カラットDC用4倍メモリー


通常のメモリーよりも縦長の構造になっていて、液晶画面はなく、数字の表示の画面があるだけ。容量は通常(200ブロック)の4倍(800ブロック)のセーブが可能。ただし、単純に4倍の容量のメモリーというわけではなく、200×4という意味で、切り替えスイッチ(メモリー側面にある小さなボタン)を使ってページを切り替えるようになっている。切り替え時間はほとんど気にならない程度である。(1.2秒くらい)金額を考えるとメモリーを4つ買うより安いのでお得と思われる。ただし、16Mだと、どのページに何が入っているのか分からなくなりそう・・・。(^^;;

やはりメインはPCへのデータのバックアップだろう。メモリーの上部にあるコネクタとパソコンのパラレルポートを専用のコード(1.5m位の長さ)で接続してデータを吸い出すようになっている。このときドリキャス本体の電源を入れて、メモリーをソケットに差し込んでおく必要あり。バックアップは付属しているCDからドッキングステーションという専用プログラムをインストールすることで実行可能となる。インストーラーが付いているのでソフトのインストールは問題ないだろう。

ちゃんと接続された状態でソフトを起動し、読み込みたいメモリーのページを指定して「選択/再読込」をクリックするとメモリー内のデータが表示される。表示されるまで10秒くらい。表示データはファイル名とファイルの内容説明(選択しているファイルだけ)である。バックアップ方法は以下の二通り。
1.各ファイルを一つ一つコピー
2.メモリー1ページ分(200ブロック)をまとめてコピー

1はコピーしたいファイルを選択して「メモリー>PC」ボタンをクリックすることでコピーできる。このとき、保存場所、保存ファイル名を指定する必要あり。*.ddcという形式のファイルができます。ただし、複数のファイルを同時にコピーできないため、一つ一つ行わなければならない。

2はコピーしたいページを選択してメニュー内にある「DCMファイルのエクスポート」を実行することでコピーできる。*.dcmという形式のファイルができます。

PCからメモリーにコピーする場合も同様で、同じようにコピーしたいファイルを選択してメモリーにコピーすればいい。メモリー1ページまとめてバックアップしておくとメモリー単位でしか元に戻せない。このため複数のゲームファイルを入れている場合よく分からなくなりそうである。ただし、一つのゲームのファイルがまとめて入っている場合とかには有効かもしれない。

説明書にも書いてあるが、セガの正式サポート商品ではないため、対応していないソフト(メモリーを認識しない)やページ切り替え時にデータが壊れてしまうソフトもあるようだ。自分の持っている説明書にも10個くらいのソフト名があがっているが、今後も増えていくことが考えられる。メモリーが使えないのはいいとしてもデータが壊れてしまうのはちょっと怖い・・・
対応していないソフトでも、通常のメモリーでゲームをしてバックアップの時にカラットのメモリーにコピーしてPCへとすればバックアップはできるだろう。

やはりあくまでPCでゲームデータをバックアップ&整理しておきたいという使用方法が一番いいのかもしれない。自分は通常メモリーでゲームをしてバックアップの時にこれを使うというやり方をするかもしれない。