高千穂峡を訪ねて 通潤峡と高千穂を目指して |
参加者 | − |
同行者 | − |
面会者 | − |
3月20日 バイク移動距離 260km 自宅→宮崎県 高千穂 |
朝早く出発する予定が寝過ごしてしまい、8時過ぎの出発となってしまった。また今回もである・・・。(^^;;天気を確認すると今日、明日は快晴との予報を聞き、気分良く出発する。天気がいいとはいえ、まだ寒いのでオーバーパンツまで着込んでの出発となった。遠賀川沿いに北上してから、国道200号線へとはいる。冷水峠は料金をケチるため有料道路を使わず、旧200号線の峠越えをすることにした。峠に入ってすぐに大型トラックに行く手を遮られスピードダウン。結局峠を越えるまでずっとスローペースで走ることになった。まあ、有料を通らなかったので仕方がない・・・。途中で脇道に入ってバイパスにでた後は一気に国道3号線まで走っていく。 3号線になるとさすがに交通量は多くなったが、大きな渋滞もなく順調に走っていくことができた。八女市を越えて立花町に入ったところにあったローソンでお茶を購入し、少し休憩を取る。ここまで約2時間となかなかいいペースで進んできていた。さらに3号線を南下していき、熊本市内をさけるため、山鹿で国道325号線にはいることにした。しかし入ってすぐに渋滞に捕まりなかなか進むことができない。道路の幅も狭いのですり抜けすることもできなかった。こんな事ならそのまま3号線を走った方がよかったかもしれないと思っていたが、渋滞は早々に解消された。単に右折のために渋滞していたようである。 菊池温泉を超えると道の状態もすごくよくなり、快適に走ることができた。途中にあった道の駅「旭志」でしばらく休憩。ここまで約140km、ちょうど12時となっていた。国道57号線までは片道2車線のきれいな道路ができており、車も少なくて気持ちがいい。国道443号線に入ってさらに南下を続ける。この道は現在道路拡張中で、広い道と狭い道が混在している道だった。途中からほんとに田舎道になって、1〜1.5車線の道路になるが、あまり車が走っていなかったので問題なく順調に走ることができた。 国道218号線にでたところで「日本一の石段」という看板が目に留まったが、時間もないのでそのまま通り過ぎる。次回来るときに挑戦しよう。全部で3,333段の石段があるようなので上まで行くのはかなり大変だろう・・・。国道を東に向かい、一路通潤橋を目指す。山間を縫うように続く道を走っていると前方にアーチ状の石橋が見えてきた。単一アーチ橋としては日本一という「霊台橋」である。この橋は現在観光用に保存されているだけで、歩いて渡ることはできるが、そのすぐ横に立派な橋が架かっているので、観光客しか渡る人はいないだろう。 さらに東に進み、通潤橋に到着する。結構観光客も多いが、観光バスが来ていないこともあり、混んでいるというわけではない。やっと見ることのできた通潤橋であるが、思っていたとおり放水はされていない。まあ、仕方ないか・・・。(^^;; もう少し渓谷になったところにあるかと思っていたが、結構開けたところにあるんだなあ・・・。 まずは橋の上まで行ってみるが、高所恐怖症の自分にとっては端の方まで行くことはできない。橋の上を渡って奥に進んでいくと、「五老ヶ滝」と「吊り橋」の案内板を見つけ、滝の方に行ってみることにした。かなり急な階段を下って15分くらい歩いていくとやっと滝の音が聞こえてきた。特に特徴のある滝ではないが、迫力は結構あった。しばらく滝を眺めてから来た道を引き返す。さすがに今度は登りなのでかなりの体力を消耗してしまった。吊り橋の方には行く気力がでず、そのまま通潤橋の方へと戻ることに。ちょうど観光バスがやってきたので放水されることを期待したが、結局自分がいる間放水はなかった。 流れのよい国道218号線をひたすら東に向かって走り、3時半には高千穂に到着してしまった。このままYHに行っても入れないかもしれないと思い、高千穂峡へと行く。バイクを止めて有名な「真名井の滝」を見に行く。遊歩道にはかなりの人が、水面にはボートがいっぱい。人の多さに嫌気がさして写真を撮って早々に退散する。 町中へと進んで、高千穂神社に行くが、ここまで来たら先にYHにチェックインしてから見学にこようと思ってYHへと向かう。地図ではこの神社の真ん前になっていたが、500m位離れたところにあったため、最初なかなか見つからず迷ってしまった。 今日の宿は「ユースホステル大和屋」で、旅館が経営しているYHである。建物の正面の壁に手力雄(たぢからお)の絵が描かれている。早速受付を済ませて部屋へと行く。今日はもう一人YHの人がいると言うことで彼(神奈川の人なのでKさんとしておこう。結局名前を聞かなかったのでわからない(^^;;)との相部屋である。特にYH用の部屋があるわけではなく、単に旅館の部屋を相部屋で使うという徒歩宿みたいな感じである。 そんなに遠くないのでバイクをYHにおいて歩いて高千穂神社に行ってみることにした。バイクだとすぐ近くに感じたが、歩くと結構な距離である・・・。 高千穂神社は思ったよりも小さな神社で、杉に囲まれ落ち着いた感じのところだった。ここでは毎晩観光用に夜神楽が上演されていると言うことなので夜に見に来る予定である。境内を歩いていたらおもむろに声をかけられた。彼は地元の新聞社に勤めている人で、新聞の旅人のコーナーに載せるため取材をさせてくれないかと言ってきた。時間も十分にあったので今までの旅や今回の旅行のことについていろいろと話をした。 宿に帰るとKさんも戻ってきた。彼は神奈川の大学一年で、春休みを利用し青春18切符で列車旅行をしているらしい。夕食の時間が迫っていたため、早速風呂に入って汗を流すことにした。ここのお風呂は展望風呂で眺めがとてもよかったが、下半分がすりガラスになっているので、湯船にはいると風景が見えない・・・。夕食を取りに行くと、もう一人のホステラーの女性がいた。彼女は大学の4年生で卒業旅行をかねて列車旅行をしているらしい。 夕食を食べながらいろいろと旅の話をする。二人は高千穂鉄道に乗ってここまで来たようであるが、二人して列車からの眺めがとてもよかったと言っていた。うーむ、今度は列車に乗ってやってこよう。こうして旅先で話をしているとまた行きたいところがどんどんでてきて困ってしまう。夕食を終え、片付けを済ませてから夜神楽の見物へと向かう。Kさんと一緒に歩いて高千穂神社へ。さすがにこの季節夜はかなり冷え込んでいる。 高千穂神社に到着して夜神楽の座席へとはいる。座席は畳張りで結構な広さがあり、2.3百人は入れる位の大きさだったが、客はこの時点で10人もいない・・・。最終的に50人くらいにはなったが・・・。ここでは毎晩夜神楽が上演されているので旅行者にはとてもありがたい。本当の夜神楽は33番の舞いを夕方から翌日の昼頃までかけて行うものであるが、ここで公開されるのはそのうちの4番で約1時間で終了する。この4番の内容は「手力雄(たぢからお)の舞」「細女(うずめ)の舞」「戸取(ととり)の舞」「御神躰の舞」で、天照大神がお隠れになったところから岩戸を取り除くというもっとも有名なシーンである。本当の夜神楽ではちょうど夜明けにこのシーンが舞われるそうである。もう少し躍動的な舞と思っていたが、結構ゆっくりとした感じのものだった。 この舞台中、どっかのテレビ局が入ってきていて、舞台の前の方を横切ったりしてうっとおしかった。もう少し見ている人たちのことを考えてほしい・・・。まあ、舞台自体は十分満足行くものだったのでよかったが。公演が終わって満足して神社を後にする。まだ時間は9時であるが、ほとんど車の通りもない上に店も開いていない。バスセンターの近くにあるコンビニに行ってビールとつまみを購入してから宿に戻る。結局11時頃までKさんと話をして就寝。 |
01 五老ヶ滝の前で 02 結局放水することのなかった通潤峡 03 高千穂神社で宮崎日日新聞のSさんと一緒に |
3月20日 バイク移動距離 387km 宮崎県 高千穂→自宅 |
朝7時に時計をセットしていたが、6時半には目が覚めてしまった。Kさんはまだ眠っていたので起こさないように静かに出発の準備を整える。朝一で高千穂峡に行って人のいない渓谷の写真を撮ろうと思っていたが、朝食を頼んでいたため出発することができない。7時15分くらいに朝食を取り、7時半には出発準備を終える。Kさんにお別れを言ってから高千穂峡を目指して出発する。 昨晩、Kさんが高千穂神社からの遊歩道で高千穂峡まで行くコースが眺めもよくてよかったと言っていたのでこのコースを歩いていくことにした。最初は視界も悪く、ひたすら階段を下っていくコースだったが、途中から視界も開けてきた。朝早いためか、平日であるためか遊歩道には人の姿が全く見えない。渓谷に沿って続く道を真名井の滝まで歩いていく。 溶岩が固まってできたことを彷彿させる奇岩の数々、その中をゆっくりと歩いていった。人がいないというのはそれだけでいいものである。滝の写真を撮影後、来た道を引き返す。帰りは登りのためかなり疲れたが、往復1.3km位と手頃な距離だった。 続いて天の岩戸神社に向かう。暑かったためオーバーパンツを脱いでいたが、いざ走り始めるとさすがに寒くなってきた。そんなに距離がないと思ってそのまま走っていたが、10km近くあったので結構体が冷えてしまった。途中の道はとても眺めもよくいいところだった。 天の岩戸神社 西本宮に着いてみると、ここもまだ誰もいない。さすがに時間が早いせいだろう、店もほとんど開いていない。ここの御神体は天の岩戸自身で、御神体はおかれていない。天の岩戸は建物があるため見ることができないが、見学を希望すれば案内してもらえる。ここの住職がちょうど境内を掃除していたので案内をお願いした。まずは中にはいるためお清めをしてもらい、この西本宮の説明を受ける。その後、天の岩戸の見える遙拝殿に行って目線の高さにあるくぼみ部分が天の岩戸だと説明を受けるが、ほこらはほとんど崩れ落ちていると言うことではっきりと確認はできなかった。さすがにここでの撮影は禁止だったので写真は撮れなかった。この案内代は無料であるが、寄付と言うことで受け付けていると言うことで千円の寄付を行う。お礼に御神酒とお返しをいただいた。 続いて八百万の神を祭った天安河原宮へと向かう。約600mの道のりで川沿いに遊歩道を歩いていくようになっているが、最初はかなり長い階段で結構疲れてしまった。その一番奥に迎慕窟というほこらがあった。ここで多くの神が集まってどうやって天照大神を天の岩戸から誘い出そうかと相談した場所らしい。もっと広いところかと思っていたが、20m四方くらいの小さなほこらだった。 バイクのところに戻って駐車場で記念撮影をした後、東本宮へと向かう。こちらも天照大神を祭ったもので、100段くらいの階段の上に本宮が立っている。お参りを済ませてから出発する。 西本宮は大日要尊(おおひるめのみこと)、東本宮は天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)を祭っているのであるが、この二人の神様は同一の神様であるので基本的に同じ神様を祭っているということである。天安河原宮は思兼神(おもいかねのかみ)、八百万神(やおよろずのかみ)を祭ったものである。 一応有名どころの観光は済ませたが、どっかいいところがないかと思って案内図を見てみるが興味を引かれるものが見つからない。途中にあった高天原遙拝所というのを見つけていってみる。ここは天孫光臨後、多くの神がこの丘にたって高天原を遙拝した場所と言うことだったが、単に碑がたっているだけで、何があるわけではない。杉に覆われて見晴らしもよくないため早々に山を下りることにした。 そのまま北上して阿蘇を抜けていこうかとも考えたが、神話街道と名前が付いている国道218号線で延岡まで走っていくことにした。かなり深い渓谷に沿った道路で、大きな橋がいっぱい架かっている。現在も橋を建設中で、至る所に使われなくなった旧道が残っていた。また、こういうところに道を造っているため、土砂崩れとかで工事中のところが結構あった。交通量自体はかなり少なく、信号もほとんどないためペースもよく、眺めもいいところだった。(通常の信号よりも工事中の信号の方が多かったのが笑えるが・・・)昨日Kさんがいっていた高千穂鉄道はこの国道と並行して走っているので、眺めがいいというのはうなずける。 延岡から国道10号線を北上、ひたすら走っていく。北川に入ったところで道の駅「北川はゆま」を見つけ休憩を取る。ちょうど12時になっていたのでここで昼食を取っていくことにした。レストランでメニューを見ると椎茸カレーというものを発見、食べてみることにした。800円也。椎茸はパン粉をつけて揚げたものがのっているだけで、カレー自体は普通のものだった。揚げたせいか、ほとんど椎茸の風味もなく、カレーの味が濃すぎるため全く椎茸を入れた意味がない感じだった。どうせならカレー自体に風味をつければいいのに。おそらくカレーは普通のカレーで使っているものなのだろう・・・。なんとか腹も落ち着いたところで出発する。 ひたすら国道を北上し、そのまま帰る予定だったが、このまま走っていくと前回の国東半島ツーリングと同じルートになってしまう。違うルートを通って帰ろうと考えて弥生町で国道217号線へと進んでいく。さらに県道541号線に入って半島の先端を目指していく。車はほとんどはしっていないため、気分良く走っていくことができた。ちょうど半島の先のところで「浦戸崎展望台」という案内を見つけてよってみることにした。駐車場にはなぜかきちんと揃えられて靴がおいてあった。どうやら靴を脱いで乗車してそのまま忘れていったもののようだ。(^^;;駐車場にバイクを止めて歩いていくがそんなに遠くないと思ってオーバーパンツを着たまま歩いていくことにした。 思ったよりも険しい行程で、かなりの距離階段を上っていかなければならなかった。片道600m位だったが、高低差が大きかったため展望台に着いたときにはかなりへばっていた。しかし展望台からの眺めは最高だった。帰りはひたすら下りだったので結構楽だったが、人が全くいないというのも結構怖いものである。ここで何かあったら、どうしようもないだろう・・・。国道217号線にでた後はひたすら走っていく。津久見市で給油をした後は家に着くまでノンストップである。国道を走っていくと結構回り道になるため、県道21号線にはいる。車線はあまり広くなかったが、車の通りも少ないため特に問題はなかった。国道10号線に入ってからはいいペースでひたすら北上。お金をケチるため有料道をは使わずに下道をひたすら走っていく。小倉からは都市高速に乗って一気に自宅へと帰る。帰り着いたのは7時を回っていた。さすがに寄り道しすぎたせいでここまで遅くなってしまったが、天気も良かったし、充実したツーリングだった。 |
04 朝一で撮影した真名井の滝 05 天の岩戸神社の駐車場にあった手力雄の像の前で |