2001 北の大地 北海道へ

その12 礼文を後に最北端へ そして・・・(T^T)


07月30日 304km  礼文 桃岩→佐呂間
 今日は起床時間まで寝ていて問題ないところだが、なんか5時に目が覚めてしまった。仕方がないので荷物の整理をしてからいろりの間でくつろぐ。外は悲しいことに時折激しく雨が降るという天気で気分も落ち込んでしまう。時折雨の降る中出発していく8時間コースのメンバー(8人くらいで、小さな子供を連れた家族までいた)を見送ってから朝食をとる。
 朝食を食べていると起床時間の6時半になって、八代あきの
「石狩挽歌」が大音量で流れ始めた。うーむ、さわやか〜〜〜??(^_^;; 周りに家が全くないので近所迷惑という言葉がいらない為、ほんとに大音量である。これを町中でかけたらその日のうちに苦情続出だろう。さすがにこの音楽で寝ていられる人はいないのでみんな起きてきた。
 この日に帰る人はかなり多いようで、荷物置き場には荷物が山盛りになっていた。しばらくみんなと話をしてから雨の止んでいるスキをついてパッキングをすませる。戻ってくると部屋の中でおもむろにラジオ体操が始まっていた。ということで自分も参加する。
 結局この日にYHを出る人は20人くらいで、残るのは10人くらいしかいなかった。今日は天気が悪いので他の人も車で送ってもらえるらしい。みんなでリレーして荷物を運び込んでからブルーサンダー号エースとスリーナイン号に乗り込んで7時半に出発する。自分はバイクなのでカッパを着込んで走っていかなければならない。
 桃岩タイムトンネルで真人間の踊りをしようと思ったが、速度が遅い為一回やっただけで危険を感じて断念。前のブルーサンダー号の中では真人間の踊りが行われていた。そのあとみんなで島を愛すの合唱が始まりちょうど終わる頃にフェリー乗り場に到着した。(7時15分・5km)
 バイクを止めてからみんなと一緒にフェリーターミナルへ。元々歩いてちょうど間に合うタイミングの時間に車でやってきた為、フェリー出航まではまだ1時間以上ある。待合室には夕べここで野宿したたなかさんとみきさんもやってきていた。待っている間、みんなで写真を撮ったり、
挙げ句の果てにはピラミッドや扇などの組み体操までする始末。(^_^;;
 バイクは一足先に乗船なので先にバイクに乗ってみんながやってくるのを待つ。8時半頃になってやっとみんな乗ってきて、後ろの方に集合。思った以上に人が多くてとても踊るスペースはない。
 とんぼからのメッセージがあった後、
ついに例の踊りが始まった。(ノ^^)ノ ヘルパーと他のメンバーもやってきていて見送りは全部で20人くらい、そしてフェリーにも20人くらいである。他の客からの目線が冷たいが、まあ気にしていても仕方がないので知らん顔していた。踊りが終わって最後に島を愛すを歌って船が離れていった。(8時45分)
 このあと稚内に着くまでは甲板で踊ったり騒いだりしていた。甲板の席は後ろ向きについているので、その前でバカをやっていた自分たちははっきり言ってさらし者状態だったかもしれない。(^_^;; このときいたフランス人もかなり乗りがよく、東京大会に参加すると言っていた。稚内が近くなってくると天気も回復してきて青空が広がってきた。らっきーー!!(^_^) そして10時半に着岸してフェリーを下りる。
 国道238号線へ出てからひたすら海岸線に沿った道を走っていった。思ったよりも宗谷岬は遠い・・・。しかも寒くてしゃれにならない状態である。1時間近く走って、宗谷岬の駐車場に到着した。(11時15分。36km)
 せっかく来たので最北端の碑で写真を撮ってもらう。相変わらず順番待ち状態なのは仕方のないところか・・・。このあと近くの店でみそラーメンを食べて腹を落ち着ける。この日は網走くらいまで走っていこうと考えていたが、残り時間を考えるとサロマくらいの方が適当かもしれない。サロマ湖畔YHに泊まることにして、連絡を入れて宿を確保する。
 そろそろ出発しようと思って準備しているとYHで一緒だった校長先生ともりいさんがバイクでやってきた。どうせならと最北端の碑のところで一緒に写真を撮る。これから行くYHの話をしていると「そこに泊まるなら夕食は居酒屋の「白帆」と言うところに行った方がいいよ。あそこだったら安い値段でかなりいいものが食べられるから」と言われて急遽YHに頼んだ夕食をキャンセル。彼らはここで食事をしていくということだったので二人に見送られて先に出発する。
 この宗谷岬のすこし東には出光ガソリンスタンドがあり、ここで給油すると最北端給油証明証を貰うことができる。今まで2回来ているが、毎回最北端のホクレンの旗を貰う為にここで給油できず、いまだに手に入れていなかった。早速ガソリンスタンドに入って給油を済ませる。(278km/10L)やっと最北端給油証明証と貝殻をゲット!!
 国道を走っていくが、南下しているのに徐々に寒くなってくる。先ほどまでは天気よかったが、南下するにつれて天気も徐々に悪くなってきた。
 雄武町の豊丘辺りに入ると小学校でもあるのか制限速度が40km/hとなっていた。まあ、60km/hくらいなら大丈夫だろうと思ってそのまま町中を走っていく。ふとバックミラーを見ると後ろで赤灯が回っている車が着いてきていた。
「うっそやろ〜〜〜!!」(@_@)と思ったが、もうすでにおそかった・・・。「前のバイク、左によけて止まりなさい」(T^T)
 記録された速度は64km/h。ここは40km/h制限の道でなんと24kmオーバーで捕まってしまった・・・。なんてこった!!北海道に来ての最高速度で捕まるとはたいがいになめているよなあ・・・。ふつう60km位で捕まえるか・・・。警官の対応も機械的でどう考えても許してくれそうにない。「交通事故があるとだいたい死亡事故なんだよね」とか言われたが、60km位しか出さない自分を捕まえんでもいいやないか!!結局青切符を切られてがっかり・・・。(T^T)
 その先の道の駅「おうむ」に入ってショックを受けてしまった心をいやそうとしたがそんなに簡単にいやされるわけはない。(15時)さっさと罰金を払ってけりを付けようと沢木の郵便局にはいって早速お金を振り込む。受付に振り込み用紙とお金を出すとおばちゃんに
「つかまったの?どこで?」(グサッ!!)「そうそう、あの辺りよくやっているのよね〜〜〜」(グサグサッ!!)「何かいい物食べた方がよかったねえ。」(死亡・・・)(T^T)と、とどめを刺されてしまった。
 後はひたすら国道238号線を走ってYHに到着した。(17時半・299km)体が冷え切ってしゃれにならない状態だったので、受付の用紙もまともに記入出来ない状態である。なんとか受付をすませてから部屋に荷物を移して早速風呂にはいる。コインランドリーをセットして近くの居酒屋「白帆」に向かう。
 すぐに分かると言われたが、なんか場所がわからず近くを走り回り、地元の人に場所を尋ねる。「すみません。白帆という居酒屋知りませんか?」と聞いたところ、不思議そうな顔をして目の前の建物を指さされる。と
目の前にその店があったではないか・・・。(@_@) うーむ、気が付かなかった。
 「さて、金額はいくらにする?」と聞かれたので何のことかと思ったが、ここは1000円から500円単位でコースを選べるらしい。どうしようかと思ったが、せっかくだからと2500円分のコースでお願いした。ついでに生ビール(ジョッキはキンキンに冷やされていた)も注文して早速いただく。
 料理は刺身盛り合わせや焼き物、花咲ガニなど盛りだくさん。サロマ湖で有名らしいしまえびは焼いたのも、湯がいたのも、生もうまかった。ただ生というのは生きたまま食べると言うことであり、皮を剥くのは結構残酷かもしれない。(^_^;; この後も店に来ていた地元のおばちゃんや旅行客と話しながら21時頃までここで食事をしていた。さすがに食べられないといって刺身の残り(といっても半分くらい残っていたが)をくれたご夫婦ありがとう。
 YHに戻って荷物の整理をしたが、まだ就寝まではかなり時間がある。談話室でみんなと話をしてから10時半に部屋に戻った。部屋は全部で5人だったが、そのうちの一人もここにやってくるまでに捕まってしまったらしい。彼はねずみ取りだったみたいであるが、いったいどこでやっていたんだろう?
 11時頃に眠りについたが、部屋に蚊が入ってきたみたいでかゆくてたまらない。0時頃にペアレンツにライターを借りて火を付けてやっと眠りについた。いびきはかなりひどかったが、耳栓のおかげで自分は特に気にならなかった。外国の人はほとんど眠れなかったらしい。
 01 フェリーターミナルで桃岩荘の旗を前にみんなで記念写真
 02 フェリーターミナル 組み体操「ピラミッド」
 03 見送りの踊り「ぎんぎんぎらぎら」
 04 稚内行きフェリー甲板にて みんなでジャンプ!! おかげで足を再度痛めた
 05 宗谷岬 最北端の碑 校長先生、もりいさんと一緒に
 06 きられてしまった青切符・・・(T^T) 罰金12000円也
 07 居酒屋「白帆」 地元の人達と