真夏の四国へ

その5 淡路でぐ〜ぜんの再会


07月16日(日) 徳島県 鳴門市→京都府 京都市 272km
 目を覚ますと5時45分。夕べは早く寝たんだが、完璧に眠りこけていたなあ・・・疲れているんだろうか?まあ暑いから体力の消耗が激しいのかもしれない。天気予報をみると今日までは天気が持ちそうだ。よっしゃ、よっしゃ。(^ー^* ) フフフフ でも関西方面は徐々に悪くなる方向みたいなので明日はやばいかもしれないなあ。
 荷物の準備をしてから玄関に行くがまだ開いていない。脇の出口は開いているんだけどそのまま出ていいのか?2階にも受付があったので呼び出しボタンを押すと上半身裸のおじさんが出てきた。そのまま出ても問題ないらしい。昨日のうちに聞いておけば良かったねえ。荷物のパッキングをすませて出発。(6時45分)
 少し走ったところにコンビニがあったのでここでサンドイッチとお茶を購入。お茶を移し替えてから朝食は鳴門の公園で食べようとすぐに出発。海岸線に出ると海上にはもやがかかって真っ白になっていた。そういえば朝のニュースでこの辺りに濃霧警報が出ていたなあ・・・。途中、大鳴門橋が霧の中に浮かんでいるみたいでいい感じ。
 案内板に従って山を登っていくと、鳴門公園の駐車場があった。ただし展望台はまだ上の方にあるみたい。上に上がる道路は日中は進入禁止だが、この時間はまだ入ってもいいみたい。一方通行の道路を進んで千畳敷展望台の入口に到着。(7時15分・10km)
 さすがにまだ時間が早いせいでおみやげ屋も準備中だ。遊歩道を歩いていくとその先に展望台があったのでここのベンチで休憩。鳴門海峡と橋が一望できてなかなかいい眺めだ。風景を堪能しながら先ほど買ったサンドイッチで朝食。うーん、くつろげるねえ・・・。まだ朝早くて気温も高くなくて丁度いい。一息ついたところで出発。(7時50分)
 少し来た道を引き返して鳴門北インターから高速へ。風はほとんどなくていい感じなんだが、やはり高いところを通るのはちょっと緊張してしまう。(^_^;; 今回は淡路島を観光していくつもりなので橋を渡ってすぐの淡路南インターですぐに降りる。(900円)こっち側にも展望台はあるんだが、前に行ったことはあるからここはパスして西海岸を走っていこう。
 県道25号線を走っていくが、あまり眺めがいいわけではない。街中を抜けるところも多いしね。途中観光場所でもないのかと地図を見てみるが、興味の惹かれるところはない。やはり震災記念館くらいかなあ?途中で伊弉諾神宮と言うものがあったので、ちょうど古事記や日本書紀を読んでいたこともあり興味がわく。ちょっと寄ってみよう。(9時・61km)
 境内に入っていくと拝殿でなにやらお祓いが行われていた。口上は普通の日本語みたいなんだが良く聞き取れない。境内の建物はそんなに古い建物ではなく、明治時代以降の天皇中心の時代に大きく取り出されたような感じがする。境内を一回りしてから出発。(9時15分)
 県道31号線に戻ってから走っていると電話がかかってきた。誰だろう?と思ってバイクを止めて確認するとみほちゃんだった。こんな時間にどうしたんだろう?とりあえず折り返し電話してみると、
「うっちゃん?いま淡路島にきてんのやろ?」「え?なんで?( ̄△ ̄;)エッ・・?」「さっきうっちゃんとすれちがったんよ。チャリできてん。」「(さっきのチャリの団体かな?)そ(^◇^ ;) ほぇ〜ういえばチャリとはすれ違ったけど、道が曲がったところにいた?」「それそれ。」「すぐ戻るわ!」ということで少し引き返すとチャリダー姿のみほちゃんを発見。今度こそホントに偶然やね〜〜〜。(信州のスキー場、ディズニーランド、北海道の美瑛と計画的な偶然ばかり・・・(^_^;;
 自分が横を通り過ぎたときに気がついたらしく(さらにナンバーで確信したようだ)手を振って大声で呼びかけたらしいんだが、全く気がつかなかったなあ。チャリダーがいたのは気がついたんだけど、まさか知っている人がいるとは思わないし。(^_^;;
 職場の人となのかよく分からないが、男性3人と一緒にやってきているようで、淡路島一周の日帰りのチャリツアーらしい。しかし本格的な格好だねえ・・・。自分の場合は地元の人と同じ格好(メットもかぶらず、普通の綿パンに普通のTシャツ、ひどい場合はさらにサンダル)で走っているからなあ。5分ほど話をしてから分かれる。海岸線を北上してやっと目的の北淡震災記念公園に到着。(9時45分・68km)
 入ってすぐの所に国道43号線が倒壊した状態のモニュメントがあった。記念撮影用なのかな?最初に見えてきたのは、地面がずれてしまった道路や側溝である。ほんとに見事にずれているなあ・・・。(^◇^ ;) ほぇ〜 50cmほど隆起し、1mほど横にずれているというのがはっきりと判る。現在は国の天然記念物にも指定されているようだ。断層に沿って歩いていくと、あぜ道や植木とかがずれてしまっている。植木は最初からこう植えているのかと言うくらいに見事にずれているし・・・。こうやってみると自然の脅威を感じるねえ。一番奥の部分は地面が掘り下げられていて断層のずれが横からも見ることができるようになっていた。
 順路に沿って歩いていくと、普通の民家が建っていたが、なんか塀の部分がずれている。震災の後に航空写真でよく報道されていた民家で、家の庭を断層が横断していたため塀がずれてしまっている建物だ。震災の後、数年住んでいたらしいんだが、この公園ができるときにモニュメントとして保存されることになったらしい。
 建物自体は若干ゆがんでいるようなんだが、見た目そんなに分からない。柱や鴨居に水平器が置かれているので「ああ、確かにずれているんだ」と分かるくらいだ。まあ住んでいたらドアが閉まらないとか、ふすまが動かないとか分かるんだろうけどね。台所はかなりぐちゃぐちゃになっていたので「そのまま置いていたの?( ̄△ ̄;)エッ・・?」と思ったら当時の写真を頼りに震災直後の様子を再現していただけだった。
 続いて地震体験館に行くと、震災の規模の地震が体験できる装置が置いていた。せっかくだからやってみるか。しかしお客は自分一人・・・。人気ないのかなあ・・・と思っているとぞろぞろと人がやってきた。「それではスタートします。」と言われ、しばらくすると揺れ始める。震度7の揺れの後に震度4の揺れということだが・・・なんかあんまり揺れた感じしないなあ?( ̄~ ̄;) ウーン これで震度7なのか?ちょっと納得できない感じ。
 同じ部屋に震災の時のビデオが上映されていたのでせっかくだからと見てみる。地震体験装置はかなりの人で行列になっていたので、その揺れを外から見てみるとかなり揺れている。実際に入っていると覚悟しているからそんなに感じないだけなのかな?たしかにあれだけ揺れれば家具とか軒並み倒れるだろうなあ・・・。ビデオを見終えてから外に出る。(10時40分)
 他に何か見るところはないかと地図を見ていると南の方の洲本城趾の説明に「天守閣からの眺め絶景」と書かれているのを発見。淡路に復元とはいえ天守閣とかあったっけ?(?_?) まだ時間も十分あるから行ってみようかな。
 山の中を抜けて海岸線に出て海岸線の国道28号線を南下していくが休みのせいか結構車が多い。途中すり抜けをしながらやっと洲本の街中へ。海岸は海水浴客でかなり人がごった返している。うーん、すごいねえ・・・関西エリアからやってきているんだろうか?その脇を抜けて県道76号線に入り、途中から案内板に従ってスカイラインを登っていくと洲本城の駐車場に到着。
 廃城になってそのまま放置されていたせいか、石垣が綺麗に残っていてなかなかいい感じだ。まあ普通の人にはおもしろくないかもしれないけどね。(^_^;; 石垣の間を抜けていくと天守が見えてきたが、その周りにかなりの人が・・・。( ̄△ ̄;)エッ・・? なんだこの人だかり・・・。どうやらツアーか何かでやってきている人たちみたいで至るところで食事をしている。雰囲気ぶちこわしだ・・・。(ToT)タイミング悪いなあ。
 天守閣に行ってみるとちゃんとした建物ではなく、中が吹き抜けのただの
展望台みたいだ。それで知らなかったんだ・・・。形は確かに天守閣みたいなんだけどね。せっかくだから登ってみると、確かにいい眺めだ。ただ風が強くてちょっとしゃれにならないけどね。下に下りてから近くの説明版を読んで出発し、たこフェリー乗り場に到着。(13時35分・155km)
 駐車場の入口で乗船券を買うようになっているみたいなので少し列になっている。何時に出航するんだろうと思って時間を見てみると45分となっていた。もうすぐやん。乗船券940円を払って駐車場に行くとすぐに乗船が始まった。
 バイクを固定してもらってからタンクバックとメットを持って客室へ。中はクーラーが効いていて涼しい。席を確保して一息つくと今度はおなかが減ってきた。そういえば朝サンドイッチを食べただけで昼飯も食べていなかったんだなあ・・・。なにかいいものはないかと売店に行ってみるが、結構値段が高いものばかり。うーん・・・。”たこちくわ”と”神戸ドーナッツ”というものに目がとまったのでこれを購入。
 席に戻って買ったものを食べていると、隣の席に座っている人たちの会話が聞こえてきた。どうやら原チャリライダーみたいで、「なんで原チャは橋を通れないんだろう?」というようなことを話していた。おいおい、原チャであんなところ走ったら危なくてしゃれにならんぞ・・・。(^_^;; 風の強さを何も考えてないなあ・・・。それ以前に高速なのに制限速度30km/hの原チャが走れるわけないやんけ。
原チャをバイクと勘違いするなよな。
 そういう話を聞きながらしばらくくつろいでいると対岸が近付いてきた。明石大橋の下を通ったりはしたんだが、結局でないままだったなあ・・・。バイクの所に行って下船。(14時15分)
 途中案内に従って走っていたんだが、なんか道が分け判らなくなって迷ってしまう。それでもなんとか無事に山陽自動車道へ。
 ここから高速を北上して三木ジャンクションでメインのルートへ。ちょっと雨がぱらついてきたので淡河PAに入ってカッパを着ていく。このくらいの雨なのでブーツとグローブはまだいいだろう。名神道路に入り走っていると、徐々に雨脚が強くなってきた。ちょっとまずいか?そんなに長い間この雨脚はないだろうから雨宿りした方がいいんだけど、掛川はまだ先だよなあ・・・。そう思っていると大きな高架が通っているところがあったのでこの下に避難。自分と同じ様にバイクが一台止まって雨宿りをしていた。
 彼は京都、神戸を回って今日東京に帰るらしいんだが、カッパを持ってきていないので取り合えず雨宿りしているようだ。少し話をしていると雨脚も弱くなってきたので先に出発。ピークは去ったのでもう大丈夫だろうと思ったんだが、またまた雨がひどくなってきた。(ToT)
 京都南でインターを下りてから国道1号線へ。雨はかなりひどくてグローブはびしょびしょ。ブーツも少ししめってきた。なんとか今日のホテル・アーバンホテルに到着。(17時・272km)
 「バイクは立体駐車場のわきに止めることが出来ますけど・・・。」とかなりバイクの止めるスペースはないような感じで言われていたんだが、屋根まであるかなり広いスペースだ。一応フロントに聞いてみるとここに止めて大丈夫らしい。簡単にバイクを拭いてから受付をして部屋に移動。やっと一息だ。
 時間もあるし、祇園祭もやっているのでせっかくだから出かけてみよう。京都駅から地下鉄に乗って四条へ。この日四条通付近は歩行者天国になっているみたいなんだが、それでもかなり歩くのがつらいくらい人が多く、通りの所々に山や鉾が立ち並んでいる。すごい人通りだなあ・・・。鉾は建物に連結されているんだが、建物自体が鉾と連結できるように最初から造られているようだ。適当にうろついてからなんとなく祇園祭を体感。21時にはホテルに戻って就寝。
 01 大鳴門橋をバックに記念撮影
 02 橋を見ながら朝食
 03 ほんとに偶然に遭遇した実穂ちゃん一行
 04 震災記念館にある断層
 05 遠ざかっていく淡路島
 06 京都祇園祭 月鉾