1999/08 北海道・東北地方へ

その17 Aさんとの再会


08月01日(17日目)   バイク移動距離 410km   青森県 階上町→宮城県 仙台
 さすがに寝たのが早かったせいか、4時半頃には目が覚めた。早々にテントを撤収し、朝食の準備をする。とはいってもインスタントのカップそばなのでお湯をわかすだけであるが・・・。隣のテントに男の人が二人寝ていたが、自転車は一つしかない。どうやって旅行しているんだろう。ほかにライダーが一人この道の駅で野宿をしていた。
 飯を食べていると隣の人も起きてきたのでしばらく話をする。一人はインナースケートで旅をしていて、チャリダーは荷物運びをかねた付き添いらしい。(どおりで自転車が一台の訳だ)八戸から一応東京を目指して南下していくらしいが、休みが1週間しかないのでおそらく東京は無理だろうといっていた。
 45号線を南下していくが、朝早いこともあり、車がほとんど走っていなくてとても走りやすい。信号もほとんどないので、一気に距離を稼ぐことが出来た。ただ以前きたときと同じく、あまりにも単調な道だったが・・・。(ほんとに道路があるだけ)そのまま走っていてもなんかもったいなかったので、地図に載っていた鵜ノ巣断崖に行ってみることにした。
 まだ時間が早いせいもあり、全く人はいないし、もちろん土産屋も開いていない。展望台まで500m位だったが、車両進入禁止となっていたので歩いて展望台まで行くことにした。林の中の道を進んでいき、海岸線へと出る。眼前に数十mの断崖が広がっていた。しばらくここで景色を眺めてから来た道を引き返す。
 しばらく走っていくと海水浴客と思われる車が多くなってきた。しかしまだ「多い!!」というわけではない。さらに南下していき、三王岩といわれるところへといく。ここの駐車場で栃木ナンバーのライダーが話しかけてきたのでしばらく話をした。彼は自分とは反対に北上していく最中らしい。彼の出発を見送って、自分も南に向けて走り出す。
 むちゃくちゃ暑くなってきて、走っていないと汗が止まらない。そのまま宮古市、山田町を通り抜ける。途中、四十八坂海岸というきれいな景色のところがあったのでパーキングで休憩をとる。さらに南下して釜石市へ。以前きたときはどこも観光していなかったので、今回は釜石の大観音に行くことにした。案内板に従って観音像の方へと向かうが、道を間違えて別の高台に来てしまった。ただここからは観音像が一望できて眺めのいいところだったが・・・。
 観音像の近くの駐車場はバイクが止められないようだったので一番下にある無料の駐車場にバイクを止めて見学。登り坂になった参道を通って山を登っていく。入山券を購入して中にはいると途中からエスカレーターで一気の山の上まで登ることになった。大観音というだけあって、近くでみるとさらに大きく感じてしまう。そのまま観音像の中を最上階の展望台まで登っていく。狭い螺旋階段を十二階まで登るため、さすがに疲れる上に目が回ってしまう。各階に七福神の像や、観音像などがまつられてあった。そしてやっと最上階に到着、外にでる。眺めはいいが、高所に弱い自分には結構怖かった。しばらく眺めを楽しんだ後、同じ道を降りていった。そろそろおなかが減ってきたので何か食べようかと考えたが、値が張りそうな店しかなかったのでそのまま出発することにした。鉄の資料館というものがあったが、時間の関係上通り過ぎることにした。
 国道を南下していくと、途中の道の駅は海水浴客でむちゃくちゃいっぱいの上、道路も込んできた。三陸町あたりから現在造成中の有料道路に到着する。地図が古いため道路が全く乗っていないが、旧道を行くよりも早くいけそうだし、無料ということだったのでそちらの道を通ることにして、一気に大船渡市に入る。
 地図にホロホロ鳥料理というのが載っていたので、ここで昼食を取ろうと思っていたが、気がつくと通り過ぎていた。わざわざ戻る気がしなかったのでそのまま走っていき、下船渡のあたりにある店に寄ることにした。この店「まんぼう」に入ってやっと一息つく。せっかくだからと1500円の定食を注文。ここで有名なのかよくわからないが、マンボウの刺身がでてきた??? クーラーのきいた中で大量に水分を取っていたため、店の外に出た時点から大量の汗が出てきて大変だったが・・・。このあとはひたすら国道45号線を南下していく。
 地図をみてみると県道8号線で一気に仙台市内に入れるようにだった。混んでいると思われる松島を迂回していくため、この県道に入る。この県道は片道2車線のきれいな道路でとても走りやすく、車の数もあまりいなくてペースよく走ることができた。東仙台駅のあたりに到着し、Aさんに連絡。ホテルにチェックインしてからまた連絡することにして電話を切る。
 まずは東仙台駅の周辺でホテルを探してみるがどうも見つからない。さんざん駅の周りをうろついたが、結局見つけることができずあきらめることにした。このため、渋滞を覚悟で仙台駅の周辺に行ってみることにした。仙台駅の案内所に行こうと思っていたが、駅周辺にバイクを止めるところがない。結局そのまま車の流れに任せて道に沿って駅の裏まで走っていくことになった。結局、旅行ガイドに載っていたチサンホテルに泊まることにした。
 バイクを止めてチェックインを済ませる。建物は別館ということで金額は若干安いが、入り口からかなり遠い。荷物が多いため3往復もすることになった。荷物を運び終えたところでAさんに連絡するが、部屋の電話から携帯電話につながらなかったため、フロントの公衆電話まで行かなければならなかった。電話で時間と待ち合わせ場所を確認する。
 電話をかけ終わったときはまだ5時と待ち合わせまでかなりの時間があったので、まずは風呂に入ってさっぱりする。する事もなかったのでそうそうにホテルを出て町中を歩いてみることにした。ホテルから待ち合わせの場所までは歩いて20分くらいかかったが、それでも30分くらい早くついてしまった。する事もなかったのであたりをうろうろしてから、待ち合わせの場所で旅の日記を書いていた。
 しばらくするとAさんがやってきて、久々の再開を祝い、お互いに固い握手を交わす。オーストラリアから帰って約半年ぶりの再会である。久しぶりのオーストラリアの思い出を話しながらまずは牛タンの店「太助」に行く。ここは以前仙台に来たときに食べに行ったところだったので寄ってみたかったところである。牛タンと、テールスープ、麦飯を注文し、オーストラリア旅行や、今回の旅行のことについて話をした。(^_^) 牛タン屋をでた後、居酒屋へと行ってそこでも思い出話に花を咲かせる。その後はスナックへと行き、お開きとなった。Aさんはホテルまで一緒に付いてきてくれた。ホテル前で一緒に写真を撮って再会を誓って分かれる。結局寝たのは11時を回っていた。結構酔いが回っていたようである・・・。(^^;;
 01 道の駅「はしかみ」インナースケートの旅行者達と
 02 岩手県 鵜の巣断崖
 03 釜石の大観音像 近くの高台から撮影
 04 仙台 ホテルの前で Aさんと一緒に