2001 北の国 アラスカへ

その2 アラスカの大地を堪能する


08月22日 180 Mile(ダート17Mile)  ガードウッド→ユーレカ
 7時半に目が覚めたが、さすがにまだみんなは眠りに入っている。出発は9時なので、みんな8時頃起床すると言っていたからしかたないか。つかさんはロビーのソファーベットで寝ている為、起こさないように注意しながら朝風呂にはいる。
 お風呂から上がってから近くを散歩しようと外に出る。天気がよかったのでカメラをとってこようと思って
ドアを開けようとするが・・・開かない!!(?_?) なんだと〜〜〜!!(@_@) 何でオートロックになっているんだ?昨日の時点で気がついていればよかったのに全く気にしなかったからなあ・・・。さすがにまだ時間も早いのでみんなを起こすのも悪いと思い、そのまま付近の散策へ向かう。(T^T)防寒していない体には朝の冷え込みは結構堪えるし、カメラもないので景色がよくても写真をとることができない。せめてカメラだけでも持ってから外に出ていればよかったなあ・・・。(T^T)
 こちゃんと用意して出てきているのであればもう少し散歩していてもよかったが、さすがに寒くなってきて15分位してから戻る。窓から覗いてみたが、まだみんな寝ているみたい・・・。もう8時になっていたので起こしても問題ないだろうとドアをノックして何とか開けて貰う。いやー、まいったまいった。(^_^;;
 出発準備は完了したが、約束の9時になってもフィリップスさん達がやってこない。店の方を見てみると今準備の真っ最中みたいだったのでもう少しすればやってくるだろう。サポートカーの到着を待って早速荷物を積み込んだ。サポートカーの運転はジャックさん、先導バイクにフィリップスさんの担当である。フィリップスさんの知り合いの4人に見送られて出発する。
 町中を抜けてからSeward HWYに出たところにあるガソリンスタンドで給油を行う。(TESOROというガソリンスタンドでアラスカのマークが入っていることから地元の会社と思われる)この後、併設されているパン屋で朝食。置いてあるパンを見てみてもどんなものか分からなかったので、フィリップスさんに聞きながら二つほど購入。飲み物はホットティーを注文したが、相変わらずカップがでかい。ここの支払いは個人かと思ったが、フィリップスさんが支払ってくれるようである。
 みんなで店の表のベンチに座って買ってきたパンを食べる。フィリップスさんの話ではかなり甘いという事だったが、それほどでもなかった。さすがに大きなパンを二つも買っていたのでお腹の方は十分に満足できた。朝食を終えてから10時過ぎに出発する。
 フィリップスさん、おおむらさん、つかさん、久美子さん、自分の順番で連なって海岸線に沿った道を走っていく。走るペースは60mphくらいであるが、さすがにセローでこの速度は結構つらいもんだ。途中の川でサーモンを釣っているのを見学していったが、全く釣れていなかった。
 しばらく走っていると海の向こうに雪に覆われた山脈が見えてきた。空も晴れ渡っているのでかなりきれいに見えている。「止まって写真を撮りたいなあ・・・」と思っていると駐車場に入ってくれた。(11時)
 このあとは止まることもなくSeward HWYからGlenn HWYに入って北上していく。これらの道は一般道であるが、片道3車線の所もあるほとんど高速みたいな感じで、法定速度も65mphになっている。とはいえ、さすがにここまで速度は出さず、60mphくらいで走っていった。先ほど休憩したときにアンカレッジを過ぎてから左方向にマッキンリーが見えると言っていたので注意していると少しの間だけその姿を見ることができた。1時間くらい走ってから脇道に入ってMirror Lakeというところで休憩していくことになった。(12時・64Mile)先ほど見えたマッキンリーの話をしたがおおむらさんは気がつかなかったらしい。(T^T)
 しばらく休憩して行くみたいだったので湖畔に移動して休憩を取る。湖には家族でピクニックに来ている人達が結構いて、子供達は湖水浴を楽しんでいた。(@_@) 天気がいいとはいえ、水温はかなり低いのでとてもとても寒そうだ・・・。
せっかくだから自分も時間があれば泳いでもよかったんだが、すぐに出発すると思っていたので断念した。結局ここに1時間近くいたので泳いでみればよかったかな?(^_^;;
 しばらく子供達の泳いでいる姿を見ているとフィリップスさん達が食材を持ってやってきた。どうやらここで昼食にするようである。(12時半)メニューは手作りサンドイッチで、フィリップスさんが言うには「アメリカンスタイルで、こういう風にして食べてください」とのこと。食パンにバターやマスタードを塗ってからチーズやハムを挟んで食べる。さすがに朝食をとってからあまり時間もたっていないため、サンドイッチは一つしか食べなかった。この後お菓子を食べながらしばらく見学して13時にここを出発する。
 Glenn HWYに戻ったが、近くにいい林道があるということで、途中からまた脇道に入る。途中からダートコースになり(70Mile)、針葉樹林の中に延びる道を進んでいった。ここの林道もかなり広いので走るのは難しいことはないが、所々水たまりがあるのがちょっと辛いくらいである。入り口にも案内があったようにその奥にあるEklutna Lakeの駐車場に入ってバイクを止める。(77Mile)
 湖に行ってみると、湖に入ろうとしている水着を着た女性が3名ほど。しかしあまりの冷たさに断念して膝ぐらいまで行ったところで引き返してきた。(^_^;; この湖は氷河の溶けた水が流れ込んでいるようで、先ほどの湖より冷たい。これはさすがに中には入れないだろう。彼女達は結局泳ぐのは断念して、湖岸で日光浴をすることにしたようだ。
さすがにこの人達の写真を撮る勇気はなかったが、おおむらさんはうまくごまかしながらビデオを撮ったようだ。(^_^;;バイクの所に戻って出発し(13時45分)、一気に走ってダートを抜ける。(84Mile)
 Glenn HWYに戻ってから一気に北上し、途中からOld Gleen HWYに入ってさらに東へ向かう。車線は一車線になったが、車もほとんど走っていないので結構楽である。針葉樹林の中をひた走っていくと川が見えてきた。ここの川も完全に濁っていてあまりきれいではない。アラスカにいる間、澄んだ川はほとんど見ることができなかった。
 このKnik Riverに架かる橋を渡って反対側の河原でいったん休憩。ほんとはこのまままっすぐPalmer方面に走っていくはずだったが、川に沿って上流へ行ってみることになった。このルートはフィリップスさんもまだ行ったことがないらしい。どうせ戻ってくる為、サポートカーはここで待機。
 しばらく走っていくと正面に氷河が見えてきた。帰りにこの辺りで止まって写真を撮ろうと思ってこのときはそのまま走っていった。道幅もそれほど広くなく、いかにもアラスカという景色が続く。途中からダートになって「End of Road」と書かれた看板が立っていた。「この先は行き止まりではないかな?」と思って走っていくと予想通り行き止まりになっていて道の最後でみんなが止まっていた。すぐに引き返して来た道を戻る。(ダート3mile)
 先ほど氷河が見えたところで写真を撮ろうと思っていたが、気がついたときには完全に通り過ぎていた。やはり先ほど撮っておけばよかったとちょっと後悔する。(T^T) Old Gleen HWYに出てから北上していき、その先のガソリンスタンドで給油をする。(15時・125Mile)
 林を抜けて視界が開けて来たおかげで、遠くに先ほど見えた山々と氷河の姿が見えてきた。Palmerの街を通り過ぎた先にある高台の展望台に入る。(15時半・134Mile)
 ここからは眼下に川、遠くに山々が見えてすばらしい景色が広がっていた。ちゃんと柵があって崖の近くまで行ってはいけないようになっていたが、ほとんどの観光客がその柵はないがごとく崖のところまで行って写真を撮っていた。(^_^;; たしかに崖は崩れかけていたので危ないとは思うが・・・。バイクの所に戻るとき金網をこえていったが、
足を滑らせてあそこを強打してしゃれにならない痛みが走った。この痛みは男にしか分からない・・・。(T^T) この後は50Mileくらいで今日のキャンプ地に到着するらしい。
 そこから少し走るともう民家の姿は見えなくなってひたすら森林の中を走っていくだけになる。いいワインディングで道の状態もよく、横に川が流れていて景色もよかったが、眠気が襲ってきてしゃれにならない状態に陥ってしまった。(-_-zzz 「このままではいつか事故ってしまいそう・・・」と思っていると、途中の駐車場に止まってくれた。助かった・・・。(16時15分・162Mile)
 眼下には氷河から流れ出ているMatanuska Riverが流れていてなかなかいい景色。走っているときは眠たいのに、いざ止まってみると眠気がなくなってしまうもので、しばらく写真を撮ったりして風景を楽しむ。他の人達はがけの上で眠りに入ったが、崖から落ちそうで恐い・・・。ゆみこさんは崖側に寝返りをうったらそのまま谷底に落ちてしまう状態である。(@_@) しばらくすると自分も眠気がやってきたので少し仮眠をとって疲れをいやす。何とか眠気もなくなって17時に出発。しばらく走ってキャンプ地、Hick's Creek Roadhouseに到着した。(17時半・180Mile)
 ここのオーナーと思われる人がやってきて、「ここはカーボーイしか泊まることができないキャンプ場だ。もし泊まりたいならカウボーイにならないといけないぞ。」と言って鞭を持ってきた。ようはこの鞭をちゃんと扱えないとだめだということらしい。この人は簡単にやっていたが、挑戦してみるとなかなか難しいものだ。というよりどんな風にやっているのかが全く分からないというのが正直なところ。しかも鞭の先が自分の顔に飛んでくる為結構恐い。しばらく挑戦して、何とか音が出るようになり宿泊の権利を物にする。つかさん、おおむらさんも挑戦して課題をクリア。ゆみこさんはなかなか音が出なかった為、手ほどきを受けてなんとかクリアする事が出来た。
 奥にあるキャンプ場バイクを移動させて、荷物を下ろして早速テントの設営に取りかかる。来る前から話には聞いていたが、小さなハエみたいな虫が周りを飛び回ってうっとおしい。(-_-X とはいえオーストラリアの時のハエほどではないのでまだましであるが・・・。(比較するのがひどすぎる?)ただ、夜遅くや明け方にかけてはほとんどいなかったので助かった。
 ゆみこさんは自分でテントを持ってきていたが、他の3人は持ってきていないので借りることにする。大きなテント(6人用くらいのサイズ)と小さなテント(4人用くらいのサイズ)の二つなので、交代で一人用を使うことにした。じゃんけんした結果、一日目は自分が一人用を使うことにした。
 テントを設営しているとおもむろに簡易ベットを出してきた。確かに案内には「マットはあり」と書いてあったが、まさかこんなに立派なものとは思わなかった。残念ながらゆみこさんは持ってきたテントが小さすぎて中に入れることができず使用を断念。(T^T) テントを立て直すことも考えたが、今日はこのままこのテントを使う事にしたようである。
 テントの設営を終えてから夕食の準備と思ったが、これはスタッフの方でやるので手を出すことがない。薪がなかったのでおおむらさんと林の中に薪拾いに向かう。ここでびっくりしたのが
木の根本にコンセントが出ていたことである。初めは冗談で付けているのかと思ったが、ちゃんと電気は来ているようだ。薪をある程度拾ってから火をおこす。昨日の宿にあった着火材を持ってこなかったことが悔やまれる。何とか火を付けることに成功してからお風呂へと向かう。
 シャワーは3ドルで7分間お湯が出るらしい。変な形のコインを指定の場所にセットして押し込むとお湯が出るようになる。しかし時間が7分しかないということで焦って体を洗ったせいか、かなり時間的に余裕があったみたいである。体を拭き終わった後でもまだお湯が出ていた。何とかさっぱりしてからみんなの所に戻る。
 しばらくして夕食が出来上がり、みんなで竈を囲んでの夕食となった。メニューはミートソーススパゲッティーである。さすがに大量に用意していたので全部食べるのは大変だった。19時半には夕食も終わってしまった。
 たき火の周りで話をしていたが、20時頃にフィリップスさん達はテントに入って就寝。こっちの人はみんな寝るのが早いのかなあ?たき火を囲んでみんなと話をしていたが、日が暮れてくると徐々に寒くなってきた。周りは山に囲まれていた為、夕日を見ることができなかったが、22時頃にやっと暗くなってきた。
 22時過ぎにゆみこさんは先に就寝。つかさんも23時にテントに戻っていった。天気もよかったのでオーロラが出ないかがんばってみることにしたが、なかなか出てこない。おおむらさんも23時半頃にはテントに戻っていった。その後はただ一人たき火の前でオーロラの出現を待つ。残念ながら周りは木々に覆われている為あまり空が見えないのはつらいところだ。
 一度テントの中に入り荷物を片付けてからさらに出現を待つ。薪はもうほとんど使い果たしていてさすがに寒くなってきたこともあり、一度テントの中に避難する。テントの中で本を読んでから1時半頃にもう一度外に出て確認してみたが、やはり出ていない。明日のことも考えて今日はもう眠ることにした。夜はかなり冷え込むと言うことで、自分が持ってきた寝袋の他に二つの寝袋を重ねて使用する。
 01 みんなに見送られていよいよ出発
 02 Seward HWYの駐車場 バックに雪に覆われた山脈を見ながら・・・でも写真ではほとんど見えなかった
 03 Mirror Lakeで湖水浴をする子供達
 04 Palmer近くの展望台 おおむらさん
 05 道の途中で休憩 フィリップスさんと崖から落ちそうなゆみこさん
 06 カーボーイになったゆみこさん?
 07 一人オーロラの出現を待つ マジで寒い・・・(T^T)