オレンジロードへ

友人の墓参りと国東半島ツーリング

オレンジロードを走ってみたいという事から思い立ったツーリング。ついでにトトロのバス停も見に行くしかし最後がこうなるとは・・・

1999年11月20日〜11月21日

参加者
同行者
面会者 LIN、OC!

全走行距離 627km


11月20日   バイク移動距離 230km   自宅→別府
 朝早く出発する予定だった、朝寝坊をしてしまったため、出発は10時半となってしまった。まずは都市高速にのって南小倉に向かう。今回はオレンジロードを走ると言うことでCBX750でのツーリングである。さすがに排気量が大きいため知らず知らずのうちにペースがあがってしまう。国道10号線に下りた後はひたすら道路を南下していく。椎田バイパス(400円)を経由して走っていき、岸井あたりにあるたこ焼き屋「Qちゃん」と言うところでたこ焼きを購入する。ここは知り合いのお気に入りのところであるが、ふと見ると11月24日で閉店すると書いてあった。
 宇佐別府道路には入らず、そのまま国道10号線に沿って進んでいき、その先にあったローソンで休憩をとる。お茶を購入し、ローソンの前で座ってたこ焼きで昼食を取る。
 オレンジロードは途中にガソリンスタンドがないので、まずはガソリンを補給する。このガソリンスタンドでオレンジロードの入り口を通りすぎていることに気が付いた。オレンジロードに入ってから起点まで戻って改めて仕切りなおし。
 ほんとになにもない道で、山の間をひたすら進んでいくだけである。舗装状態は良く、車もほとんど走っていないので快適に走ることはできた。途中、国東町にあった天秤ヶ原展望台で休憩をとった。眺めはよいがなにもないところで、案内板とかも朽ち果てて読むことが出来なかった。全行程55kmの間に信号はひとつしかなく、1時間ほどで走り終えてしまった。
 杵築側で何かうまいものと考えたが、城下カレイの旬は夏だったので、なにもこんな時期に食べなくてもいいやと考えて出発することにした。
 644号線から国道10号線へ出る。途中に熊野磨崖仏の案内を見つけ、そちらに進路を取る。行く前に聞いていた話ではかなり狭い道を走っていくと言うことであったが、きれいな道路が出来ていた。現在道路拡張中だったので、来年中には立派な道路ができあがっているだろう。最後はえらく細い道路を通って駐車場に到着する。結構観光客が多く、ツアー客も結構来ていた。拝観券(200円)を購入して石段を登っていく。この階段は鬼の築いた石段と言われ、自然石を積み上げた物なのでかなり登るのがきつい。石の大きさがまちまちの上、斜面もかなり急なので登るのには相当の体力を要するところである。しかも幅が狭いので、前の人をなかなか抜くことが出来ない・・・。ひたすら階段を登り、磨崖仏のところに到着する。
 思ったよりも大きな物であるが、風化の状態が激しく、かなり崩れ始めている。不動明王像はかなり有名で顔は知っていたが、実際に見ると大きさに圧倒されてしまう。顔以外のところはほとんど形が分からなくなっていた。まあ、歴史を考えると仕方のないことなんだろう・・・。人が多かったため、その更に上にある本堂まで登ってみることにした。
 階段は更に急になっていたが、人もいなかったので一気に走って登っていった。おかげでむちゃくちゃ疲れてしまったが・・・。ここには本堂の建物と休憩所があるだけで特に見るべき物はない。視界も木々に遮られているのであまり良くないところだった。ここに夫婦(?)で来ている人がいたが、旦那の方がべろべろに酔っぱらっていて、ふらふらしながら階段を下りていくのは見ているこっちが怖かった・・・。
 登りの時は何とか前の人を追い抜いていくことは出来たが、下りだとそうはいかない。てれてれ歩く人たちの後ろをいらいらしながら付いていかなければならなかった。下りに関しては杖があった方がじゃまなように思える。
 疲れてはいたが、バイクに乗るだけだったのでそうそうに出発、来た道を引き返す。今日の宿をどこにするか悩んだが、別府にあるホテルに泊まろうと考えて、一路別府市内を目指す。ペースの速い国道10号線を南下し、別府駅前に到着する。駅前にあったホテル案内所で今日の宿泊場所を聞くが、さすがにこの時期に飛び込みでホテルや旅館は開いていないため、ビジネスホテルに泊まることになった。場所はその案内所からすぐ近くでビジネスホテル「はやし」と言うところである。
 せっかく別府に泊まったので、ずっと行きたかった竹瓦温泉に行ってみることにした。着替えてからタオルとお金だけを持って歩いて向かう。はっきりと場所が分からなかったので適当に歩いていくと怪しい通りの向こうに古めかしい建物を発見する。どうやらあそこがそうみたいである。
 入ってみるとちょうど団体客の後で人数は少なかったが、砂が冷えてしまったため、10分くらい待ってくれとのこと。時間もあるので入っていくことにした。(630円也)中は銭湯みたいな感じで湯船の変わりに砂が敷き詰められていた。砂をかける役目の3人のおばちゃんがスコップを持って立っていた。一度に入れるのは12人くらいで、順番に埋めてもらっていった。
 最後の方で自分も埋めてもらうが、思ったよりも温度が低い。やはり人が少ないときに来ないと行けないようである。中で写真を撮りたかったが、結局取ることができなかった。一人で来ると写真撮影は難しい・・・。15分くらい砂に埋まってだいぶ体の上の砂が冷えてきたところで出ることにした。あまり暖まることが出来なかったので、同じ建物の中にある普通の温泉に入っていくことにした。ここの湯はかなり熱くて十分に暖まることが出来た。
 外に出るともうすっかり日は落ちて暗くなっていた。一緒に入っていた人に入り口のところで写真を撮ってもらう。彼は福岡から来ていたライダーで、今日は別府YHに泊まっているそうである。しばらくここで話をした後、一緒に夕食を食べに行こうという話になり、店を探すことに。なかなかいい店が見つからず、結局別府の駅前通まで来てしまった。アーケードを抜けた正面にあったそこそこの値段の定食屋に入り、自分は「とり天定食」を注文する。飯を食べながら楽しく旅の話で盛り上がった。店から出るとなんと雨。自分はいいが、彼はこれからYHまで戻らないと行けないのに・・・。ここで彼と別れてホテルに戻る。コンビニで食料と雑誌を購入し、10時くらいに就寝する。
 01 オレンジロード入り口
 02 熊野磨崖仏の前で
 03 竹瓦温泉の建物の前で
11月21日   バイク移動距離 335km   別府→秋月
 朝6時頃には目が覚めてしまい、出発の準備を整える。7時にはもうパッキングを済ませて出発、10号線を南下していく。別府から大分にかけての道路はかなり整備が進み、片道2車線のきれいな道路になっていた。国道10号線から326号線に入って進んでいくと、朝早いこともあってかなり寒い。山の中の車の少ない道をひた走っていく。
 県道6号線の入り口で「トトロの森」の案内板を発見した。案内板に従って県道6号線を進んでいくと、現在道路拡張中なのか、あちこち工事していた。1.5kmくらい進んだ辺りで目的のトトロのバス停を発見する。バス停にはトトロ、五月、メイの看板が立っており、その先に猫バスの看板があった。このバス停の周りには最近出来た感じの駐車場やトイレなどが整備されている。やはりやってくる人が多いのだろう。いずれ土産屋とかが出来るんじゃないか・・・。
 来た道を引き返し、国道326号線に出る。ここでLINから連絡が入り、今日の墓参りの確認をする。県道39号線を通って国道10号線に抜けたところにあったドライブインで休憩をとる。ここにライダーの集団がいたが話はしなかった。ホットコーヒーを飲んで体を温めてそうそうに出発する。
 国道10号線を走っていくが、このままだと待ち合わせの時間より早く着いてしまう。このため地図に載っていた風連鍾乳洞に寄っていくことにした。さすがに朝早いこともありあまり客がいない。駐車場にバイクを止めて鍾乳洞の入り口に向かうが、下の方の駐車場に止めてしまったため、かなり歩かなければならなかった。入洞券(800円)を購入して中にはいる。鍾乳洞の入り口は建物から結構奥にあり、枯れ沢に沿って登っていかなければならない。
 もともとの入り口は狭い上に縦穴になっているため、現在はその横に穴を掘って入れるようになっている。鍾乳洞によくある風景を見ながら一番奥の広場へと到着する。かなり広いところで他では見られない鍾乳帯と言われる物があった。帯みたいに薄っぺらい形でできあがった鍾乳石である。ここにいた案内のおばちゃんとしばらく話をしてから外に出る。
 昔の探検道は現在5m位のところで封鎖されていた。一応中に入って除いてみるが、明かりが全くないためなにも見えなかった。入り口で写真を撮っていると中にいた案内のおばちゃんが出てきたので建物まで話しながら一緒に戻る。以前の大雨の時には水が増水して鍾乳洞が完全に冠水したらしい。このため電気系統が完全にだめになって復旧が大変だったと言っていた。
 出発しようとしたが、いい加減にお腹もすいてきたので駐車場にあった食堂「関屋食堂」で団子汁を食べていくことにした。寒くてお腹も減っていたため、とてもおいしく、暖かかった。これで何とかお腹も落ち着き、出発することに。
 国道10号線に戻って大分のSの家に向かって進んでいく。しかし途中から車が混みだしてペースが落ちてきた。すり抜けをしながら何とか進んでいき、2車線になったところでやっと渋滞から解放される。ふと携帯をチェックするとLINから何回か電話が入っていた。全く気が付かなかった・・・。連絡を取ってみると今本屋の駐車場で待っていると言うことだったので自分もそこに行ってみることにした。
 本屋に着いて、半年ぶりにLINと再会する。OC!が来るのを待ってからSの家へと向かう。数年前になくなった大学の友人で、毎年墓参りに来ているところである。今日は秋月まで行かないと行けないので二人をおいて先に出発することにした。
 出発後、国道210号線をひたすら進んでいく。日田で386号線に入って、道の駅「原鶴」まで一気に走っていった。父に連絡を取ってから甘木の病院へ祖母のお見舞いへと行く。今日はこっちで泊まっていくつもりだったのでとりあえず秋月の家に戻ることに。しかし家に着いてみると様態が悪化、なくなったとの連絡があった。ということでこのツーリングは終わりとなった。
 04 風連鍾乳洞の入り口
 05 体暖まる団子汁
11月22日   バイク移動距離 62km   秋月→自宅
 冷水峠を越えて自宅へ帰る。