っていった。こんな林道を走っていくのかと思ったが、入ってすぐの高台に来ただけのようだ。(99Mile)ここからは北米一の大きさを誇るランゲル・セント・エライアス国立公園(Wrangell-Saint Elias National Park and Preserve)を一望出来る。眼下には一面の針葉樹林が広がっていてその奥には雪をたたえた山脈が雄大な姿をたたえていた。残念ながら曇っていたせいで景色が映えなかったが、もし晴れていればもっとすばらしかったことだろう・・・。明日はこの国立公園を貫いている道路を走っていくらしい。しばらくここで展望を楽しんでから出発する。(16時45分)
 Richarson HWYを南下していき、途中から国立公園に続く道に入るとそこからは長い直線道路になっていた。走りながらカメラを取り出して写真を撮ったが、自分のバイクの写真が撮りたくなって止まって写真を撮る。サポートカーにも追い抜かれていったが、分かれ道もないので問題ないだろう。しばらく走っていくと、途中のキャンプ場でゆみこさんが手を振っていた。今日はこのケニーレイク(Kenny Lake)でキャンプをするようである。(17時45分・138Mile)
 受付を住ませてキャンプスペースにバイクを移動させ、早速テントを設営してまったりモードにはいる。今日はおおむらさんが一人テントで自分とつかさんが同じテントである。ゆみこさんは今日はこちらのテントを借りることにしたようである。あらかた荷物の整理が終わったところでたき火をおこす。昨日と違って薪はキャンプ場に用意されているので薪には困らなかったのはうれしいところである。(後のことを考えるとここで薪を少し持っていけばよかった・・・)
 夕食の準備を始めたのでその間にお風呂に向かう。昨日と同じように受付でコインを買ってから時間制限のシャワーとなっていた。(3ドル7.5分)ただ、シャワーは一つしかない上、トイレと一緒になっているのがちょっとつらいところだ。この日はまだ他に客が少なくて順番待ちをしなくてよかったが・・・。
 さっぱりしてからキャンプ場に戻ってビールを飲んでくつろぎモード。やはりここでも虫がたかってきていたが、昨日よりも数が多くてうっとうしい。(T^T) 今日の夕食は豚肉のステーキだった。こっちでは日本のご飯というような主食という物がないのがなかなかなじめないところだが、せっかく来ているんだからこっちのスタイルに従おう。
 夕食後、たき火を囲んでしばらくみんなと話をする。21時頃に早々にフィリップスさん達はテントに撤収していった。この日はさすがに曇っているのでオーロラは出ないみたいなので夜更かしはしなくて良さそうだ。まあ、夜になって晴れて見えることもあるとガイドブックには書いていたが、さすがに連ちゃんは辛い・・・。結局23時頃までみんなと話をしてから就寝。
 01 マタヌスカ氷河の展望台から 3枚の写真を合成
 02 マタヌスカ氷河 氷河は太陽で蒼く光って見えるのはすばらしい(^_^)
 03 氷河の上を歩くフィリップスさん
 04 氷河をバックにジャンプ!!(つかさん撮影)
 05 雄大な景色を見ながらの昼食 駐車場でお昼なんて日本だとなかなかできないなあ・・
 06 みんな爆睡中・・・。ゆみこさんは器用にもバイクの上で・・・
 07 みんなで雄大な景色を眺める 端からこの写真を撮っている姿を見てたら間抜けかも・・・(^_^;;
 08 今日のキャンプ場風景