ケニア南部キャンプオフロード

その3 ついにツーリング開始 野生動物に感激!!


08月06日(日) ナイロビ(NAIROBI)
→マパラシャ・ヒル(MAPARASHA HILLS) 151km(ダート136km)
 ふと目を覚ますが、辺りはまだ真っ暗だ。時間を確認すると3時半。まだ早いな。6時すぎに完全に目が覚めてしまったのでトイレに行って日記を書く。まだふくしまさんが寝ているからねえ・・・。6時半にふくしまさんも起きてきたので服を着替えて荷物の整理。ふくしまさんが「あれってキリン?」と言うので見てみると、確かに地平線にキリンの姿が見える。(@_@) パチクリ こんなところからキリンが普通に見えるというのはなかなかすごいかもしれない。残念ながら300mm望遠でもシルエットが分かる程度だけどね。双眼鏡を持ってくれば良かったなあ。
 ある程度荷物を整理してからロビーいくと、テーブルには外国人が一人。この人が参加者のカナダ人なのかな?話をするがどうも話がかみ合わない。(?_?) ここでフランス人ということが分かり、今回のツアーの社長兼リードライダーのフレッドと言うことが判明。(^_^;; ちなみに夕べは21時半頃に着いたらしい。彼もうちださんのことを覚えていたので、やはり前回のツアーではよっぽどのことをしたんだろうか?
 朝食はパンやフルーツのバイキングとなっている。料理を取っていると「卵料理はどうしますか?」と聞いてきたので
目玉焼きとベーコンを注文。食べているとウインナーとオムレツが運ばれてきた。あれ?(;-_-;) ウーム 目玉焼きとベーコンを頼んだのになあ?まあいいやと食べていると、その後運ばれてきたものも全部同じメニュー。メニューは一応聞いているけど、これしかできないんじゃないのか?( ̄~ ̄;) ウーン まあ、別にいいんだけどね。パンは普通の食パンなんだが、かなりおいしい。(^O^)きゃはは
 食事を終えてからいったん部屋に戻り、荷物を整理してからフロントに運ぶ。フロントにある小さな土産屋が開いていたので覗いてみるが、ペンダントやビーズの腕輪などであまり興味がわくものはない。8時に荷物を抱えて駐車場へ行くと、そこでは既にバイクの準備が行われていた。バイクはスズキのDR350で、一台ジェベルが混じっている。(フレッドがスズキのバイクが好きらしい)
 奥さんは日本でこれに乗っているようなのでこのバイクに決定。(足つきの問題があるので一番車高の低いものになる)DRの程度はどれも似たような感じなのでどれがいいのかは走ってみないことには分からない。どのバイクもタイヤはそれなりにいい状態だしね。ただ2台は車高が高くて足つきが余り良くない。とりあえずバイクを決めないといけないんだが、カナダ人がやってこないのでもう先に決めよう。わたなべさんとなかばやしさんは残りでいいというので残り3人で適当にバイクを選択(自分は4番)。足つきの悪いバイクはなかばやしさんとカナダ人となる。
 さっそく試しにバイクに乗って走らせてみる。足つきも問題ないし、特に他のところも問題はなさそうだ。メーターもちゃんと動いているから距離も確認できるみたいだしね。ただメーターが
1000の桁までしかないのは何?( ̄~ ̄;) ウーン なんか変だよなあ・・・。今までの走行距離もよくわからんやん。
 ここで今回は参加できないというメカニックのテムと会う。今回ミクシィの知り合いpikipikiさんから伝言を預かってきたので彼にその旨を説明。なんとか説明出来てほっと一息。彼はこのツアーにも参加する予定だったんだが、足をけがしたらしく参加できなくなったらしい。(ToT)(メインのメカニックはこのテムらしい)
 遅れてやっとカナダ人(クリス)もやってきた。かなりがたいの大きな人だ。まあ、あっちでは普通なのかもしれないけどね。(^_^;; サポートカーに荷物も積み込み、バイクの後ろに荷物をパッキング。キャリアは小さいけどあるのでなんとか固定は出来そうだ。準備が完了したところでみんなで集合写真を撮って出発。(8時45分)
 ホテルのゲートを出てからまずは昨日通った道を戻っていく。周りは草原でなかなかいい雰囲気なんだが、曇り空なのがちょっと残念。(ToT)しかも途中で雨がぱらついてきた。なんで乾期なのに・・・。後続のサポートカー(一台だけ)を待ってから出発するが、サポートカーも同行するみたいで、分岐点のたびに止まって待つみたいだ。うーむ、事前にルートの確認ぐらいある程度していてほしいもんだよなあ・・・。
 起伏が結構あるせいか、後の荷物がずれてきた。ヒップバッグに当たって鬱陶しいなあ・・・と思っていたらなんか急に抵抗がなくなる。(?_?) 
ジャリジャリジャリ・・・「なんか後ろから変な音が聞こえるなあ・・・?(・_・?) ハテ?」と後を振り向くと・・・荷物が外れて引きずりの刑にあっていた。なんてこった!!!(°◇°;) ゲッ あわててバイクを止めて荷物を確認すると、かなり汚れてはいるがとりあえずは破れたりはしていないみたいだ。ただ荷物の間に挟んでいたお茶はなくなっている。あ〜あ、水はもう諦めた方がいいかな?と思ったら100mくらい後ろでなかばやしさんが拾ってくれているみたいだ。ってことはあの辺りからずっと引きずっていたのか?( ̄◇ ̄;) ハゥー さすがにまた落としても嫌なので、荷物はサポートカーに預けることにした。
 大急ぎでみんなを追いかけると、その先でみんなが止まっていた。(9時25分・10km)なんかみんな遠くの方を見ているので、どうしたんだろうと聞くとどうやらシマウマがいるらしい。どこ???・・・じー ( ・_・) しばらく見ていると草原の中に白黒のストライプが見えてきた。あれか!!確かにシマウマだ。白と黒のストライプとか目立ちすぎじゃないの?と思っていたんだけど草原の中にいるとわからないんだなあ・・・。
 ここでフレッドからこの後の走り方について説明がある。分岐点ごとにそのときの先頭のバイクがサポートカーが追いついて来るまでそこで待機してから走っていくというのを繰り返すというスタイルにするようだ。結局は走る時間は変わらないんだが、まとめて休憩を取らない分、少しはいいかもしれないね。それとブラックコットンという黒い土のところは通らないように注意を受ける。(最初なんのことを言っているのかと思ってしまった)かなりぬかるんでいるところらしい。
 この後もシマウマとガゼルなどを見ながら走り、ダートがいったん終了。(10時20分・33km)舗装路に入ると一気にペースがあがり、80km/hくらいのペースで走っていく。3kmくらい走ったところからまたまたダートへ突入。少し走ったところで前の二人が止まっていたのでどうしたのかと思ったら
シマウマの大群が駆け抜けていった。(^◇^ ;) ほぇ〜 すごいっ!!!まじですごいっ!!\(>▽<)/ 全部で20頭くらいのシマウマの走る地響きが体感できる。これこそアフリカを走りに来た醍醐味だ。これは動物園やサファリパークでは体験できない。
 この後は途中で写真を撮ったりしながらひたすら草原の中を走っていく。しばらくして舗装路となり、町中(Kajiada)に入ってきた。別行動していたサポートカーは近道をしたのかここで合流。(12時25分・91km)さすがにこんな集団は珍しいのか、注目浴びまくりだ。ここで昼食かな?と思ったが、すぐに出発してガソリンスタンドへ。ガソリンを給油しているとまたまた人が集まってきた。うーむ、やはり珍しいのかなあ・・・。昼食はここで食べるわけではないみたいでガソリンを給油してから出発となる。
 舗装道路は町中だけの1kmくらいですぐにダートとなる。それはいいんだが、なんかコンタクトがおかしいのか目がおかしいのか、焦点が合わなくなってきた。(/_・) おかげで遠近感がつかめなくてダートの起伏がわかりにくくてかなり危ない。(T.T) 大丈夫か俺の目?さすがにこんな状態でスピードも上げることができず最後尾をちんたら走っていく。とはいえしっかりと写真を撮っていっているんだけどね。しばらくすると道路がクレバスのように陥没しているところが出てきた。ちょっとあぶないなあ・・・。こんなところにタイヤを取られたらしゃれにならんぞ。と、その先でみんなが止まっていた。(13時45分・104km)どうやらここで昼食となるようだ。
 なにやら鍋を出してきたので、もしかして今から作るのか?と思ったらすでに作って来ているようだ。鍋に入っているのはスパゲティーにマカロニ、それとミートソースだ。なかなかおいしそう。スパゲティーは少ししかないのでお代わりはすべてマカロニとなる。ジュースで水分補給もしておなかは満足だ。
 しばらく休憩しているようなのでみんな思い思いにくつろいでいる。クリスはインターネットでこのツアーに申し込んだらしく、10日間の休暇でやってきたらしい。休みが10日しか取れなかったと言っているが日本人にしてみれば十分だ。まあ、彼らにとっては短いようだけどね。カナダでもホンダとカワサキの250のオフ車を持っているらしく、かなり走っているようだ。今回ドバイでの飛行機が6時間遅れてしまったため、夜中の2時にホテルに到着したらしい。そのせいで寝たのは3時頃で結局3時間くらいしか寝られなかったようだ。かなり眠そうだ。しばらくだらだらして休息を取ってから出発。(14時25分)
 目は回復したと思ったんだが、やはりあまり調子が良くない。うーむ、マジで大丈夫かなあ?目の調子が悪いので途中何度も止まったりしながらみんなを追いかけていく。しばらくして再び舗装路へ。(15時10分・122km)
 このあたりでシマウマとかが走ってくれるといい感じなんだけどね。
「途中にいたシマウマとか野生と思っているんですか?普通にいるわけないじゃないですか。道祖神のオプションですよ。もしみたいならお金払わないと!」とうちださん。(^_^;; そうだったのか!?海野さん、シマウマのオプションはいくら?象とかライオンは高いんかねえ?とか冗談を言ってしばらく休憩。
 ここから舗装路を10kmくらい走ったところで再びダートへ。(134km)その先でみんなが止まっていた。どうしたんだ?「この先にキリンがいる。」と言われて前方の茂みの中を見るとたしかにキリンの頭が・・・。おおっ!!(^◇^ ;) ほぇ〜
 キリンが驚いて逃げるから静かに・・・ということでみんなゆっくりと走っていくが、前の方でなぜかクリスが転倒。(・_・?) ハテ? と言ってもほとんど速度が出ていなかったので立ちゴケみたいな感じで被害はなさそうだけどね。みんなクリスよりもキリンの方が気になるようで、クリスのことはほったらかして先へ。(^_^;; そうすると森の中に
キリン(アミメキリン)の全身が見えてきた。おお〜〜〜!すごいっ!!普通にこんなのがいるというのがかなり感激だ。\(>▽<)/ワーイ最後は道路を横断して反対側の森の中へと消えていった。そんなに十分見ることが出来たわけではないけどかなりよかったなあ。道路を横断して森に消えていくキリン・・・こっちでしかあり得ないねえ。
 その先から小さな脇道に入り走っていく。しばらく走って急に広いところに出ると、テントが張っていてかなり大勢の人がたむろっていた。こんなところでキャンプをする人とか他にもいるんだなあ・・・。そこを過ぎてさらに先に進むが・・・こんな細い道、車は入れるのか?そう思っていると前のバイクがUターンしてきた。道を間違えたのかな?と、引き返すと、先ほどのテントを張っていたところが自分たちの宿泊地だったようだ。なんじゃ、それは・・・。(16時15分・151km)どうやらこの先に誰かが行ったようなのでフレッドだけが行くつもりだったみたいだ。
 バイクを止めて距離を確認すると
167kmとなっていた。うちださんもほぼ同じ距離なんだが、奥さんのバイクでは151kmとなっているようだ。うーむ、どれが正しいんだ?多数決では自分の数値が正しいんだけどねえ。(最終的にジェベルのデジタル計が一番新しいこと、DRに付いているメーターがちょっと怪しいことからジェベルの数値が正確だろうと言うことになった)
 すでにテーブルが設置されていたのでそこでひとまずくつろぐと、うちださんがそうそうにビールを持ってきた。いきなりかよ!!ってことでおつかれさ〜ん!!"( ^0^)/q旦☆旦p\(^0^ )" ここのテントサイトの奥の方にトイレ(周りをブッシュで囲んで穴が掘られているところ)があるらしく、脇の建物はシャワールームらしい。あとでお湯を沸かすのでそれを使ってシャワーが使えるようだ。取り合えず今日はいいかな?近くの茂みの奥はキッチンと言ってコックのセイフさんがきちんと帽子をかぶって調理を行っていた。なんか本格的だねえ。
 テントは持ってきていたんだが、自分のを張るのも面倒くさかったのでツアーのテントを使うことにする。テントは二人で一つ使うようになっているので荷物があまり置けないのが難点だ。寝袋は自分のを使うんだが、マットは結構しっかりしたのがあるので寝るには問題ない感じだ。
 しばらくするとなにやら動物の鳴き声が・・・。何の鳴き声だ?と思ったら山羊が運ばれてきた。
もしかしてこれが今日の夕食?( ̄~ ̄;) ウーン 運命を悟っているのか山羊は必死に抵抗しているが、もちろん逃げられるわけはない。山羊は近くの葉っぱを敷き詰めたところに寝かせられ、アルが大きなナイフを取り出してきた。そのナイフを首に当てのこぎりのように引き始めた。「メェ〜〜〜、メェ〜〜〜、グフッ!!」と最後の悲鳴と共に山羊の首が落ちる。もちろん即死である。うーむ、残酷・・・。(^_^;; でもそれを撮影している自分たちも一緒かな。返り血を浴びたアルは血まみれになっていた。首から落とされた山羊の目の色は青く光っている。
 ふくしまさんはおもむろにシャボン玉を持ってきた。なんでそんなものを?以前アフリカの子供達の写真を見たときにシャボン玉と一緒に写った子供達の笑顔がとても良かったのでこれを買ってきたようだ。すごいねえ。せっかくなので写真を撮ってから液晶を見せてあげるとかなり喜んでいた。やはりまだ珍しいのかな?
 テーブルに戻ってビールを飲みながらくつろいでいると、ふと木にかけられているもの(ビーズの腕輪やネックレス)が目にはいる。なんでこんなところにこんなものが引っかかっているんだ?他の人が先に聞いていたみたいで、どうやらこれは販売しているものらしい。近くのシートにもいろいろ並べられている。動物の牙が置いていたのでなにか聞いてみると、イボイノシシの牙らしい。値段を聞くと500シリング。ちょっと高いなあ・・・。もういいやと断ると、何も向こうは言ってこない。どうやら負ける気はないようだ。うーむ、だめか・・・。せっかくなのでライオンのはないのか聞いてみたがさすがに置いてないようだ。それだったらもっと出しても買うんだけどね。他には象の歯もあったけどこっちはあまりほしいとは思わなかった。
 そろそろ近くのマサイ村に訪問する時間になったようなので移動開始。(18時)村まではマサイの子供達が案内してくれるようだ。村に入っていくと土で造られた家が見えてきた。うーん、素朴だ・・・。中に入ってみると、中でたき火をしていてちょっと暑い。それ以前に真っ暗でほとんど何も見えないんだけど・・・。(^_^;; しばらくするとやっと目が慣れてきて少し様子が分かるようになってきた。自分が座っている後ろがベッドルームになっているみたいで5、6人は眠れるスペースになっている。反対側にも部屋があるみたいだ。何人がこの建物に住んでいるんだろう?しかしなんで窓がないのかなあ?
 奥さんはポラロイドカメラを持ってきていたのでみんなの写真を撮ってあげていたんだが、デジカメの時もそうなんだが、みんなカメラを向けると真顔になってしまう。(T.T) まだカメラに慣れていないんだろう。ここでもデジカメの液晶を見せると子供達は大はしゃぎだ。30分くらいでここを後にしてキャンプ場に戻る。
 キャンプ場に戻ると先ほどさばかれた山羊の肉が調理されていた。今日のメインは山羊のシシカバブみたい。そういえば山羊の肉ってあまり食べた記憶はないなあ。海野さんとうちださんからはかなり癖が強いという話なんだが・・・。しばらくして料理は完成、夕食となる。(19時30分)今日の料理は山羊肉のシチューにジャガイモ、アスパラとビーフの炒め物、シシカバブだ。
 早速食べてみるが山羊肉はくさいわけでもなく、なかなかの味だ。これだったらあまり気にならないんじゃないかな?ただ油分が多くて堅いものもあるけどね。ふと気が付くとうちださんの姿がない。あれ?(・_・?) ハテ? どこにいったんだろう?海野さんがテントに呼びに行ったんだが、全く返事がないようだ。完璧に眠りに入っているのかな?夕食どうするんだろう?大丈夫かなあ?
 ここでクリスがみんなのしている腕時計のようなものに興味を示す。なんだみんなこれ買っていたんだ。今年発売されたばかりの腕時計型の蚊取り線香だと説明するとクリスやフレッドは驚いていた。まだこんな小さいものは見たことがないらしい。今だったらケニアに持ってきて売れば儲かるかな?(^_^;;
 みんなと話ながら食事を楽しんでいたんだが、さすがにまだ時差ぼけがあるのか眠気がやってきたのでそうそうに眠ることにした。(21時45分)今日のテントもふくしまさんと同じテントである。テントに戻ると隣のテントでうちださんが起きたようだが、もうこんな時間になったので夕食はあきらめたようだ。
 01 今回の自分の相棒を選ぶ
 02 今回のツアー参加者およびスタッフフルメンバー(アル理由で最後は撮れなかったし・・・)
 03 みんなの走っている姿
 04 草原をバックにジャンプ!!
 05 シマウマをバックに撮影 もう少し早かったらもっとシマウマが写っていたんだが・・・
 06 途中の休憩場所
 07 ガソリンスタンドに泊まると寄ってきた子供達
 08 今日の昼食はスパゲッティー みんな思い思いに座って食べます
 09 キリンが現れた!!
 10 今日の夕食の準備中・・・かなり残酷ですが、しょうがないです。
 11 近くにいた現地の人たち
 12 マサイの村の近くの蟻図下に登ってみる
 13 マサイの子供達と
 14 今日の夕食はシシカバブ?もちろん一人でこんなに大きなものは食べられません(^_^;;