愛と浪漫の8時間コース

初めての桃岩荘

このレポートはこの年初めて桃岩荘YHに滞在したやっぴーによって書かれた作品です。

全走行距離 ?km

礼文島へ
 ノシャップの「樺太」っていう店でめちゃ高いあんまりうまくないウニ丼(^_^;; を食べたあと、稚内へ向かう。今朝、小樽に着いたばかりだけど、礼文島にわたるため、稚内港発の最終便に乗らないといけないのだ。さっきまでは大雨の中だったけど、初山別あたりからは雨もやんできて、風が気持ちいい。
 礼文ではバイクで走りまわるわけではないので、バイクは稚内のターミナルの前にあるガレージにバイクを置いていくことにする。今回、礼文に渡るのは、そうじ、にょろ、元気はみなちゃん、2号、そして僕の5人だけ・・・のはずだった。ところが、途中、前日に北海道に上陸している姫から連絡があり、「稚内であと23キロのところにいるんだけど、みんながいくんだったら私も礼文に行く!」と電話があった。
 ん!?でも出航まで、あと、30分しかない。間に合うんかいなー!
だいたい、バイクに乗ってんのになんで電話に出れんねんな!(?_?) 僕らは先に乗船して、ツアーのおっちゃん、おばちゃんでコミコミの2等船室で姫が来るのを待つ。そして、とうとう出航。
 「あ〜あ。姫、間に合わへんかったなー。」とかいってると、にょろが通路に姫らしき人影を見つける!なんと、ギリギリ間に合ったらしい!ほんとよかった!そういうわけで、礼文にはライラック6人での上陸となる!
 さて、なぜ今回礼文に行くのか?
 これまで僕はいろんな人からさんざん礼文島の評判を耳にした。そのだいたいが「礼文はすごくいい所だよ。でも桃岩荘はねぇ・・・。」とか「北海道3バカユースは、合う人と合わん人がいる。」(←あたりまえ・・・。)と言うもの。でも、僕にとっては北海道で行ったことがないところの一つでもあり、いっぺんくらいそのウワサの桃岩荘を経験し、有名な「愛とロマンの8時間コース」を歩くのもいいかなと、島に渡る決心をしたのだ。
 みなちゃんも礼文には一度もいったことがなく、いろんな人から「礼文はいいよー。すごくいい!」とか「桃岩荘のミーティングはすごい!」とかいう話を聞いて、行くことにしたらしい。そうじは、以前、8時間コースの途中で雨に降られ、やむをえず中止となったので、そのリベンジ。にょろは、ほんとはおニューのZZRで走りまくりたいんだけれど、みんながいくなら、となんとなく礼文へ。2号は、礼文林道を走り、久種湖でキャンプし、きれいな写真をたくさん撮るため。
 みんなそれぞれ目的があるみたい。しかし、何度乗ってもフェリーはいい。しかし、今日は早朝4時から、それも雨の中をずっと走ってたためか、疲れていつのまにか眠ってしまった。
 しばらくして、礼文島到着の船内放送で目を覚まし、みんなで甲板に出る。港を見ると、島の人々がたくさんお迎えに来ている。その中にひときわ目立って白い大きな旗を思いっきり振って迎えている人がいる。
ヨレヨレTシャツ、ボロボロジーンズ、サンダル履きの若い兄さん。
「な、なあ、そうじ。アレってもしかして、おれらが行く桃岩ユースの人かなー?」
「・・・たぶん、間違いないと思います。」
「・・・・。(-_-)」

 うわさには聞いてたけど、いきなり歓迎からアレか!
 そして、下船。降りたところには、すぐに桃岩の人っていうのがわかる人がいる。
「あのー、今日YHの予約しているそうじと申しますが・・・。」
「どうも。お待ちしていました。あちらの青い車のところにウチの者がいますんでどうぞ。
お"〜い"、も"も"い"わ"そ"ー!!!
 ヘルパーさんらしき兄さんがガラガラ声で叫んで指差した先には、青い幌つきのトラックがあり、同じような格好の兄さんが待っていた。向こうの兄さんもその叫び声を聞いてガラガラ声で叫び返す。
 
「お"〜い"、も"も"い"わ"そ"ー!!!」
 桃岩荘は港からはそこそこ距離があるみたいで、YHのヘルパーさんがトラックで港まで迎えに来てくれているのだ。ここで2号と姫と別れることになる。2人は久種湖でキャンプをするらしい。姫とはさっき再会したばっかりで、別れるのはさびしいけど、ま、しかし、狭い礼文島なんできっとどっかで会うだろう、と気を取り直す。
 トラックの前では、宿泊者の名簿チェックがあり、順次、名前が呼ばれる。そして、ビールのケースみたいなんを踏み台にして、女の子から順番にトラックに載せられる。荷台からはヘルパーさんが「お手をどうぞ!」と手を差し伸べてくれる。それは男に対しても。結局、男5人と女の子4人(だったと思う。)が次々に荷台に乗りこんでいく。
 僕たちのようにトラックでYHまで移動する人のほかには、ライダー2人とチャリダー1人がいる。ヘルパーさんがその人たちに宿までの道のりを説明している間、トラックの荷台ではしばしの沈黙。そのうちの一人(岩内っちゃん)は、この先どうなるの?って感じであぜんとした顔をしているし、あのみなちゃんもいつものノリ(いつもかなりテンションが高い)はなくて、しーんとしている。ここはとりあえず、勇気を出して僕がみんなに話しかけることにする。
「あ、あのー、みなさんここのユースって初めてなんですか?」
「初めてです。」
「私もです。」
「私も。」
 ・・・よかった。初めての人ばっかりだ!どうやらそうじだけが2回目らしい。
 ライダーとチャリダーへの説明も終わり、いよいよ出発。そこでいきなりヘルパーのREIKOさん(男!)にようわからんことをいわれる。
「えー、このトラックは、ブルーサンダーエース号と申します。なんとこの車、
音声認識装置がついてまして、それによって動き出すという仕組みとなっています。」
(な〜んじゃそりゃ〜!(@_@))(←以下( )内はみんなの心の叫び。)
「そういうわけでみなさん、出発の際にはみんなで大きな声で『発車、オーライ!』と叫んで、このブルーサンダーエース号を動かしてくださいね。先日は、声が小さかったもんですから、車がバックし始めちゃったりなんかして、たいへんなことになっちゃいましたんで。気をつけてくださいね!特に今日はトラックの後ろにバイクや自転車の方もおられるので、危ないですからね!それではいいですか。大きな声でですよ!それでは行きますよ!」
 トラックのうしろには、セローのおねーちゃん(サブリーダー)とジェベルのおにーさん(リーダー)とチャリダーが、中でこんな話をしているっていうのも知らずに笑顔で出発準備をしている。
 さっきもいったけど、みーんな桃岩初心者。でも、このノリについていかなあかんのかなー、っていう思いもちょっとある。(しゃあないなー。ここは割り切っていくかー。)
「せーのー!」
「発車、オ〜〜〜〜〜ラ〜〜〜〜ァ〜〜〜〜イ!」
 ぷっぷ〜☆♪〜
 クラクションが鳴り、車が進み出した。無事、出発の儀式は成功で、みんなで拍手!あとからそうじに聞いたところによると、だいたい車が一発目の掛け声で動くことはめったにないらしいし、ホントに後ろ向きに走ることもあるらしい。喜んでいいのかどうかわからんけど。ま、でもヘルパーさんは、比較的ノリのいいお客さんだなー、とは思っていただろうなあ。(^_^;;
 桃岩荘までは車で約10分ぐらい。みんなの自己紹介をしたり、エーデルワイスの歌をサビの部分だけ歌ったり、トラックのスクリーン(?)から見える景色を見ながらの島の案内を聞いたりして、楽しくYHに向かう。YHは港からだと島の反対側になるので、途中、峠を1つ越える。
 峠付近にはトンネルがあり、車はそこに入っていく。で、また、ヘルパーさんのREIKOさん。「はい、みなさん、このトンネル、桃岩タイムトンネルと言います。ここでみなさんには桃岩荘で必要が無いものを3つ置いていっていただきます。それは、知性、教養、羞恥心(←それぞれ身振りを交えて)。この3つを置いていってくださいね〜!はい、みなさん御一緒に〜!」
(また、やるの〜!)
「知性、教養、羞恥心〜!ぽいっ!」
 ・・・てことで、みんなでトンネルに捨てていくマネをする。
「でも、理性は捨てないでくださいね! それから帰るときには必ず持って帰ってください。」
 はははっ!うまいこというねえ。
 あと、このトンネルを抜けたあとでまたREIKOさんから注意がある。「この先はこの日本全国で唯一時差のあるところです。この先はなんと
日本標準時より30分時間が進んでいるのです!」
(またまた、なんじゃそりゃ〜!)
 たとえば、実際は午後10時でもそれは桃岩では午後10時30分ってことになる。桃岩の時計で午後10時30分消灯ということは、実際には午後10時消灯ってことなのだ。あーややこしい!ちなみにこれを「桃岩時間」というらしい。めんどくさいけど、まあ、ようするに頭ん中で30分進めて時間を計ったらいいっていうことやけどね。にょろだけは、律儀に30分時計を進めていましたなー。えらいっ!
 トンネルを抜けると、そこは島の西側が見渡せる眺めの良い高台になっていたて、ユースの名前の由来にもなっている桃の形をした巨大な岩があった。いよいよ桃岩荘の入り口へ到着。小さな小屋(ベンジョハウス)を越えたあたりで、セローとジェベルの2人もバイクを置いて、みんなのいるトラックの荷台に乗りこんでくる。どうやら全員このトラックに乗って桃岩荘まで行かないといけないらしい。すぐに、昔はニシン番屋として使用されていたという趣のある建物が見えてきた。そして、桃岩荘玄関前に到着。
「それではこれから桃岩名物ブルーサンダーエースのたて付けをしまーす!」
 と、REIKOさんが叫ぶと、トラックがいきなり玄関ぎりぎりまでバックし始めた。
 たてづけは無事成功!
「桃岩荘へおかえりなさい!わたしが今からこの桃岩荘の扉を開けますから元気よく「ただいま」と言って入ってくださいね!」
 ということで、トラックの荷台から直接玄関に入っていく。すると・・・
「お帰りなさ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!!!」
(どんどんどんどんどんどんどんどん!ぱふぱぱふぱふふぱふぱふぱふ☆)」

 開けたとたん10人くらいの人たちがタンバリンや太鼓などの鳴り物と大声で迎え入れてくれた。まあ、だいたい予想はしてたけど・・・。で、僕たちもやっぱこういわないといけないような気がして、
「たっだいま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜あ!!!!!」
と大きく叫ぶ。はあ〜っ・・・。
 ユースの中は、いろりがあって、その周りにみんなで座ってヘルパーさんの人のユースの内部の説明へ。ヘルパーさんさんはそれぞれ役割分担が決まっているらしく、そのうち「あいがも」と呼ばれる人が説明を始めた。その日の丁稚を務めることになっていたのは「つけもの石」って呼ばれる人で、トイレとフロと食堂の場所の案内をしてくれたんだけど、その説明のときのテンションもまた異様に高い!走る!走る!叫ぶ!跳ねる!2階によじ登る!手の角度が微妙に違う!具体的にどんなのかっていうのは、ぜひ桃岩にいって確かめてください!
 館内の様子はというと、真ん中にいろりがある大きな吹き抜けの板張りの広間がある。そして2階部分がちょうど体育館のキャットウォークのような感じになっていて(そんなに狭くないが)、そこに2段ベッドがずらっと置かれている。吹き抜けの1階から見上げると、2階部分ががぐるっと一回りベッドになっている。あとで知ったけど、これを「回転ベッド」というらしい。いろりの間にかかっているでかい丸い時計を見てまた驚く。さっき桃岩時間の説明があったとおり、なんと時間が30分進んでいるではないか!これがあのうわさの桃岩荘なのか、と一同驚く。
 そして、念願の食事の時間。今日の桃岩荘のお客さんは50人近くいるらしいのだがこの時間はがらがら。たぶん、ほとんどの人は愛とロマンの8時間コースに参加しているからだろう。カフェテリア方式(?)でおかずののった皿を逐次トレイにのせていき、長テーブルで食べる。まあ、しかし、おかずは特にたいして豪華ってこともなく、料理を楽しみにして行くんだったら、星観荘とかのほうがいいだろうなあ。まだ、そうじ、にょろ、みなちゃん、そして僕の4人だけで大きな声で盛り上がってました。
 食後は、みんなで手分けして食器洗い。今ではユースでも食後の後片付けをさせるところは少ないらしい。洗剤で洗う人、すすぎをする人、水気をふき取る人に分けてみんなで作業を分担して進める。
 食事のあとはお風呂。さっき、あいがもさんから説明があったとおりに行動するのだが、これがかなりハードなスケジュール。食後の段階でミーティングまであと30分しかないのだ!
「こんなんテープの早回しで洗わんとやってられへんなー。」
「ついでにドリフの音楽でもかけてもらおか!?」

 と、みなちゃんといつものアホな会話をしながらお風呂に向かう。ここのお風呂はすばらしい。何がすばらしいかっていうと、ここのユースのお風呂は、女風呂と混浴風呂があって、女性はなんと2つの風呂を選んで入れるのだ!だから、ヤローは女性がその混浴風呂に入ってくるのを楽しめるというすばらしいお風呂なのである!・・・といってもその混浴風呂にはだ〜れも女の子は入ってこないけどね!しかし、この表現はほんとうまい。みなちゃんも「うまいことゆうなー!」って感心していた。
 さて、風呂に入るとなんとイスがない!地べたに座って体を洗わないといけないのだ。これはいつになく中途半端な姿勢だし、さらに狭いし、ちょっとしんどい!シャワーもまともに湯が出なくて、熱い湯を出そうとすると湯量が減り、湯量を増やそうとすると、水のように冷たくなるという、かなりエキサイティングなシャワーであった。
 風呂から出てみなちゃんたちが出てくるの食堂で待っていると、「♪ミーティング〜〜〜〜♪(どどんどどん!)ミーティング〜〜〜〜♪(どどんどどん!)・・・・・」 とギターや太鼓やラッパの演奏とともに怪しい集団が階段を上がって食堂になだれ込んできた。どうやらミーティング開始を桃岩荘のスミからスミまで知らせるためらしい。早く行かないと怒られたりするかもしれない!と思って、すぐにベッドに戻って荷物を整理して、いろりの間へ。そして、いよいよ桃岩荘最大のイベントであると思われるミーティングが始まった。
 最初は礼文島の見どころの説明。ブルーサンダーエース号でいろいろ説明してくれたREIKOさんが礼文島の歴史と文化、観光スポットなどを随所にひじょーに寒いギャグをカマしながら説明してくれる。詳しくは書きませんが、礼文岳は英語でONLY REBUNっていうとか、ゴロタ岬の名前の由来とかを説明してくれたけど、ほんっと寒かったです。(←マジで!)
 引き続いて、ヘルパーさんのとんぼさんによるお歌のコーナーが始まる。このへんからだんだん桃岩らしくなってくる。ここ桃岩荘では、「島を愛す」という歌をメインテーマにしているらしい。で、この歌を覚えなければ島を出れないし、フェリーターミナルでは島抜けのための歌のテストもあるらしい!
で、まずはこの歌の歌詞の説明。
 1 山高くして夢があり
   山高くして唄がある
   ここ最果ての利尻よ礼文
   君をたずねて姫沼悲し
   われら島を愛して旅を行く
 2 桃岩たどる君の手に
   エーデルワイス花ひらく
   ここ最果ての利尻よ礼文
   花にくちづけ峰ふりあおぎ
   われら島を愛してうたう唄
 3 岬に今日も鳥がなき
   しぶきに嘆くトドの島
   ここ最果ての利尻よ礼文
   なにを語るかあのから松よ
   われら島を愛して北を行く
 「山高くして夢があり、山高くして唄がある・・・」とかいうのをとんぼさんが順に意味を説明していく。途中、とんぼさんから質問があり、前のほうに座っていた女の子が当てられる。
「はい、それではこの字なんて読むかわかりますか〜?」
 と、3行目の「利尻」の文字を指差す。まあ、別に難しくない字だし、僕も何も考えずに「りしり、やわなー。」って思ってた。で、女の子もフツーに答える。
「・・・りしり。」
「えっ!?なに?今、なんていいました?」
「りしりです!」
「うぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!いってはいけないことを〜〜〜〜〜〜〜っ!」
 と、とんぼさん。
 「ここ礼文島では「利尻」という言葉は禁句なんです。漁業権の問題、観光客誘致の問題、最近ではセイコーマートの誘致の問題などで、礼文と利尻とでいろいろもめてきました。そういうわけで、もし、どうしても利尻島のことを言わないといけないときには、「となり島」とか「うんこ島」などと言わないといけないんです。「りしり」といったあなたにはバツゲームがありま〜す!」ということで、その女の子はいきなりたすきを渡されて、明日フェリーターミナルで礼文の観光客誘致のためのキャンギャルをしなければならなくなった。
で、そしたら、この歌はどう歌うのかというと、1番は「利尻」をとばして
「ここ最果ての…よ礼文」と歌い、2番は「利尻」を「桃岩」と読み替え、
「ここ最果ての桃岩礼文」と歌い、3番は「利尻」を「礼文」と読み替え、
「ここ最果ての礼文よ礼文」と歌うのだ。
 めんどくさいのー!
 この質問はこのあとにもあって、同じようなバツゲームをさせられていた女の子がもう一人いた。
 引き続いて、ヘルパーさんのギターの演奏と「先行」のもとで、みんなでいろんな歌を練習する。 ところで、この「先行」っていうのは、何かっていうと、みんなが歌う前に歌詞を読み上げてくれることをいうんだけど、ここのヘルパーさんの先行はかなり気合が入っている。めっ・・・ちゃ、大声なのだ!そんなに血管キレるほど声出さんでも、って思うくらい!特に、とんぼさんとランチョンの先行の読み上げ方がおもしろくて、みなちゃんと僕はその姿を見て、涙を流しながらずーっと笑ってた。(^_^) ま、それだけじゃなくて、ヘルパーさんの拍手のしかたもおもしろかったけどね。とにかく動きが大きいんですわ。(翌日、みなちゃんはとんぼさんに「昨日のミーティング、ずっと笑ってたけど、そんなにおもしろかった?」と聞かれたらしい。)
 2001年今年の歌(このときタイトルはまだない。)とか「そよ風」とか、まともな歌を数曲歌う。中には「礼文三奇岩」(だんご3兄弟の替え歌)とか、桃岩猫岩地蔵岩(帰って来いよの替え歌)とかようわからん歌もあったけどね。しかし、みんなよく歌を知っている!常連さんが多いんだろうけど、中には目をつぶったまま歌詞を見ないで歌っている人もいるし、びっくり!
「それでは、先ほどからみなさんずっと座ったままなんで、このへんでフルコーラスを歌いましょう。みなさん、お立ちくださ〜い!そして、適度に広がってくださ〜い!」
 で、とんぼさんが一緒に歌ってくれる仲間を応援に呼んだ。右奥のほうからは、5、6人のヘルパーさんが床板をどんどんいわしながら勢いよくぶっとんできた。大きな手拍子とともに歌が始まる!
「ちゃらちゃっちゃっちゃっ♪ちゃらちゃっちゃっちゃっ♪」
 で、鉄腕アトムの歌から始まり、ん!?結構ふつうやん、と思っていたら月光仮面の歌は振り付け付き!
これか!これが歌って踊るっていう有名な桃岩のミーティングだ!
 みんなのテンションもめちゃ高い!しかし、もっと驚いたのは、ほとんどの人がちゃんと歌っているし、踊っているってこと!僕らは有名な歌しか知らないし、ましてや踊りなんて初めて見るし、とてもまともに踊れるようなものではない。まるで、幼稚園の先生のおゆうぎの振り付けをマネするこどもの状態。特に、にょろの踊っている姿はおもしろかった!
 全部は覚えてないけど、月光仮面、ひょっこりひょうたん島、エイトマン、
サザエさん、泳げ!たいやきくん!、Dr.スランプアラレちゃん、ゲゲゲの鬼太郎、とか。
 中でもさっき目をつぶって歌ってた人のひょっこりひょうたん島の「波をちゃぷちゃぷかき分けて〜」の振り付けの動きがおもしろかった。「そんなにきっつー動かんでもええやん!(^_^;;」と、みなちゃん。僕もそう思った。
 近頃のYHは、ミーティングなんか全然ない。僕はこれまで阿蘇の瀬の本や岡山や定福寺のYHとかにいったけど、どこもこんなのはなかった。夕食後に、「ミーティングとかはないんですか?」と聞いたら、「そんなことやってるとこって今は北海道の一部しかない。」っていわれたこともあった。そんな中で、ここは確かに異彩を放っている。
 最後は、五つの赤い風船の「遠い世界に」をみんなで歌った後、ミーティングは終了した。
 桃岩時間で午後9時30分。このあと桃岩時間で午後10時30分までの間、いろりの間で雑談が始まる。この時間を利用して、明日、「愛とロマンの8時間コース」の参加者への説明会が食堂で開催されるので、僕たち4人は食堂へ。
 食堂に集まったのは10人くらい。みなちゃん以外の女の子も何人かいて、愛とロマンを夢見て(?)説明を聞く。いろいろ話を聞いていると、8時間コースといいながら実際は10時間くらい歩くらしい。(10時間も歩くんか〜。キツいな〜。やめようかな〜。4時間コースにする人誰かおらへんかな〜。)とか思ってたけど、結局12人とも8時間コースに挑戦することになった。この中からチームのリーダーとサブリーダーを決めることになった。リーダーとサブリーダーは一応経験者から選ぶことになっていて、たまたまこのうちの2人が8時間コースの経験者だったので即決となった。リーダーは学校の先生っぽい雰囲気の通称「せんせい」に、サブリーダーはセローに乗っていたかわいい女の子になった。
 そして、明日の昼御飯である豪華七種類のおかずが入っているといわれる桃岩名物「圧縮弁当」の受付を済ませた。どんな弁当かようわからんけど、まあ、あれ以外に食事にありつけそうにもないので、仕方なく予約した。みなちゃんは今回トレッキングの用意を全く持ってこなかったんで、リュックや靴などをユースに借りたみたい。
 説明会終了後、時計を見るとなんと桃岩時間で10時!おぉ!もうこんな時間!消灯まで30分しか無いじゃないか!いろりの間に行くとたくさんの人が大騒ぎしていた。
 さて、明日は待望の8時間コースだ!