1999/07 北海道・東北地方へ

その13 またも大雨にあって・・・


07月28日(13日目)   バイク移動距離 170km   雄冬→積丹
 昨晩は風が強く、テントが飛ばされそうでなかなか寝付けなかった。テントはむちゃくちゃ傾くし、音がうるさいし・・・。明け方、外を見てみると、ライダーのKさんのテントがつぶれていた。もう撤収しているのかと思ったが、眠気に勝てずまた眠りにはいる。しかし結局5時頃には起きることになった。
 起きてみるとまだKさんのテントがあった。どうやら風のせいでポールがおれてしまったらしい。しかも折れたところがポールの曲がった部分のため、修繕もうまくいかないようだった。ふと周りをみるともう一台バイクが増えており、テントを張っていた。きっと真夜中に来たんだろうなあ・・・。
 空をみるとかなりのどんより雲で、今にも雨が降り出しそうな天気だった。雨が降る前に出発準備をしようと思って、早々に朝食の準備を始める。今日の朝食はインスタントのうどん。お湯を沸かしていたら雨が少し降ってきたため、あわてて撤収をする。結局すぐにやんで、出発までは雨は降らなかったが・・・。しばらくみんなと話をしながら朝食をとる。7時頃みんな出発の準備を整えたところで、チャリダーのIさんが出発するのを見送る。続いてKさんに見送られて自分も出発した。
 国道231号線をひたすら南下していくが、明け方で気温が上がってないせいか、トンネルの中がむちゃくちゃ寒い。しかしわざわざトレーナーを出して着るのもめんどくさかったので、そのまま我慢して走っていく。途中、雨が降っていたようで、道路が塗れていたが、カッパを着たくなかったため、そのまま走っていく。局地的な雨だったらしく、しばらく走ると道路が乾いていた。
 夕日の丘パーキングと言うところに入って休憩をとる。地図をみてとりあえず石狩温泉に行ってみようと考えて、南下を再開する。国道から道道225号線に入り、石狩温泉へ行くが、「27日火曜日 定休日」の看板が立っていた。日にちと曜日の感覚が完全麻痺していたため、今日がこの日で休みと思ってしまった。仕方がないので入るのをあきらめ、石狩展望台へと行く。ここは原生花園になっていたが、季節が悪いせいかほとんど花は咲いていない。
 先ほどの温泉の前を通るとなにやら開いているような雰囲気。そこでもう一度建物の前まで行ってみるが、やはり開いていない。(^^;; 近くにいた人に聞いてみると、通常10時から開き、今日は28日ということに初めて気がつく。時間は9時だったが、どうせ急ぐ旅ではないので先ほどの展望台へ行って時間をつぶすことにした。
 展望台にあるゲストハウスに入り、中で売っている牛乳を飲んでくつろぐ。ふとみるとハマナスソフトクリームというものがあったので購入してみることに。しかしまだ出来ていないと言うことだったので、テーブルに座って手紙を書くことにした。しばらくすると店のおばちゃんが「できたよ」と言ってきた。ピンク色でハマナスの香りのするソフトクリームで、ラベンダーソフトクリームとほとんど同じ感じである。手紙を書き終わるとちょうど10時前だったので温泉へ行くことにした。
 温泉に着くと建物の前に温泉に入ろうとする客の行列が出来ていた。とは言っても所詮は20人くらいだったが・・・。列に並んでしばらくすると開店となった。温泉は鉄分が含まれているのか赤い色をしている。サウナに露天風呂まであるところでゆっくりとくつろぐことが出来た。ただ、露天風呂にはカナブンの死体がいっぱい浮かんでいて気持ち悪かったが・・・。(^^;; 風呂から上がったところでさすがにのどが渇いてしまい、ジュースを購入して飲むことに。これは失敗だった・・・。(T^T) 体温が上がっているせいか滝のように汗がでてきてしまった。風呂に入ったのにまた汗だくになってしまった。(^^;; 郵便局で先ほど書いた手紙を出して出発する。
 道道225号線から国道337号線を進んでいく。この国道は片道2車線で流れはとてもよかったが、5号線に入ったところで渋滞にはまってしまった。暑いことに加えてこの渋滞は最悪である。今回の旅行初めてのすり抜けをすることになった。ひたすらすり抜けをして行き、2車線になったところでやっと渋滞から解放される。そのまま5号線を走り、小樽市内を抜ける。
 小樽市内を抜けたあたりから道路の路面が濡れてきた。まだ部分的に乾いているところがあったので、もう降らないことを祈りつつそのまま走っていく。しかし、余市に入る辺りで突然大雨に降られてしまい、あわてて近くにあったローソンに逃げ込むことになった。そこでしばらく雨宿りをしていたが、全然やむ気配がない。今日は積丹岬の辺りでキャンプしようと考えていたが、この雨では無理と考え、積丹YHに連絡を入れる。今日の宿を確保したところでカッパを着て出発する。
 本当は余市の辺りで何か食べていこうと考えていたが、この雨のため寄る気が起きず、そのまま走っていくことになった。ひたすら海岸線の道を走っていくが、風と雨が強く、飛ばされそうで結構怖い。以前落盤事故が起きたところを通ると、その辺りに災害記念館なるものが建設されていた。そして余別にはいるところでYHを発見、何とか到着する。
 2時頃に到着し、受付を済ませて荷物を部屋へ運び込む。濡れた荷物を整理してミーティングルームへ。今日は雨が降っていたため、部屋の中で浜鍋をやっていた。まだ昼食を取ってないことを告げると残った浜鍋をついでくれた。少しおなかも膨れたところで外を見てみると雨はやんでおり、時間もまだたっぷりあるので神威岬に行ってみることにした。距離はたいしたことないが、風が強いうえに荷物を積んでいないのでバイクが軽くなり、吹き飛ばされそうになる。何とか踏ん張りながら神威岬の駐車場に到着したが、少し雨が降り始めたため、あわてて引き返すことになった。YHに戻った後は、風呂に入って夕食の時間まで部屋で寝ていた。やはり昨晩あまり寝られなかったので疲れていたんだろう。
 7時頃に夕食の案内放送がかかって目が覚めたがまだ半分夢の中である。そうこうしていると他の泊まり客が「夕食時間だぞ」といって起こしに来た。何とか目を覚ましてミーティングルームへ行く。夕食は地元でとれた食材を使った料理で、とてもおいしかった。さすがに昼食をまともに取っていないため食が進むこと進むこと。夕食が終わり、8時からミーティングが始まる。まずはYHの周辺の観光案内として神威岬への昔のルートの行き方。国道からみる神威岬の夕日はすばらしいことで有名らしい。昨日はとても夕日がきれいだったらしいが、残念ながら今日はみることが出来なかった。続いて積丹岬の説明をして周辺の案内を終了する。
 この後はみんなで積丹YHの歌を歌い、ゲームをする。最初に行ったゲームはミスを連発、×ゲームになってしまった。×ゲームは「夏の風物詩」ということで×ゲームになった4人で蝉のまね。はっきり言ってむっちゃ恥ずかしい。
 続いてのゲームは「古今東西」で、これは×ゲームを回避し、今回はみる方に回る。神威岬の風景と言うことでそれぞれが「灯台」「神威岬」「うに」「わかめ」「かもめ」の役を演じるというものであった。家族で来ていたお父さんのわかめ役と子供のやったウニ役がとてもよかった。そうして今日のミーティングを終了する。
 この後は酒盛りということでカンパを募って酒を買いに行く。そのままミーティングルームで酒を飲みながら語り明かす。結局、ベッドがあるにもかかわらずそのままミーティングルームで雑魚寝することになった。ちなみにヘルパーの人たちはいつもここで寝ているらしい。
 01 石狩温泉 番屋の湯 お風呂上がりで暑い・・・
 02 ミーティング風景 罰ゲーム・・・神威岬の風景
 03 宴会風景