青 森 県

名勝・地域

十和田湖 奥入瀬渓流 竜飛崎
津軽海峡冬景色 歌謡碑 階段国道 芦野公園
恐山 菩提寺 大間埼 -

十和田湖(とわだこ)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★

発荷峠から十和田湖を見下ろす
青森県と秋田県の県境に位置するカルデラ湖。面積=59.8km2、標高=400m、周囲=44km、最深部=327mで大きさでは日本第12位、深さでは日本第3位の大きさを誇る。
湖の周囲は整備された道路が通っており、その国道沿いに多くの展望台が作られている。大きな展望台だけでも発荷峠(はっかとうげ)展望台、瞰湖台(かんこだい)、御鼻部山(おはなべやま)展望台、滝ノ沢展望台があり、おのおの違った十和田湖の景観を見せている。
湖畔からのびる中山半島には昭和28年(1953年)に行われた国立公園指定15周年を記念して立てられた高村光太郎の最後の作・乙女の像がある。またこの近くには大同2年(807年)に坂上田村麻呂によって建立されたと言われる日本武尊を祭った十和田神社がある。

東北を代表する湖として押さえておきたいところであるが、湖自体はそれほど大きな特徴をもつものではない。湖よりも湖畔に立つ乙女の像やここから流れ出る奥入瀬渓流の方が有名だろう。十和田湖として押さえておくのは先に行った乙女の像と展望台からの眺めくらいか?

訪問時のツーレポ
 ● 1999年07月 ソロツーリング 北海道・東北へ
 ● 2004年04月 東北・北陸地方ツーリング
奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)
内容=★★★★☆ お得度=★★★★★

奥入瀬渓流
十和田湖の子ノロから流れ出る唯一の川が奥入瀬川で、焼山(やけやま)から子ノ口(ねのくち)までの約14kmにおよぶ渓流を特に奥入瀬渓流と呼んでいる。奥に進むほど瀬が多くなることから「奥入瀬」と名づけられたと言われる。十和田湖が奥入瀬渓流に流れ込む流量を自然に調節するため、大きな洪水が起こらず独特の渓流美が維持されている。
明治41年にこの地を訪れた土佐の文人・大町桂月が奥入瀬渓流の美しさに感動し、「住めば日の本 遊ばば十和田 歩きゃ奥入瀬三里半」と詠んで世に紹介し有名となった。
渓流に沿って車道と遊歩道が整備されており、遊歩道を歩くと約5時間の行程となるが、もっとも人気のあるところは石ケ戸(いしげど)〜子ノ口の約8.9km・3時間のコースである。途中には石ケ戸(大きな一枚岩と大きなカツラの大木からできた岩戸で女盗賊の話が残っている)、阿修羅の流れ(穏やかな渓流から激しい流れに変わる)、一目四滝(白糸の滝、不老の滝、玉簾の滝、双白髪の滝)、銚子大滝(奥入瀬渓流最大の滝)などがある。

奥入瀬渓流といえばほとんどの人が知っているくらい有名なだけあり、たしかに渓流としての眺めはとてもいい。せっかく行くのであれば新緑か紅葉の季節に行きたいところである。ただし、有名なだけあって観光客も多く、昼間に行くと観光バスや車で車道は渋滞している上、駐車スペースもなくて大変。朝一か夕方に行く方が人が少なくてよい。

訪問時のツーレポ
 ● 1999年07月 ソロツーリング 北海道・東北へ
 ● 2004年04月 東北・北陸地方ツーリング
竜飛崎(たっぴざき)
内容=★★★★☆ お得度=★★★★★

竜飛崎からの眺め
津軽半島の先端にあるのが竜飛崎(本州最北端は下北半島の大間崎なのでここが最北ではない)で、岬の先端は高さ115mの断崖になっている。ここからは津軽海峡の向こうに北海道を、南には小泊権現崎を望むことができる。石川さゆりの「津軽海峡冬景色」の2番で「ごらんあれが竜飛岬北の外れと〜」と歌われている場所でもある。風の岬としても有名で風力発電の風車が近くの丘に数多く立っている。
また、昭和63年(1988年)に開通した青函トンネルの青森側の基地があったところで、現在も青函トンネルへの縦坑が残っている。ここは現在青函トンネル記念館としてトンネルに関する資料が展示されている。

津軽半島にやってきたならおそらく目指すであろうポイントがここ竜飛崎。灯台の先にある展望台は眺めが良く、晴れていれば北海道を望むことができるが、霧や雲がかかっていることが多い。灯台にも入ることができるが、それよりは展望台の先まで行った方が眺めがよい。
岬のすぐ下にある土産物屋にはイカの一夜干しなどが売っていて値段もそれなりに安い。まあおなかがすいているのであれば食べてみても損はないだろう。もちろん港などに行った方が安いけどね。

訪問時のツーレポ
 ● 1999年07月 ソロツーリング 北海道・東北へ
 ● 2004年04月 東北・北陸地方ツーリング
津軽海峡冬景色 歌謡碑(つがるかいきょうふゆげしき かようひ)
内容=★★☆☆☆ お得度=★★★★★

二番が大きく書かれた歌碑
竜飛崎のすぐ近くにある歌謡碑。石川さゆりの歌った津軽海峡冬景色の2番で「ごらんあれが竜飛岬北の外れと〜」と竜飛岬の名前が登場することから建てられたと思われる。歌謡碑には2番の歌詞がもっとも大きく書かれ、手前にあるボタンを押すと2番だけの歌が流れる。

津軽海峡冬景色
 上野発の夜行列車おりた時から
 青森駅は雪の中
 北へ帰る人の群れは誰も無口で
 海鳴(うみな)りだけをきいている
 私もひとり連絡船に乗り
 こごえそうな鴎見つめ泣いていました
 ああ 津軽海峡冬景色

 ごらんあれが竜飛岬北のはずれと
 見知らぬ人が指をさす
 息でくもる窓のガラスふいてみたけど
 はるかにかすみ見えるだけ
 さよならあなた私は帰ります
 風の音が胸をゆする泣けとばかりに
 ああ 津軽海峡冬景色

 さよならあなた私は帰ります
 風の音が胸をゆする泣けとばかりに
 ああ 津軽海峡冬景色

まあ、これを聞いてなんだということだが、ネタ的に行く感じのところ。前はほとんど観光客も来ていなかったんだが、この碑の近くに大きな駐車場が完成したせいか、観光客がかなり多くなっていた。岬に行く途中にあるからねえ。
ちなみに竜飛岬というタイトルの歌もあるらしいが、こっちがあまりに有名なので2番とはいえこの歌の碑ができたのだろう。

訪問時のツーレポ
 ● 1999年07月 ソロツーリング 北海道・東北へ
 ● 2004年04月 東北・北陸地方ツーリング
階段国道(かいだんこくどう)
内容=★★★☆☆ お得度=★★★★★

階段国道を下から見る
階段国道の案内図
弘前市から津軽半島の西海岸沿いを通って三厩村の役場間をつなぐ国道339号線で、最後の388mが標高差70m、362段の階段となっている。もともと村道だったものが県道、国道へと昇格したものだが、これはお役所の役人が国道指定の際に現地を確認せず、地図を見ただけで国道に指定した結果という話である。
現在は日本唯一の階段国道として観光地として整備され、国道の標識にも「階段国道」と書かれている。階段も整備され、途中には公園まで造られている。ちなみに車で海岸まで降りる場合は近くの村道を抜けていくことができる。

階段の上の方は「これが階段国道か〜〜!」という感じだが、下は民家の間を通るただの通路(幅1.5mくらい)から階段につながっており、どう考えても国道とは思えない。
以前はなにも標識はなかったんだが、テレビで有名になったせいか完全に観光地化されてしまっている。駐車場も手前に造られているので階段国道の前を通って岬に行くようになっているため、観光客も多い。ふと思ったんだが、階段国道の表示はあるが、車両進入禁止の標識はないので車(バイク)で入っても問題ないのだろうか?

訪問時のツーレポ
 ● 1999年07月 ソロツーリング 北海道・東北へ
 ● 2004年04月 東北・北陸地方ツーリング
芦野公園(あしのこうえん)
内容=★★☆☆☆ お得度=★★★★★

公園内の駅を望む
日本の桜名所100選にも選ばれている桜の名所で、80万m2の園内に2200本の桜と数千本の松が植わっている。4月29日〜5月5日には金木町桜祭りが行われ、桜並木と芦野公園内にあわせて135のぼんぼりが点灯され、屋台でにぎわう。
金木出身の小説家・太宰治の文学碑や歴史民俗資料館、津軽三味線発祥の碑があり、公園内にある芦野湖には芦野夢の浮橋がある。また園内を津軽鉄道が通っており、芦野公園駅も設営されている。

桜の名所と言うことで、桜の時期はいい感じなんだが、人も多くて写真撮影には向かない。撮影する一番のポイントは線路沿いの桜並木かもしれない。

訪問時のツーレポ
 ● 2004年04月 東北・北陸地方ツーリング
恐山 菩提寺(おそれざん ぼだいじ)
内容=★★★★☆ お得度=★★★☆☆

石の積まれた賽の河原
本尊安置地蔵殿
下北半島の中央にそびえ、高野山、比叡山と共に日本三大霊山に数えられる霊峰である。約1200年前に滋覚大師円仁によって開山されたと言われる。境内には地獄や賽の河原などが点在しており、亜硫酸ガスの臭気がたちこめる荒涼とした風景が広がっている。
今から約1200年前、滋覚大師・円仁が唐の国で修業していた際、霊夢に聖僧が現れて「汝、国に帰り、東方行程三十余日の所に至れば霊山あり。地蔵尊一体を刻しその地に仏道をひろめよ」とお告げを受けた。大師は直ちに帰国。霊山を探求して諸国を行脚してこの地に至り、山川大地まさに霊山と定めたところがここ恐山である。
総門から山門、本尊安置地蔵殿が連なり、境内には不動明王、千手観音像、延命地蔵尊などの像が建ち並んでいる。また境内には薬師の湯、花染の湯、古滝の湯、冷抜の湯という温泉があり、参拝者は自由に入浴することが出来る。
亡くなった人の魂を降ろしてくれることで有名なイタコは通常本堂内に待機しており、3000円で口寄せを行ってくれる。また、7月20〜24日に行われる大祭典では多くのいたこが店を開く。
入場料=500円、開山期間=5月1日〜10月31日、入場時間=6:00〜18:00。

名前の通り怪しい雰囲気を醸し出しているところで、賽の河原よろしく石が積み上げられているが、観光地化されていると言ってしまえばそれまでである。総門をくぐってから左手の方はかなり荒涼とした風景となり、各地にある地獄巡りという感じになっている。
通りの脇のむしろの上に「いたこ」が座っているというイメージがあるんだが、実際は建物の中にいるので見ることは出来ない。口寄せはやってもらえるが、有料なのは仕方がないところか。ちなみにこのいたこの歴史は浅く、昭和に入ってからという説もあるらしい。

訪問時のツーレポ
 ● 2004年08月 東北・北海道ツーリング
大間埼(おおまざき)
内容=★★☆☆☆ お得度=★★★★★

最北端の碑
マグロの一本釣りのモニュメント
青森県大間町にある北緯41度32分38秒、東経140度55分00秒に位置する本州の最北端。下北半島の突端にあり、現在は公園が整備され、本州最北端の碑やマグロ一本釣りの像がある。公園の前にはレストランやおみやげ屋が軒を並べており、本州最北端証明書もここで購入できる。(100円)
以前は本州最北端の碑がある小さな公園だったが、2000年頃(詳細知らない)に現在のように整備された。沖合600mの弁天島にストライプ模様の大間崎灯台が建っている。
平成12年(2000年)に放映されたNHK連続テレビ小説「私の青空」の舞台になった場所で、各所にそのロケ地が残っている。

下北半島を回っていると容易にやってくることができることや、北海道に渡るフェリー乗り場に近いこともあり、訪問する人は多いようだ。天気がいいときには津軽海峡の向こうに北海道を望むことが出来る。近くまで来たのであれば、せっかくなのでやってきたもいいだろう。
公園には駐車場がないのでバイクは路肩に止めることがほとんどであるが、すぐ近くにちゃんと駐車場があるらしいので車はそこに止めたらいいかもしれない。おみやげ屋は何軒もあり、もちろん食事が出来るところもあることからも、いかにも観光地と言った感じだ。

訪問時のツーレポ
 ● 2004年08月 東北・北海道ツーリング