2001 北の大地 北海道へ その10 利尻から礼文へ |
07月28日 108km 利尻富士町→礼文 桃岩 |
この日は早起きする必要がないので7時頃まで寝ていた。夕べ島を一周するかもと行っていたTT2さんは、起きるとまだ横で眠っていた。(?_?) 結局日焼けがひどいと言うことで断念したようである。談話室でみんなと話をしてから、出発準備を整え、8時40分にパッキングを終えて出発する。 港の食堂で朝からウニ丼が食べられるらしいので、まずは港に移動する。鴛泊漁組「味の市場」へ行ってここでウニ丼(2000円)を注文してお腹も気分も満足した。 フェリーの出航時間までまだ時間があるので未だに行っていない姫沼へ。初日は天気が悪かったので断念、おとといは時間的に無理、昨日は行こうと思えば行けたが、何となく行かなかった。山を登って駐車場までバイクで走っていけるが、沼のほとりまでは歩いていくしかないので筋肉痛になっている自分としてはかなりつらかったか。(T^T) この日は風がほとんど無かったので湖面が落ち着いていて利尻岳が写ってきれいだった。時間があればオタトマリ沼で湖面に映った利尻岳を見たかったが、さすがにそこまでの時間はないので断念する。 フェリー乗り場に戻って乗船券を購入。港の建物の前にも甘露泉水がわき出していたが、どう考えてもここまで引いてきていないだろう。話しに聞いたところによるとここの水は水道水らしい。(^_^;; 乗船場所にバイクを止めて、はがきを書いているとしもさんが見送りにやってきた。「ペシ岬展望台に登って待っていたのに」といわれたが、さすがに無理だったことを告げる。彼は今日、沓形発のフェリーで礼文島に向かうらしい。10時前にしもさんに見送られてバイクは一足先に乗船。早速場所を確保してから出航を待つことしばし、10時5分に出航となった。 写真を撮ったり手紙を書いたりして到着を待つ。甲板から見ていたら桃岩荘の出迎えを見ることができるのだが、今回もバイクでやってきているので見ることはできなかった。しかしどうせすぐに降りられないのでぎりぎりまで上にいたらよかったかな?下船してから電話で聞いていたとおり、船首の方にあるワゴン車(スリーナイン号)のところにバイクを移動させる。船の方を見るとトンボ(以下敬称略)が桃岩荘の旗を持ってたたずんでいた。さすがにこの便には他に桃岩荘に泊まる人もいないようで、自分一人だけのようだ。 普通だったら、この車に乗ってみんなで移動というパターンであるが、人数が少ない為、このイベントはなしである。そのまま観光に向かってもよかったが、とりあえず一度桃岩荘に行ってみることにして、荷物だけ車に移してから出発。 適当に走っていると「桃岩」の案内板を見つけてなんとかルートが判明する。いいワインディングの道を登ってから桃岩タイムトンネルを通過。車に乗っているとここで「知性・教養・羞恥心」を捨てていくように言われるところである。間違っても理性ではない。また、このトンネルはタイムトンネルになっていて時間が進み、桃岩時間になってしまうらしい。案内板に従って走っていき、砂利道を下って昔鰊番屋だった趣のある桃岩荘に到着した。(11時15分・以下桃岩時間11時45分) さっそくYH宿泊の受付をしていると、受付嬢のかっぽうから「今日の13時頃からBEN&JOEハウス(略してベンジョハウス)で「女ヘルと遊ぼう!!」という企画があるので参加しませんか?」と説明があった。観光しようと考えていたのでどうしようかと悩んだが、14時くらいには終わると言うことだったので参加してみることにした。すると「いいの?ほんとにいいの?」とえらく念を押されてしまう。こんな風に言われるとほんとに怪しいイベントのように思えてしまうではないか。 このイベントのチケット(400円)には女ヘルの似顔絵が描かれており、気に入った絵のチケットを購入してくださいとのこと。とりあえず気に入ったイラストのチケットを購入した。(あとでアニキということが判明)さすがにこの時間にやってきたのは自分一人の為、例の館内案内はなく、つけものいしから普通に館内案内を受ける。この日は人も少ないので2階の回転ベッド(といってもベッドが回転するわけではない)に入ることができた。あらかた片づけをしてから時間まで観光する為バイクで出発する。(12時) 近くを観光してからYHに戻り、ベンジョハウスへ向かう。まだ準備に時間がかかると言うことだったので、建物の中に入ってしばらく待つことに。しばらく話をしていると準備ができたみたいだったので店の外へ。 外に出てみるといろいろな格好にコスプレしている女性ヘルパーの集団(一人港に迎えに行っていた為7名)が・・・。(@_@) おいおい。(^_^;; ちょっといきなりのこのパンチにはダメージを食らってしまった。 その後いきなり「それでは行進を始めます!!」といってみんなで一列になって行進を始める。少しゲームをやってから炎天下でドッチボールを開始。片方の陣地が三畳くらいしかなくかなり狭いが、ビーチボールなので何とかなるだろう。 1回戦は半分おちゃらけた感じでやっていたが、2回戦からなんかみんな目がマジモードになってきた。顔は笑っているけど目は笑っていない状態。(^_^;; 結局3回戦までやって、1回戦、3回戦を勝利し、うちのチームの勝利となった。いやー、疲れた疲れた。 次にみんなで輪になって風船爆弾ゲームみたいなもの。3回負けた時点で×ゲームとなり、一回目はかっぽうで、×ゲームは「サッポロ一番 みそラーメン」の踊りだった。サッポロ一番みそラーメンのコマーシャルソングにあわせた踊りである。その次に×ゲームを受けたのはホステラーの二人(お母さんともう一人)で「ぎんぎんぎらぎら」をやって終了となった。 この後、店に入って自家製プリンと飲み物でくつろぎモードに突入する。配られたプリンのうち3人は上にかけてあるカラメルが固まってべっこう飴状態になっていてちょっと悲しい状態。(T^T) ドッチボールの勝利チームに女ヘルお手製のはがきが配られた。順番に気に入った物を貰っていったが、自分の貰った物はまたもやアニキの物だった。 みんなと話しながらくつろいでいると、「先ほど購入していただいた、まるで人気投票のようなチケット!!さて、みなさんはどの女ヘルのチケットを購入したでしょうか?」と話し始めた。ってどう考えても人気投票以外にはみえんではないか・・・。(^_^;; ということで、一人ずつどのチケットを購入したか発表していった。指名を受けた女ヘルが一人一人自己紹介。 その後は歌の時間となり、アニキの演奏に合わせて今年の歌の合唱。最後はみんなで合唱してイベントは終了した。(14時) 出発準備をして14時45分に礼文島の観光へ出発する。山を越えて香深の町に出てから一気に県道を北上してスコトン岬に到着した。(15時15分) スコトン岬先端まで歩いてここで写真を撮って貰う。天気もよく、眺めはかなりいい。 澄海岬に行こうかと考えたが、どうせ明日歩くからいいやと思ってそのまま通過していく。(このときは天気がよかったから行っておけばと次の日に後悔することになった)礼文島の北側のもう一つの先端である金田ノ岬に行ってみようと思いそちらに向かう。こっちの先端にも何か碑みたいな物があるのかと思ったが、ただのヘアピンになっているだけで何があるわけではない。(^_^;; そのまま気が付かないで通り過ぎてしまいそうであるが、観光バスが止まっていたのでここが先端だとわかった。写真だけ撮ってすぐに出発する。ここでは運がよければごまアザラシの群が見られるらしい。 海岸線に沿って南下していき、元地へ。前来たときはここが8時間コースの終点だったが、現在は落石の危険があるということで通行禁止となっている。通行禁止のひもが張ってあるところまで行って写真を撮っていると「あれ?何でパノラマのマークがついているんだろう?」とここで初めてスイッチが切り替わっていることに気が付いた。「なんてこった!!」このときはいつから切り替わっていたのか分からなかったので、そんなに撮っていないことを祈るだけだった。写真を撮って満足したところでYHに戻る。(16時半・108km) お風呂に入ってさっぱりしてから、いろりの間でくつろいでいると昨日YHで一緒だったしもさんもやってきていた。あと昨日から連泊している男の人の3人で話をしていると他の人も話しに加わってきた。なんと6人しかいないのにそのうち半分が島根県人!!島根から飛行機でやってきてJRの旅をしている高校二年生(このYHが初めてのYH)と、こちらも島根からやってきている母娘である。この母娘はバイクでやってきているらしいが、母はセロー、娘は原チャリ(何に乗っていたかは聞くの忘れた)に乗ってきている。このバイクだと二人のペースがあわないだろうと話すと「島根では50ccは50kmまで出していいことになっている」とのコメント。うーむ、そうか? 夕食を終えていろりの間へ行ってみるともうすでに最終便の人達は到着していた。残念、出迎えの儀式が見られなかった・・・。さすがに最終便は多いようで、20人近くやってきていた。ちょうど館内説明を始めるところだったので部屋の隅に陣取って見学する。 このとき、場所を案内してくれる丁稚役はらんちょん。つけものいしの説明を受けて「まずはトイレの場所を教えて貰いましょう。」というと「トイレ〜〜〜〜!!トイレトイレトイレ・・・!!」と叫びながら部屋の中を意味もなく走り回り、トイレの近くで「はっ!!」と、方向を指さした。続いて食堂。「しょくど〜〜〜う!!食堂食堂食堂・・・!!」とまたもや意味もなく走り回ってから先ほどと同じ場所で「はっ!!」と方向を指さす。このとき手の角度が微妙に変わっているのがポイント。次はお風呂でまたもや同じところで「はっ!!」と指さすがさらに先ほどと手の角度が違っている。(食堂のさらに奥にお風呂がある為)あとはコインランドリー、喫茶店と説明して、館内説明は終了した。うーむ、前来たときと変わっていないなあ・・・。館内説明が終わったところで今着いた人達は受付。 18時半頃に今日の8時間コースのメンバーが戻ってきた。ヘルパーの人達は屋根の上で旗を振りながらお出迎え。自分を含め何人かのホステラーも表に出てお出迎えをする。このメンバーにはイギリス人、フランス人とえらく国際色豊かなメンバーが混じっていた。お出迎えの儀式の最後にメンバー達は「ぎんぎんぎらぎら」を踊って終了となった。ちなみにこのお出迎えの儀式を見て半分あきれている人達も数名・・・。(^_^;; 夕焼けがいい感じだったのでミーティング時間までしもさん達と外で話をしていた。夕日の時間はだいたい19時過ぎなのでミーティングの前には日が沈むと思っていたが、よくよく考えてみると桃岩時間の為ミーティング開始時間は6時40分(桃時間7時20分)だという事に気が付いた。まあ、ぎりぎりまで待ってみよう。 19時20分になり、ミーティング時間となったが、最終便のメンバーがまだ準備に時間がかかっていたので開始時間は延長され19時半からになった。しばらくすると放送で「はい!!建物の前で夕日を見ている人達、夕日とか見ている場合じゃないです。ミーティングが始まりますよ。大丈夫です。ミーティングが終わるまで日が沈みません」と、放送が入ってきたので館内へ。そしてミーティング開始の合図のチンドン屋が館内を闊歩し始めた。「ミーティング!!パラッパラッパラッパラッパ!ミーティング!!パラッパ・・・・」 ミーティングは開始されたが、さすがにこの時期はまだ人数が少ない感じでいろりの間も結構ゆったりである。簡単にミーティングの説明があった後、まずは島の観光案内から始まった。大きな地図で島内の説明をしていくが、毎回内容が違うので何回聞いてもおもしろい。また、結構細かい説明があるのでいろいろと知らない観光地も聞けて助かる。このときトド島の説明があったが、この内容がおもしろかった。 「この島には現在では無人島になっていてだれもいない。でも漁業権があるので勝手にウニなどを食べたらいけないんですよ。でもそこらに落ちているんですよ。でも食べたらだめですよ。でも誰もいないんですよ。でもだめですよ。でも落ちているんですよ。・・・・(^_^;;」 続いて歌の時間となった。さてどれから歌おうかと言うことになってみんなの意見を聞いていくが、結局最初に歌うのは「島を愛す」になってしまう。「この歌をちゃんと歌えないと島から出ることができないのでみなさんちゃんと覚えて帰ってください」と、脅しが入る。例のごとく「利尻」という単語は禁句なのでこの言葉を言うと×ゲームが待っている。とはいえ絶対に言わないといけなくなってしまうため、どうしようもない。×ゲームといっても「稚内フェリーターミナルで客引き」「となり島の沓形で客引き」「となりの山を削って礼文岳より低くしてくること」とか言うものなので実際にできるわけではないが・・・。 そしてついに桃岩といえばというくらい有名な踊りの時間がやってきた。踊りといってもちゃんとしたものではなく、アニメソングの歌詞内容にイメージで振りを付けたもの。自分は完全にはまりこんでいる為、周りは気にせず踊り惚けていた。まあ、せっかく来たんだから周りを気にしてもしょうがないしなあ。おかげでせっかくお風呂に入ったのに汗をかきまくってしまった。 この後、8時間コースのリーダーの話があり、例のごとく、リーダー、サブリーダーによる「ぎんぎんぎらぎら」の通常版と高速版が披露された。もう一度みんなで歌を歌ってから、最後に注意事項&荷物の取り扱いについての説明。このときの寸劇は「子連れ狼」だった。そして9時20分にミーティングは終了した。 8時間コース・4時間コースに参加する人達はそのまま食堂で説明会。今回はかなり多いみたいで、20人以上いるようだ。ここのところあまり人数がいなくてだいたい1チームだけだったようだが、この日は人数が多い為2チームとなった。しかし前に歩いた事のある人はあまりいなくて(ほんとはいたかもしれないが・・・)、何回も歩いているという人の他は自分としもさんの二人しかいない。しかしこの二人も5年前と7年前だもんなあ・・・。結局、自分の方がまだ新しいと言うことでリーダーをやる事になってしまった。(T^T) 続いてサブリーダーだが、前に歩いたことのある女性はやりたくないと言って辞退。結局年の功?でお母さんともう一人みほさんが指名される。残りのメンバーは適当に分かれてチーム名決め(あほ組かもも組)。じゃんけんの結果自分のチームがあほ組になった。あと、アメリカ人二人が自分たちのチームに入るらしい。 チームも決まってからミーティングは終了。リーダーは後に残って明日のことについて簡単な説明を受ける。昔は時間無制限だったが、現在は16時半までに宇遠内に着いていなければ車で迎えに行くことになったらしい。これは先日あまりに遅く帰ってきたグループがいた為にできたルールのようである。 10時過ぎにやっとベッドに戻って明日の準備に取りかかる。10時半には完全消灯となったが、なかなか寝付けず、結局0時頃に眠ったようである。結構夜中にも歩き回る人がいて、しかも木造の為ぎしぎしとうるさいのである。 |
01 利尻 鴛泊港 味の市場 うに丼を手に 02 利尻 姫沼 利尻岳をバックに記念撮影 03 礼文行きフェリーから 観光客にえさをたかるカモメ 04 ベンジョハウスでのイベント コスプレした女ヘル達と一緒に 05 礼文 最北限のスコトン岬 06 桃岩荘YHのミーティング 歌の指導の時間 |