東北・北陸地方ツーリング

その2 なぜか秋田行きのフェリーへ


04月29日 206 km 大阪府 南港→秋田県 秋田市
 隣のベッドで寝ている人のいびきがかなりすごくて夜中に何回か目が覚めることになる。(T^T) 耳栓をしていてもやはり少し気になってしまうからなあ・・・。まあ、昨日十分に睡眠を取っているせいもあって眠りが浅いのだろう。
 5時に時計をセットしていたんだが、4時半目が覚めてしまった。また眠ってもいいんだが、そのまま起きることにする。荷物の整理をしてから出発準備は完了。外はいい天気で雨の心配はないようだが、かなり寒そうな気もする。しかしオーバーパンツとかは下の荷物に入れているからなあ・・・。とりあえずは昨日着ていた格好で走っていくしかない。
 車両甲板が解放されたところでバイクのところに行って早々にパッキングを完了するが、自分の前にはオフ車が一台止まっているのでこのバイクがでないことには下船できない。しばらくしてやってきて荷物を積み始めたが、パッキングに時間がかかりそうだ。(T^T) と思っていると、おもむろにバイクを押して移動させてくれるみたいだ。とそのまま下船口の方に向かい、バイクを押して下船しだした。なにかトラブルでもあったんだろうか?たしかにエンジンからオイルが少し漏れている感じだったけど・・・。(^_^;; その横を通り過ぎてやっと下船。まずは敦賀まで
へりの見送りに行くつもりなので国道1号線を北上していけばいいな。間に合えば途中で家に寄っていくことにしよう。
 いつものように国道26号線を北上してから国道1号線へ。あいかわらず無謀な運転をする車が多いのでちょっと怖い。(-_-X おなかも減ってきたので予定通り守口のローソンでいったん休憩。(6時・29km)おにぎりとサンドイッチを食べてやっとおなかを落ち着ける。さすがに寒さが体にしみてきたので、荷物のパッキングをし直すついでに冬用のグローブとライラック紫ジャケットを取り出す。これでなんとかなるだろう。
 国道1号線はそれほど渋滞があるわけではないが、やはり信号では結構車が詰まっているのですり抜けしながら先に進んでいく。国道161号線バイパスに入って滋賀方面へと進む。有料区間の前で国道161号線まで山を下ってから湖岸沿いに北上。雄琴の交差点にあるガソリンスタンドで給油していく。(184km/7.9L)給油を終えたところでぴょんに連絡を取ってみるとまだ家にいるようだ。それなら家に行ってから一緒に走っていくかな。前回は家の場所がわからず迷ってしまったが(^_^;;、今回は間違えることなく家に到着。(8時・89km)
 バイクは2台準備していると思ったんだが、家の前に止まっているのは
XR650一台だけではないか。(?_?) ぴょんは行かないのか?少しすると普通の格好でぴょんが出てきた。「今回はへりだけ〜。私はお留守番〜。」
 部屋におじゃまするとへりは準備の真っ最中。「今年も昨年の大河ドラマの影響で石川県の方は渋滞しているんじゃないの?」といわれて、そういえば・・・とちょっとどうするか悩む。うーむ、それなら新潟までフェリーで行ってからルートを考えた方がいいかもしれないなあ。「それなら秋田まで一緒にいっちゃいなよ」とぴょんにあおられるが、来る前にインターネットで乗船状況を確認したときは、新潟までしか空きがなかったからなあ。一応ここでも調べてみたが、やはり新潟までしか空席はないみたいだ。まあ、キャンセルがあったら乗ってみると言うことで・・・。さすがに開かないだろうけどねえ。(^_^;;
 そのまま国道161号線を走っていくつもりだったんだが、この道だと遅い車がいたらかなり時間がかかってしまうようだ。それよりは彦根まで走って高速を使った方がいいらしい。ぴょんに見送られてから出発。(8時半)
 琵琶湖大橋を抜けてから県道25号線に入って琵琶湖沿いを北上。いいペースで走っていたんだが、なにやら急に前の車のペースが遅くなる。そんなに渋滞するようなところでもないと思うんだけどなあ・・・。へりも追い抜きにでもかかるかと思ったんだが、素直に車の後ろについて走っている。しばらく走っていると道路脇に警官の姿とレーダーを発見。なんだねずみ取りをやっていたんか。またあるかもしれないので慎重に走った方が良さそうだ。
 そんなに渋滞に巻き込まれたとかいうこともなかったんだが、思ったよりも時間がかかってなかなか彦根インターに到着できない。ほんとに間に合うのか?県道の途中からかなり細い脇道に入って国道8号線へ抜け、やっと彦根インターへ。(9時45分・143km)ガソリンは大丈夫ということで一気に敦賀まで走るつもりだ。100〜120kmペースで走り、なんとか10時過ぎに敦賀インターへ到着。ここから案内板通りへりに先導してもらったフェリー乗り場へと到着。(10時15分・206km)はたして席は空いているだろうか?
 バイクを止めて受付に行くと、「キャンセル待ちの人は必要事項を書いて窓口へ」と書かれている。とりあえず書かないといけないなあと思っていると係員がやってきて「乗船券はこちらで販売しています」と案内してきた。
「予約はしていないんですよ。秋田までキャンセルはありますか?」
「秋田まで空席はある?二人分!」と、受付の方に叫ぶ。
「いえ、一人は予約していますでの、一人分でいいんですけど・・・」
「あ、一人分でいいみたい!」
「えっと・・・・・・二等席なら秋田まで
一名空いていますよ!」
と、なんかよく考えないまま勢いでチケットを購入。(10900円)
買ってしまったはいいが、マジで秋田まで行くのか?(^_^;; このあとキャンセル待ちのような人がきていたようなので、もう少し遅かったらアウトだったかもしれない。はじめは単に見送りに行くだけのはずだったのに・・・。(^_^;;
 フェリー優先でやってきたのでガソリン給油や買い出しは全くできていないが、ここから近くのコンビニまでは結構距離があるようなので買い出しはあきらめることになる。まあしょうがないか・・・。チケットが買えただけでもよしとしよう。ということで早速乗船。(10時半)
 思ったよりも乗船しているバイクの数は多く、全部で30〜40台くらいといったところ。不必要な荷物はネットのところにおいて行くようなのでサイドバックとヒップバックだけを持って船室へ。もちろんサンダルは持って行く。新潟からも人が乗ってくるので席は十分に空いているだろうと思っていたんだが、敦賀〜秋田の乗客と敦賀〜新潟の乗客の席は別れている。新潟から乗ってくる客は新潟で降りた乗客の後にはいることになるので秋田行きの部屋はいっぱいかもしれないなあ。へりは二等寝台なので問題ないんだけどね。
 秋田止まりの船室は全部で5部屋くらいあるが、すでに大半が埋まっている。(T^T) 何個か一つ空いているスペースはあるんだが、さすがにここにはいるのはなあ・・・と部屋をみていくと、一番奥の部屋に二つスペースが空いているところがあったのでここに陣取ることにした。
 一段落したところでへりと船内を探索。なんか廊下が入り組んでいてかなりわかりづらい船だなあ・・・。船尾にはプールがあるが、さすがに水は入っていない。一回りしてから船尾甲板に出て出航を待つ。自分はここからフェリーに乗るのは初めてである。いつも舞鶴フェリーを使っていたからなあ。11時になったところでフェリーは陸を離れて海上へ。しばらく船の軌跡をながめてから船室に戻る。
 廊下などにあるテーブルはすでに他の人に占領されているのでロビーでしばらくくつろぐ。「秋田に着いてからのルートを確認しておかないといけないなあ。」と話をしていると、売店がそうそうに閉まり始めた。(@_@) 昼間はずっと営業しているわけではないのか?シャッターが半分閉まったところで「すみません、まだいいですか?」と買い物へ。店員はかなり不機嫌そうな感じだ(-_-Xが、まだ大丈夫のようだ。とりあえずお菓子を買ってから席に戻る。へりはなにやら怪しいジュースを買っていたので貰ってみると・・・駄菓子屋のジュースの味。(^_^;;
「年に一回まずいのを確認してるんや」って確認せんでもこの味は忘れないだろう・・・。
 案内では12時からレストランが開店すると書かれていたんだが、11時半過ぎには開店の放送がかかったので早々にレストランへ。開店時間は1時間くらいしかないのであまりゆっくりと食べることができないのである。しかし夕食の開店時間も1時間となっているというのもちょっとつらいよなあ・・・。後から行こうとか考えていたら食べられなくなりそうだ。
 カフェテリア形式のレストランだが、それほどいっぱいメニューがあるわけではない。値段はちょっと高めだがこれは仕方がないことである。へりはカレー、自分は焼きめしとビールを購入。しばらくすると列ができて混み始まるが、乗客に対してやってきている人の数は少ない。まあ、だいたいは食料を買い込んできているだろうからなあ。
 へりが明日の待ち合わせ場所の確認のためリ〜ダ〜に連絡。今夜は八幡平でキャンプをしてから明日は玉川温泉に入っていくようだ。待ち合わせは十和田湖周辺のキャンプ場ということになるらしい。ちなみにへりは誰かと一緒にいると思っているようだが、自分と一緒とは思っていないようだ。やはりぴょんと一緒と思っているらしい。自分は
「へりを見送って自分もいま北上中」とリ〜ダ〜、おのっち、ラットにメール。(^_^;; 一緒に行動しているけど、見送って船で北上しているのは本当だから、一応嘘はついていないけどね。へりは口裏を合わせるためにぴょんに連絡を取って小細工をすることにしたらしい。そこまでやらんでも・・・。(^_^;;
 ロビーに戻ってビールを飲みながら明日のルートを検討。ちなみに自分はリング式のマップル、へりは最新版のマップルなのでページ数が違っていて話しにくい。男鹿半島方面に行ってから白神山地経由で十和田湖に行くのが一番いいかな?とりあえず
明日のキャンプまでは一緒に行動することにしよう。眠気もやってきたのでいったん寝ることにする。(13時)
 昨日あまり寝ていないせいか、横になると速攻で眠りに落ちる。ふと目が覚めて時間を確認すると15時半。2時間半くらい寝ていたようだ。そのままごろごろしていると、「まもなく本船はすずらんとすれ違います」との放送が入ってきた。うーん、どうしよう・・・どうしよう・・・どうしよう・・・・・・行ってみるかと甲板へ。
 甲板へ行くと自分の他にもカメラを持ってやってきている人が結構いる。さすがに途中寄港していくところが多いせいか、あまり陸から離れないみたいで携帯電話もつながる状態だ。写真を撮ってからロビーに戻って日記を書いていると留守録が入っていることに気がつく。会社の人にんに連絡を取ると帰ってからの出張の日程が決まったようである。「今どこ?」と聞かれたので「なぜか東北に向かっているフェリーの上」と答えるとちょっとびっくりしていたようだ。(^_^;;
 船内をうろついているとへりも起きてきていた。お風呂に行こうと思っていたところらしい。(このときメールを送っていたようだが、このメールを受信したのは下船してからである「むーさんお風呂行きません?」)(17時)お風呂に入ってさっぱりしてからロビーでレストランの開店を待つ。予定通りだと18時だが、昼のことを考えると17時半には開くだろう。
 予想通り時間前に開店の案内が入ったので早速レストランへ。昼とメニューは完全に入れ替わっていて、麺類などはなくなっていた。へりはうどんを食べようと思っていたらしいんだが・・・。結局へりはいくら海鮮丼、自分はかに海鮮丼。いくらの味は普通だったらしいが、カニの方は・・・。まあ、所詮こんなところの食べ物に期待する方が間違いかな?このままここで19時半頃まで話をして(閉店は19時)からサロンへ移動。
 外温が低いせいか、サロンの温度はかなり低くなってきているせいか、ロビーにテレビ(野球中継)を見に行っているせいか知らないが、先ほどまでいっぱいだったのに今はがらがら状態。徐々に新潟港が近づいてきて町の灯りが近づいてきた。果たしてここからどのくらい乗ってくるんだろうか?へりがリ〜ダ〜に連絡を取ると、自分が一緒という線は完全に消えているらしい。やはりぴょんが一緒と思っているようだ。なんかかなり寒いみたいで、十和田湖湖畔も寒いだろうからもっと北上して青森あたりまで行った方がいいかもしれないといっているらしい。うーむ、そこまで行くとつきあうのはちょっとつらいかなあ・・・。
 新潟に着岸したところでいったんエアーマットを取りにバイクのところへ。下には薄いマットが引いているだけで、毛布も一枚しかないのでクッションがなくてつらいからなあ・・・。こういうときにキャンプ用品があると便利でいいものだ。(^o^) 明日のルートをだいたい決めてから部屋に戻る。(22時)
 秋田まではやはり満席だったようで、自分の隣の空いていた席にも乗客がやってきた。ほんとにぎりぎり乗れたんだなあ・・・。(^_^;; しかし新潟から秋田行きならフェリー以外の交通手段の方がいいようにも思うんだけどねえ。自分が瀬戸内のフェリーで一泊するのと同じ感覚なのかな?(22時半)
 01 出発前にエンジンをかけるへりと見送りのぴょん
 02 敦賀港出発 黄昏れるへり ぴょんと来たかったなあ・・・?(^_^;;
 03 すれちがうフェリーすずらん
 04 ラウンジでくつろぎのひととき 結構寒いです(T^T)