島根県 東部

名勝・地域

日御碕灯台 宍道湖 美保関灯台
地蔵崎 青石畳通り 五本松公園
稲佐の浜 - -

日御碕灯台(ひのみさきとうだい)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★

日御碕灯台の下から
日御碕一帯には海岸段丘と呼ばれる標高20〜36m程度のやや平坦な面が広がっている。これは海面がこの高さまで上昇していた時期があった事を意味し、波による浸食作用で当時の海岸付近に作られた平垣面の名残である。現在この岬の先端には白い日御碕灯台がある。国際航路標識協会(IALA)が提唱した世界灯台100選の一つに選ばれた灯台でもある。この他に犬吠埼灯台、神子元島灯台、美保関灯台、姫埼灯台が選ばれている。
この灯台は明治33年(1900年)に着工し、明治36年(1903年)4月1日に完成した。地上から頂上まで43.65m(海面からは63.3m)の日本一のっぽの灯台である。地震に耐える為、外壁が石造り内壁が煉瓦造りの二重構造になっている。灯台の上は展望台となっており、ここからは日本海や稲佐海岸など遠くまでを一望することが出来る。
入館時間=9:00〜16:30、入場料=200円。

岬の先端に立つ真っ白な灯台はとても綺麗で見応えもある。灯台の周辺には遊歩道も整備されており、海岸線の景色を楽しむことが出来るようになっているが、一番の眺めは展望台からだろう。もちろん晴れた日に行かないと見応えも半減である。ただし灯台の展望台まではかなり急な階段を上らなければならず、混雑時はおすすめできない。
灯台の駐車場までの道は片道一車線の道路のため、シーズンに行くと大渋滞にはまるので注意が必要。なお、バイクでもすり抜けは困難。駐車場から灯台までは土産物屋が建ち並び、海の幸の炭火焼きが売られているが、値段は観光地価格。

訪問時のツーレポ
 ● 2003年07月 中国・四国ツーリング
 ● 2010年07月 山陰・関西旅行
宍道湖(しんじこ)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★

宍道湖の夕日
島根県の東部に位置する日本で7番目の大きさの湖。東西に約17km、南北に約6km、周囲約47kmで淡水と海水が混じる汽水湖として知られている。ヤマトシジミの日本一の漁獲量を誇り、海水、淡水の両方の魚が住み着いているため捕れる魚種も豊富。「宍道湖七珍」と称される7種の食材があり、スズキ、モロゲエビ、ウナギ、アマサギ、シラウオ、コイ、シジミが挙げられる。冬には白鳥や鴨などの2万羽を越える水鳥の生息域となっており、近接する中海と共にラムサール条約に登録されている。

生物の宝庫としては見る価値があるが、普通の観光としてはあまり見るような所ではないかもしれない。ただし夕暮れの景色は絶景で、特に東岸から嫁が島を望むところは多くのカメラマンで混み合っている。

訪問時のツーレポ
 ● 2006年05月 隠岐・能登半島ツーリング
 ● 2010年07月 山陰・関西旅行
美保関灯台(みほのせきとうだい)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★

白亜の灯台
島根半島先端の地蔵崎に明治31年(1989年)に建てられた石造りの灯台で山陰地方最古の白亜の灯台。当初は地蔵埼灯台と言われていたが、地蔵埼の名勝が全国的に多いことから昭和10年(1935年)に現在の美保関灯台と改称された。平成10年(1998年)の百周年の記念の年に「世界の歴史的灯台100選」に選ばれた。隣接する石造りの建物は旧職員官舎で、現在は洒落れたビュッフェになっていたが、今は開いているのかどうか不明。
海の日(7月第3月曜日)と灯台記念日(11月1日)に一般公開される。

岬の先端にある白亜の灯台は景色に映えて中々いい感じ。晴れていれば眺めもいいところ。隣接するビュッフェで軽く食事をするのもいい感じがするが、開いていないのがちょっと残念かも。まあ、あまり観光客がやってくるようにも思えないので営業的にはきついんだろう。

訪問時のツーレポ
 ● 2006年05月 隠岐・能登半島ツーリング
地蔵崎(じぞうざき)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★

展望台からの景観
島根半島の東端に位置する岬で、古くから美保崎と呼ばれていた。出雲国風土記の国引きの伝説ではこの美保の崎は北陸地方から、日御碕は朝鮮半島から引いてきたものと伝えられている。また岬の先4kmの海上には事代主命(ことしろぬしのみこと)が釣りをしたという地御前島(じのごぜんじま)や沖御前島(おきのごぜんじま)が浮かんでいる。また晴れた日には遠く隠岐の島々を望むことが出来る。

晴れた日は岬からの眺めも良く、遊歩道に沿って軽く散策するのもいい感じ。こっちの方までやってきたのなら寄ってもいいかもしれない。

訪問時のツーレポ
 ● 2006年05月 隠岐・能登半島ツーリング
青石畳通り(あおいしだたみどおり)
内容=★☆☆☆☆ お得度=★★★★★

石畳通り
美保神社から仏谷寺までの約200mの石を敷き詰めた通り。雨上がりには石が青く見えることからこの名前が付いた。
美保関は江戸時代に北前船の西廻り航路の寄港地として栄え、多くの人でにぎわった。多くの積み荷を積載した大八車が雨のときでも足を取られないように石畳にしたと言われている。通りの両脇には当時の面影を残す町並みが残り、落ち着いた雰囲気を醸し出している。

石畳が青く見えると言うことだが、そんなに青いようには思えない。まあイメージの産物なんだろうが・・・。昔の面影を残す建物もあるが、町並みの保存は完全には行われていないため、ちょっと残念な感じ。美保神社までやってきたのなら散策がてら歩いてみるのもいいだろう。

訪問時のツーレポ
 ● 2006年05月 隠岐・能登半島ツーリング
五本松公園(ごほんまつこうえん)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★

公園の五本松モニュメント
美保関にある民謡「関の五本松節」にも歌われる舞台となった五本松のある高台の公園。
海岸から遊歩道が整備され、150mの高台全体が公園となっている。遊歩道の途中にはリフトが設置されており、往復することが出来る。4月下旬〜5月上旬はツツジが満開となる。
美保関の高台にあった五本松は沖合からも見ることができたため、美保関港に出入りする漁船や日本海航行の船の目印とされていた。しかしある時、松江の殿様が美保神社参詣をした際、眺望のじゃまになるということで1本切らせてしまった。このことに憤りを感じた舟人たちはこのことを歌にしたのが民謡・関の五本松節であり、以下のように歌われている。「ハー関の五本松、1本切りゃ4本、あとは切られぬ夫婦松」
初代の五本松は台風や松食い虫の被害で倒れ、昭和46年(1971年)に初代の種で成長した5本の松を選定し、二代目の五本松と襲名した。しかしその二代目の五本松も台風や季節風、松食い虫の被害により倒れ、平成3年(1991年)に二代目の種で自生した松を三代目五本松として襲名した。
園内自由、リフト:運営期間=3月〜11月、営業時間=8:00〜17:00、料金=400円(片道)、500円(往復)。

民謡に歌われている五本松はすでに枯れてしまって久しく、現在はモニュメントが残っているだけでその原木は数カ所に保存されているようだ。二代目は早々に枯れ、三代目となっているんだが、たんに名前が付いているだけといった感じなのでありがたみもない。
リフトは2分程度なんだが、片道400円、往復500円はちょっと高すぎると思う。リフト乗り場に山頂(五本松までではない)まで20分と書かれているが、リフトで行けるのはその行程の半分もないのでこの値段を払ってまで使う必要はない。五本松まではリフト乗り場からのぼりは10分、下りは5分くらいの行程なので歩いた方が断然お得。

訪問時のツーレポ
 ● 2006年05月 隠岐・能登半島ツーリング
稲佐の浜(いなさのはま)
内容=★★☆☆☆ お得度=★★★★★

海岸からの眺め
「国引き神話」の舞台で、毎年旧暦の10月10日にはここで全国の神々を迎える「神迎神事」が行なわれる。また、日本の渚100選にも選ばれている海岸線。

大きな岩のある海岸線で、特に特徴があるわけではない普通の海岸線。観光地としては神迎神事の時くらいにしかあまり訪問の意味がないかもしれない。

訪問時のツーレポ
 ● 2010年07月 山陰・関西旅行