東海ツーリング

その2 念願の源氏物語ミュージアムへ行けたんだが・・・


06月11日 151km  大阪府 南港→京都府
 起きたのは4時半だったので8時間くらいは寝ていたようだ。外に出てみると曇ってはいるが、雨は降っていないようだ。天気予報を見てみると雨は降らない感じなので、カッパの必要はないと判断。(^o^) 荷物の整理をしてから着岸を待つ。
 5時半に車両甲板へ行ってそうそうにパッキングを済ませて下船。道路に所々水たまりが見えるところを見ると、夕べ雨が降ったようだ。とはいえ道路はほとんど乾いているので問題ない。空は相変わらず曇っているが、所々に晴れ間も見えているからきっと大丈夫だろう。と信じたい。(^_^;;
 いつものように南港線を東へ走り、国道26号線を北上。このあとは国道1号線に入ってひたすら走っていく。途中で朝食を取ろうと思っていたが、駐車場のないコンビニやまだ開いていない店ばかり。確かこの先に駐車場のあるコンビニがあったはずだと思ってそこを目指していたが、すでに別の店になっていた。(T^T) なんてこった!結局朝食をとれないまま守口まで走り、やっとコンビニを見つけて休憩。(6時・28km)
 いつものようにサンドイッチを購入してバイクの所で朝食。今日は京都観光の予定だが、この時間から観光するような所は見あたらない。結局いつものように宇治で適当に時間を潰す事にする。まあ、ここはお気に入りの場所だからいいけど、もう何回行ったんだろうか?(^_^;;
 国道を北上していると、途中で「一休寺」という看板を発見。そう言えばここにはまだ行った事がなかったなあ。まあ建物の中の拝観は出来なくても境内の見学くらいは出来るだろうということでここに行く事にする。看板の出ていた県道22号線に入って走っていくが、途中に寺への案内が全く出ていない。最初に案内を出すなら最後まで道しるべを書いて欲しいものだ。多少不安になりながら走っていき、やっと一休寺に到着する。(7時15分・55km)
 駐車場は有料のようだが、入口に係員はいない。どうすればいいのかよく分からないが、いないんだから勝手に止めてもいいんだろう。駐車場の奥にバイクを止めて門の方へ。境内の案内図を見ていると、境内の建物の説明に「受付」と書かれているものがある。もしかして境内を見るのも有料なんか?近くにいた清掃のおばさんに聞いてみると、やはり拝観料を払わないと中には入れないらしく、しかも拝観は9時かららしい。(T^T) さすがこんなところであと2時間近くも待つ気力は起きないので門の所で写真を撮って出発。
 やはり宇治に行くしかないか。途中で通勤時間になったせいか、渋滞し始め、しかも道幅が狭いのですり抜けもほとんど出来ない状態。勘弁してくれ〜〜!!(T^T) なんとか渋滞を抜け、宇治神社の近くの河川敷にバイクを止める。(8時15分・71km)
 橋の近くにある像(匂の宮と浮舟)の所で前と同じような写真を撮って橘島へ。ここのベンチに座ってレポートを書いたりしてしばらくくつろぐ。天気が良かったらいい感じなんだが、残念ながら曇り空のままである。9時前になったので源氏物語ミュージアムへ。
 ここに来ようと思ってから何年経ったんだろう。毎回ここに来た時にはよってみたいと思いつつも、月曜日で休館だったり、見学する時間がなかったりしてこれなかったのである。入口に行ってみるが、まだ時間前なのかドアがまだ閉まっている。入口で係の人が準備をしていたが、自分の存在に気が付き時計を確認。「もう9時ですね」ということですぐに開けてくれた。さっそく入場券(500円)を購入してから館内の見学へ。
 まずはメインの部屋を楽しみにとっておいて、企画展示室へ。ここには小林等氏の描いた源氏絵(源氏物語の各章の絵)が展示されているが、前半の分の展示は終了しており、このときは後半半分が展示されていた。もちろん現代風の絵ではなく、いかにも平安時代といった感じの画風で書かれている。これは源氏物語を読んでいない人には絵の内容はわからないだろう。
 このあと春の部屋、秋の部屋という展示室に行って中を見学。春の部屋には六条院の模型や平安時代の貴族の日常品が展示され、秋の部屋には宇治十帖の簡単な説明と宇治十帖・橋姫の一場面の再現が人形を使って再現されている。しかし思ったよりも展示物の数が少なく、長い間期待していただけにちょっとがっかりといった感じ。(T^T) 内容的に一番面白かったのは廊下の壁にある源氏物語の人物紹介の内容である。人物の説明を要約して書かれているが、最後に書かれている「・・・という怖いお姉様」とかの言葉がその人物をよく表していていい感じ。(^_^;;
 9時半から映像展示室で宇治十帖の物語の映画「浮舟」が上映。さすがにまだ見学している人は少ないのでここの部屋に入ってきたのは自分も含めて7名くらい。映画は実写・人形・CGを使って宇治十帖の内容説明であるが、ムチャクチャ要約しまくりの内容である。まあ、20分の上映だとこれが限度だろうなあ。しかし本編を読んでいない人がこれを見てもほとんど意味がわからないだろう。確かに主要人物の簡単な関係はわかるだろうけどね。なんやかんやいいながら1時間半もいたようだ。(10時半)
 やっぴーからメールが入っていたので連絡を取ってみると、今は伏見に勤めているようだ。せっかくなので一緒に昼を食べる事にするが、昼までまだだいぶん時間がある。どっかで時間をつぶさないといけないが、近くに見るところはあったかなあ?前に行きそびれた(バイクを止めるところが見あたらなくてすぐ横まで行って見学をあきらめた経緯がある)御香宮神社にでも行ってみるかということでルートを確認して出発。
 今回もバイクを止められそうな所が見つからず、「もういいや!」と国道に戻る。ふとみると国道から神社に入る入口を発見。入ってみるとそこは駐車場になっているではないか。(10時45分)バイクを止めてから境内の見学へ。
 まずは伏見の七名水と言われる御香水(ごこうすい)の所へ。ポリタンクを一杯抱えて水をくみに来ている人やペットボトルに組んでいる人など行列まではしないが、結構な頻度でやって来ている。ということで早速自分も飲んでいると、柔らかい感じでなかなかおいしい。名水百選と言っても余りおいしくない物もあるからなあ。(^_^;; このあと境内を歩いてみるが思ったよりも狭くて10分もかからずに一周してしまう。しかも見どころと言った物はほとんど無いし・・・。
 このあと近くで買い物をしてからやっぴーの職場へ。やっぴーに出てきてもらってから
「この建物に用のある方以外はご遠慮ください」と書かれている駐車場にバイクを止める。まあ、ここに勤めているやっぴーに用があるから問題ないだろう。(^_^;; まだ12時前なので勤務中のやっぴーはまだ抜けられないようだ。近くに酒粕ラーメンというものを出すラーメン屋があるというので先にそこに行って注文をしておく事にする。
 言われた路地に入っていくと「玄屋」と言うラーメン屋を発見。店に入って酒粕ラーメンを二人分注文する。しばらくするとやっぴーがやって来た。ちょっとこってりした感じのラーメンでそんなに酒粕が入っているというのを感じない。このあと商店街の方にある喫茶店に行ってしばらく話をして、13時前に戻って出発。
 バイク用品で買いたいものがあるが、店が開いていないのでどうしようと考えていると大将の店があった事を思い出す。「確か西大路通りだったよなあ」と国道24号線から町中を抜けて西大路通りへ。道路沿いの店をチェックしながら走っていくと店を発見。強引にUターンをかまし、店の前にバイクを止める。(13時半)
 店に入ってみるが大将の姿は見あたらない。相変わらず店長はレジの近くに立って回りを観察している。商品を見ていると大将が店の奥から現れた。ここでしばらく話をしてから必要な物を購入してから出発。(14時)この後、今年の正月に行ったが、法堂などの見学が出来なかった妙心寺へ。駐車場にバイクを止めてから境内へ向かう。(14時15分)
 守衛で見学の案内を聞いてから本堂へ。ここで拝観券を買うが、拝観の時間が決まっていて(20分おき)勝手に見学は出来ないらしい。もう少し早かったら前のグループで拝観できていたんだが仕方がない。しばらく本堂の縁側に座って時間が来るのを待つ。平日だからそんなに人がいないと思っていたが、結構人がやってきて最終的に20人ぐらい集まった。(14時40分)
 係の人に案内されてまずは法堂へ。法堂に入って上を見上げると巨大な竜が目に入る。狩野探幽の作らしく、かなりの迫力。ここで係の人からこの竜や法堂に関しての説明を受けるが、描いた本人はそこまで意識して描いたのだろうかという事がいくつか。(^_^;; こっちから見ると目が中心に見えるとか、こっちから見ると天に昇って、こっちから見ると天から降りてきているとか・・・。
 法堂の隅に吊られている古めかしい鐘は黄鐘調鐘というもので、記年銘のあるものとしては日本最古のものらしい。勿論長い間使われていたが、損傷が激しく、このままだと壊れてしまうという事で引退してここに展示されているようだ。以前は行く年来る年の鐘はこの鐘の音が使われていたらしい。以前録音した鐘の音が聞けるようになっているが、鐘の音を聞いてもいいか悪いか分からない。見学者の一人が
「味があっていい音ですね」と言っていたが、「そんなに色々な鐘の音を聞いた事があるのか?」と思う。
 法堂を出て今度は浴室へ向かう。浴室は明智光秀を供養する為に建てられてもので、現在は使用されていない。浴室と言っても湯船がある訳ではなく、サウナのような蒸し風呂らしい。浴室や控え室、ここの使用目的の説明を受けて、案内は終了する。案内の間隔が20分おきだったので20分で終わるかと思っていたが、30分経っていた。(15時15分)
 今日の宿は京都駅の近くにある京都第三タワーホテルを予約している。前に一回泊まった事があるが、京都駅から歩いていったので反対側から行くとどの通りだったかよく分からない。しかもこのあたりは一方通行が多くてなかなか行きたい所に行けないのである。何度も同じ所をぐるぐる回って、なんとかホテルの近くと思われる所へ。「このあたりの筈だが・・・」と、近くを歩いている人にホテルの場所を尋ねてみる。その人はすぐ近くの(自分が出てきた道路の角の建物)を指さして
「あそこの建物じゃないですか(?_?)」。あれ、京都第三タワーホテルってかいてあるやん。何をやっているんだろう。(^_^;; お礼を言ってからホテルの前にバイクを止める。(15時45分・119km)
 受付を済ませていったん部屋に荷物を運び込む。バイクを止める場所を心配していたが、監視カメラ付きの駐車場があるようなので大丈夫そうだ。場合によってはいつものアバンティの地下駐車場に止めようと思っていたんだが・・・。荷物を運び込んでから必要最小限のものをバックに詰めてから出発。
 ここから嵐山方面に向かい、公園にバイクを止める。(16時半)渡月橋を渡ってから川沿いに上流へ。ここでは川下りが行われているが、さすがにこの時間ではやっていない。とりあえずまた来る事もあるかも知れないので案内の紙を持って帰る。この奥に嵐山公園というのがあったので中を散歩してみる。山全体が公園になっている感じで結構階段がキツイ。展望台まで歩いてからここで写真を撮ってバイクの所に戻る。展望台から渓谷の眺めはとても良かった。これでちゃんと晴れてくれていれば・・・。(18時半・151km)
 丸太町通りに抜けてから先ほどと同じルートを走ってホテルに到着。夕食を取ってからしばらくくつろいで23時頃に就寝。
 01 いつもの宇治十帖「匂の宮と浮舟」の像の前で
 02 後香宮の御香水のわき水の所にて
 03 展望台から見下ろす嵐山の渓谷