2001 北の大地 北海道へ その8 初の登山が利尻岳・・・ |
07月26日 6km 徒歩22km 利尻富士町 |
5時に時計をセットしていたが、それよりもはやく4時半に目が覚めてしまった。まだみんな寝ている為、談話室に移動して昨日購入して置いたサンドイッチと枝豆ヨーグルトを食べてお腹を落ち着ける。天気予報を見てみると天気は良さそうだが、外を見てみると山には雲がかかっていた。まあ、せっかく起きたんだから行くしかないかと静かに荷物を取り出して廊下で出発準備をする。せっかく夕べ準備していたのに荷物を入れ直したときにどうやらペットボトルを入れてくるのを忘れてしまったようである。 出発準備も整って、出かけようとした頃にTTさんも起きてきたのでYHの前で一緒に写真を撮って6時に出発。ホントは三合目までは車で行くことができるのでどうするか悩んだが、せっかくだからここから歩いていくことにした。(往復10kmの差である) 周回道路から利尻岳登山道路に入って山を登っていく。ひたすら舗装道路を登っていくと、夕べは雨が降ったのか道路がぬれてきた。舗装路はいいが、登山道がぬかるんでなければいいがなあ・・・。ひたすら山を登ってやっと利尻北麓野営場に到着する。(6時50分) ![]() 甘露泉水の先へ進むと3合目、頂上まで5500mの看板が立っていた。今まで歩いてきた距離と同じであるが、かかる時間は数倍だろう。この時点では「山登りとはいえ、半分ハイキングみたいなもんだろう」となめたことを考えていたが、このあとこの考えはあまりに甘すぎることを実感する。(T^T) 初めのうちは沢の後みたいな感じでそれなりに歩きやすくペースよく登っていく。7時15分に四合目に到着。この後から徐々に山道になって大変になってきた。道には拳ほどの大きさの石が敷かれている為、歩きにくく、足をひねってしまいそうで結構危ない。なんとか7時40分に5合目に到着。残念ながらまだ曇っていたが、山の南側は結構晴れてきている感じだった。このまま晴れてくれるといいんだが・・・。 ![]() この後、8合目までは異常に遠い感じがして、いつまで歩いても標識がない。途中の道がジグザグの登り道だったからほんとに距離は長いのかもしれない。さすがに疲れ果ててしゃれにならない状態に陥ってしまったので途中の岩場で休憩していくことにした。(8時55分)いつの間にかホントに眠っていたみたいで、後ろの人が追いついてきたときの声で目が覚めた。20分くらい眠っていたようである。なんとか体力も回復して再度登り始める。(9時15分) 体力が回復したように思ったのは気のせいみたいで、登り始めるとすぐに疲れが出てきた。そのまま歩いて何とか広い場所に出る。標識はなかったが、ここが8合目だったみたいである。(9時25分・標高1218m)水が飲めないのを苦しんでいると他の登山客からお茶を貰った。ありがたい。ただ、缶の烏龍茶だったので、開けると一気に飲むしかない為、昼食まで我慢することにした。 しばらく歩いていくと急に雲が晴れて眺めがよくなってきた。眼下に沓形の町並みがきれいに見ることができる。山頂は相変わらず曇っているが、この調子だと晴れてくれるかもしれない。たが、山の北側は相変わらず曇ったままである。 この辺りになるともう下山している人達とすれ違いだした。途中までは山道という感じのルートだったが、この辺りから岩場を登っていく感じになってきた。落ちてしまうとマジで死んでしまうようなところである。9合目まで歩いてから何か食べようと思っていたが、疲れも出てきた為、途中で休憩してパンを食べる。(9時40分)結局我慢もできなくて烏龍茶も飲んでしまった。食べ終わってから少し登るとそこが9合目だった。 ここの標識に書かれている「ここからが正念場」という言葉がちょっと気になる・・・。さすがに高度が高くなってきたせいか、寒くなってきたのでトレーナーを着込むことにした。せっかく晴れてきていたが、この辺りからまた雲の中に入ってきたようで、視界は一気に悪くなった。 ![]() 残念ながら山頂は雲にかかっていて眼下は何も見えない状態である。とりあえず、山頂にある神社で写真を撮って貰ってからご飯を食べることにした。残っているのはおにぎり一つだけだったが、他の人からおにぎり二つ、ミネラルウォーター、ジュースを貰ってお腹のほうはなんとか満足することができた。後は雲が晴れれば言うこと無しである。 今日の10時半に山頂についてずっと待っている人もいたが、未だに一度も雲が晴れないそうである。 ![]() 頂上と9合目の間は登りはきついが、下りは落ちそうで危ない。油断すると斜面の石ころごと滑り落ちてしまうのだ。天気は完全に回復して登りの時と違って眺めは最高。危ないとはいえ、降りるのは早いので9合目まではすぐという感じだった。(14時15分) ![]() ほとんどの人はここから迎えの車で帰るみたいで、車がやってくるのを待っていたが、自分はこのままYHまで歩いていかないといけないのでまだ終わったわけではない。(T^T) 自分もここからタクシーで帰ろうかという誘惑が全くなかったわけではないが、ここまで来て断念するのもさすがにいやだったので後ろ髪を引かれつつも出発する。 ここからの舗装道路は眺めもいいわけではないので歩くにはつらいところである。誰かがいれば話しながら行くことができるんだが、一人なのでどうしようもない。気を紛らわせため、携帯メールを打ちながら歩いていくことにした。さすがに何かやっていると時間をあまり感じなかった。しかし硬い舗装道路を歩いていたせいでさすがに足の裏が痛くなってきたが、とにかく歩いていくしかない。しばらく歩いてやっと周回道路へ。そこからさらに歩いて17時半にやっとYHに到着した。 部屋に戻るとチャリダーが一人くつろいでいた。昨日洗濯したばっかりだったが、かなり汚れてしまったので今日着ていった服を全部コインランドリーにぶち込んでから温泉へと向かう。YHの入り口で今日の泊まり客のおじさんと少し話しをしてからバイクに乗って出発。(このおじさんとはこの後何回か会うことになる。白髪のおじさんととしておこう)歩くと30分以上かかった道だが、バイクで走ると約5分で到着してしまった。文明の利器は偉大である・・・。(18時) ここの温泉は3年ほど前にオープンしたらしいが、かなり設備は充実しているところである。お風呂は内湯、露天、サウナなどあり、休憩室や喫茶店なども中にあった。登山口にある野営場にいたらコインランドリーもあるのでかなり便利なところだろう。とはいえ、野営場から歩くと距離があるので足がない人には結構大変かもしれないが・・・。金額も400円と銭湯の値段とあまり変わらないのもいいこところである 温泉に入っていると登山中に出会った人とそこかしこですれ違うことになった。内湯、露天、サウナと入って十分くつろぐことができた。この日も夕食を頼んでいないので、途中のセイコーマートで食料を買い出ししていく。お腹も減っていたのでスパゲッティーに幕の内弁当、ビールに豆腐を買って帰った。(18時半) ![]() 談話室で買っておいた弁当を食べながら他の人と話をする。明日は4人(しもさん、MTさん、先生ともう一人)が山に登るらしい。チャリダーとおじさんは20時頃に早々に就寝してしまったので残った5人で話をする。TSさんは以前にも登ったことがあるので今回で2日目らしい。 その後少し話をしてから23時にそれぞれの部屋に戻る。部屋ではおじさんとチャリダーが眠りについていた。あらかた準備が終わったところで廊下のソファーで日記を書いて11時半頃に就寝。 |
01 利尻岳3合目 甘露泉水のわき水を飲む 02 利尻岳5合目 まだ高さで半分 体力消耗的にはまだ1/3くらいか? 03 ついに頂上!! 利尻の神社から看板を拝借 04 ついに雲が切れてすばらしい展望が・・・。 05 この急坂が恐かった 天気は完全に回復!!(^_^) 06 夕陽丘展望台にて 他のホステラーのみんなと |