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名勝・地域

東尋坊 雄島

東尋坊(とうじんぼう)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★

東尋坊の海岸線
九頭竜川河口三国港から雄島を経て梶浦にいたる海岸はその基盤が第三紀層からなり、柱状節理(五角形や六角形をした柱状の岩の集まり)を成す種々の火山岩がここを貫いている。この柱状節理の複輝石安山岩は東尋坊岬付近で露出し、奇岩群を見せている。この地形は地質学的に貴重なもので韓国の金剛山、スカンジナビア半島のノルウェーの西海岸とここ東尋坊の3ケ所だけのものである。
代表的なものは東尋坊大池は、海面から23mにそそり立つ巨大な絶壁である。そのほかライオン岩、ろうそく岩などの奇岩を見る事が出来る。海岸線に沿って米ヶ脇から東尋坊を経て雄島近くまで約4km続く荒磯遊歩道は、三国にゆかりの文人、詩人、俳人たちの碑が立ち並んでいる。
近くにある東尋坊タワーは海抜100m、高さ55mのタワーで、ここの展望台から海岸線を一望することができる。(500円)また、遊覧船に乗って海上からの風景も楽しむ事が出来る。(1100円)

東尋坊の伝説
昔、勝山の平泉寺に東尋坊という暴れん坊の僧がおり、その怪力でいつも暴れ回り、多くの民百姓を困らせていました。彼は近くに住むあや姫という美しい娘に思いを寄せていました。また同じ寺に真柄覚念という寺侍がおり、彼もまたあい姫を好きで、お互いに恋のライバルでもあったそうです。ある日、覚念は酒盛りをやろうといって東尋坊を誘い出し、酒に酔わせて断崖から突き落としてしまいました。すると天はにわかにかき曇り、雷鳴がとどろき海は大荒れになりました。これは今から800円程前の寿永元年4月5日だったということです。以来、毎年4月5日になると大時化となり、人々は東尋坊の怨霊と恐れていました。幾十年か歳月が流れたある日、諸国行脚の偉い坊さまがやってきて東尋坊を哀れみ、「沈む身のうき名をかえよ法の道、西を尋ねて浮かべ後の世」と供養の歌を海に流すと、怨念もとけて時化は収まったそうです。その後その坊さんの名をとりこの地を東尋坊と呼ぶようになったそうです。

海岸から急に落ち込む断崖絶壁となっており、そこから見える岩も柱状に立っており変わった景観を見せている。なかなか見応えがあるが、高所恐怖症の自分はあまり岸壁近くに行く事は出来なかった。遊歩道に沿って海岸まで降りる事も出来るが、気を付けないとケガそしてしまうかも知れないので注意が必要。タワーや遊覧船にはいっていないのでよく分からないが、タワーから見なくとも景観は十分に楽しめそうに思われる。

訪問時のツーレポ
 ● 2003年7月 オーストラリアメンバー メンバー再開-4
雄島(おしま)
内容=★★★★☆ お得度=★★★★★

雄島の海岸線
今から約1200万年前に噴出したと言われる新第3紀鮮新世層の輝石安山岩からなり、標高27mの丘陵性台地で周囲は裏日本の強い風や波によって浸食された美しい海食崖となっている。周囲2.0km、面積は約10.2haあり、島の入口を中心に扇形をおり、島の少ない越前海岸で最も大きな島である。東尋坊の雄大な直立した安山岩の柱状節理に比較して、同じ安山岩でも松の樹皮に似た板状節理(薄い板を重ねた形)となっている。
島の外周に沿って約1kmの遊歩道が整備されており、遊歩道に沿って島の海岸の板状節理を見る事が出来る。遊歩道は綺麗に整備されたものではなく、石を敷き詰めた道路となっているのでちゃんとした靴でないと歩くのは困難。一周約20分。

入口からこの島の特徴をしめす板状節理を見る事が出来、なかなかいい感じ。遊歩道は1km程であるが、一週15分から20分くらいで十分歩く事が出来る。島の半分は林に覆われて視界も良くないが、島の反対側になると一気に視界が開けて眺めが良くなる。時間があるなら歩いて回る価値はあるだろう。ただしちゃんとした靴でいかないと歩くのはちょっとつらいだろう。

訪問時のツーレポ
 ● 2003年7月 オーストラリアメンバー メンバー再開-4